「アガサ・クリスティー ねじれた家」ネタバレ!あらすじや犯人と最後ラストの結末と見どころ!

映画「アガサ・クリスティー ねじれた家」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「アガサ・クリスティー ねじれた家」は、グレン・クローズ主演、ジル・パケ=ブランネール監督の2017年の映画です。

この映画「アガサ・クリスティー ねじれた家」のネタバレやあらすじ、犯人や最後ラストの結末と見どころを紹介します。

「アガサ・クリスティー ねじれた家」は、アガサ・クリスティーが自ら誇る最高傑作を初映画化した作品です。

 

「アガサ・クリスティー ねじれた家」あらすじ

大富豪、アリスティド・レオニデス(ジーノ・ピッチャーノ)が突然死去します。

英国中が驚くなか、レオニデスの孫娘・ソフィア(ステファニー・マティーニ)は、かつての恋人・チャールズ(マックス・アイアンズ)が営む探偵事務所を訪れます。

一族の誰かが祖父を殺したに違いないと打ち明ける彼女は、チャールズに事件の捜査を依頼するのでした。

莫大な遺産を巡って、疑惑と嫉妬をぶつけあう“心のねじれた”家族たち。

一族全員に殺害の動機が・・・はたして犯人は誰だ?

 

「アガサ・クリスティー ねじれた家」ネタバレ

無一文からレストン業ホテル業と成功し、大富豪となった伝説の人物アリスティド・レオニデス(ジーノ・ピッチャーノ)の訃報がイギリス中を驚かせます。

しかし、この死に疑問を抱いたレオニデスの孫娘ソフィア(ステファニー・マティーニ)は、元恋人で私立探偵をしているチャールズ・ヘイワード(マックス・アイアンズ)に捜査を依頼することに。

ソフィアとは良い別れ方をしなかったチャールズはソフィアからの依頼を断るつもりでしたが、やはり死の真相が気になり依頼を受ける前に、以前父親がロンドン警視庁の警視監だった時の友人で、今は主任警部となっているタヴァナー(テレンス・スタンプ)を訪ねます。

