映画「ミッシングID」は、テイラー・ロートナー主演、ジョン・シングルトン監督の2011年のアメリカ映画です。
この「ミッシングID」のネタバレ、あらすじや黒幕、最後ラストの結末や見どころも紹介します。
ごく普通の高校生が巨大な陰謀に巻き込まれる「ミッシングID」をお楽しみください。
原作は同名の小説です。
「ミッシングID」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: ジョン・シングルトン
製作: ダグ・デイヴィソン他
製作総指揮: ジェレミー・ベル他
脚本: ショーン・クリステンセン
撮影: ピーター・メンジース・ジュニア
音楽: エド・シェアマー■ 主要キャスト
ネイサン・ハーパー:テイラー・ロートナー
カレン・マーフィー:リリー・コリンズ
フランク・バートン:アルフレッド・モリーナ
ケビン・ハーパー:ジェイソン・アイザックス
マーラ・ハーパー:マリア・ベロ
ジェラルディン “ジェリ”・ベネット博士:シガニー・ウィーバー
ニコラ・コズロフ:ミカエル・ニクヴィスト
マーティン・プライス:ダーモット・マローニー
「ミッシングID」あらすじ
不良高校生、ネイサン(テイラー・ロートナー)は、同じ内容の夢に悩まされていました。
ある日、失踪者サイトに載せられた1枚の写真が幼いころの自分であることに気づきます。
今までの人生は嘘だったのか?
そんな中、自分のまわりの人間が次々と消され始めます。
自分は何者なのか?謎の組織との闘いが始まります・・・
「ミッシングID」ネタバレ
高校生のネイサンは友人たちと飲めや騒げやで楽しんだある日・・・
飲みすぎたせいでグロッキーなまま帰宅し、父のケビン(ジェイソン・アイザックス)がボクシングのトレーニングを始めます。
「酒に飲まれて自分を守れないやつがバカだ」と吐くまで殴られ、怒ったネイサンはルールを無視して蹴りかかるのでした。
本気でやりあう2人を母のマーラ(マリア・ベロ)が止め、無断で朝帰りをしたことから1週間外出禁止に・・・
それでも3人は仲睦まじい家族であり、一緒に夕ご飯を食べるのでした。
ネイサンは昔から不眠症や怒りのコントロールに問題を抱えていたため、カウンセリングを受けています。
時折、夢には人が襲われているような光景が断片的に出てくるのですがハッキリとはわからず…
それでもベネット先生(シガニー・ウィーバー)は根気強く話を聞いてくれました。
ある日、社会学の授業で十枚のレポートを課題に出され、ネイサンはカレン(リリー・コリンズ)と組んで取り組むことに。
彼女は向かいに住んでいて昔は仲が良かったのですが、今はそうでもなく…
それでも「失踪した子たち」をテーマにして情報を集めるためネイサンの家に集まります。
彼はパソコンで失踪した子供写真のリストを見ていると、そこには自分そっくりな昔の自分の写真が…
なぜだか分からない中、タンスから写真と同じシミのあるシャツを見つけたことで確信を得ました。
これは僕だ・・・
問い合わせ用のチャットがあったので詳細を聞こうとすると、住所を尋ねられ、ネイサンは怪しく思ってパソコンを閉じます。
他に家に手がかりがないか見回すと、家族で一緒に撮っている写真が無かったことに気が付きます。
ネイサンは母に「本当の母親?」と問いかけました。
彼女は「本当のことを話すわ…」と言い父を呼びに行きますが、そこへ男が2人訪ねてきてネイサンを探していると・・・
マーラは息子を守るため戦いますが撃たれ、助けに来たケビンは激昂し一人を倒します。
しかし、ネイサンを逃がそうとした際に撃たれてしまいます。
ネイサンは急いで外へ出ると、騒ぎを聞きつけたカレンがいました。
二人はその場から逃げるのでした。
怪我をして病院へ向かったネイサン達は警察に電話をすると、ベネット先生が現れたことで驚きます。
育ての親だったマーラ達と同様に密かにネイサンを助けていたと彼女は話し、「誰も信じてはいけない」と忠告をし、隠れ家の場所を教えました。
ベネットは囮になって車を走らせ、ネイサンとカレンは隠れ家に…
そこに銃や現金、そしてローナ・ライスの名前と写真があったことでこの人がネイサンの母だと察しました。
同じく、本当の父親はマーティン・プライス(ダーモット・マローニー)だとわかり、住所とG377という情報からお墓の区画番号だと判断。
