映画「みをつくし料理帖」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「みをつくし料理帖」ネタバレ あらすじ
ヒューマン

映画「みをつくし料理帖」は松本穂香主演、角川春樹監督の2020年公開の映画です。

この映画「みをつくし料理帖」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

数回のドラマ化を経てついに映画化、江戸時代の庶民の暮らしが見える「みをつくし料理帖」をお楽しみください。

 

「みをつくし料理帖」あらすじ

享和二年(1802)年、大坂で暮らす8歳の澪。

澪には姉妹のように仲の良い野江という友達がいます。

天神橋の上で泣きそうな声で「野江ちゃんどこ?」という澪に、野江はこんこん、こんこんと声を掛けます。

「キツネはこんこん、涙はこんこん」

一緒に遊ぶふたり、しかしその最中に澪は下駄を井戸に落としてしまいます。

それを見て同じ井戸に下駄を落とす野江。

 
そんなふたりは、易者の水原東西(反町隆史)に出会います。

水原は野江には稀にみる強運の相「旭日昇天」の相が、澪には苦労は絶えないがその苦労が終われば明るい未来が待っていると言う「雲外蒼天」の相があると言います。

野江はすごい相だと言う澪に、野江はきれいに装飾された貝殻を渡します。

そんなふたりの住む大坂の町を大雨が襲います。

 
8歳の澪は水害によって家族も友も失います。

そんな澪を救ったのは天満一兆庵の女将・芳(若村麻由美)でした。

奉公人となった澪でしたが、その舌の鋭さを見込まれ料理人として修業をすることに。

そして18歳になった澪(松本穂香)は江戸の蕎麦屋、つる屋で働くようになります。

そして・・・

 

