映画「フェイシズ」はミラ・ジョヴォヴィッチ主演、ジュリアン・マニャ監督の2011年の作品です。
この映画「フェイシズ」のネタバレ、あらすじや犯人、ラスト最後の結末や見どころを紹介します。
人の顔を識別できなくなった連続殺人の目撃者の恐怖を描く「フェイシズ」をお楽しみください。
「フェイシズ」あらすじ
アンナ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)はブライス(マイケル・シャンクス)と同棲しています。
職業は小学校の教師です。
ある日、女友達のフランシーン(サラ・ウェイン・キャリーズ)とニーナ(サンドリーヌ・ホルト)とでバーへ行きます。
その帰り道、アンナは殺人の現場を目撃してしまいました。
その犯人は巷を騒がしている連続殺人鬼の「涙のジャック」でした。
アンナの携帯が鳴り、犯人に気が付かれてしまいます。
逃げるアンナでしたが、犯人ともみ合いになりそのまま橋から川へ落ちてしまいました。
病院で目が覚めたアンナは側にいたブライズやニーナ達がわかりません。
アンナは失顔症(自分を含めた人の顔を認別できない病気)になってしまったのでした。
見るたびに変わる顔、小学校では生徒がみんな同じ顔に見えたりします。
警察では取り調べで犯人の顔を見たか?と聞かれますがアンナはその判別も出来ない状態になっていました。
しかし犯人は新聞でアンナが生きている事を知り、目撃者を消すべくアンナに忍び寄るのでした。
はたして・・・
「フェイシズ」ネタバレ
刑事のサム(ジュリアン・マクマホン)はアンナの失顔症がいまいち理解できません。
アンナにも横柄な態度です。
犯人が目の前にいてもわからないアンナは恐怖で日常生活にも支障をきたしていました。
自分の顔はもちろん、みんなの顔も見るたび、目をそらすたび変わって見えるのです・・・
アンナは神経外科医のランゲンカンプ医師(マリアンヌ・フェイスフル)に会いに行きました。
しかしランゲンカンプ医師は慣れるしかないと・・・
もしかしたら一人ぐらいは奇跡的に顔が変わらない人がいるかもね。と言うのでした。
その頃、アンナを川から助けてくれたホームレスが犯人に殺害されていました。
ある時アンナは小学校で外からのぞき込むような男をみかけます。
しかしすぐにいなくなりました。
授業もままならなくなったアンナは学校側から休暇を出されてしまいました。
帰宅途中の電車の中でアンナは事件の日に無くしてしまった赤いバックを見つけます。
恐怖にすくむアンナ・・・
電車の中からサム刑事に電話をします。
犯人が近くにいる・・・
しかし地下鉄の為、通話が切れてしまいました。
きっと学校にいた男だと感じたアンナはその男がオレンジ色の服を着ていたことを思い出します。
そこにオレンジの服の男が・・・
逃げ出すアンナですがオレンジの男は追いかけてきます。
アンナは緊急停止のレバーを引いて電車を止めました。
駆け付ける警備員に取り押さえられた男は・・・アンナの父親でした。
今日、会う約束をしていたのです。
すでに限界にきていたアンナは再びランゲンカンプ医師を訪ねます。
そこでアンナは実はランゲンカンプ医師は耳が聞こえない事を知ります。
唇を読んで会話をしていたのです。
ランゲンカンプ医師はアンナに克服するための「無我」の境地のレクチャーをするのでした。
ある日アンナはサム刑事だけが顔が変わらない事に気が付きます。
理由はわかりません・・・
この日、プロファイラーのラニヨン(デヴィッド・アトラッキ)とニッキー少年がいました。
ニッキーは意味深な行動をとるのでした。
「フェイシズ」犯人
バーでとうとう恋人のブライスとは別れてしまったアンナ。
一緒に来たフランシーンとニーナはそんなことは知らず踊っています。
そんな時、携帯に着信が来ます。
着信名はアンナ。
そう犯人がアンナの失くした携帯からかけてきたのです。
まだ顔がわからない、恋人や父親の顔でさえも、友達のフランシーンやニーナの事も犯人は知っていました。
そしてバーの人込みの中でフランシーンが殺害されてしまいました。
犯行現場のトイレに血まみれのネクタイがありましたがそれはブライスのものと似ていました。
ブライスは捕まりましたが犯行は否定。
DNAも一致しませんでした。
アンナとサム刑事はお互いに惹かれていきました。
そして一夜をともにします。
しかしサムが髭を剃ってしまったことで、唯一顔が変わらなかったサムも判別ができなくなってしまいました。
そんなころ、ブライスから呼び出しが来てアンナは謝りにいきました。
実はブライスにもアンナから会いたいとメールが来ていました。
ふたりは犯人に乗せられおびき出されていたのです。
それに気が付いたアンナですが、ブライスはトイレで犯人に殺害され、犯人はブライスになりすまします。
犯人はプロファイラーのラニヨンでした。
「フェイシズ」最後のラストの結末は?
アンナはネクタイの結び方でブライスではないとわかっていました。
この男が犯人だと・・・
一方、サム刑事もラニヨンが怪しいと感じ始めていました。
店を出て暗がりに連れていかれるアンナ。
ラニヨンに催涙スプレーをかけて逃げ出します。
追いかけるラニヨン。
そこへサムも駆け付けますがアンナにはどちらがサムか判断がつきません。
アンナが逃げたのはあの橋の上でした。
ラニヨンとサムは格闘しながらアンナを探します。
先にアンナを見つけたラニヨンがサムのふりをして近づきます。
そこへ鼻血を流したサムが来ます。
その鼻血の跡がヒゲに見えたアンナはどちらが本物のサムかわかるのです。
最後はラニヨンとサムがもみ合いになり、銃で相打ちになってしまいました。
ラニヨンとサムは死んでしまいました・・・
その後、アンナはサムが生まれた島で暮らしていました。
そこにはサムとの娘がいっしょにいるのでした。
THE END
「フェイシズ」見どころ
まず脚本がとてもよく練られていて素晴らしいです。
顔が判別できないことによっておこるハプニングが、より一層物語を深く面白くしています。
ぶっちゃけ、犯人は途中からなんとなくわかってしまうのですが、それでも顔が判別できない、見るたびに変わってしまう原則でとてもスリリングです。
最初のうちは毎回顔が変わるのでドキッとします。
またこれが誰なのかも視聴者も混乱してしまいます。
にしてもたくさんの俳優さんたちが必要だっただろうなと・・・
ジャンルは違いますが、同じように顔が変わってしまうラブストーリー「ビューティー・インサイド」を思い出してしまいました。
何回か出てくる星占いも先行きを暗示させるスパイスになっていておもしろかったです。
ただ父親やキーマンになるニッキー少年が出番が少なく必要があったのか微妙・・・
また個人的にはラストもバッドエンドで良かったのかが疑問です。
事件解決でふたり幸せに暮らすで良かったんじゃないかと・・・
まあ、顔が判別できなくなる。という斬新な切り口のストーリーは秀逸でおすすめです。
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