「ヒッチャー」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「ヒッチャー」ネタバレ あらすじ
ホラー・スリラー

映画「ヒッチャー」はC・トーマス・ハウエル主演、ロバート・ハーモン監督の1985年の映画です。

この映画「ヒッチャー」のネタバレやあらすじ、最後のラストの結末、見どころを紹介します。

見知らぬ男を車に乗せたことから始まる恐怖のサイコスリラー「ヒッチャー」をご堪能ください。

 

「ヒッチャー」あらすじ

同じ景色ばかり続く、砂漠地帯の高速道路。

白み始めた空が真っ黒な雷雲に覆われると、激しい雨が降り出しました──

青年・ジム・ハルジー(C・トーマス・ハウエル)。

長距離の陸送で夜通し車を走らせる彼は、ヒッチハイクする男を拾います。

人が好いのと、眠気覚ましになる話し相手くらいの軽い気持ち。

 
助手席に座ったのは「ジョン・ライダー」と言う、年上の男(ルトガー・ハウアー)。

何度聞いても目的地を言わず、不可解な動きばかり。

不安になり停車するジム「もう降りてくれ さっきの車は?」

路肩に停まっていたのは今朝ジムを追い越した車で、人影は見えたけど何だか粗雑。

その車も、ヒッチハイクしていた男は「ガス欠」と言います。

信じたジムが男を乗せたまま車を発進すると、何が可笑しいのか男は笑い出しました。

「何が望みだ 何が可笑しい?」再び、不安になるジムは愛想笑い。

すると男は、路肩に停まった車の運転手の体を切り刻んだと。

「お前も 同じ目に遭う」

 
誰にも救いを求められないジムは、男のナイフに怯えるばかり。

「俺を止めてくれ どうせ死ぬなら止めろ!」と言う男。

停車を許されず、恐怖に陥るジムが「何でもする」と言と、男はある言葉を強要。

「“僕は死にたい” “僕を殺せ”」

悪魔のように囁く男を「死にたくない!」と、車外へ押し出したジム。

どんどん遠くなる男、雨もあがり恐怖から解放されたジムは安心します。

しかし・・・

 

