映画「LUCY/ルーシー」はスカーレット・ヨハンソン主演、リュック・ベッソン監督の2014年公開の映画です。
この映画「LUCY/ルーシー」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
脳が覚醒した女性が次々に能力を発揮していく姿を描く「LUCY/ルーシー」をお楽しみください。
「LUCY/ルーシー」あらすじ
台湾に留学しているルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、付き合って一週間の彼氏から怪しげなアタッシュケースをチャン(チェ・ミンシク)に届けて欲しいと言われます。
しかし、いかにも怪しそうな頼みごとに、眉をしかめるルーシー。
彼氏の頼みごとを断りますが、彼氏はアタッシュケースとルーシーの腕を手錠で繋ぎ鍵はチャンが持っていると言い無理やり頼みごとを押し付けました。
ルーシーは仕方なくチャンが滞在するホテルに向かいケースを渡すことに。
フロントマンにチャンとの面会を頼むとそこにチャンの手下が現れ、ルーシーを拘束して部屋へと連れて行きます。
ホテルの外でルーシーを見張っていた彼氏は手下に殺されてしまいました。
チャンの部屋まで連れてこられたルーシーは、持っているケースは自分の物ではないし、頼まれただけで自分は何も知らないのだと訴えますが、手下らは韓国語を話すだけで話が通じません。
部屋の奥から現れたチャンは血で手を真っ赤に染め、顔には血しぶきが飛んでいます。
その足元には数人の遺体が転がっていました。
そして・・・
「LUCY/ルーシー」ネタバレ
ルーシーはチャンにも自分は何も知らないと訴えますが、やはり韓国語を話すチャンには英語が通じません。
チャンは電話を通訳に繋ぎルーシーと話をさせます。
彼氏から預かったケースだというルーシーの話を聞いて、その男は信用できないと言うチャンは140とメモに書き部屋を出ていきます。
通訳はルーシーにケースの暗証番号だと伝え、中に何が入っているか分からないからルーシーに開けるよう指示するのです。
手下らから銃を向けられ、渋々ケースをあけると、そこには青い粉のような物が入っていました。
チャンはそれを少し出し、奥から連れてきた男に吸わせます。
すると狂ったように笑い出します。
チャンは韓国マフィアの麻薬王でした。
ルーシーの運んだケースにはかなり強力な新種のドラッグCPH4が入っていたのです。
男を射殺したチャンはルーシーに運び屋をやらせようと考え、それを拒否するルーシーを殴って気絶させるとその間に腹部を切り裂き体の中にドラッグを入れて運び屋をさせることに。
自分の体にドラッグの袋が埋め込まれていることに気付いたルーシーの元に数人の男がやって来ます。
その男たちもドラッグを体に埋め込まれて無理やり運び屋にされていました。
目的地に向かう途中で監禁されている時、監視役の男に腹部を蹴られてしまったルーシーは、その衝撃で袋が破れドラッグが体内に流れてしまいます。
通常、10%しか使われない人間の脳ですが、ドラッグの影響で普通よりも多く使われることになったルーシーの脳。
自身をコントロールする力をつけたルーシーは、監視役の男から銃を奪い銃殺すると、タクシードライバーを銃で脅して病院へと向かいます。
手術室へ侵入して患者のレントゲン写真を見るともう手遅れだという事が分かり、その患者を銃で殺し、腹にあるドラッグの袋を取り出すよう医師を脅すのです。
体内から取り出せた量は500グラム程度。
粉の正体を訪ねる医師にCPH4だと答えると、医師は体内にそれが流れてよく生きていたと驚きます。
そのままチャンの元へ向かったルーシーは、タトゥーを入れるためヘッドフォンで音を遮断していたチャンを不意打ちに襲います。
チャンから他の運び屋がどこに向かったのか情報を得たルーシーは脳科学の権威であるノーマン博士(モーガン・フリーマン)に連絡を取ることに。
最初はいたずら電話だと思っていたノーマン博士でしたが、大量のCPH4が体内に流れ出たルーシーはそのことを告げ異常なスピードで細胞が増殖しているため24時間以内に死ぬだろうと話します。
そして、ノーマン博士の研究が正しいのだということを証明するように今ルーシーの体におこっていることを話して聞かせるのです。
ノーマンの研究では、通常10%しか使っていない脳を100%使えば完全に自身の体をコントロールできるというもの。
ルーシーはその研究以上の力を発揮していました。
そんなルーシーにノーマン博士は「今、自身で学んだことを伝えるのが君の細胞の役目だ。」そう伝えます。
ルーシーはノーマン博士に今体内で起こっていることを伝えるためノーマン博士の元へと向かうことに。
しかし、病院での事がありテレビではルーシーが映った監視カメラの映像が流れています。
金髪ボブを黒髪ロングに変え、身なりを整えるとフランス警察に連絡し今回のドラッグの事を密告するのです。
