「IT/イット THE END」ネタバレ!あらすじやラスト最後の結末と見どころ!

映画「IT/イット THE END」ネタバレ あらすじ
ホラー・スリラー

映画「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」は、ジェームズ・マカヴォイ主演、アンディ・ムスキエティ監督の2016年の映画です。

この映画「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。

27年後、“それ”は再び現れた「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」をお楽しみください。

この作品は「IT~それが見えたら終わり~」の続編になります。

 

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: アンディ・ムスキエティ
脚本: ゲイリー・ドーベルマン
制作: ロイ・リー他
音楽: ベンジャミン・ウォルフィッシュ
撮影: チェコ・バレス

■ 主要キャスト
ビル・デンブロウ: ジェームズ・マカヴォイ
少年期のビル: ジェイデン・マーテル
ベバリー・マーシュ: ジェシカ・チャステイン
少女期のベバリー: ソフィア・リリス
ベン・ハンスコム: ジェイ・ライアン
少年期のベン: ジェレミー・レイ・テイラー
リッチー・トージア: ビル・ヘイダー
少年期のリッチー: フィン・ウォルフハード
マイク・ハンロン: イザイア・ムスタファ
少年期のマイク: チョーズン・ジェイコブス
エディ・カスプブラク: ジェームズ・ランソン
少年期のエディ: ジャック・ディラン・グレイザー
スタンリー・ユリス: アンディ・ビーン
少年期のスタンリー: ワイアット・オレフ
ペニーワイズ: ビル・スカルスガルド

 

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」あらすじ

田舎の町で起こった連続児童失踪事件。

27年前には勝利した仲間たち。

ふたたび「IT」がやって来る。

連続児童失踪事件が起こり、かつての仲間の元には「帰っておいで」のメッセージが・・・

今度こそ、決着をつけられるのでしょうか?

 

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」ネタバレ

前作「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」でルーザーズがペニーワイズを倒してから27年が経ちました。

かつて惨劇が起こったメイン州、デリーで、再び事件が起こり始めます。

ある日、同性愛者のカップルを見掛けた地元の不良が2人を襲撃。

1人が散々殴られたあげくに川へ放り込まれます。

安否を心配したパートナーが川岸へ来ると、向こう側で金色の目をしたペニーワイズが恋人を食い殺します。

大量の赤い風船が辺りを埋め尽くし、気づくとペニーワイズは恋人と一緒に姿を消していました。

 
ルーザーズ・クラブの内1人だけデリーに居住を続けていたマイク(現代:イザイア・ムスタファ 子供時代:チョーズン・ジェイコブズ)は警察無線で事件を知り、メンバー全員にデリーに戻ってほしいと連絡を入れます。

かつて弟をペニーワイズに連れ去られたビル(現代:ジェームズ・マカヴォイ 子供時代:ジェイデン・マーテル)は小説家として成功し、ハリウッドで作品が映画化されるほどになっていたものの、過去のトラウマから幸せな結末を書けずにいました。

かつての恐怖を克服するためにマイクの呼び掛けに応じてデリーに向かいました。

 
不良っぽい行動をしていたものの、実は父親から虐待を受けていた少女・ビバリー(現代:ジェシカ・チャステイン 子供時代:ソフィア・リリス)はファッション会社を立ち上げて成功していたものの、実は夫からのDVに悩まされていました。

彼女もデリーに向かおうとするものの、反対する夫から暴力を振るわれてしまいます。

それでもマイクからの電話で言い知れぬ恐怖に襲われていたビバリーは、夫を電気スタンドで殴り倒し、結婚指輪を玄関先に置いて出発しました。

 
コメディアンになっていたリッチー(現代:ビル・ヘイダー 子供時代:フィン・ウルフハード)は、舞台の直前に電話を受け、情緒不安定になって嘔吐してしまいます。

虚弱体質で、過保護な母親にアレコレと干渉されていたエディ(現代:ジェームズ・ランソン 子供時代:ジャック・ディラン・グレイザー)は保険会社の危険アナリストとなっていましたが、車の運転中にかかって来たマイクからの電話で茫然自失となってしまい、街のど真ん中で交通事故を起こしてしまいます。

