映画「クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」は小林由美子主演、京極尚彦監督の2020年の映画です。
この映画「クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
お気楽なアニメかと思いきや大人も考えさせられる「クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」をご堪能ください。
「クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」あらすじ
幼稚園の皆と未来科学館に出かけたしんちゃんこと野原しんのすけ(小林由美子)。
せっかくのVRでのお絵かき体験だというのに床にペンで落書きするしんちゃん、描いたのは父ひろし(森川智之)のズボンでした。
それを上空から見ていたラクガキングダムの王族たちはなんと素晴らしい落書き、のびのびとした落書きと喜んでいます。
ラクガキングダムは地上で描かれた落書きをエネルギーとして浮かんでいる王国です。
しかししんちゃんの落書きを注意するよしなが先生(七緒はるひ)に、ラクガキングダムの大臣たちは大人たちが落書きの邪魔をすると怒りだします。
そして子どもたちは落書きをしたっているのにそれを大人が許さない、大人を黙らせて落書きさせるべきだと言うラクガキングダムの防衛大臣(山田裕貴)。
子ども達が落書きをしないとラクガキングダムはエネルギー不足となるため、防衛大臣は地上の人々に無理やり絵を描かせる「うきうきかきかき作戦」を決行します。
それを知った姫(きゃりーぱみゅぱみゅ)は、宮廷画家(平田弘明)に描いたものを本物にするミラクルクレヨンを持ってしんちゃんのもとへ向かわせます。
さてさて・・・
「クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」ネタバレ
いつもの朝。
しんちゃんは朝から遊んでまったくご飯を食べようとしません。
ひろしは接待で帰りが遅くなる、とぼやいています。
そうしていつものように幼稚園バスに乗り遅れたしんちゃんは、自転車で幼稚園に向かう途中、大好きなななこおねえさん(伊藤静)、と神田鳥忍(大塚みずえ)に出会います。
ななこおねえさんと日曜日にご飯を食べる約束をしてご機嫌のしんちゃん。
その頃、ラクガキングダムから地上へ送り込まれた兵士たち。
兵士たちは不思議なカメラで大人達を壁に閉じ込めていきます。
一方、ラクガキングダムでは防衛大臣はミラクルクレヨンがなくなっていることに気が付きます。
そしてしんちゃんのスケッチブックを見た宮廷画家は、ミラクルクレヨンを渡します。
しんちゃんがひろし野靴下を描くと、それが本物となり臭いもリアルです。
しかし、そこに兵士が現れました。
捕まりそうになった宮廷画家。
宮廷画家はミラクルクレヨンとしんちゃん、スケッチブックを紙に閉じ込めました。
そして、落書きのエネルギーが無く落ちそうになっているラクガキングダムを助けてほしいとしんちゃんを紙飛行機にして飛ばします。
紙飛行機となって逃げたしんちゃんは、忍とななこおねえさんもつかまっているのを見かけます。
その頃、サトウココノカド―で捕まってしまったしんちゃんの母ちゃん、みさえ(ならはしみき)と妹ひまわり(こおろぎさとみ)。
指導官のりんご(りんごちゃん)によってひまわりも絵を描かされます。
みさえはしんちゃんが帰ってくるから帰りたいと言いますが、壁に閉じ込められてしまいます。
しんちゃんのふたば幼稚園でも、風間くん(真柴摩利)やマサオくん(一龍斎貞友)、ネネちゃん(林玉緒)、ボーちゃん(佐藤智恵)達が無理やり絵を描かされます。
しかし反抗的な態度で風間くんは壁に閉じ込められてしまいます。
落書きパワーがたまって来たラクガキングダムは、様々な落書きでにぎやかになってきました。
宮廷画家は捕らえられ、キングダムに連れ戻されました。
しかし宮廷画家がミラクルクレヨンを持っていなかったため、地上でのミラクルクレヨン探しが始まります。
紙飛行機が原っぱにつき、宮廷画家に言われた通りミラクルクレヨンで自分を囲う線を描いて紙から出たしんちゃん。
そこでしんちゃんは紙に絵を描きます。
そして飛び出してきたのは2日目のブリーフ(富永みーな)でした。
