映画ホタルノヒカリ」は綾瀬はるか主演、吉野洋監督の2012年の映画です。
この「映画ホタルノヒカリ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
干物女が新婚旅行!?テレビドラマの後日談、舞台はローマの「映画ホタルノヒカリ」をご堪能ください。
「ホタルノヒカリ」あらすじ
2012年冬。
コタツで熱燗を飲む高野誠一(藤木直人)。
その反対側では部下かつ妻である雨宮改め高野蛍(綾瀬はるか)が寝っ転がっています。
蛍は外ではしっかり、家ではぐうたらという干物女。
蛍とひょんなことから同居することとなり、そのまま結婚することとなった上司の高野。
結婚してからも相変わらず蛍は高野のことを部長と呼んでいます。
部長はイタリアのパンフレットを見ています。
ローマでナポリを食べるという蛍の言葉で、ふたりの新婚旅行はイタリアに決定します。
夏、縁側でビールを飲む部長。
半年たっても新婚旅行の準備を進めない蛍ですが、職場では相変わらずばりばり働いています。
実はローマにナポリタンがない(ナポリタンは和製洋食)と蛍は行く気を無くしていたのです。
うちがいちばん、と言う蛍。
2㎝先のあたりめを取るのもめんどく臭がる蛍に、部長は心の中で新婚旅行をあきらめます。
そんな時、蛍は職場の先輩である旧姓山田(板谷由夏)とその夫の二ツ木(安田顕)から部長の夢はイタリアへの新婚旅行と聞きます。
そして蛍たちが行かない間に先にローマに行ったという山田達の写真を見た蛍、部長の夢…と急に前向きにローマ行きを考え出します。
家に帰ると、ひとりで旅行の準備をしている部長の姿が・・・
「ホタルノヒカリ」ネタバレ
ひとりでローマに行く、という部長にひとりで新婚旅行に行くのかという蛍。
しかし部長は仕事でイタリアに行くのであり、「新婚旅行はその気になるまで何年でも何十年でも待つ」と言います。
それを聞いて一緒に行くとすぐに準備に取り掛かる蛍。
ですが初プライベートの海外旅行で命を懸けて戦う、とちょっとずれています。
しかもパスポートの有効期限が切れているうえ、名前が旧姓のままです。
ぎりぎりパスポートを取得し、その関係で並びの席が取れなかった蛍と部長。
蛍の横にはチャラそうな青年(手越祐也)が座ります。
若造の癖にビジネスクラス?といぶかしげな蛍と心を読む青年。
ジャージ姿に前髪ちょんまげでリラックスする青年、蛍は乾杯するほど仲良しになります。
ついに到着したローマ。
飲みすぎてつぶれた蛍は、部長に担がれています。
空港には来ているはずの迎えの車が来ておらず、部長が確認に行っている間に急にイタリア語で話しかけられて蛍はプチパニックに。
そこでまたあの青年に話しかけられます。
そうこうしているうちに青年はタクシーで目的地へ、蛍も部長と迎えの車に乗り込みます。
自分なりにプランを練って来た蛍。
しかし観光名所を見て蛍が早口で解説文を読むという弾丸ツアーで、さらにちゃっちゃと観光という蛍に部長はあきれます。
ふたりの話が合わないと思ったら、ローマの休日の名所を巡ることは部長ではなく二ツ木の夢でした。
胸キュンキュンの切ないラブストリーの真似がふたりに合うわけない、と納得するふたり。
それでもせっかく来たんだから心に思い出を刻もうという部長ですが、蛍はまたわけわかんないことをとあきれています。
ホテルにやって来た蛍達ですが、蛍は日本に帰る気満々。
蛍はローマに来ただけで満足ですが、部長は来ることが目的ではないと険悪ムードに。
ラフな格好でホテルの庭をひとり歩く蛍。
そこで目の前に自分のような干物女(松雪泰子)がいる事に気が付きます。
ローマに干物女がいた、と雪男でもいたかのように興奮する蛍に部長は「干物女は日本独自の生物」と言います。
その時、ふたりはテラスで白ワインを飲む干物女発見します。
彼女は冴木莉央という名前で、ふらりと来てここに住み着いているそうです。
ホテルの部屋で大きなベッドに興奮の蛍。
しかしいつも別々に寝ているため、同じベッドで寝るという事実に急に戸惑います。
縁側もひとりになれる自分の部屋もないことに落ち込む蛍に帰ろうか、と言う部長。
部長に明日の見本市だけ覗いたら帰ろうと言われて嬉しそうな蛍。
日本の二ツ木家では見本市に参加する日本人が誘拐というニュースが流れます。
慌てて電話をして蛍に10億円の身代金やマフィアが絡んだ誘拐事件のことを話します。
その頃、見本市に出かけていた部長。
その電話で人には表と裏の顔がある、という二ツ木にさすがの蛍も不安になります。
そして昨日の夜、部長がトランクを触った時にいやがったことを思い出した蛍、部長のトランクに目をやるも、まいっかと結局ゴロゴロすることに。