少年時代は太っちょだったベン(現代:ジェイ・ライアン 子供時代:ジェレミー・レイ・テイラー)はすっかりスリムになり、優秀な建築士として活躍していました。

マイクからの電話に戸惑いながらも、かつて想いを寄せていたビバリーも来ると知って行くと決めます。

 
デリーの中華レストランでルーザーズ・クラブは久し振りに再会します。

近況を報告し合い、スタンリー(現代:アンディ・ビーン 子供時代:ワイアット・オレフ)だけが姿を現さないことを気に掛けながらも、皆楽しい時間を過ごします。

しかし、マイクはペニーワイズが再び覚醒し事件を起こしていると前置きして、27年前に誓いを交わした通り始末をつけようと話します。

その直後、運ばれてきた6つのフォーチュン・クッキーに入っていたおみくじは、スタンリーの身に何か起きたことを示唆していました。

直後にクッキーから飛び出す人間の頭を持つ多足動物や目玉等不気味な怪物やゾンビの様に腐りかかった動物たちが襲い掛かってきます。

しかし、それは彼等だけに見えた幻覚でレストランのウェイトレスの目には何も見えず、6人が大暴れし店を壊しているようにしか映っていませんでした。

 
不安を感じたビル達がスタンリーの家に連絡してみると、電話口にでた妻から彼が自殺したことを伝えられます。

すっかり怯えたエディとリッチーは、町を出ると言い宿泊所へ荷物を取りに戻ります。

ビルも帰ろうとしますが、マイクは見せたい物があると必死に説得して図書館に連れてゆきます。

同じ頃、ペニーワイズは蛍を使って野球場にいた少女を誘い出し、暗闇の中で頬のあざを消してあげると言葉巧みにおびき寄せて「1,2,3!」でガブっと食い殺してしまいます。

また、地元の問題児で過去にマイクやベンを虐めていたヘンリーは、父親を殺害後に精神病院へ収監されていました。

しかし、窓の外に赤い風船を見つけて急に喜び始め、遂にはペニーワイズ(と、死んでゾンビになった友達)の手助けで病院を脱走します。

 
図書館司書であるマイクは、長年ペニーワイズの抹殺方法を模索していました。

18世紀初頭に先住民が使っていた遺物をビルに見せたマイクは、これでペニーワイズのことが分かると説明します。

やがて、いつの間にか飲んだ水に混入された薬物の影響で幻覚を見てしまいます。

それはペニーワイズに関する事で、隕石の落下と共に地球へ来た様子や、何重にも歯が生えた化け物を遺物に閉じ込める儀式の光景が目の裏に次々に映し出されてゆきました。

 
その頃、町の宿泊所へ戻った残りのメンバーは、過去にペニーワイズの口から放たれたデッドライトを浴びたビバリーに予知夢を見る能力が備わっていたことを知ります。

ビバリーは、スタンリーの死を始め、ルーザーズ・クラブ全員が死ぬ悪夢を見たと告白します。

実はスタンリーの自殺も電話で聞く前から知っていたのです。

宿泊所へやって来たマイクとビルは、団結してチュードの儀式を行えばペニーワイズを倒せると皆を説得します。

そして、その儀式で使う為の重要なアイテムとして、27年前の過去でそれぞれ自分にとって思いが残る記念の品を見つけ図書館で合流するよう、マイクは全員に指示します。

 
ビバリーは少女時代に住んでいた家を訪れました。

そこは既に人手に渡り、一人のおばあさんが住んでいました。

誘いを断り切れずに中に案内されたビバリーは、おばあさんがお茶を用意している間に、独占欲の強い父から隠しておいたラブレターを見つけます。(ベンが書いた手紙でしたが、ビバリーはビルから送られたと思い込んでいました)

