映画「モンスター・ホテル2」は、ゲンディ・タルタコフスキー監督の2015年のアメリカアニメ映画です。
この映画「モンスター・ホテル2」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
ドラキュラの娘と人間の結婚が、新たな騒動を巻き起こす「モンスター・ホテル2」をお楽しみください。
「モンスター・ホテル」の続編になります。
■ スタッフ
監督: ゲンディ・タルタコフスキー
製作: ミシェル・マードッカ
製作総指揮:アダム・サンドラー、ロバート・スミゲル
脚本: ピーター・ベイナム、ロバート・スミゲル
音楽: マーク・マザーズボー■ 主要キャスト
ドラキュラ:アダム・サンドラー
メイヴィス:セレーナ・ゴメス
ジョナサン(ジョニー):アンディ・サムバーグ
デニス:アッシャー・ブリンコフ
ヴラッド:メル・ブルックス
フランク / フランケンシュタイン:ケヴィン・ジェームズ
ウェイン:スティーヴ・ブシェミ
「モンスター・ホテル2」あらすじ
人間の青年・ジョナサンと恋に落ちた娘・メイヴィスが遂に結婚!
そして待望の妊娠を告白されたドラキュラは、嬉しさのあまり過保護になりながらも娘の出産を心待ちにしています。
彼が待っているのはちびっ子ヴァンパイア。
そうして生まれたのがデニスです。
大喜びのドラキュラは、デニスの中のモンスターの目覚めを待っていますが、しかし五歳の誕生日を目前にしても彼には特別な力など湧いてきません。
そればかりか過保護気味のメイヴィスの教育は人間寄りのスケジュールを組んだもので、モンスターとして育てる気はないようです。
デニスが見ているテレビ番組も「モンスター」をモデルにした情操教育番組・・・。
そんな状況に焦るドラキュラ。
だってドラキュラとしての目覚めは五歳までに牙が生えなくてはいけないからです!
もう時間がありません。果たしてデニスは目覚めるのでしょうか―――?
「モンスター・ホテル2」ネタバレ
五歳を目前してもモンスターとしての目覚め、つまり牙が生えてこないデニスを、メイヴィスは人間として育てたほうがいいのではないか、と迷っているようです。
父親であるジョニーの実家が会えうカリフォルニアに引っ越した方がデニスにとって安全だと思っているメイヴィスは。いつまでもデニスの目覚めを待つドラキュラに、人間の子供はモンスターには変えられないよ、と諭すようにして言葉をかけるのでした。
まさかの引越し!に驚き慌てたドラキュラは一計を案じます。
彼はデニスからメイヴィスを離すため、ジョニーに加担させて二人をカリフォルニアに向かわせたのです。
デニスにとっていい環境かどうか見ておいで・・・なんて優しい父親を装いながら、彼の本心は孫の目覚め。
モンスターホテルでの暮らしを気に入っているジョニーもまたドラキュラに協力するかたちで、メイヴィスはデニスと初めて離れ一週間の旅に出たのでした。
この隙に!とばかりにドラキュラは仲間、フランケンシュタインのフランク・狼男のウェイン・透明人間のグリフィン・ミイラのマーレイ・緑色のゼリーみたいななんでも体内に取り込んじゃうブロッビーと共に車に乗り込みます。
ドラキュラはこの旅で、モンスターとは恐ろしいものだ、というところからデニスに教え込み、彼の目覚めを促したかったのです。
モンスターホテルの影響もあってか、人々のあいだではモンスターがおしゃれなものとして扱われ、デニスお気に入りの番組でも描かれるモンスターは心優しい者達・・・そんなのは本物じゃないんだ!強くて恐ろしいモンスターこそが本物なんだ、と見せつけるため、仲間たちを使って人々に恐怖を与えようとするドラキュラ。
しかしモンスターが馴染みきっている今、しばらく本来の力を使ってこなかったフランクたちの行動は全く怖くありません。
一緒に写真をねだられたりフリスビーに飛びついてしまったり・・・。
失敗ばかりの仲間に愛想をつかしながらドラキュラが向かったのはサマーキャンプでした。
このキャンプにはドラキュラ自身も参加したことがあり、ここで変身の仕方など多くのことを学んだ、彼にとっての思い出の場所です。
しかしその様相は随分と様変わりしていました。
安全第一を掲げるこのキャンプでは、ねずみを捕まえるにも自力で立ち向かうのではなく、スタッフが準備したねずみを掴むだけ・・・
キャンプファイヤーを囲んで歌うお遊戯まで有り、ドラキュラにとっては全く意味のない場所になってしまっています。
憤った彼がとった手段は、高い高いとてつもなく高い塔からデニスを飛び降りさせる方法です。
この塔はドラキュラ自身に飛ぶことを目覚めさせた実績のある場所。
彼はデニスをてっぺんまで連れて行き、無邪気に「飛びたい飛びたい」というデニスを放り投げました。
心配する仲間をよそに、そろそろ飛び立つはずだ、と余裕の構えのドラキュラ。
しかしデニスの叫び声は延々響き渡り、彼がだいぶ下まで落下していることを知らせているのです。
さすがのドラキュラも、これ以上は無理だと判断し地面にぶつかる寸前、デニスを抱き上げました。
すると新しいアトラクションを喜ぶかのように、もういっかいやりたい!と無邪気に笑うデニス。
ところが施設側はそうもいきません。
危ない行為、子供を危険な目に遭わせる行為には断固として抗議するか前の施設側はドラキュラを責め立てるのです。
意見が真っ向から対立する二人は言い争いをしていましたが、その時仲間のモンスターたちがきっかけで火事が起こってしまいました。
塔はもちろん宿泊施設、更には車にまで飛び火してすべてが燃え尽きてしまいますそんな最悪な状況の時にメイヴィスから電話がかかってきました。
大いに焦るドラキュラ。
なんとか適当に話をまとめ、無理やり電波が乱れたことにして切ってしまいました。
メイヴィスはカリフォルニアの子供たちに触れ、デニスを育てるには最高の環境だとしながらも、ジョニーの家族にどこか馴染めずにいる自分を悲しく思っています。
ホテルから一歩も外へ出ることなく育った自分の環境から離れ、ここでデニスを育てれば自分みたいな変な子にはならないかも・・・と落ち込み気味の彼女を慰めたのはジョニーです。
彼が慰めたことで、家族が三人揃っていれば環境は関係ないのかもね・・・とメイヴィスの考えが少し変わろうとした時でした。
たまたま友達から届いた動画を、面白いからといってジョニーが見せてしまったのです。
それはあの高い塔から落下していくデニスの姿!