「みをつくし料理帖」ネタバレ

江戸・神田にある蕎麦処「つる家」で働くようになって3か月の澪、18歳。

初めて料理を作ることになった澪は深川牡蠣の鍋料理を出しますが、江戸で牡蛎と言えば殻ごと七輪で焼くのが基本。

澪の料理が気に入らない客は怒って帰ってしまい、食べた小松原(窪塚洋介)は「面白い」と言います。

そして小松原は澪を下がり眉、と呼びます。

 
稲荷をきれいにし、お参りをする澪に神田の町医者・永田源斉(小関裕太)が声を掛けます。

それは化け物稲荷と呼ばれている稲荷です。

しかし澪は荒れている稲荷に見かねてきれいにしたのです。

 
相変わらず店で料理が受け入れられない澪。

食べた小松原はまた「面白い」と言います。

 
澪と暮らす芳(若村麻由美)が倒れ、永田がやってきました。

大阪で天満一兆庵の女将をしていた芳は、大雨で両親を失いお腹をすかして盗みを働いてしまった澪を偶然通見かけて引き取ったのです。

大雨で野江と離ればなれになってしまい、その消息がわからないまま10年の月日が経っていました。

澪の料理を食べた永田は江戸の料理の味が濃いのは大工などの職人が多いから、食は人の天なりと教えます。

そして気分転換のため、永田は澪を吉原で行われる祭に連れ出します。

 
その祭では、吉原の遊女たちが白狐の仮面をかぶった舞を披露します。

「こんこん」という掛け声でにぎわう祭り。

中心で舞を舞うも顔を見せなかった花魁は幻の花魁、あさひ太夫だと言うつる家店主の種市(石坂浩二)。

澪はそこで永田たちと酢醤油の心太を食べます。

上方の砂糖とは違う心太に驚く澪。

 
遊郭・扇谷で盛り上がった祭りの話をする店主たちとあさひ太夫(奈緒)。

そこに料理番をしている又次(中村獅童)がやってきました。

又次が持ってきた砂糖のかかった心太に喜ぶあさひ太夫。

 
澪は上方と江戸の手法を取り入れた心太をつる家で出し、思いのほか人気が出ます。

種市は心太を食べながら、澪に店を継いでくれないかと頼みます。

娘の名前を付けた店の名前さえ受け継いでくれたら、後は好きにしていいと言われ驚く澪。

料理の基本はだしなのに江戸の水や材料でのだしづくりに自信がない澪は芳に相談します。

 
そんな時、澪は小松原に会います。

「料理の基本、でもまだ見えない」という澪に小松原は「どんな時も道はひとつきりだ」と言います。

芳は澪にかんざしを渡し、これを一番良い鰹節に変えてくるように言います。

芳の夫は澪の舌を信じ、女でありながら料理の道に進ませたのです。

江戸と上方の良いところを取り合わせたかつ鰹と昆布の出汁をつる家の出汁にしたい、と言う澪の言葉を種市は喜びます。

そして澪は寝ずに研究を重ね、ついに出汁を作り上げます。

芳も納得するだしを作り上げた澪は、天満一兆庵で評判だった「とろとろ茶碗蒸し」を作ります。

 
とろとろ茶わん蒸しは大人気になり、店は大賑わい。

そんな時、茶わん蒸しを持ち帰りたいと言う客がやってきました。

扇谷の又次です。

「ある方が故郷を思い出すのに持って帰ってやりたい」と言う又次。

食べさせたい相手が店に来られるような方ではないと言われ、澪は竹に入れて茶わん蒸しを作ります。

そして又次は土産話に、と澪に上方での思い出を尋ねます。

 
又次はあさひ太夫に茶わん蒸しを届けます。

茶わん蒸しを喜ぶあさひ太夫に又次は、その料理人が下駄を井戸に落とし友達が自らの下駄を落として「怒られるんも、罰当たるんも一緒や」と下駄を落としたと言う話を聞かせます。
ふと考え込むあさひ太夫。

