「砕け散るところを見せてあげる」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「砕け散るところを見せてあげる」ネタバレ あらすじヒューマン

映画「砕け散るところを見せてあげる」は中川大志主演、SABU監督の2020年の映画です。

この映画「砕け散るところを見せてあげる」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

竹宮ゆゆこのベストセラー小説を映画化した衝撃の愛の物語「砕け散るところを見せてあげる」をご堪能ください。

 

「砕け散るところを見せてあげる」あらすじ

母さん(原田知世)は「つまり、UFOが撃ち落とされたせいで死んだのは二人」と言った。

だけど母さんの話を聞いていると、どう考えても三人……だよな?!

理解不能に陥る、真っ赤な嵐(北村匠海)の右手を掴むと、親指と薬指以外の指を強引に引っ込めます。

「だから、こうなんだってば」──

もう大学受験する年になった息子に、母さんは小さい頃から“ヒーローの3つの掟”を教えて来ました。

なぜなら息子の父さん、つまり母さんの夫がヒーローだからです。

だけど、夫は息子が生まれる数時間前に亡くなりました。

それは、激しい雨が打ち付ける日、川沿いの道で事故が起きワゴン車は人を乗せたまま転落。

真冬の川に何度も潜った夫は最後の一人、小さな女の子の命を救うと力尽きました。

 
夫の話をする時は頬を赤く染めて、嬉しそうな母さん。

ソレをいつも見ていた息子は、父さんみたいなヒーローになると、信じ続けています。

「イメージしろ、なりたい自分の姿を出来るだけ明確に 変…身…とう!ヒーロー見参!」

変身ポーズを決めた息子を、夜食を持って来た母さんが見ていました。

濱田清澄(はまだ きよすみ)、それがヒーローの名前。

妻、そして生まれて来る子供との未来があったのに、人命救助に尽力した正真正銘のヒーロー。

本気でヒーローになりたいと、強い気持ちが芽生えたのは、彼が高校生の頃でした。

 

「砕け散るところを見せてあげる」ネタバレ

──県内の高校に通う清澄(中川大志)は、市立病院に勤める母(矢田亜希子)と二人暮らし。

クラスの奴とも普通に仲良しで、一年の時からつるむ友達もいる。

三年で受験を控えるごく平凡な清澄は、ある日あからさまなイジメを見て止めに入ります。

ところが、その生徒は感謝するどころか助けた清澄を敵意むき出しの目で睨み、絶叫して去って行きました。

「何だよあれ、マジで意味わかんねえ」

ゴミや上履き、“死ね”と書かれた紙屑を投げつけられていたのは、一年の蔵本玻璃(くらもと はり)。

三年男子が、嫌われ者の玻璃(石井杏奈)に声を掛けた。

この出来事は、一年の間ですぐに噂になります。

 
長い髪は玻璃の目も隠してしまい、キュッと結んだ口と鼻が見えるだけ。

何をされても言い返さず、どういう子で何を考えているのか分からない“ヤバい奴”。

だけど、どんなに皆が嫌おうが、関わらない方が良いと言われようがイジメを黙認できない清澄。

その日から、下校時の習慣になったのは放り投げられた玻璃の上履きを下駄箱に戻すこと。

誰かに削られた名札ラベルも“蔵本玻璃”と、清澄が書いて貼り直しました。

感謝もされないのに、甲斐甲斐しく玻璃の世話を焼く清澄に付いたあだ名は“ヒマセン”=暇な先輩。

不本意なあだ名を付けられた清澄だけど、玻璃を思い浮かべる時間が増えて行きます。

 
クラスメイトとお喋り、別れて一人になった帰り道。

「玻璃は、今頃どうしてんだろう?…さっびいなぁ」と、冬の寒さにブルッとする清澄。

さっき、話題にあがった“一年女子が占領している屋外トイレ”の事を思い出します。

妙にモヤモヤする清澄は、市営運動場の(女子高生の化粧直し定番)トイレへ走りました。

時刻は17時過ぎ、真っ暗でその様子は無いのに“清掃中”の立て看板!?

