映画「ゴールデン・チャイルド」はエディ・マーフィ主演、マイケル・リッチー監督の1986年の作品です。
この映画「ゴールデン・チャイルド」のネタバレ、あらすじやラスト最後の結末、見どころを紹介します。
伝説の神の子を邪教集団から救うべく探偵が大活躍する「ゴールデン・チャイルド」をお楽しみください。
「ゴールデン・チャイルド」あらすじ
チベットにある寺院からある少年が誘拐されてしまいます。
その少年は千年に一度の奇跡ともいわれる神秘の力を持って生まれたゴールデンチャイルド(J・T・リアート)と呼ばれる子供です。
ゴールデンチャイルドを捜すためチベットからニューヨークに来たキー・ナン(シャーロット・ルイス)はたまたま見ていたワイドショーに出演しシェリルという少女の情報提供を呼び掛けていたチャンドラー・ジャレル(エディ・マーフィ)にゴールデンチャイルドの捜索を依頼することに。
いきなりの事にその依頼を断ったジャレルでしたが、キーは400年前に賢者が予言したという書物を見せ、ゴールデンチャイルドを助けるのは選ばれし者、それはあなただと予言に書かれているのだと説明します。
しかし、ジャレルは冗談だと受け取りキーを追い返すのです。
ある日、ジャレルが探していた少女が遺体となって見つかります。
少女が住んでいた部屋の壁には一面文字が書かれ、台所に放置されていたオートミールの中には血液らしきものも混ざっていました。
ジャレルの事を追っていたキーは、少女が見つかった現場にも姿を現します。
最初は相手にしていなかったジャレルでしたが、あまりにしつこく後をつけてくるキーにたまらず声を掛けるのです。
キーは、シェリルの部屋にあった落書きはゴールデンチャイルドを閉じ込めるためのまじないだと言い、シェリルの死とゴールデンチャイルドの誘拐は関係があるのだとジャレルに話します。
ジャレルはオートミールに混ざっていた血の事を調べるため、キーに連れられカーラ(シャクティ・チェン)の元へ。
カーラ曰く、ゴールデンチャイルドがこの世からいなくなれば世界は地獄と化すと。
ゴールデンチャイルドは不滅の存在だが、汚れたもので自らを汚してしまうと持っている奇跡の力が失われてしまうため、誘拐した犯人は殺した人間の血を飲ませようとしているのだと語るのです。
一方、サード・ナプスパ(チャールズ・ダンス)に誘拐されたゴールデンチャイルドは、術式が書かれた円陣の中央で捕らえられ血の混ざったオートミールを食べさせられそうになっていましたが、持った力でそれを阻止していました。
そして・・・
「ゴールデン・チャイルド」ネタバレ
その日の夜、ジャレルの部屋の外に大きな光が見えます。
ジャレルが外を確認すると、近くの街路樹が煌々と光り、その光が止むとそこにはゴールデンチャイルドが命を蘇らせたインコがいたのです。
その時、ジャレルの元にシェリルを誘拐した犯人を知っているという人物から情報提供の電話がかかってきます。
先週まで暴走族ドラゴンのアジトにシェリルがいたと言うものでした。
ジャレルはキーと共にドラゴンのアジトへと向かいます。
そこには昨晩見たインコもいました。
キーを車に残し単身アジトへと乗り込んだジャレルでしたが、入るなり捕まってしまいます。
それを助けたのはキーでした。
武術に長けた強い女性だったのです。
暴走族を問い詰めると、悪魔との取引に血を使うからと言われトミー・トン(ピーター・ウォン)という男にシェリルを売ったのだと話します。
トンの元に向かったジャレルは再びキーを車に残し一人トンの経営する店へ。
従業員にとんについて聞いていたジャレルでしたが、そこにトンが現れ襲われそうになりますが、またキーが現れ格闘になります。
その場から逃げたトンでしたが、ネズミに化けていたサードに殺されてしまいます。
そこへ駆けつけたジャレルとキー。
トンの遺体を見てキーは悪魔の仕業だろうと話します。
アジトへと戻ったサードは悪魔と交信を交わし、悪魔はいずれ裏切っただろうトンを殺害したことを褒めますが未だゴールデンチャイルドを殺せていないことに不満を漏らします。
そしてアジャンティの短剣ならばゴールデンチャイルドの命を奪えると言い、ジャレルが現れる前に殺すよう命じるのです。
その日の夜、ベッドで横になっていたジャレルは見覚えのない場所で目を覚まします。
そこにはサードとその手下たちがいました。
自分たちを見守る観客らしき人たちがいたため、これは夢の中だと判断したジャレルはサードに冗談を言ってからかいます。
ジャレルにアジャンティの短剣と引き換えにゴールデンチャイルドを返すと話すサード。
この出会いの記念にとジャレルの腕に傷をつけ、仲間にサードが来たと告げろと言い去っていきます。
目を覚ましたジャレルの腕にはサードがつけた傷が残っていました。
翌日再びカールの元を訪れたジャレルは夢で逢った事を話します。
カールは「アジャンティの短剣を絶対にサードに渡してはいけない。その短剣を手に入れゴールデンチャイルドを救うのだ。」そうジャレルへ告げるのです。
大僧正が持つ短剣を手に入れるためにキーと共にチベットへ向かったジャレル。
カトマンズに到着し、一旦キーと別行動をしていたジャレルは前に部屋の前で光を放っていたインコを見つけそのインコを追うように路地を進みます。