タヴァナーは、レオニデスの司法解剖の結果から、毒殺の疑いをかけているとチャールズに話すのです。

 
レオニデスの体内からは緑内障の点眼薬に配合される薬物が検出されていました。

糖尿病だったレオニデスは毎日インスリンの注射が必要だったが、そのインスリンにその点眼薬を混ぜたのではないかと言うのです。

タヴァナーは、「二日待つ。それから捜査に入る。」と伝えます。

殺人事件だと騒ぎ立てられる前に捜査に乗り出すことにしたチャールズ。

レオニデス邸へと向かいます。

 
レオニデス邸で最初に会ったのは、レオニデスの亡くなった前妻の姉イーディス・デ・ハヴィランド(グレン・クローズ)でした。

イーディスは妹を看病するために屋敷にやってきましたが、妹が亡き後甥っ子たちを育てあげたのです。

しかし、レオニデスとイーディスはそりが合わずいつも喧嘩をしていたとソフィアが話します。

ソフィアに屋敷を案内され、レオニデスが亡くなった日の事を詳しく聞いたチャールズは、レオニデス家の家族に聞き込みを始めることに。

 
レオニデスが晩年に結婚した若き妻のブレンダ(クリスティーナ・ヘンドリックス)。
彼女はレオニデスが亡くなった日にインスリンを注射しています。

レオニデスの長男でソフィアの父フィリップ(ジュリアン・サンズ)。
彼はレオニデスが亡くなった当日、映画を作る金を出資して欲しいとレオニデスに話していました。

フィリップの妻で売れない女優のマグダ(ジリアン・アンダーソン)。
義理の父親が亡くなっても派手な格好でチャールズを出迎えます。

レオニデスの次男ロジャー(クリスチャン・マッケイ)。
レオニデスからケータリング会社を継いでいましたが倒産寸前にまで追い込みレオニデスに金の無心をしていました。

そして毒の専門家であるロジャーの妻クレメンシー(アマンダ・アビントン)。

フィリップの長男ユースタス(プレストン・ナイマン)。
足が悪く引きこもりがちなユースタスは支配欲の強いレオニデスを嫌っていました。

妹のジョセフィン(オナー・ニーフシー)は、家族みんなの事をのぞき見して日記に残しています。

ユースタスの家庭教師でブレンダと愛人の噂のあるローレンス・ブラウン(ジョン・ヘファーナン)。
レオニデスの回想録を任されていました。

この家に長く務めるジョセフィンの乳母(ジェニー・ギャロウェイ)。

そして捜査を依頼したソフィア。

この家に住む住人たちはかなり変わり者で、ねじれている人たちでした。

 
聞き込みの結果、チャールズはレオニデスを殺害する動機はどの人物にもあるのではないかと考えるのです。

しかも、レオニデスは86歳を迎えた誕生日に家族の前で、どうやったら自分を殺せるのかを詳しく話していたのです。

レオニデスの遺言を管理している弁護士に会ったチャールズは、弁護士からその遺言書にレオニデスの署名がないと聞かされます。

この遺言書は無効なため、レオニデスの莫大な遺産を相続するのは後妻であるブレンダでした。

チャールズはソフィアにそのことを話しますが、ソフィアは既に遺言が無効な事も、このままではブレンダに全ての遺産が入ることも知っていたのです。

 
捜査を進めるチャールズでしたが、車を尾行されていることに気付きます。

不審に思っていた矢先、かつての仲間からレオニデスがアメリカCIAに手を貸していて、その見返りにアメリカがレオニデスに便宜を図っていたという情報を入手するのです。

かつて外交官をしていたチャールズは、その当時レオニデスの動向を探る為ソフィアに近づきました。

しかし、仕事とは関係なく彼女を愛してしまったのです。

ソフィアがチャールズに何も言わず姿を消してしまったため別れることになった二人でしたが、チャールズとソフィアの関係を疑っていたタヴァナーが部下に命じてチャールズを尾行させていたのです。

チャールズは、尾行されていたことをタバヴァーに抗議しますが、「令状なしで屋敷に入れるのは君しかいない。はやく犯人を見つけろ。」と言われてしまいます。

 
屋敷に戻って捜査を続けるチャールズの元に駆け寄るジョセフィン。

ジョセフィンはチャールズの事をワトソンと呼び「また殺人事件が起きそうよ。秘密を知っている人物が殺されるのは定番。」と話すのです。

その夜、ソフィアがレオニデスの回想録を焼いているのを目撃したチャールズ。

「証拠隠滅だぞ!信じられない!」とソフィアを責めますが、ソフィアは「記者から連絡がきたの。殺害に関する事は書いていないわ。祖父の悪行を世間に知られたくないの。」と話すのでした。

 
車が故障してしまい屋敷に泊まることになったチャールズはレオニデス家のみんなと食事を囲むことに。

みんなから疑われているブレンダは「ローレンスと一緒に父を殺したのだろう。」と責められてしまいます。

しかしユースタスが、恋人だったソフィアとチャールズがグルじゃないかと発言したことで食事会は微妙な雰囲気に。

 
その夜、チャールズの部屋を訪ねたブレンダは自分を助けて欲しいとチャールズに訴えます。

取材を申し込まれても答えるなとアドバイスしたチャールズでしたが、それをソフィアに目撃されてしまうのです。

「ブレンダの色仕掛けに引っかかるなんて、あなたも他の男と同じね。」とソフィアはチャールズを責めるのでした。

 
やがて、レオニデスの死が殺人ではないかという記事が出始めます。

そんな中、レオニデスの遺言を預かっているという人物が現れるのです。

タヴァナーから呼び出されたチャールズは、その人物が持っている遺言書の内容を確認することに。

遺言書には、少しの遺産をブレンダに、残りを全てソフィアに相続させると書かれていたのです。

その時、警察にレオニデス家からジョセフィンが殺されかけたと通報が入ります。

屋敷へ戻ると門の前には多くのマスコミが詰めかけていました。

 
ツリーハウスの梯子に切れ目が入っていて、ツリーハウスに登ろうとしたジョセフィンが転落してしまったのです。

大事には至りませんでしたが、入院する事になってしまったジョセフィン。

梯子の切れ目を見たチャールズはジョセフィンの部屋に向かいます。

そこにいたのはイーディス。

ジョセフィンの日記を読んでいましたが、チャールズが部屋に入ってきたため誤魔化して部屋の外へ出て行ってしまいます。

 
レオニデス家の弁護士が本当の遺言書を皆に伝えます。

いきなり大富豪となったソフィアでしたが、父親と母親から映画のために使う金の無心をされますがそれをきっぱり断るのでした。

梯子の切れ目は剪定用のはさみの痕だと断定され、そのはさみがローレンスの部屋から発見されます。

そして、ブレンダとローレンスの関係が分かるラブレターには“あの人には消えて欲しい”という殺人を匂わせる言葉が書いてあり、ブレンダとローレンスが共謀してレオニデスを殺害し、更には二人の手紙の存在を知っていたジョセフィンを殺害しようとした犯人として逮捕されてしまうのです。

ブレンダは「手紙なんか書いていない!これはこの人たちの罠よ!」と自分の無実を訴えますが、それを聞き入れてもらうことはできませんでした。

そんなブレンダの姿を見たイーディスはチャールズに「彼女に最高の弁護士をつけてあげて欲しい。お金は出すわ。一人では何も出来ない人なの。」とチャールズにお願いするのでした。