「おい 誰かいんのか?」女子トイレに入ると、掃除用具入れの辺りだけ水浸し。

鍵が掛かったドアは開かず、焦る清澄が上から覗き込むと玻璃がいました。

 
必死に手を伸ばす清澄を、こんな時でもチカンと呼ぶ玻璃。

だけど、良く聞けば「ち、ちがう…んです」

玻璃と目を合わせてほんの数分話した清澄は、彼女が普通の子だと分かりました。

清澄がやってくれる事に「ありがとうございます」と、言える子。(あの日も、睨んだ訳じゃない)

心配かけたくないからと、父親にはイジメられている事を言えない子。

父親が帰宅する19時までには、帰りたいけどこのままじゃ帰れない。

体を震わせて声を絞り出す玻璃に「大丈夫だから、信じてくれ!」と、手を伸ばす清澄。

玻璃の足元に落ちる鍵は、清澄の手に渡されました「し、信じます…ヒマセン先輩」

水を掛けられびしょ濡れの玻璃は、3時間以上いた掃除用具入れから救出されます。

「……暇じゃねぇから!」

 
清澄が玻璃を連れて行ったのは、クリーニング店をやっているおばちゃん(木野花)のところ。

制服が乾くまで1時間。

おばちゃんから貰ったカップお汁粉を食べる清澄と玻璃に、穏やかな時間が流れます。

「今みたいに髪をふわっと上げておでこ出して、背中丸めないで…シャキッと前向いてさ」

“かわいい玻璃”を、皆に知ってもらえばとアドバイスする清澄。

照れる玻璃は「先輩は優しい、まるでヒーローみたい」と、思ったことを伝えます。

更に、玻璃は戦いたい相手がいると打ち明けますが、それはイジメる同級生ではなく“UFO”!?

喋っていると玻璃が純粋な子だと分かるけど、さすがにUFOってヤバいと感じる清澄。

すると、玻璃は「本気で言ってるって思ったんですか?」と、純粋な清澄に微笑みます。

こうして、二人は“想像の世界”を共有するようになりました。

 
四年前に母親が家出、いま一緒に暮らしているのは玻璃と父親、そして母側の祖母。

どうやら、玻璃の家庭事情は複雑なようです。

当時、まだ幼かった玻璃に父親は「お母さんが居なくなったのは、UFOのせい…」と。

UFOの言い出しっぺは、自分の厳しい性格を棚に上げる玻璃の父親。

「…おばあちゃんも、静かなんです でも、私のせいじゃない……UFOのせい」

玻璃は父親を責める事もせず、以来どうにもならない事は全部UFOのせいと諦めるようになりました。

「アレは、今も空から私を捕まえるネットを垂らしてるんです」と、真剣に。

だけど、清澄と出会った事で戦う勇気が湧いて来た玻璃。

「私も強くなって、UFOを撃ち落としたいんです!」

 
真剣な玻璃に、清澄は“ヒーローの3つの掟”を教えました。

ヒーローは、決して悪の敵を見逃さない!

ヒーローは、自分のためには戦わない!

ヒーローは、負けない絶対に!

空に向かって人差し指を立てる、清澄と玻璃。

この時、清澄は玻璃のために、本当のヒーローになってみせると決めました。

 
翌日、朝から「何か、やってあげたくて」と、玻璃のために作ったおはぎを届けてくれたクリーニング店のおばちゃん。

真冬にびしょ濡れの事や手足にある痣の事を、清澄の母に喋るおばちゃんは止まりません。

息子が可愛い女の子をイジメから助けた話を、初めて聞いた母はニヤニヤしています。

 
清澄のアドバイス通り、髪をふわっと上げて表情が見えるようになった玻璃。

睨んでいる訳じゃない、そして喋りのペースがあると誤解が解けて味方も出来ました。

だけど、まだ玻璃を知らない奴は、おはぎを投げつけようとします。

玻璃は、自分の味方をしてくれた友達を守るため立ち上がりました。

「…自分のためには戦わない!私のことなら我慢できる、けど…」

それでも、イジメは収まらず投げられたおはぎは、駆け付けた清澄の顔面を直撃!