担当したピエール刑事(アムール・ワケド)は、まるで今の自分の行動を見抜かれているようなルーシーの発言に驚きます。
この時ルーシーの脳は30%ほど覚醒されていました。
ルーシーは他の運び屋の情報を細かく教えると、運び屋の体内にあるPCH4を取りだしたら自分に渡すよう言い飛行機へと乗り込みます。
それぞれ、運び屋が向かっている空港ではルーシーから送られてきた情報をもとに次々に運び屋が逮捕されていきました。
飛行機に乗り込んだルーシーは物凄い速さでパソコンを操作し益々脳を活性化させていきます。
頼んだシャンパンを飲むとそのグラスの中に歯が入っている事に驚きます。
咳込むと手のひらの中にはまた歯が。
その歯はさらさらと消えていきます。
手の皮膚も剥がれ落ち爪の先から塵になっていくのです。
混乱したルーシーはキャビンアテンダントの制止を振り切りトイレに閉じこもると、鏡に映る自分の顔に更に驚愕します。
どんどんと顔が解けて崩れていたからです。
体内から取り出した残りのCPH4を摂取しどうにか姿は元に戻りますがそのままトイレで意識を失ってしまいます。
その後、パリの病院で目を覚ましたルーシー。
担当医は刑事に鎮静剤のせいでしばらくは起きないだろうと言いますが、既に起きているルーシーに皆驚きを隠せません。
ピエール刑事はルーシーに銃をむけますが、他の刑事はルーシーの力ですべて倒れてしまいます。
銃の弾も全て落ちてしまうのです。
この時ルーシーの脳は50%覚醒しています。
他の運び屋がすべて逮捕されパリにいると聞いたルーシーは、ピエール刑事と共に運び屋の元へ向かうことに。
しかし、チャンの手下ジー(ニコラ・フォンフェット)が、運び屋が連行されるところを見張っていました。
ルーシーはピエール刑事の車のラジオを操り、ジーとチャンの会話を傍受します。
ピエール刑事の反対を押し切り運転を交代したルーシーは一般道を高速で走行し危険運転をしながら運び屋たちがいる病院に到着するのです。
その頃病院ではジーとその手下が運び屋の体からドラッグを取り出していました。
そこへやって来たルーシー。
ジーは手下にルーシーを殺すよう命令してその場を去ろうとします。
しかし、ルーシーの能力は60%になっており、ジーの目の前に透明の壁が現れ行く手を阻むのです。
ルーシーに向けられていた銃は全て宙に浮き、手下たちはルーシーに素手で挑むも触れる前に宙に浮いてしまいます。
攻撃を躱すでもなく難なくとジーの目の前まで歩いていったルーシーはジーの持っていたドラッグ入りのケースを簡単に奪うのです。
「LUCY/ルーシー」最後のラストの結末は?
ノーマン博士の元へ向かうルーシーの姿を目撃したチャンはその車の後を追うことに。
ルーシーから連絡を貰ったノーマン博士は、研究仲間を集めラボにいました。
博士が場所も伝えていないのに部屋に現れ皆驚きます。
ノーマン博士が仲間を紹介しようとしますが、ルーシーにその説明は必要ありませんでした。
既に驚異的な能力でその人たちのことを知っていたからです。
しかし、そんなことを信じられない様子の研究員。
ルーシーはその中の一人の肩に触ると、その男性の娘が6歳で事故死した時の事を詳細に話すのです。
チャンたちが来たことを察したルーシーは、残っていたドラッグを摂取して100%まで脳を活性化させた時、チャンがルーシーの頭部に銃を向けます。
しかし、今目の前にいたはずのルーシーが消えました。
混乱したチャンはノーマン博士らに銃を向けますが、ピエール刑事によって射殺されます。
消えたルーシー自身がコンピューターとなり、そのコンピューターはルーシーの記憶を取り込んだUSBをノーマン博士に差し出すと塵となり消えました。
皆がルーシーが消えたことを理解できないでいる時、ピエール刑事の携帯に一通のメールが届きます。
それはルーシーからで「わたしはどこにでもいる。」そう綴られているのでした。
THE END
「LUCY/ルーシー」見どころ
かなりテンポが速く、内容もいきなり飛んだりするのでちょっと見逃すと訳が分からなくなってしまいました。
脳が活性化することで驚異的な能力を手にする主人公の変化が凄い!
最初は良くいるちょっとおバカな子と言った感じでしたが、ドラッグが体に溶けだしてから100%になっていくまでの姿が少しずつ変化していて、主演のスカーレット・ヨハンソンの演技力が素晴らしかったです。
アクションシーンも盛りだくさんで、ハラハラドキドキも楽しめます。
途中のカーアクションはめちゃくちゃ手に汗握る映像でした!
同じSF作品でシャーリーズ・セロン主演の「イーオン・フラックス」に世界観が似ています。
そして何といってもモーガン・フリーマンとチェ・ミンシクの共演が熱い!
渋い×渋い…最高でした!
一緒のシーンは最後の一緒だけでしたが…。
最後はパソコンと融合してしまったルーシーのとんでもない末路で締めくくっているなんとも不思議な作品でした!
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