 
この結果に納得していないチャールズ。

浮かない様子のチャールズに「まだ私を疑ってる?手紙はいくらでも偽造出来るものね。」というソフィア。

その言葉に引っかかったままチャールズは屋敷を後にするのです。

退院したジョセフィンは、帰るなりブレンダとローレンスが逮捕されたときの様子を聞かせて欲しいとソフィアに強請ります。

二人のラブレターが塔の上から見つかったと聞いたジョセフィンは目を輝かせ「やっぱり!ノートに書かないと!」と言って部屋に戻るのです。

部屋に戻ったジョセフィンはノートが無くなっていることに気付いて焦ります。

そして、土だらけで汚れたバレエシューズを洗ってきたと伝える乳母に「あなたが捨てたんでしょ。」と一方的に決めつけ暴言を吐くのです。

 
その頃、外に出かけていたイーディス。

病院で余命を宣告されていました。

末期のガンだったのです。

何か違う治療を試しましょうと言う医師に「その必要はないわ。パーティは去り際が肝心なのよね。」と呟くイーディス。

 
その夜、ジョセフィンの乳母が殺害されます。

翌日その知らせを受けたチャールズがレオニデス邸へと向かうと、タヴァナーが捜査を始めていました。

乳母はジョセフィンのために入れたココアを飲んで死んでしまった事が分かります。

毒殺されてしまったのです。

そんな中家から出ていくというフィリップ夫婦。

しかし、捜査が終わるまでは屋敷から出られないとタヴァナーから注意を受けてしまいます。

 
チャールズはジョセフィンに話を聞くために部屋から連れ出すことに。

「ジョセフィン、君と僕は一緒に事件を解決するんだったよね。君はココアに毒を入れた人物を知っているね?おじいさんを殺した人物も。ツリーハウスのロープを切った人も知っている。そうだね?」と質問するチャールズ。

ジョセフィンは「ブレンダとローレンスは犯人じゃないわ。犯人の目星がついたからちょっとしたテストをして確信したの。」と答えます。

飄々とするジョセフィンに「いくら秘密を知ってても殺されたらおしまいだ。」と警告するチャールズでしたが、ジョセフィンは「小説では人が次々に殺されて最後に犯人が分かるの。生き残った人が犯人なのよ。」と言うのです。

チャールズはそんなジョセフィンからどうにかして犯人を聞き出そうと躍起になりますが、イーディスが現れ止めに入ります。

タヴァナーが呼んでいると言ってチャールズをジョセフィンから遠ざけたイーディスは、ジョセフィンにクリームソーダを飲みに出かけようと外へ誘うのです。

 
乳母がシアン化物で毒殺されたと分析したタヴァナー。

シアン化物はモグラ退治にも使われる薬剤です。

以前、イーディスがモグラ退治の事を言っていたことを思い出したチャールズは、物置を調べることに。

するとそこからシアン化物とジョセフィンが無くしたノートが見つかるのです。

そのノートは石灰の中に埋められ劣化させられていました。

そのことをソフィアに話すと、ソフィアはジョセフィンとイーディスが外に出かけたと話すのです。

 

「アガサ・クリスティー ねじれた家」最後ラストの結末

イーディスは、外で見張りをしていた刑事に一旦車を止められますが「これはタヴァナー警部がこの子のために決めたことよ。幼い子供とこんなおばあさん、殺人者ではないだろうからと。」と言い門の外へ出ていました。

すぐにイーディスの後を追うチャールズとソフィア。

車の座席にイーディスからの手紙が置かれていました。

追跡中にその手紙をソフィアに読んでもらうと、そこには「私、イーディスは義弟のレオニデスを殺害しました。」と綴られていたのです。

ソフィアはイーディスがジョセフィンを殺すのではないかと心配します。

しかし、チャールズは「犯人はイーディスじゃない。」とソフィアに断言し、ジョセフィンのノートを読むよう伝えるのです。

 
ジョセフィンのノートには、ジョセフィンがレオニデスを殺したことが書かれていました。

ジョセフィンは大好きなバレエを祖父のレオニデスから取り上げられたことを恨み犯行に及んだのです。

ブレンダの筆跡を真似てラブレターを書いたのもジョセフィンでした。

ツリーハウスの梯子に切れ目を入れ、ローレンスの仕業に仕立て上げるためわざと落ちてけがをしたジョセフィン。

そして、いつもジョセフィンのことを監視している乳母が、ジョセフィンがしたことに気付き始めたため、乳母も口封じで殺害しました。

ジョセフィンの秘密を知ってしまったイーディスは、ブレンダとローレンスを救うため、そしてジョセフィンが精神科の施設に入れられないように罪をかぶることにしたのです。

 
チャールズたちに追跡されていることに気付いたイーディスは採石場に向かい、ジョセフィンを乗せたまま採石場の崖に突っ込み車ごと転落してしまいます。

チャールズとソフィアがすぐに駆け寄りますが、車は爆発して炎上してしまうのです。

それを見て泣き叫ぶソフィアを強く抱きしめるチャールズ。

そして何度も「君のせいじゃない。落ち着くんだ。」と声を掛けるのでした。

THE END

 

「アガサ・クリスティー ねじれた家」見どころ

アガサ・クリスティー自らが最高傑作だと言った小説が原作なだけあって、どんでん返しのラストに驚かされました。

タイトル通り、ねじれた人たちが住むねじれた家。

チャールズがそれぞれに聞き込みしている過程で、個性的なキャラクターの性格が分かっていくのも面白かったです。

 
特に派手な仕掛けがあったりするわけではないのですが、最後まで目が離せないストーリーでした。

そして、レオニデス家の人を思うイーディスの愛に泣けます!

イーディス役のグレン・クローズが素敵でした!

こちらの狂気のグレン・クローズとは大違いです。

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謎解きをじっくりとお楽しみください。

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