映画「海底47m」は、クレア・ホルト主演、ヨハネス・ロバーツ監督の2017年のイギリス映画です。
この映画「海底47m」のネタバレ、あらすじやラスト最後の結末、見どころを紹介します。
サメに襲われた姉妹が深海に落下してしまうスリラー「海底47m」をお楽しみください。
「海底47m」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: ヨハネス・ロバーツ
脚本: ヨハネス・ロバーツ
制作: ジェームズ・ハリス 他
製作総指揮: ロバート・ジョーンズ 他
音楽: トムアンドアンディ
撮影: マーク・シルク■ 主要キャスト
ケイト: クレア・ホルト
リサ: マンディ・ムーア
ハビエル: クリス・J・ジョンソン
ルイス: ヤニ・ゲルマン
ベンジャミン: サンティアゴ・セグーラ
テイラー船長: マシュー・モディーン
「海底47m」あらすじ
メキシコで休暇を過ごすケイト(クレア・ホルト)とリサ(マンディ・ムーア)の姉妹。
ホオジロザメをひと目見たいケイトは、シャークケージダイビングにリサを誘います。
2人は保護用の檻に入り海の中を堪能していましたが、檻と水上の船を繋ぐケーブルが故障し、檻ごと海底へ落下してしまいます。
2人はそのまま海底47メートルへ・・・
船との交信ができない、まわりにはサメ。
酸素が減っていく状態で、2人は生還できるのでしょうか?
「海底47m」ネタバレ
リサ(マンディ・ムーア)とケイト(クレア・ホルト)の姉妹は休暇でメキシコを訪れていました。
楽しい時間を過ごしていましたが、実はリサは「君は退屈な人間だ」と言われて彼氏のスチュと破局したばかりで、とても傷ついて落ち込んでいました。
そんな時、ホテルで知り合った地元の青年ルイスとベンジャミンからケージ・ダイビングに誘われます。
リサはダイビングの経験がなく不安を感じて尻込みしまうが、ケイトから「スチュに退屈な女じゃないと証明してやりましょう」と言われて、渋々で挑戦する事にしました。
ダイビング当日、二人はルイスとベンジャミンと共にダイビングポイントに向かう船に乗り込みました。
船長のテイラー(マシュー・モディーン)から「ダイビング経験は?」と聞かれますが「二人ともある」と嘘をつきます。
ダイビングポイントに来ると船員でガイドのハビエル(クリス・J・ジョンソン)が餌を巻き始め、サメが現れました。
好奇心旺盛でスリルが大好きなケイトは興奮し始めますが、リサは不安が増してしまいます。
いよいよ、二人はケージに入り水深5mまで潜ってダイビングを開始します。
色々な魚たちを見て、サメも間近で見る事が出来、船に戻ろうとしますが・・・
引き揚げられる直前でウインチが根元から折れてしまったのです。
二人はケージに入ったまま水深47mの海底にまで落ちてしまいました。
更に無線も圏外で通じない状態で、唯一の出入口の上には折れたウインチが載っており、2人は閉じ込められてしまったのでした。
それでもケイトはエアタンクやマスクを外して檻の隙間から抜け出し、サメを警戒しながら上に行って無線でテイラー船長との交信に成功します。
「ハビエルがスペアのワイヤーを持って向かうから、それまで耐えてくれ。あと、危険だからケージから出るな」
その言葉を守ってケージに戻ったものの、ケイトは緊張の為に大量の酸素を消費してしまいました。
やがて、向こうの方にサーチライトの光が見えます。
しかし、なかなか近づいてきません。
二人は、ハビエルが自分達の位置が分からないのではないかと考えます。
そこで、酸素の残り少ないケイトの代わりにリサがケージの外に出てハビエルを迎えに行きました。
サメが下から襲撃してくることを警戒し、リサは海底に沿って光源へと向かいます。
しかし、光源に辿り着いてもそこにハビエルの姿は見当たりません。
しかもリサは辿り着く事に必死になりすぎてケージの位置が分からなくなってしまいます。
パニックになるリサの前に不意にハビエルが現れますが、その直後にハビエルはサメに襲われてしまいます。