そこにやってきた莉央、そこはいつも莉央が使っている部屋で客が来るからと追い出されたそうです。
探し物をする莉央、自分から旅行の目的を聞いて新婚旅行と聞いても興味なさそうです。
そしてあの部長のトランクに気付いた莉央は、開けようと言い出します。
中身は衣類でしたが、部長のイメージとあわないパンツ。
しかもその下に白い粉の入った袋を発見します。
臭いを嗅ぎ、覚せい剤という莉央。
ふたりが慌てるところに電話、とスタッフが莉央を呼びに来ました。
莉央が行ってしまい、慌てて粉を隠そうとした蛍は古い箱を見つけます。
中には赤ちゃんの写真が入っていて、蛍はそこに粉の袋を入れてベッドの下に隠します。
人には表と裏の顔がある、という二ツ木の言葉を思い出した蛍。
部長に限って…でも自分のような女といたら疲労困憊で…と悪い方にばかり考えてしまいます。
一方、莉央宛の電話は弟からでした。
莉央は探されている、とパニックになっています。
そしてやって来た莉央の弟はあの飛行機の青年でした。
蛍が汚した部屋にあきれた青年は、あのトランクは自分のだと言います。
そしてきれいな姿で現れた莉央、そのまま弟の優と部長・蛍で食事に行くことになります。
優に突然、婚約者のブ・チョウさんだと部長を紹介する莉央。
突然のことに戸惑い、肯定してしまう部長。
優は莉央がバツイチであることや子供の事を言いますが、部長は全部知っているとごまかします。
元夫に捨てられたという莉央。
そして言葉を失った蛍は家政婦として紹介されます。
蛍の部屋に掃除に入ったスタッフ。
蛍がとりあえず隠したお菓子の箱を見つけ、そのまま捨てられてしまいます。
4人で訪れたバーで寝てしまった莉央。
嘘なんですよね、と優は蛍達に言います。
実は起きている莉央は寝たふりをして話を聞いています。
優は莉央を置いてバーを出ようと言いますが、ほっとけないという蛍達。
なりゆきで部長は莉央に、蛍は優に付き添うことになります。
莉央は建築について学び、大学の先輩と結婚して娘も生まれたそうです。
一方、莉央のことを心配して思いつめたらしい優。
蛍はだから覚醒剤に走ったのかとひとり納得しています。
片付いた部屋。
蛍は慌てて粉を入れた箱を探しますが、見当たりません。
戻って来た莉央がやってきましたが、部長は一緒ではありません。
実は一緒にいる時に部長宛てに電話がかかってきて別れたのですが、襲い掛かって来たという冗談を言う莉央。
蛍は部長に電話をかけますが、出たのは知らない相手でしかもイタリア語で何を言われているのかわかりません。
そこで電話を替わった莉央ですが、だんだん深刻な様子になります。
なんとマフィアからの電話で、部長を誘拐したと言っているそうです。
そこにかかってきた電話。
電話は部長からで車で連れ出された、すきをついて逃げ出すと言っています。
日本人の誘拐事件を思い出した蛍。
しかし、莉央からマフィアに金が届かないよう身代金を払う邪魔をされるから警察に届けるなと言われます。
部長を自分で助けるしかない蛍、とりあえずもう一度電話を待つことに。
結局朝まで連絡を待ち続けた蛍。
「死んだな、逃げ出そうとしたのがばれて殺された」と言う莉央。
手掛かりがなく不安な蛍はついに部長のトランクを開けます。
中に入っていたのは、ウェディングドレスでした。
二ツ木と電話する蛍。
部長はローマで結婚式をあげようとしていたそうです。
二ツ木の言う表と裏の顔とは、このことでした。
一生に一度からも知れない海外旅行を楽しみにしていた部長。
一方、莉央は優に誘拐は嘘だったと言います。
その場ののりで言った、普通は気づくという莉央。
優はふたりが妬ましくてついた嘘だと見抜きます。
莉央が蛍の所へ行くと、ウェディングドレスを着た蛍の姿がありました。
部長は自分のことを一番に考えてくれていたと気付いた蛍。
部長に一目見せたかった、とあきらめモードです。
ごめん、部長はチヴィタにいるという莉央。
最初の電話で相手がそう言っていたのです。
莉央がチヴィタで取引先のパーティーに参加していると説明している間にドレスのまま飛び出した蛍。
後にはブーケが落ちていました。
ドレス姿で走る蛍。
車に乗った莉央が追いかけてきました。
ロータリーから出られない、エンストするなどのトラブルに巻き込まれドレスが破けてしまった蛍ですが、そのまま走りだします。
さらには足を痛めた莉央を背負って走る蛍。
にぎやかな人混みで蛍は車貸してくれる人を探します。
蛍の周りで話し込む男性たち。
日本のダンスを見せろと言われた蛍は、そこにあった籠でドジョウ掬いを披露します。
盛り上がる民衆でしたが、結局歩いて移動することとなったふたり。
