劇場版「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」は、アニメーション制作が京都アニメーション、小川太一監督の2017年の映画です。
この劇場版「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
劇場版 響け!ユーフォニアムスリーズの第二弾「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」をお楽しみください。
劇場版「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」あらすじ
前作で北宇治高校吹奏楽部は見事全国大会への切符を手にします。
しかし、少し不穏な気配が。
文化祭で演奏する前に緊張していた黄前久美子(声:黒沢ともよ)は、副部長であり低音パートのリーダーである田中あすか(声:寿美菜子)にからかわれながらもそのおかげで緊張をほぐすことが出来ます。
「黄前ちゃん、ユーフォ好き?私はコンクールなんてどうでもいいって思うくらい好き。なーんてね。冗談だよ。」とおどけて見せるあすかの言葉が妙にひっかかった久美子。
それはしばらく続きます。
全国大会へ向けて二泊三日の合宿が始まり、厳しい練習が続く吹奏楽部。
関西大会が終わり、苦手な所の克服が出来た久美子は顧問の滝昇(声:櫻井孝宏)からも褒められホッとした気持ちで一日目の合宿を終えます。
あまり寝られなかった久美子は一人早朝練習に向かうのですが、そこには既に練習しているあすかがいました。
あすかの演奏は美しくも温かくもあり、そんな演奏を久美子はついつい聴き入ってしまうのです・・・
劇場版「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」ネタバレ
厳しい合宿練習も終わり、次は駅ビルでの演奏が決まります。
そんな中、職員室であすかの母親が教師たちに何か大声で話しているのを目撃してしまう久美子。
あすかの母親は、あすかの受験のため吹奏楽部を辞めさせると退部届を持ってきていました。
しかし、滝は「それは受け取れません。退部は田中さんの意思では無くお母さんの意思だからです。私は田中さんが望まなければ絶対にそれを受け取る事はありません。」そうあすかの母親に伝えるのです。
それを聞いた母親は「あすか、この場で退部すると言いなさい。」とあすかに強要します。
あすかは部活を辞めたくないと言いますが、母親はあすかの頬を殴るのです。
ハッとして謝る母親をなだめたあすかは、何事もなかったように繕い一旦部活を休んで帰宅します。
あすかの事は吹奏楽部に広がりあすかが退部するかもという噂は部員たちに動揺を与えました。
しかし、翌日何事もなかったように登校したあすか。
部員たちには「大丈夫、みんなに迷惑はかけないから。」とはぐらかしてしまうのです。
結局あすかはその翌日から部活に顔を出さなくなってしまいます。
あすかの退部届を共闘が受け取ったという噂が流れ、その不安は演奏にも表れてしまいます。
あまりに集中できていない部員たちを叱責した滝は一旦合奏を取りやめ、教室を後にしてしまうのです。
部長の小笠原晴香(声:早見沙織)は部員たちに「私たちはあすかに頼りすぎてた。あすかが何でも出来るから特別なんだって思ってたの。でも私たちが勝手にあの子を特別にしていた。今度は私たちがあすかを支える番なんだと思うの。あの子がいつでも帰って来れるように。皆さんお願いします」そう言って頭を下げるのでした。
駅ビルでの演奏の日。
あすかは会場にやってきます。
あすかを交えての演奏は部員たちの気持ちも乗って観客の足を止める素晴らしい演奏になるのです。
久美子の家では、姉の麻美子(声:沼倉愛美)の進路の事でひと騒動起きてしまいます。
親の言いなりで進路を決めてきた麻美子の夢は美容師になることでした。
大学に通っていた麻美子でしたが、突然美容師になりたいから大学を中退して美容師の専門学校に通いたいと両親に話すのです。
しかし、父親は「麻美子には無理を強いてきたかもしれない、でも美容師になりたいならどうして大学受験にの時に言わなかった。大学に行くと決めたならしっかり通いなさい。もし美容師になりたいと言うならこの家から出て、生活費も美容師になる費用も自分でどうにかしなさい。」と告げ話を終わりにしてしまいます。
駅ビルの演奏から部活を休んでいたのに突然顔を出したあすか。
周りの部員が喜ぶ中、久美子はなぜが不安を覚えます。
滝からは、一週間後までにあすかが部活に戻れる確証がなければ代わりに2年の中川夏紀(声:藤村鼓乃美)がコンクールメンバーになると報告されるのです。
夏紀は事前にあすかからこの事を聞かされていましたが、自分があすかの代わりにメンバーになることに不安を感じていました。