「ヒッチャー」ネタバレ

長い一本道で追い越して行く車にはドコかに向かう家族、後部座席には兄妹らしき二人。

おもちゃの銃で遊ぶ彼らに微笑むジムの表情は、女の子の隣に居る男に気づくと真っ青に。

危険を知らせようとするジムは対向車に衝突しても尚、離れて行く家族を追走。

路肩に停まった車を見つけるも、家族の無惨な死体が残っているだけでした。

 
駆け込んだ古びたガソリンスタンドには誰もおらず、電話は不通。

まるでジムを待っていたかのように現れた男は、密かにジムの車を物色済み。

砂埃が舞うガソリンスタンドで再びヒッチハイクする男は、強張るジムを残し去ります。

殺人を犯す男の恐怖に苛まれるジムを、突然襲った後続車。

何度も追突されるジムが振り返ると、乗っていたのは男だけで持ち主の姿はありません。

不気味に笑い去って行く、ジョン・ライダーという男。

執拗に付きまとわれるジムに降りかかる悪夢は、まだ始まったばかりです──

 
開店前のドライブイン、ただならぬ表情でガラス戸を叩くジム。

従業員・ナッシュ(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、仕方なく中に入れ電話を貸します。

その通報でドライブインに二人の警官が駆け付けると、彼らはジムを拘束。

ジムのポケットを探り所持品を確認すると、出て来たのは少額のカネ。

更には、見覚えのない折り畳みナイフがあり、身元を証明するものは無し。

会ったばかり、同じ年頃のジムが連行されるのをナッシュは見ている事しか出来ません。

 
古びたガソリンスタンドで、男に全て奪われていたジムは留置場へ。

収容はしたものの、ジムが殺人犯ではないと分かっている数名の警官。

疲れ切ってベッドで眠るジムは男の悪夢に襲われ、銃声のような音で目が覚めます。

施錠されていない鉄格子を開け、署内へと向かうジムが目にしたのは警官たちの死体。

パトカーのサイレンが聞こえると、死体から銃を奪ったジムは荒野に逃走。

次々と警察署に集まる警官は、殺人犯・ジムを追い掛けます。

 
人気の無いガソリンスタンドで、ジムは二人の警官を人質に取りパトカーで逃走。

もう一度、犯人はヒッチハイカーだと訴えます。

無線から聞こえるのは、自首を促し公正な扱いを約束すると言うエスターリッジ警部(ジェフリー・デマン)の声。

それをジムが信じた次の瞬間、横づけした車に乗るあの男が二人の警官を射殺しました。

 
何でこんな事に巻き込まれるのか、まったく分からないジム。

辿り着いたガソリンスタンドのカフェで、休息していると「退屈な町だ」と男が出現。

ジムはテーブルの下で男に銃を向け撃ち殺そうとしますが、男は動じません。

怯えながら、男に問うジム「なぜ僕を付け回す?」

「お前は利口だ 自分で考えろ」そう言って、弾切れのジムに銃弾を置いて立ち去る男。

 
外にはバスが到着、カフェにやって来た乗客と入れ替わるようにバスに乗り込んだジム。

銃の扱いも知らないジムは、男が置いていった銃弾をどうにか装填。

見つからないよう、一番後ろの座席に座りました。

乗客を乗せたバスは再び走り出すと、その後ろを男の乗る車が──

 
ジムが潜むバスには、今朝がた電話を借りたドライブインの従業員・ナッシュの姿も。

男のせいで警察に追われるジムにとって、殺人犯じゃないと信じてくれる人が必要でした。

ナッシュをつかまえ男のことを話すけど、その目は半信半疑。

「信じるか? 信じてない 当然だ」呆然とするジム。

 
一台のパトカーが近づきバスは停車、銃を捨てたジムは「自首する」とバスを降ります。

無線で話した警部を信じ無実を訴えるジムに、銃口を向け続ける警官。

あまりに傲慢な警官の態度に、ジムが捨てた銃を手にしたナッシュが威嚇。

事実を明らかにしようと、パトカーを奪い警察本部へ走り出すジムとナッシュ。

その後ろをパトカーとヘリが猛追、無線で何を言っても一切聞く耳を持たない警察。

銃を落とし丸腰になっても容赦なく銃弾が撃ち込まれ、絶体絶命の窮地に陥る二人。

 
すると、あの男が猛追する警官をせん滅させ二人を救います。

「なぜ私たちを殺さないの?」と、ジムに声を荒げるナッシュ。

訳の分からない恐怖に疲れ果てた二人は、モーテルで眠りにつきました。

 
目を覚ましたジムはシャワールームへ、その間ナッシュは父に電話。

この時は無事を伝えたものの、ナッシュを狙っている男はすぐ近くに──

 

「ヒッチャー」最後ラストの結末は?