しっかり者のブリーフに連れられてしんちゃんは春日部へ向かう事に。
その夜、バーベキューの小屋で休憩するふたり。
そこでしんちゃんはまた絵を描き始めます。
それは大好きなななこおねえさん、吹き出しにはしんちゃん好きよと書かれています。
しかし絵が似ていないため、現れたななこおねえさんは本物と似ても似つかぬ出来栄えに。
酔っぱらって帰ってきたひろしは落書きをしたため、壁に閉じ込められずに済みました。
そしてひろしは敵が制圧したサトーココノカド―へ連れていかれます。
翌朝、酔いがさめたひろしは子供たちが絵を描かされ続けるという異様な状況に驚きつつ、みさえ、ひまわりと合流します。
サトーココノカド―や幼稚園で絵を描き続ける子ども達に、だんだん疲れがたまってきました。
エネルギーが減っていることに心配するキングダムの大臣達、防衛大臣はさらに子供たちに落書きをさせようとします。
春日部に帰る旅に出たしんちゃん達ですが、お腹が空いて力が出ません。
そこでしんちゃんは救いのヒーローぶりぶりざえもんを描きます。
しかしぶりぶりざえもんも腹ペコで役に立たず。
そんな時、追手に気付いたしんちゃん達、しんちゃんはミラクルクレヨンで車の絵を描きます。
皆で車に乗りますが、あるのはふむなと書かれたペダルのみ。
それを踏むと車が猛スピードで走りだします。
そしてついに車が敵に見つかってしまいました。
そこで車に押すなボタンを発見したしんちゃん。
それを押すと車が急に勢いよく走りだします。
そして車はガードレールに突っ込んでしまいました。
ななこおねえさんが皆をキャッチして助けてくれましたが、車は水に溶けてしまいました。
キングダムの者やミラクルクレヨンで描かれたものは水に溶けてしまうのです。
崖を登ったり、金をくれと言うぶりぶりざえもんにお金の絵を描いたり拾った枇杷を食べたりしながら旅を続けるしんちゃん達。
ふとしんちゃん達はおいしそうなにおいに気付き、そちらへ向かいます。
匂いの元はとある食堂です。
そこでしんちゃん達はお母さんが春日部に行ってしまいひとり留守番する少年、ユウマ(黒沢ともよ)に出会います。
しんちゃん達はカレーを食べさせてもらい、ユウマを加えて再び春日部を目指します。
電車で越谷まで来たしんちゃん達は自衛隊の車に乗り込み、春日部を目指します。
そして春日部に近づき、車を降りたところでスケッチブックが無いことに気付いたしんちゃん。
そこで道路に飛行機や戦闘機を描いていきます。
しんちゃん達は戦闘機に乗って春日部を目指しますが、目立ってしまい敵に狙われることに。
そしてしんちゃんがミラクルクレヨンを持っていることをばれてしまいました。
短くなってきたミラクレヨン、それでしんちゃんは今度は爆弾を描き敵を撃退します。
ふたば幼稚園についたしんちゃんは、爆弾やアリの絵で敵を倒します。
おかげで助かった幼稚園の先生や園児たち。
そしてしんちゃんは、次々とに閉じ込められた町中の大人たちを助けます。
皆に感謝されるしんちゃん。
そしてしんちゃんは忍とななこおねえさんを助けます。
しかしななこおねえさんと思った人は全然関係ないおねえさんでした。
忍からななこおねえさんがサトーココノカド―のあたりにいると聞いたしんちゃん。
しかしユウマはお母さんを探し、ひとりでおばあちゃんの家へ向かいます。
その頃のラクガキングダム。
宮廷画家と仲間の兵士によって姫は地上へ逃がされます。
サトーココのカド―にきたしんちゃん達。
乗り込んだしんちゃん達は水鉄砲を使って敵を倒します。
一方、母さんを探しておばあちゃんの家まで来たユウマでしたが、お母さんの姿がありません。
そして、家にあった薬の袋を手掛かりに病院へ向かう途中、ユウマは地上にやって来た姫に出会います。
サトーココのカド―でひろしとひまわりに会ったしんちゃん達。
そしてミラクルクレヨンを使ってしんちゃんは、みさえを助けます。
みさえに抱きしめられたしんちゃんはクレヨンを落としてしまいました。
しんちゃんが落としたミラクルクレヨンを拾ったぶりぶしざえもん。
ぶりぶりざえもんはそれを手に敵に寝返ろうとします。
しかし、閉じ込められたお母さんを見つけたユウマに頼まれてぶりぶりざえもん。
ぶりぶりざえもんはミラクルクレヨンをユウマに渡し、敵に捕まってしまいます。
そんな時雨が降り始めます。
しんちゃんがミラクルクレヨンで描いた絵が溶けていきます。