「…痛ってぇ」と、おはぎの固さを実感する清澄は、また玻璃のヒーローになりました。

 
おはぎが食べられなくて悔しそうな玻璃を、微笑ましく思う清澄。

だけど玻璃は、父親にイジメのことを言う気はやっぱり無いようです。

「お父さんに心配させたくないのは、分かるけどさ…」

そう言ってくれる清澄に玻璃は、先生とも話たし味方もいるから頑張りたいと伝えました。

「殴られたりした訳じゃないですし、怪我をした事もないんです」

確かに、机や椅子を蹴飛ばされて物も投げられるけど、玻璃に直接暴力を振るう奴はいません。

学校生活に前向きな玻璃の笑顔に、何も言えなくなる清澄。

そして、ずっと玻璃と一緒に居たいという思いが大きくなっていきました。

 
一緒に通学するのが自然になった、清澄と玻璃。

偶然、見えてしまった玻璃の手首に、清澄はくっきり残る痣がある事に気づきます。

無性に気になる清澄は、試しに友達に手首を握ってもらいました。

「コンニャロー!自分だけ幸せになりやがって!!」

高三男子が渾身の力を込めて握った清澄の手首には、痣が出来ます。

玻璃の両手首にくっきり残る痣は、相当な力でやられた!?もしかしたら何度も。

ぼんやり想像する清澄は、玻璃が“撃ち落としたいUFO”がソレであって欲しくないとも思うのでした。

 
清澄は期末テストの過去問を渡すという口実で、初めて玻璃を家に招待しました。

少し緊張している玻璃がこたつに入っていると、仕事が終わった母が帰って来ます。

息子の初彼女にはしゃぐ母は玻璃に小さい頃の清澄の写真を見せて、あっという間に時間が経ちました。

母は夕飯も一緒にと思っていましたが、父親が帰宅する前に帰らなくちゃと慌てる玻璃。

清澄の家からは距離がある、玻璃の家まで車で送って行く事にします。

 
あぜ道を走っていると、前を走る車が父親だと玻璃が気づきました。

クラクションを鳴らし、玻璃の父親を呼び止めたつもりの清澄の母。

ところが、父親が乗る車はバックでこっちに向かって、母も必死にバックで逃げます。

一体どうなっているのか分からないまま停車すると、玻璃は父親の車に駆け出しました。

「玻璃、何で?…誰に?どこで?」

メガネを掛けた玻璃の父(堤真一)は、必死に事情を説明する玻璃を心配そうに見ています。

「はじめまして、濱田と申します…」と、普通に挨拶をする清澄の母。

低姿勢に事情を説明し、清澄もちゃんと挨拶が出来たと思うのですが、二つの家族の間に奇妙な空気が流れます。

 
お喋り好きな母のペースに巻き込まれた玻璃の父親が、玻璃の祖母は市立病院に入院しているんだと言いました。

車の中でも様子が変だった玻璃は「お父さん、早く帰ろう!」と、この場から去りたそうにしています。

玻璃の父親が時折見せる冷たい視線、下を向いて清澄を見ようとしない玻璃。

この日以降、玻璃は清澄を避けるようになりました。

 
木々に囲まれる、玻璃の家を訪ねた清澄。

どんなに呼んでも玻璃は出てきませんが、清澄には分かっています。

「玻璃は、きっと俺を呼んでる 絶対に撃ち落としてやる!」

想像が確信になった清澄が見上げる空には、玻璃が言うUFOが見えていました。

 
母は病院の夜勤へ、一人で居る清澄は受験勉強が手につきません。

窓を開けると夜の闇に紛れて、フードを目深に被る玻璃が居るのに気づき部屋から飛び出します。

「危険が迫っています!逃げて下さい…UFOが攻撃を…」

「ゴメン、言っちゃうけど…ソレお前のお父さんのことだよな?攻撃って?」

父親が清澄に何をするか想像できる玻璃は、何度も必死に危険!逃げて!と声を上げます。

清澄は、痛々しく傷ついた玻璃を見て、戦わない訳には行きません。

空を指さす清澄「二人でUFOを落ち落としに行く…俺たちはヒーローだ!」

清澄を守りたい玻璃、玻璃を守りたい清澄……絶対に負けないと約束します。

 
既に亡くなっている玻璃の祖母は、スーツケースに詰め込まれ近くの沼に遺棄されました。

その時、玻璃に「これで、完全に共犯者だな」と、不気味に笑った父親。

家族は父親しか居なくなった玻璃は父親と暮らす恐怖よりも、この世で孤独になる事を恐れるようになりました。

すべてを知った清澄は、証拠となるスーツケースを捜しに玻璃と沼へ行きます。

清澄が考えた玻璃を守る方法は、“高校生が沼で偶然見つけたスーツケースに死体が入っていた!”