そして、壁にかかっていた写真に写っているのが少女だった頃のおばあさんと父親で、その父親がピエロの扮したペニーワイズである事に気付きます。

慌てて家を出ようとしますが、ゾンビ化したおばあさんに襲われ、捕まる寸前で家から飛び出しました。

 
リッチーは昔遊んだゲームセンターの跡地でゲーム機用のコインを見つけます。

コインを手にしたリッチーは、子供の頃に見かけない少年とゲームで遊んでいた時に盛り上がってゲームを続けようと誘うと、丁度やってきたヘンリーに「ゲイ野郎」と罵られ、公演で「お前の秘密を知っているぞ」とペニーワイズに襲われた記憶が蘇ります。

封印していた記憶にショックを受けていると、肩に乗ったペニーワイズに操られた大きな木こりの像に襲われたリッチーは必死に逃げ出しました。

 
ビルは少年時代の実家近くに在る下水溝で立ち止まり、弟・ジョージ―のことを思い出します。

ペニーワイズの幻覚に誘われたビルは、気が付くと下水溝の中からジョージ―に作ってあげた折り紙の船を手にしていました。

そこへ、スケートボードに乗った少年が近づきます。

この下水溝に近づかないよう注意するビルに対し、少年はバスタブの下水から子供やピエロの話し声が聞こえると話します。

ビルは顔面蒼白になり、デリーから直ぐに立ち去るように言い聞かせますが、少年は怪訝そうな顔で立ち去ってゆきました。

 
薬局へ吸入器を取りに来たエディも、地下室に捕らわれていた母親を助けようとしてゾンビに襲われます。

勇気を出してゾンビの首を絞めますが、口から出てきた大量のヘドロを全身で浴びて逃げ帰る事になってしまいます。

泥まみれのエディは宿泊所へ逃げ帰りますが、洗面所には忍び込んだヘンリーが待ち伏せていました。

ナイフで頬を刺されるものの、エディは反撃。

駆けつけたベンは、頬を刺されながらにやけながら逃げて行くヘンリーを見て、酷い虐めを受けた過去に屈辱を感じます。

 
一方「この子も助からない」そう血で書かれたスケートボードを見たビルは、先ほど出会った少年がお祭りの遊園地へ行くと言っていたことを思い出します。

危険が迫っていると察知したビルは、たった一人で急いで助けに向かいます。

鏡張りのびっくりハウスへ入る少年を見つけて後から中へ入ったビルは、鏡の向こうでペニーワイズが少年を食い殺す所を、何もできずに目撃することになってしまいます。

 
その頃、図書館でメンバーの到着を待つマイクはヘンリーに襲われます。

間一髪の所で、リッチーがヘンリーの頭を斧でかち割って殺害します。

ベン、ビバリー、エディがヘンリーを追って図書館へ到着。

目の前で少年を殺されたビルは、弟を殺されてしまった過去とオーバーラップして怒りが頂点に達し、1人でペニーワイズを倒すとマイクに言い残します。

ビルの行き先が、かつてペニーワイズを倒した廃屋だと確信したメンバーはネイボルト通り29番地へ。

廃墟に自分だけで入ろうとするビルに、あの時の様に一緒に力を合わせようと説得します。

 
ペニーワイズの放ったクリーチャーの襲撃を受けるたびに足がすくむエディをリッチーが勇気づけ、ルーザーズ・クラブは井戸から下水道を抜けて地下にある洞窟へ辿り着きます。

ビルの紙飛行機、ビバリーのラブレター、リッチーのゲーム用コイン、ベンは、財布にずっと入れていたビバリー署名の卒業アルバムのページ、マイクはヘンリーにぶつけた石、そしてベンが自分の吸入器と一緒にスタンリーのシャワーキャップを加え、過去の記念品として遺物に入れて燃やします。