ななこおねえさんを助けに屋上へやって来たしんちゃん達。
ステージから手が見えたしんちゃんは、急いでステージに向かいます。
それはりんごでした。
手に持っていた武器も溶けてピンチのしんちゃん。
意を決したななこおねえさんは雨の中しんちゃんを助けに向かい、最後の力でカメラを奪います。
そのカメラを使ってしんちゃんはりんご達を閉じ込めることに成功します。
しかし、ななこおねえさんは溶けてしまいました。
どんどん落下してきたラクガキングダムを見た大人たちは、撃ち落とすためのミサイルを描いて欲しいとしんちゃんに頼みます。
しかし、ミラクルクレヨンがないと言うとみんながしんちゃんを責めます。
最後のミラクルクレヨンで助けられたことを謝るユウマのお母さん。
しんちゃんは「おらもかあちゃん助けた、ユウマ君のお母さん見つかってよかったね」と言います。
落書きをすればラクガキングダムは元に戻る、落書きをしてほしいと頼む姫。
しかし皆逃げるのに必死落書きなどなどしてくれません。
逃げる大人たちに押し飛ばされたしんちゃんは、雨で溶けてしまったぶりぶりざえもんの残像に出会います。
やっぱり救いのヒーローなんだね、と言うしんちゃんの言葉を聞いてぶりぶりざえもんは姿を消します。
悔しさと悲しさをこらえたしんちゃんは、そこにあったライン引きを使って地面に大きな絵を描き始めます。
サトーココノカド―から姫は放送で落書きを呼びかけます。
皆で協力するんだろ、皆助けてもらったんだろ、ずるいと叫ぶユウマの声に突き動かされ、皆がお絵かきを始めます。
しんちゃんや一緒に絵を描く子供たちに気付いた防衛大臣は、落書きエナジーが発生していることに気が付きます。
自由なお絵かきによって落書きエナジーがどんどん発生しているのです。
しかし、もう少しで絵が完成と言うところでチョークが無くなってしまいました。
そこで絵の一部になる、と言うブリーフ。
しかししんちゃんは「もう誰ともお別れしたくない」と言います。
それでも完成させずに終わらせるのは絵に失礼、と言うブリーフの言葉にしんちゃんはブリーフを引っ張って絵を完成させます。
完成した絵はゆっくりと立ち上がります。
それは巨大なぶりぶりざえもんでした。
ぶりぶりざえもんはラクガキングダムを支えます。
そしてぶりざえもんは、ラクガキングダムを空へと押し返します。
こうしてラクガキングダムは上空へ戻っていき、皆で描いた絵もゆっくりと空へ登っていきます。
「クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」最後ラスト結末は?
ラクガキングダムへ戻った防衛大臣。
防衛大臣にキングは「ラクガキングダムを思ってしたことだろ」と声をかけます。
そして宮廷画家が姫を迎えに来ました。
ユウマからアイパッドでのお絵かきを教わった姫は宮廷画家にアイパッドの中にも落書きがたくさんあることを伝え、一緒にキングダムへと帰っていきました。
自衛隊の車から降りるななこおねえさんに会ったしんちゃん。
ななこおねえさんはキノコ狩りに出かけていて春日部にいなかったのでした。
家に帰りしんちゃんが忘れたスケッチブックを見つけたユウマ。
そこにはしんちゃんが一緒に旅したブリーフ、ななこおねえさん、ぶりぶりざえもん、そしてユウマの姿が描かれていました。
日曜日、しんちゃんの家にやって来たななこおねえさん。
ななこおねえさんはしんちゃんが描いた絵について尋ねます。
しんちゃんが「救いのヒーロー」と説明した絵はユウマ、ブリーフ、ななこおねえさん、ぶりぶりざえもんの絵えでした
完。
「クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」見どころ
自由に描かれた落書きによって浮かぶ国、ラクガキングダム。
ギャグアニメかと思いきや、自分の事ばかり考える大人たちの身勝手な姿に考えさせられる重みのあるストリーになっています。
大人も子供も楽しめる、ファミリー向けの作品です。
デジタル機器で手軽に楽しめる今の時代だからこそ、子どもののびのびとした落書きに価値があるのですね。
そして、最後にアイパッドでのお絵かきを見せるところにただ過去の良いものにスポットライトを当てるのではなく、現在ならではの楽しみにも目を向けさせてくれます。
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