 
この先も親子の縁は切れない玻璃が、少しでも父親の復讐の標的にならないために。

ところが、そんな作り話なんかじゃ終われない、現実に直面します。

清澄がやっと捜し当てたスーツケースを見て「…お母さんの」と、崩れ落ちる玻璃。

家出したと思っていた玻璃の母親も、父親に殺されたのでした。

母親の形見のピアスを握りしめる玻璃は、父親が犯した罪を警察に通報すると決心。

ところが、清澄の背後にはゴルフクラブを持った玻璃の父親が立っていました。

 
頭を強打された清澄、同じように玻璃は顔面を。

「よしてくれよ…」と、面倒なガキに溜息を吐く玻璃の父親は、二人を燃やすつもりです。

意識が朦朧とする玻璃に、冷たい言葉を浴びせる父親。

そして、玻璃が静かになると部屋中に灯油をまき始めます。

この時、微かに指を動かす清澄と玻璃は、ヒーローになることを諦めていません。

薄れゆく意識の中、清澄には空に向かって人差し指を立てて微笑む玻璃が見えました。

その手から母親のピアスがこぼれ落ちると、父親はテーブルの下をのぞき込みます。

走り出してゴルフクラブを握ると、思いっ切り叩きつける玻璃。

父親に何度も何度もゴルフクラブを振り下ろす玻璃の顔は、血で真っ赤に染まりました。

その手でたった一人の家族を殺し、清澄を守った“赤い雨に汚れたヒーロー・蔵本玻璃”。

その後の捜査で、沼から二つ目のスーツケースと二人分の白骨も発見されます。

 
玻璃は、清澄が「キレイな名前だよな」と言った、名前も捨てました。

苦しかった過去を全部捨てて、生まれ変わる彼女。

清澄も、その記憶を沈めます──

 

「砕け散るところを見せてあげる」最後ラストの結末は?

卒業式を迎えた清澄には、彼女を守るヒーローになれなかった虚しさだけが残りました。

この一生を、彼女のために捧げても良いと思ったのに。

空には清澄の孤独という新しいUFOが浮かび、消えることなく時は流れました。

 
町で名前が変わった彼女と、偶然再会した清澄。

他の人には見えない清澄のUFOは、ずっと彼女にも見えていました。

互いを思う気持ちは変わっていない二人は結婚、彼女は妊娠。

清澄は幸せに包まれたはずですが、あの日から浮かんでいるUFOは消えません。

 
激しい雨が打ち付ける日、川沿いの道で事故が起きワゴン車は人を乗せたまま転落。

真冬の川に何度も潜り、助けるために必死で手を伸ばす清澄が思い出すのは高校時代。

そして、一度目は救えたけど、二度目は救えなかったと後悔の気持ちが蘇ります。

沈む車内に取り残された小さな女の子に、赤い雨の中に立ち尽くす玻璃が重なる清澄。

“新しい君と、新しい人生を始めてしまった…死んだ玻璃の事は沈めたままで”

今、清澄の空に浮かぶのは、あの日救えなかった孤独な玻璃だと気づきます。

 
清澄は、その名前を呼び女の子の手をしっかり掴み救いました。

その数時間後、病院の分娩室では清澄の血が流れる赤ちゃんが生まれます。

玻璃の孤独を撃ち落とし、輝く小さな生命を残した清澄。

彼の命は玻璃を見守るすべてにキラキラと降り注ぎ、玻璃に生きる力をあたえました──

 
「変…身…とう!ヒーロー見参!」

ヒーローポーズを決める真っ赤な嵐を見て、大笑いする母さん。

いつでも、父親の存在を感じることが出来る真っ赤な嵐。

そして、そんな息子に愛する夫・清澄が見える母さんは孤独ではありません。

愛には、終わりがない事を信じているから……

完。

 

「砕け散るところを見せてあげる」見どころ

本作は、同名小説『砕け散るところを見せてあげる』の映画化です。

私は、この物語を描き上げた“作家・竹宮ゆゆこ”と同世代ですが、20代中盤から読書離れしたため存じ上げませんでした。(ファンの皆様、すみません!)