リサは悲しみながらもハビエルが持っていた水中銃を持ち、腰についていた予備のワイヤーを持ってケージに戻りました。
ハビエルの死にショックを受けながらも、持ってきたワイヤーをケージに結び付け、テイラー船長に合図を送って巻き上げてもらいます。
しかし、もう少しで海面と言うところでワイヤーが切れ、再び海底に落ちてしまいました。
しかも、落ちた時にリサの足がケージの下に挟み込まれてしまったのです。
「海底47m」ラスト最後の結末
仕方なく、近くに予備のエアタンクと発煙筒を落としてもらい急場をしのごうとします。
残り少なくなったタンクの残量に怯えつつ、ケイトは何とか予備のタンクと発煙筒を手に入れますが、もう少しでケージと言うところで突然現れたサメに襲われてしまいます。
ケイトを助けられなかったことにショックを受けながらも、リサはケージの下に浮上制御装置を入れて持ち上げ、ケイトが持ってきてくれたタンクを背負って海面近くまで浮上しようと試みます。
その時、無線からケイトの声が聞こえてきました。
何とかサメから逃れたものの、ケイトは大怪我をして出血が止まらない状態でした。
リサは意を決してケイトの方に向かい、気絶しかかっているところを見つけると抱きかかえて一緒に浮上しようとします。
しかし、潜水病を防ぐ為、海面に上がる前に5分間のインターバルを取る必要がありました。
海中で待つ間も容赦なくサメは二人の周りを泳ぎ回っています。
遂にサメ除けの発煙筒も無くなったところで、なんとか海面に浮かび上がれました。
そこから必死に泳いで何とか船に辿り着きますが、甲板に上ろうとする二人にサメが襲い掛かります。
リサとケイトは足を噛みつかれながらも、テイラー船長達に引っ張り上げられて甲板に横たわりました。
助かった・・・
やっと船に戻れた喜びで思わず笑いだすリサ。
しかし、彼女の視界が段々と歪んできます。
あれ?
気が付くと、リサはまだケージの中にいました。
足もケージに下に挟まったままでした。
さっきの助かるまでの光景は窒素酔いをしたリサの見た幻覚だったのです。
無線越しにテイラー船長が必死に呼びかけても目を覚まさないリサの所に、ようやく沿岸警備隊のダイバーが助けに来てくれます。
ケージから助け出されたリサは、幻覚で朦朧としながらも、海面の光に向かってゆっくり昇って行ったのでした。
THE END
「海底47m」見どころ
最初は仲の良い姉妹がリゾートで休暇を過ごす楽しげな雰囲気が溢れています。
しかし、船で沖に出て、ケイトやリサが不安を訴えても船長やハビエルが「大丈夫」「何も知らない白人女が」と取り合わない辺りから段々と雰囲気が変わってきます。
そして、楽しく安全なはずのケージ・ダイビングがウインチが壊れた事で一気に危険なものになってしまいます。
酸素は残り少なく、周りには8m近くあるサメが泳ぎ回っています。ケージの中でずっと待っていても、外に出ても危険な状況で、緊迫感でこちらまで息苦しくなってくるほどです。
ケージが海底に落ちてからは、殆どケイトとリサが映し出されているので船長や沿岸警備隊がどのような動きをしているかが分かりません。
「テイラー船長は本当に二人を助けようと思っているのか?」
「ハビエルたちは何処まで来ているのか?」
「サメは何匹いるのか?」
リサやケイトと共にドキドキする事が出来ます。
こんな状況を打開しようと、最初は活動的なケイトが率先して動きますが、後半ではリサが行動的になり始めます。
この成長ぶりも見どころの一つです。
ちなみにこちらの「ロスト・バケーション」も女性が主人公のサメパニック映画です。
はっきりと描写されませんが、おそらくケイトはサメにやられてしまって、生還できたのはリサだけだったというラストでした。
決して荒唐無稽ではない、誰にでも起こり得るュチュエーションです。
それだけに共感しやすく、息苦しい恐怖が身近に感じられて背筋がゾクゾクする作品です。
続編もありますが登場人物などはまったく違います。