そして、ペニーワイズの正体である三つの光球をシャワーキャップの中に押し込める事に成功します。

しかし、儀式を完遂させた筈が、再び姿を見せたペニーワイズは、マイクが嘘をついていたと嘲笑います。

遠い昔、ペニーワイズを倒そうとした先住民の儀式は失敗し、全員殺害されていた事を隠していたのです。

 

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」ラスト最後の結末

巨大なクモと化したペニーワイズが怒涛の如く襲い掛かります。

ルーザーズ・クラブのメンバーはどうしていいか分からずに逃げ回っていました。

そして遂に、ピンチに陥ったリッチーを助けようとしてエディが腹を刺されてしまいます。

このままでは皆殺しになってしまうと思ったルーザーズ・クラブのメンバーは「力は外見によって制限される」という先住民の言葉を思い出し、遂にペニーワイズと真正面から対峙します。

「お前は唯のピエロだ」「しょせん真似て化けるしかできない」

恐怖を押し殺して真正面から罵倒されたペニーワイズは、見る見るうちに縮小していきます。

動けなくなった小さなペニーワイズの心臓をマイクがえぐり出し、その手を全員で掴んで一緒に握り潰し、ペニーワイズの目から生気が失せ黒く濁っていきます。

 
リッチーは、自分を助ける為に命を落としたエディを置いて行かれません。

しかし、洞窟は音を立てて崩壊が始まり、ビルとベンがリッチーを引きずって脱出。

廃墟は壊滅します。

帰り道、血の誓いを交わす時に切った手の平の傷が消えている事に気付きます。

ふと目を向けた窓ガラスには、13才だった自分達が映っており、そこにはスタンリーとエディも一緒にルーザーズ・クラブ7人が立っていました。

 
その後、スタンリーが自殺する前に郵送した手紙がメンバーに届きます。

ペニーワイズに殺されそうになって以来ずっと怯えて人生を送ったスタンリーは、もう一度闘うことは出来ないと知っていました。

みんなの足を引っ張り全員の命を危険に晒してしまうと悟ったスタンリーは、障害となるであろう自分の存在を消そうと決めたことが記されています。

「これは遺書ではない。手紙を読んでいるなら、うまく行ったんだね。考えてみると、ルーザーって言うのは、他に失うものが無いってことだ。勇気を持ち自分の在りのままで生きてくれ」

リッチーは好きだったベンと自分の名前のイニシャルを公園のベンチに刻みました。

 
互いの想いに気付いたベンとビバリーは未来を一緒に歩こうと手を取り合います。

ビルは今度こそハッピーエンドの傑作を書くと決意し、マイクは幼い時にメンバー全員で撮った写真を手にベリーから旅立ったのでした。

THE END

 

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」見どころ

言わずと知れた、スティーブン・キング原作の傑作ホラーです。

CGなども沢山使われて迫力ある映像となってます。

優しそうに近づいてきて突然ガブっと噛みついたり、ゾンビが襲い掛かってきたり、周りの住民たちがいつの間にかうつろな表情をしていたり、心理的・視覚的に怖がらせる仕掛けが色々な所に盛り込まれています。

 
普段はスーパーヒーローや、どんな事にもへこたれない強い人間を演じている俳優さん達が、成功しているもののどこか無理や悩みを抱えており、過去のトラウマに悩まされ、それを乗り越えようと苦しみ、ペニーワースに追われて怯えながら逃げ回る弱さを見せていた事も新鮮でした。

 
そして、単に怪物・ペニーワイズに追いかけまわされるだけでなく、戦いの中で過去のトラウマと対峙し、それが現代の自分の人生を見つめ直すきっかけにもなります。

怖かった父親、母親の干渉をうるさく感じていた事、誰にも言い出せなかった恋心、流行りのゲームが世界の全てを司っていると思える程にのめり込んだ事――

見ている側も、いつしか自分自身が幼い頃の体験を思い出し、怖い筈なのに懐かしい気持ちにもなれるスティーブン・キング独特の面白さが堪能できる作品です。

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