どんな話かも知らず、単純に「SABU監督と堤真一だ!」と、名タッグに興味津々で映画が先行。

魅力的な若手俳優が揃っているのも、後押しとなりました。

その結果トンデモナイ映画を観てしまったなと、良い意味で考え込みました…謎すぎる…。

速攻で小説を読み、答え合わせをして「そう言う事なの?」と、自分なりに解釈。

だけど、私にとってこの壮大な愛の物語は、まだまだ読み返す(観返す)必要があります。

私のように、予備知識なしで観てしまうと「…?」のオンパレードになるかもしれません。

 
途中離脱する方も多いようですが、その気持ちも分かります無理強いはしません。

でも、中毒性を秘めている作品なのは確かです。(私はハマりました)

個人的に初見で感じたのは、無駄なシーンが多い?お汁粉マンって(笑)

清澄と玻璃の会話はお汁粉マンも含めて、微笑ましいけど「ながっ」って思いました。

正義のヒーローお汁粉マン(しつこいですね)や、うるち米VSもち米…ホント他愛もない高校生の会話。

だけど後に、清澄と玻璃に流れるその何でもない時間が、とっても愛おしいものだったんだと気づかされます。

「先輩、この孤独が終わったら一緒に居てくれますか?」

玻璃の問いかけに清澄が返した言葉、強く惹かれ合い結ばれた二人の気持ちは胸が熱くなりました。

だからこそ、クライマックスへと畳み掛ける惨い展開は、苦しくても目を逸らす事が出来ません。

二人がどうなって行くのか見届けなくては……ん?新しいUFOが飛んでるよ…続く?

 
そして、映し出されるのは冒頭で、真っ赤な嵐が言っていた父さん(清澄)が人命救助する姿。

語られる清澄の気持ちを、聞き逃すまいとする私「うん、うん…ん?哲学か…パニック!」

清澄が玻璃と生まれて来る子供を思っているのは伝わって、心はジーンとするんですが…

最後に、原田知世の笑顔が私を救いましたがパニックです。

それで小説に手を出してみて、この作品を上映時間127分に収めるなんて無謀、語り切れる訳がない。

それが、個人的な結論です。

 
だけど、小説に描かれた世界観が、見事に映像で再現されているのには驚きました。

俳優陣も役にハマっているせいでしょう、もっと理解したいと心をくすぐられます。

清澄役の中川大志、そして玻璃役の石井杏奈は、今後の作品も楽しみな存在。

清澄の友達・田丸玄悟を演じた井之脇海に、真っ赤な嵐を演じた北村匠海も然りです。

個人的に本作で一押しなのが、清澄たちと同じ高校に通う尾崎姉妹を演じた松井愛莉と清原果耶。

尾崎姉妹は“短縮形”の喋りが特徴で、良いキャラしているので注目ですよ。

映画版ではサラッと流されちゃいますけど、彼らのような脇役(清澄母とか)が、ちゃんと物語に絡んでいる事も頭の片隅に入れてて下さいね。

小説を読むと清澄母は、ただのお喋りおばちゃんじゃない事が分かります。

 
一方、映画だから体感できるゾクッ!は、玻璃父を演じた堤真一が堪能させてくれますよ。

学園モノ的な前半、そしてサイコの世界へと変わって行く後半。

細いあぜ道で、車バックなんてありえない!

清澄母が挨拶してワンショットで玻璃父が映るとへの字口、メガネの奥の目が…怖い。

数秒後、冷たい顔だった玻璃父が笑顔を見せるんですが、クイッと強引に口角を上げた!?

笑っても怖いし、もう何やっても怖くてサイコな玻璃父が本作の見どころだと言う方も多いでしょう。

 
後半の血生臭い展開で上書きされてしまいそうですが、前半にも素敵なシーンや名言はあるんです!

現状、堤真一が頭を占拠してしまったので浮かびませんが、清澄が玻璃の背中を押す何か良い事を言ってたな…。

あぁ、これは最後の最後なんですが、朝の通学の風景。

清澄を見つけた時、玻璃の嬉しそうな笑顔が可愛すぎる~!恋です恋!!

観ているコッチが照れてしまう、これも映画だからこそ味わえる名場面ですね。

 
本編では説明されていない部分の補足も加えて、あくまで私なりの解釈で言葉を選び、あらすじ紹介させて頂きました。

※ちなみに、時代背景は現在よりだいぶ前のようですね。(携帯電話のない時代)

作家・竹宮ゆゆこファンの方には「そうじゃない」と怒られそうですが、これが今の精一杯です。

この物語を観たあなたは、何を感じるでしょうか?

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