突然、聞こえて来たTVの大音量。

異変を感じたジムが部屋へ戻ると、ナッシュは男に連れ去られたあとでした。

駐車場に停まる車、大型トラックの間を捜し回るジム。

辺りにはパトカーも集まり、無線で話したエスターリッジ警部がジムを確保。

警部に連れられてナッシュの元へ急ぐジムは、惨たらしい光景を目にします。

 
二台のトラックに手と足を繋がれ、体を引き裂かれそうなナッシュがあげる恐怖の悲鳴。

一台は男が乗り、その足元がナッシュの運命を握っていました。

隣に座ったジムに、男は弾が入った銃を持たせ「俺の顔に向けろ」と渇望。

男の眉間に銃を押し当てるジムは引き金を引く事ができず、ナッシュは殺されます。

 
名前も生まれも男に関する一切が不明のまま、一連の事件は犯人逮捕で決着。

ジムはエスターリッジ警部の運転するパトカーで帰路に就き、男は護送車へ。

おもむろに「奴は逃げる」そう言うと、警部の銃とパトカーを奪い来た道を戻るジム。

護送車に乗る警官を射殺し、うしろを走るジムの前に姿を見せた男。

他に誰も居ない砂漠地帯、奇妙な関係で結ばれた二人に最後の時が訪れます。

 
ジムが乗るパトカーに向かって、発砲する男は「来い!」と挑発。

目を見開くジムはパトカーを急加速、跳ね飛ばされた男は動きません。

そこを立ち去ろうとするジムの背後で聞こえた、手錠を投げ捨てる音。

決断したジムが、生きていた男を撃ち殺す銃声が響きました──

THE END

 

「ヒッチャー」見どころ

冒頭から嫌な予感を思わせる入りだけど、屈託なく殺人鬼を車に乗せちゃう青年・ジム。

早々に、不敵な笑みを浮かべる自称ジョン・ライダーの、怖~い本性が露わになります。

その後はノンストップで恐怖心を煽られ、まさに怖い物見たさで目が離せなくなるでしょう。

 
映し出される景色が殺風景な砂漠地帯、延々と続く一本道やガソリンスタンドってのも◎

1986年の作品ですが古臭いとは感じず、むしろ漂う狂気と相まって味わい深い。

死体も出て来ますが血みどろのグロさより、精神的にキツいタイプの映画だと思います。

本編97分と言えど鑑賞後グッタリする可能性もあるので、体調万全で観るのが良いかと。

 
とんでもなく不気味なオーラをまとうジョン・ライダーが現れたかと思えば、目撃者を一切残さず皆殺し。

個人的には、ただただ繰り返される殺人に、ドン詰まるだけの青年・ジムにも苛々します。

まずは、理解者になってくれたナッシュに「僕と一緒に居ると殺されるよ」って先に言っとかないと!

いくら物語を盛り上げるためとは言え、巻き添え食った彼女の最後は悲惨すぎる~。

 
そして、一番の胸糞はポンコツ過ぎる警察!ダメだこりゃ~!!

何も分かってないのに、ジムを追い詰めて「仲間の警官を殺した!」と鬼の形相。

挙句の果てに、真犯人はジョン・ライダーと気づいた途端「助けてくれ!」

そして「同情するよ」って、ふざけんじゃねえですよ!

※余談ですが、数ある“警察が残念な映画”で韓国映画『チェイサー』(日本公開2009年)も苦痛すぎて作品として好き!本作とタイプは違いますが無能の極みです。

 
得体の知れないジョン・ライダーを、圧倒的な存在感で魅せる名優・ルトガー・ハウアー。

男の胸中や目的は明確に描かれませんが、無遠慮に心に踏み込んで来る表情や言動で観る者は想像させられます。

そして、ジムに止めてもらえた男の最期までも、あなたの記憶に刻まれる事でしょう。

同じように殺人鬼をキアヌ・リーヴスが演じた「ザ・ウォッチャー」も強烈でおすすめです。

「ザ・ウォッチャー」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ
映画「ザ・ウォッチャー」は、キアヌ・リーヴス主演、ジョー・チャーバニック監督の2000年のアメリカ映画です。この映画「ザ・ウォッチャー」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。キアヌ・リーヴスが連続殺人鬼を演じて話題になりました。

はじめは、人懐っこい顔も覗かせる青年・ジムを演じたC・トーマス・ハウエル。

ジョン・ライダーに選ばれ身も心も擦り減らすジムが、使命を果たし辿り着く終着点。

沈んでいく夕日、一人佇む彼の姿は何とも言えない余韻が残ります。

好みが分かれる作風だとは思いますが、見応えある名作なので気になっている方は是非鑑賞してみて下さいね!

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