即電話をかけるメイヴィスは、今度もまたごまかそうとするドラキュラの言葉には耳も貸しません。
今すぐホテルに帰るけど、そこにパパがいなかったら絶対許さない!!そう言い放って電話を切られたドラキュラは慌てて帰宅の途につくのでした。
必死で帰り着いたドラキュラでしたが、しかしそこにはメイヴィスの姿が―――。
彼は一歩遅かったのです。
メイヴィスはデニスを抱き締めると、今度の誕生日パーティーが終わったら出て行くから、と冷たく背を向けたのでした。
パーティーの日。
荷造り層ぃているメイヴィスの隣の部屋で、ダンボールから飛び降りることで空を飛ぼうとしているデニスがいます。
彼は自分がモンスターじゃないからここにはいられないんだ、と思っているようです。
ドラじぃじをここに一人残していくことをさみしがるデニスですが、メイヴィスにはどうしてもドラキュラのしたことが許せないのでした。
こうして始まったパーティーには、ジョニーの両親を始め何人かの人間たちも招かれています。
メイヴィスは引越しの前に、と自分の祖父・ブラッドにも招待状を出していました。
このブラッド、かつてのドラキュラ以上に人間嫌いが激しく、そんな父親が来るとあってはジョニー立ち人間をそのままで置けないドラキュラは仮装パーティーを提案しました。
ノリノリでジョニー達が仮装した頃、ブラッドが到着しました。
初めて会うひ孫・デニスの牙を確認したブラッドは、牙は驚かせることで簡単に生やすことができる、と言い出しました。
デニスの愛してやまないものに取り付いて・・・とその方法の適任者だとして挙げられたのは、モンスター番組のケーキーでした。
デニスを喜ばせようと呼んでいたケーキーを壇上にあげ、パフォーマンスする側でブラッドが彼を操ったのです。
いつものケーキーとは全く違う様相の彼の姿に本気で怯えるデニス。
その姿を見たドラキュラはデニスをかばい、ブラッドの行為を邪魔するのでした。
もうすぐだったのに!と憤るブラッドに、恐怖で牙を生やすことはない!と反論するドラキュラ。
その話を聞いてデニスの好きなものを使って息子を傷つけたと知ったメイヴィスも怒り出します。
三者三様でヒートアップする会場で、デニスは一人しょんぼりとしてその場を立ち去ってしまいました。
彼を追いかけてきたのは狼男の娘・ウィニー。
仲良しのふたりは隠れ家のような森の部屋へ向かいます。
モンスターになりたかった・・・とつぶやくデニスを慰めるウィニー。
そこへ突然異形のコウモリが飛び込んできました。
ブラッドの腹心でもある彼は人間が大嫌い!モンスターと人間が仲良くなんていられるはずがない!というコウモリは二人に襲い掛かりました。
「モンスター・ホテル2」最後のラスト結末
必死二デニスを守ろうとするウィニー。
しかしまだ子供の彼女にそこまでの力はありません。
コウモリによって弾き飛ばされてしまいました。
それを見たデニスは怒りで血が登ります。
そして生えたのです!彼にもついに牙が!!
覚醒とともに圧倒的な強さでウィニーを守るデニス。
コウモリが仲間を呼んだことで騒ぎに気づいたドラキュラたちも森へとやってきました。
コウモリ対ドラキュラ他モンスターの戦いが始まります。
その様子を見ていたブラッドは驚きました。
人間までもがモンスターと手を組んで戦っていたからです。
あっという間にコウモリを制圧した彼ら。
デニスはドラキュラとして目覚めたことで、僕格好いい?とドラキュラに聞きます。
ドラキュラは、たとえなんであれ格好いいよ、と総合を崩すのでした。
その姿を見ていたブラッドは、最後まで悪あがきを続けるコウモリをあっさり倒し、わしの家族の前には現れるな、といいます。
彼もまたみんスターと人間のあいだの絆を認めたのでした。
こうしてパーティーは再開されます。
ダンスホールで踊るモンスターと人間たち。
彼らの新しい関係はこれからも続いていくのでしょう。
THE END
「モンスター・ホテル2」見所ポイント!
思いがけず、とても可愛い作品でした。
どのキャラクターも個性が強く可愛いやら可笑しいやらで、とても楽しかったです。
声優にお笑いタレントの藤森慎吾さんが起用され、軽くて深く物事を考えそうにないジョニーを好演されていましたが、英語バージョンでも藤森さんと同じようなテンションだったのかが気になります。
まるで藤森さんに当て描きしたようなキャラクターで、声と動きがぴったりでした。
また劇中で使われている音楽も格好良く、自然と体が動き出してしまうような作品です。
個人的にはフリスビーに飛びかかってしまう本能に逆らえない感じの狼男と、包帯を解かれると意外なほど細いミイラが印象的でした。
色んなキャラクターがいるのでお気に入りを見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。