久美子があすかの家に勉強を教わりに行くと聞いて、あすかの母親を説得して欲しいと言う夏紀。
一旦は断るものの渋々引き受けあすかの母親が好きだと言う菓子折りを持ってあすかの家に向かった久美子。
しかし、その思惑はすぐにあすかにバレてしまいます。
あすかは、久美子に勉強を教えると言ったのは建前で話をしたかったのだと話すのです。
あすかの父親は有名なユーフォニアム奏者でした。
あすかが2歳の頃両親が離婚し、それから父親に会っていないと話すあすか。
小学生の頃、父親から突然ユーフォニアムと教本が届きそれからずっとユーフォニアムを吹いているあすかでしたが、母親は認めていませんでした。
少しでも成績が下がったらやめると言う条件で続けられていたのです。
前にあすかが「コンクールなんてどうでもいいくらいユーフォニアムが好き」といったのは母親からの重圧に耐えながら部活を続けていたから。
それでも全国大会に拘ったのは、審査員の中に父親の名前を見つけたからだったのです。
合宿の朝、あすかが一人で演奏していた曲は父親が作曲した曲でした。
久美子はあすかが演奏するその曲が好きだとあすかに伝えます。
麻美子の大学受験からどことなくギクシャクしていた麻美子と久美子。
しかし麻美子が自分のしたいことを我慢しないと本心を久美子に伝えたことでわだかまりが消えます。
麻美子は全国大会を見に行くと久美子に伝えるのでした。
あすかが晴香たちにもう部活には戻らないと話しているところに遭遇してしまった久美子。
あすかの本心はユーフォニアムを吹きたいということだろうと思った久美子はあすかに部に戻るよう説得します。
しかしあすかは首を縦にふりません。
このまま自分がフェードアウトするのが一番良い方法なのだと言うあすかに「私があすか先輩と一緒に全国行きたいんです!」そう訴えます。
そんな久美子にあすかは「子供じゃないんだから。」と呆れた顔を見せますが、久美子は「子供でなにがいけないんです?先輩だってただの高校生なのに大人ぶって…我慢して諦めるなんて。諦めるのは最後まで精いっぱい頑張ってからにしてください!私はあの会場で先輩と一緒にユーフォが吹きたいです!」と懸命に訴えるのです。
久美子の必死の訴えもあり、模試で30位以内に入ったあすかは母親に直談判してやっと部に戻る事ができます。
元通りになった吹奏楽部はまた一致団結して練習に励むのです。
ついに全国大会当日。
滝は「結果を気にするなとは言いませんが、特に3年生は最後の演奏です。悔いのない演奏をしてください。」と言う言葉をかけます。
劇場版「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」最後ラストの結末は?
それぞれの思いをひとつにしてミスなく素晴らしい演奏を終えた北宇治高校吹奏楽部。
結果は銅賞と残念な結果に終わってしまいましたが、来年の目標を金賞に掲げ新たな気持ちになる部員たち。
そこへ、あすかと久美子に話があると滝がやってきます。
滝は二人に「ユーフォのお二人に審査員でユーフォ奏者の方から伝言を預かってきました。良くここまで続けてきたね。美しい音色だったよ…と。」とあすかの父親からの伝言を伝えるのでした。
あすかは父親と、久美子は姉の麻美子との絆が少し深くなった大会でもありました。
最後にあすかは再び久美子に尋ねます。
「黄前ちゃん、ユーフォ好き?」
その問いに久美子は迷わず「はい!好きです!」そう答えるのでした。
卒業式を迎えた北宇治高校。
久美子は下校するあすかを探します。
やっと見つけたあすかは、こういうの苦手なのよと久美子からの言葉を遮ろうとします。
それでもあすかへの感謝の気持ちを伝える久美子。
「私あすか先輩みたいなユーフォが吹きたいです!」そう言って涙を流す久美子にあすかは父親から貰った楽譜を渡して「これあげる。私にはもう必要ないから今度は黄前ちゃんが後輩にその曲を聴かせてあげて。またね。」そう言ってその場を後にするのでした。
あすかを見送った久美子は、あすかから受け取ったノートをそっと開きあすかが演奏していた曲のタイトルを初めて知ります。
曲名は『響け!ユーフォニアム』
完。
劇場版「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」見どころ
前作に続き、アニメの2期放送分をぎゅっと纏めた作品です。
ただ、焦点を久美子とあすかにあてている為、二人の絆を描いている作品になっていました。
そのせいか、本作とは変更されているシーンや内容になっているところもあるので、初見の方も既に放送を見ている方も楽しめる内容になっています。
二人以外の登場人物はかなり影が薄くなってはいますが…。
今回も演奏シーンがとても素晴らしく、聞き応えのある全国大会のシーンでした!
それぞれが楽器を演奏している所も繊細に表現されていて、音と視覚で楽しめるます!
みんなの感想