 
大繁盛のつる家。

なんとつる家が番付に関脇として載ったのです。

番付を見てほほ笑むあさひ太夫。

 
年明け、つる家をまねて番付で大関となった登龍楼が茶わん蒸しを出すようになりました。

つる家の倍の値段とはいえ、その登龍楼にしては安い茶わん蒸しに客が集まっているそうです。

登龍楼の茶わん蒸しを食べた芳は料理人に文句を言いに行きます。

そして店主に恥ずかしくないのかと食って掛かりますが、軽くあしらわれてしまいます。

「この敵は必ず料理で」と言う澪。

店に来ていた小松原は、「面白い鶴が龍に挑むとは」とつぶやきます。

 
それからつる家の前を強面の男たちがうろつくようになりました。

客の入りが悪くなったつる家。

さらにつる家で火事がおきます。

目の前で燃える店、暖簾にも火が回り店は骨組みだけになってしまいました。

 
店の前で茫然とする澪と種市。

すっかり気力を失った澪は幼い頃、苦労が絶えない人生と言われたことを思い出し自分のせいだと言います。

そんな時、又司が澪の住まいまでやってきました。

あさひ太夫の為が澪の料理を食べたがっていると言う又司。

澪は上方の人なら懐かしいはずとおぼろ昆布のおにぎりを作ります。

「これが最後かも」と言う澪。

又次は澪に小判と文を渡します。

「雲外蒼天」と書かれた紙に野江ちゃん…と涙ぐむ澪。

又次は「あさひ太夫だ」と言います。

 
野江に会わせてほしいと頼む澪に、それはできないと言う又次。

あさひ太夫は澪が料理をする気力がないならそのまま帰ってくるように、握り飯のひとつでも作ってくれたらその文を渡すようにと言ったそうです。

文を大切にしまい、おむすびを又次に渡した澪は「お金は少しずつ返します」と伝言を頼みます。

又次は澪の作ったおむすびを食べるあさひ太夫に、澪が会いたいと泣いていたことを伝えます。

「相変わらず泣き虫やなぁ、澪の中ではずっと野江ちゃんだ」と言うあさひ太夫。

 
同じ場所でつる家が再開しました。

「あの火事は付け火だったかもしれない、あれが付け火なら次はない」と登龍楼の店主にくぎを刺す小松原。

新たなつる家は大賑わいです。

永田もやってきて、牡蛎の宝船を食べていきます。

そして小松原もやってきました。

料理を食べた小松原は澪に「どうしようもない、どうしようもなくうまい」と言います。

笑みをこぼす澪。

「あの茶わん蒸しなら客も飽きることはないだろう、その下がり眉と一緒だ」と小松原が言います。

 
あさひ太夫が襲われる事件が起こります。

ショックで寝込んでしまったあさひ太夫の為に又次は澪の元へこいつで蜜煮を、と金柑を持ってきました。

野江がこれを食べたいのは元気がない時と心配する澪。

吉原にやってきた澪。

偶然見かけた永田に澪は、子供のころ好きだったこぼれ梅をあさひ太夫に届けてほしいと頼みます。

一緒に行きましょうと言う永田と扇谷まで言った澪は、又次に手渡します。

帰ろうとする二人を呼び止めた又次。

 
部屋でこぼれ梅を受け取ったあさひ太夫。

その下には文が入っていました。

小判をくるんだその文には「旭日昇天さま感謝」と書かれていました。

窓を開ける又次。

あさひ太夫が見下ろすと、そこには澪の姿が。

心もとなく立ち尽くす澪。

あさひ太夫は窓越しに指でキツネの形を作り、こんこんと言います。

「涙はこんこん」

気づいた澪もキツネを作り、ふたりはこんこんと繰り返します。

 
夏。

種市が芳に紙包みを差し出します。

その中にあったのはあの簪でした。

澪がその簪を芳の髪につけてやります。

そしてついにつる家が大関になりました。

 
そんな時、澪は野江を吉原に売り払った人物を偶然知ってしまいます。

それを一緒に聞いてしまった又次。

その相手に刀を向けた又次を澪が止めます。

立ち去る又次、「いつか地獄見ますで」と澪は野江を売り払った男に言い放ちます。

澪はその場に居合わせたつる屋常連の清右衛門と賭けをします。

清右衛門を驚かせる料理を作ったら澪の願いをひとつ聞く、作れなかったらすべて話すという賭けです。

 
数日後、澪が作ったのは卵のみそ漬けでした。

ただのみそ漬けかと思いきや、こぼれ梅の搾りかすを入れたものでした。

その料理を食べ驚かされた、と言う清右衛門は澪の願いを聞くことに。

それは作家である清右ヱ門の原稿を貰うことでした。

 
清右ヱ門はあさひ太夫の正体を暴く作品を書いていたのです。

野江の事を聞いた清右ヱ門は、それなら自分の作品を超える物語にしろと言います。

清右衛門が提案したのはあさひ太夫を澪が見受けするという筋書きです。

見受けにかかるのは4000両、その結びを見るまで現行は眠らせておくと言います。

その話を部屋の外で小松原が聞いていました。

小松原は澪に江戸一の料理人になったら叶わぬ夢ではないと言います。

 

「みをつくし料理帖」最後のラストの結末は?

吉原の祭りの日。

華やかな祭りの日に白狐姿の花魁たちが舞お披露します。

そんな時、又次が澪を稲荷へ連れ出します。

そこにお面をかぶったひとりの花魁がやってきました。

ふたりは貝殻を取り出しました。

幼い日に野江が澪に渡したおそろいの貝殻です。

キツネが面を取り、野江が顔を見せます。

すぐに戻らなくてはいけない野江。

戻っていく背に、澪はいつかあの天神橋に戻ろうと声をかけます。

野江は前を見たまま静かに指でキツネの形を作ります。

完。

 

「みをつくし料理帖」見どころ

同じ国内を移動するのも大変だった江戸時代。

今以上に地域ごとの文化の差が大きかったことでしょう。

特に食文化、味は上方と江戸で異なっていました。

その文化の違いに戸惑った澪。

あさひ太夫、野江も懐かしい味にどれほどほっとしたことでしょうか。

同じ江戸時代を舞台にした料理がテーマの「武士の献立」も秀作です。

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主演は松本穂香さん。

松本穂香さんと言えば有村架純さんの妹分としてデビューした女優さんです。

1997年生まれの松本さんは2016年に有村架純さん主演のフジテレビ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で、連続ドラマ初出演を果たしました。

映画の方では2019年『おいしい家族』で初主演を務めその後、『わたしは光をにぎっている』、2020年『酔うと化け物になる父がつらい』と主演作が続きます。

そして2020年『みをつくし料理帖』が公開されました。

 
この松本穂香を豪華俳優陣が脇を固めているのも見どころです。

浅野温子、窪塚洋介、野村宏伸、松山ケンイチ、反町隆史、薬師丸ひろ子、石坂浩二、中村獅童などそうそうたるメンバー。

物語にどう絡んでいくのかも楽しんでください。

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