するとそこで店を開いていた老人からネックレスを買うことに。
しかし、欲しいといったネックレスでもなければ一ドルだと言っていたのに百ドル取られ文句を言うジャレル。
話の通じない老人に腹を立て胸倉を掴むと、「金が欲しけりゃ返してやる」と言って金を放り投げるとジャレルをそちらを向いた隙に姿も店も消えてしまうのでした。
再びキーと合流し寺院へ向かうと、そこには先ほどぼったくりをした老人がいました。
彼が大僧正だったのです。
キーはゴールデンチャイルドを救うため短剣が欲しいとお願いしますが、大僧正はジャレルから頼めと命令します。
ふざけながら頼みを言うジャレル。
大僧正は、心が清い者しか短剣を持てないと言い、たっぷりと水の入ったコップを渡してその水を言って気も溢すことなく短剣を取ってくるよう指示するのです。
進んだ部屋の奥は底なしになっていて、行く手を阻む障害がありましたが、ジャレルは言葉の裏をかいてコップの水を飲み干します。
一滴も溢さずに短剣を手に入れることが出来たのです。
ジャレルとキーはアメリカへと戻るため飛行機にのる準備をしますが、ジャレルは短剣が検査で引っかかるのではないかと冷や冷やしますが、キーは運命に任せれば大丈夫と気にも留めません。
検査ゲートの順番が来たジャレルでしたが、たまたまアメリカ人男性がジャレルの前に検査を通るとき、その男性のポケットに短剣を忍ばせ検査に引っかかるようにします。
そのタイミングで、ゲートで止められた男性を取り押さえ短剣を抜き取り、自分はアメリカ盗難工芸品の捜査官だと嘘をついてその場を乗り切るのでした。
無事アメリカに到着したジャレルとキーでしたが、そこにはサードが待ち受けていました。
サードは警察官を引き連れ、ジャレルが自分の者を盗んだと主張します。
ジャレルは警察官に向かった自分は盗みを犯したから逮捕してくれと叫び、サードにはこれで自分が捕まったら短剣は証拠品として押収され、裁判が終わるのは一年後だろうと脅しをかけるのです。
サードは観念してその場を後にします。
ゴールデンチャイルドの元に向かうため一旦用意された屋敷に滞在することになった二人でしたが、その夜大きな物音がして屋敷の外に逃げることに。
そこにはサードとその手下たちが待っていました。
彼らと戦った二人でしたが、サードが放った矢に撃たれそうになってしまうジャレル。
そんなジャレルを庇ってキーが撃たれてしまうのです。
キーはジャレルに愛してると伝えると息を引き取ります。
カーラの元にむかったジャレルは、ゴールデンチャイルドの力でキーが生き返ると教えてもらいサードのアジトへと向かうことに。
しかし、夜になったらゴールデンチャイルドが殺されてしまうため時間がありません。
その時、あのインコが再びジャレルの前に姿を現します。
インコに導かれながら向かった場所はゴールデンチャイルドが監禁されているサードのアジトでした。
「ゴールデン・チャイルド」最後のラストの結末は?
屋敷の中にはジャレルを待ち受けるサードの手下がいましたが、そのうちの一人はゴールデンチャイルドの力でジャレルの味方になっていた為、手助けをしてもらいながらゴールデンチャイルドの元へと案内してもらい無事助け出すことができました。
しかし、ジャレルの前に立ちはだかるサード。
サードは悪魔へと姿を変えジャレルとゴールデンチャイルドを襲います。
どうにかアジトを抜け出したジャレルは車で逃走しますが、行く手を阻まれ廃屋へと逃げ込むとサードはその後を追いその廃屋を爆破し始めるのです。
それでもサードから逃げ切ったジャレルは再び車でキーが眠る場所まで向かいますが、そこにもサードがやってきます。
キーが眠る目の前でのサードとの戦い。
ジャレルはサードに掴まり短剣で刺されそうになりますが、その短剣がジャレルの心臓を突こうとした時に大僧正がくれたネックレスが短剣を弾き返します。
落ちた短剣を拾おうとしたサードでしたが、ゴールデンチャイルドの力で短剣はジャレルの手に。
ジャレルは短剣をサードに突き刺し悪魔を滅ぼすことに成功します。
そしてキーもゴールデンチャイルドの力で息を吹き返すのです。
ジャレルとキーはキスを交わし、ゴールデンチャイルドとは互いに健闘を称えハイタッチをするのでした。
THE END
「ゴールデン・チャイルド」見どころ
エディ・マーフィのコミカルな演技が光る作品です!
エディ・マーフィと言えばマシンガントーク。
その代表作は「ビバリーヒルズ・コップ」ですね。

今作はストーリー的に宗教色やオカルト的なのが強いのかと思っていましたが、そこはやはりエディ主演ということもあってコメディ要素が占めていました。
敵側に猿の顔や豚の頭をした手下などがいて、ある作品をモチーフにしているのかとクスっと笑ってしまう設定もあります。
エディ演じるジャレルがお調子者だけど、意外と男らしかったり出来る男だったりするところはキュンときてしまいますよ。
ゴールデンチャイルドがサードの手下を手なずけるシーンには少しほっこりしてしまいました。
いきなり場面展開したり、ちょっと無理やりな展開もありますが、コメディ映画だと思えばそれも面白要素になっていた気がします。
肩の力を抜いて楽しめる娯楽映画作品です。
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