そこに行くと新しい花が添えてありました。
墓の管理人に問い合わせるとオハマに住むラズムズという人物が定期的に契約しているとわかりました。
その名はベネット先生が信用して良いと言っていた名前。
ネイサン達は彼の元へ列車で向かいます。
カレンはそこで「私達は死ぬの?」と問いかけますが、ネイサンは「死なない」と答えてキスをし、昔からお互い好きだったことが伝わりました。
そこに列車に乗ってた敵が現れ、カレンを捕え、ネイサンもピンチに…
しかし、トレーニングを受けてた時に「頭を使え」と言われたことを思い出して何とか敵を倒すことができたのです。
列車を降りた際にCIAのフランク(アルフレッド・モリーナ)がやって来て、ネイサンたちを保護して両親のことを説明し始めました。
実の母ローナの死後、諜報員のマーティンだけで子供を育てるのは難しかったため預けられたこと、国家機密を握っている25名の名前をマーティンが持っていること、それをコズロフ(ミカエル・ニクヴィスト)が狙っていてネイサンを人質にしようと追っていること…
全ての話がつながったと思いきや、またもやコズロフと追手が襲撃し、逃げ出すネイサンとカレン。
すると、列車で襲ってきた男が持っていた携帯電話が鳴り、コズロフは「フェイスブックの友人やカレンの両親を殺す」とネイサンを脅したのです。
ネイサンはマーティンの家にあったリストを渡すことに決め、受け渡し場所を野球場にすると伝えました。
コズロフにチケットを銅像の足の裏に隠したことを伝えて顔を把握し、そのまま試合で賑わう隣の席へ…
そこで彼はネイサンにマーティンは最上級のCIAであり、ローナは彼の居場所を吐かなかったために誤って殺してしまったと言うのです。
ネイサンはその始終を子供の頃に隠れて見ていたことを思い出し、イスの下に隠していた銃を取ろうとしますがコズロフに奪われてしまいました。
逃げだすネイサン。
それを追うコゾロフ。
そこにマーティンから通信が入り、南側の駐車場におびき出せと言われて必死に走るネイサン。
指定場所に行くとコズロフが追いつき、ピンチに・・・
その時、マーティンがビルからコズロフを狙撃。
ネイサンは間一髪、助かりました。
「ミッシングID」ラスト最後の結末
CIAに保護されたネイサン。
フランクにリストを渡します。
そこへCIA幹部が現れフランクにそのリストを渡せと言います。
フランクは「こちらで調べてから明日渡す」と・・・
CIA幹部はこう言います。
「やはりマーティンの言ったとおりだ。君はリストから自分の名前を消すんだろ?」
フランクは裏切り者だったのです。
決着がついたところで、マーティンから電話がかかってきます。
本当の父であるマーティン会いたいネイサン・・・
顔を見せたいがそれは叶わないことをマーティンは伝えます。
ネイサンに「父さん」と呼ばれて彼は少し動揺しますが、それでも「父親になる権利は捨てた」と優しく諭して別れを告げるのでした。
マーティンはベネットと再会し、高校を出るまでは面倒を見てもらえることになりました。
「カレンを離しちゃだめよ」とベネットに言われたネイサンは「大事にします」と答えて、彼女とようやく一緒になれたことを喜び、物語は幕を閉じます。
THE END
「ミッシングID」見どころ
高校生が主役の作品で同年代の人が見るとより感情移入ができそうです。
もし自分が・・・、実は自分には・・・なんて多感な時期は想像しちゃいますよね・・
彼女と一緒の逃亡劇なんかもあこがれちゃうかもね。
高校生が活躍するミステリーといえば「グラスハウス」も秀作でおすすめです。
マーティンにはふたりの父親がいることになりますが、しっかりと育ての父ケビン(ジェイソン・アイザックス)のアドバイスも生きてきます。
格闘シーンではケビンのアドバイスを思い出しながら戦うのです。
そして実の父親マーティン・プライス(ダーモット・マローニー)は最後のほんの一瞬だけ登場します。
ほんとに一瞬です。
そこまで頑なに会うのを拒なくてもと思わないでもないですが、この終わり方なら謎を残して続編の可能性もありますね。
スピーディな展開と青年が大人の世界へ足を踏み入れ成長する姿が、アクションでありながらも爽やかさを感じさせます。
失礼ながら主人公が超イケメンじゃないのもとっつきやすいかもです。