少しずつチヴィタが近づいてきました。
どろどろになりながらも仕事の話をしながら進む蛍。
いよいよ街が見えてきましたがそれでもまだ遠いチヴィタ。
そこでやっと車に乗せてもらう事ができました。
車の荷台で干物女トーク、そして結婚トークをするふたり。
そしてついにチヴィタの前までたどり着き来ました。
石段が多くなり先へひとりで進むこととなった蛍。
顔にもドレスにも泥が付いています。
パーティーで盛り上がる会場、そこで蛍は部長を見つけます。
急に泥だらけの自分が恥ずかしく成った蛍。
誰だという皆に部長は愛する妻です、と蛍を紹介します。
抱き合うふたりに、追いついた莉央も拍手します。
ローマの休日のようにバイクに乗ったふたり。
今度はふたりとも正装をしています。
そしてホテルでいつもの干物女の格好をした蛍。
莉央も干物女の下降で街を眺めています。
部屋で缶ビールを飲む蛍と部長。
で、何が一体どうなったのかと部長が訪ねます。
部長こそと言われ、部長は仕事先の人に頼まれて一晩中踊っていたことを蛍に話します。
思い出のダンスを妻と似ているからと頼まれた部長、自分のことを男女兼用の顔だと言います。
部長の話がよくわからなず、まいっかという蛍。
そして帰るぞ、という部長に蛍は大事なものを無くしたから帰れないと言います。
スタッフから赤い箱は捨てた、と言われた蛍。
それを聞いて莉央は蛍の探し物に気が付きます。
蛍はゴミ回収をしている人を見つけ、そこで箱を発見します。
そして部長の一言により、箱に入れた白い粉の正体が白玉粉だと判明します。
しかし、写真は飛んで行ってしまいました。
優に白玉粉を渡す蛍。
昔、優の為に莉央が作ったという思い出を聞いた蛍は白玉団子を作ろうと言いますが、莉央は意味がないと言います。
生きている意味がないという莉央、蛍は生きているのに意味があるのかと言います。
生きることは食べて寝て、ごろごろすることだと言う蛍。
そんな蛍を安上がりな女、と言う莉央。
外は大雨。
蛍は写真を拾いに行こうとします。
大事なものだからと行く蛍に、部長はそっとしておこうと言います。
しかし、蛍は夫と娘のマオはすでに亡くなっていると言います。
仕事で疲れ、家族旅行を夫と娘のふたりで行くように言った莉央。
そこでふたりは事故にあって亡くなったのです。
部長は蛍にレインコートを着せ、ふたりで写真を拾います。
一方、優は白玉作りに励みます。
写真の泥を落とし、きれいにする蛍と部長。
なごやかな家族写真で、莉央も幸せそうです。
誰だって一生懸命生きていれば素敵な女性という部長。
莉央が写真を見ているところへ、白玉を持った優がやってきます。
一緒に泣き出す蛍。
「ホタルノヒカリ」最後ラストの結末は?
日本に帰る優を見送った莉央。
莉央は蛍と部長に新婚祝いとして素敵なスーツを送ります。
観光を楽しむふたり、写真もどんどん撮ります。
ローマ観光を満喫し部長がいればどこでも縁側、という蛍。
ローマの観光名所でまでゴロゴロします。
そして帰国するため空港に向かうふたり、そこで結婚式をしていないことに気が付きます。
部長はもういいと言いますが、タイミングよく教会を見つけたふたり。
さらに運よく新婦がいたため、そこでふたりは普段着のまま式を行います。
普段の生活に戻った蛍、仕事で大忙し。
一日の終わりに縁側で部長はビール、蛍は胃のあたりがむかむかと炭酸水を飲みます。
最近すっぱいものが食べたくて手つわりみたい、と言い合うふたり。
それぞれ部屋に戻った後に、つわり!?
赤ちゃん!?
とふたりは気付くのでした。
完。
「ホタルノヒカリ」見どころ
本作は人気漫画のドラマ化に続く映画化です。
仕事をバリバリこなしながら家では干物女という蛍を演じるのはとってもキュートな綾瀬はるかさん。
綾瀬はるかさんが演じるきりっと素敵な仕事ができる蛍もだらっとした干物女な蛍も魅力的です。
そんな蛍とダンディーな部長。
プライベートは正反対ながらも相思相愛のラブラブなふたりは見ていてこっちが恥ずかしいほどです。
新婚旅行にローマと聞くとおしゃれですが、本当は観光よりもダラダラしていたい蛍。
そんな蛍が行ったジェットコースターのような観光も彼女なりの愛なのでしょう。
縁側でダラダラベースが一番の蛍を優しく愛する部長も素敵です。
さて、気になるラスト。
妊娠!?で終わりましたが、コミックで「ホタルノヒカリBABY」とふたりの子育て漫画もあります。
ふたりの子供がどんな子なのか、干物女がどんなママになるのか気になる人はぜひ読んでみてくださいね。
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