映画「エリザベス」はケイト・ブランシェット主演、シェカール・カプール監督の1998年の映画です。
この映画「エリザベス」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころを紹介します。
黄金時代を治めたエリザベス女王の半生を描いた「エリザベス」をお楽しみください。
「エリザベス」あらすじ
16世紀イングランドでは、ヘンリー8世崩御し、国が分裂。
旧教と新教が対立し、熱心な旧教徒である長女メアリー(キャシー・バーク)が女王に即位しましたが、メアリーには跡継ぎがおらず、継承権を握ったのは異母妹の新教徒エリザベス(ケイト・ブランシェット)でした。
カトリック派の女王メアリーはプロテスタントを火あぶりの刑に処し、厳しく弾圧していました。
メアリーは妹のエリザベスを継承権が渡ることを恐れ、エリザベスを女王陛下メアリーへの反逆を共謀したとしてロンドン塔に幽閉します。
反逆に関わっていないエリザベスは、宗教上のささいな問題でなぜいがみ合うのかと言いますが通じません。
メアリー女王の下へ連れられたエリザベス。
そこでメアリー女王には腫瘍があることが知らされます。
さらにそこにはエリザベスの処刑を認める文書があり、メアリー女王の署名で実行されてしまう状態にありました。
メアリー女王は「私が死んだらお前の権力を行使してカトリックを守ってほしい」とエリザベスに伝えます。
しかしプロテスタントのエリザベスは「もし私が女王になったら、良心の命ずるままに行動する」と言います。
それを聞いたメアリー女王はイングランドがプロテスタントになることを恐れ、エリザベスが女王になることを断固拒否しました。
教会もエリザベスに王位を継がせることに反対していたため、メアリー女王にエリザベス殺害の許しを求めます。
しかし、メアリー女王は署名しませんでした。
その後、メアリー女王が崩御。
エリザベスが女王の座に立ちます。
エリザベス1世が誕生しました。
そして・・・
「エリザベス」ネタバレ
女王になって早々、問題は山積みでした。
財力や兵力はかつてないほどに弱まり、スコットランド女王が王権を主張し、エリザベスの失脚を望んでいるのです。
結婚をし、世継ぎを産まない限り国の存続は難しいと、側近であるウィリアム卿(リチャード・アッテンボロー)から言われてしまいます。
それをよそにエリザベスはパーティーを楽しみます。
しかしそこでもエリザベスの結婚話が噂となっていました。スペイン国王、フランス国王が次々とやってきます。
一方、エリザベスは長年恋愛関係にあったロバート卿(ジョセフ・ファインズ)に一途でした。
フランス軍からの軍隊が勢力をあげ、エリザベスもフランスへ進軍を迫られます。
エリザベスは思わぬ結果を生み出すため戦争を嫌いますが、進軍を決定しました。
しかし、スコットランドでエリザベスの軍は大敗。
スコットランド女王メアリー(ファニー・アルダン)は、イングランドの兵士であった子どもをエリザベスの下へ帰らせ、彼女を警告します。
出兵を後悔するエリザベス。
自分にできることをしようと統一法の可決へ試みます。
国内の宗教をプロテスタントとする法律です。
当然反対意見が多数出ますが、彼女は国民や将来の英国のためと繰り返し伝え、統一法は無事に可決されました。
エリザベスは結婚話を受けたフランス国王、スペイン国王と対面しますが、パーティーを楽しんでいた最中、エリザベスが何者から攻撃を受けます。
そんな中でもウィリアム卿はしきりに結婚の話を持ち出します。
ロバート卿に恋をしている事実は既に誰もが知っていました。
しかし、ウィリアム卿からロバート卿は既に結婚していると言われてしまします。
大きなショックを受けたエリザベス。
その後のパーティーで彼女は夫は持たないと宣言します。
心の底からエリザベスを愛していたロバート卿は涙を流し、彼女から冷遇されている現実を紛らわせるため、侍女にエリザベスのドレスを着せ、楽しむようになります。
しかしフランスからの贈り物であるそのドレスには毒が仕込まれており、侍女は亡くなってしまいました。
後日、ロバート卿はエリザベスの前で無実を語り、国を守るため、そしてエリザベスとロバート卿の関係を守るため、スペイン王との結婚を勧めます。
エリザベスは「侍女と違って自分は思い通りにならない」とロバート卿を拒絶します。
「エリザベス」最後のラストの結末は?
ローマではある男が動き始めます。
その男は反エリザベスの立場を取り、ローマ教皇と接触していました。
しかし彼は、エリザベスに仕え諜報活動をしていたウィルシンガム(ジェフリー・ラッシュ)に捕まり、拷問を受けることとなります。
その拷問により、男は国内で反乱を企てる者らの名前を話しました。
一方エリザベスは、髪を短く切ることによって男のようになり、夫は持たずイングランドと結婚することを決意します。
エリザベスの座位は40年にわたり、ウォルシンガムは最後までエリザベスに忠誠をつくしました。
エリザベスは2度と結婚や関係を持たず、死の床ではロバート卿の名前を呼んだと言われています。
そしてエリザベスの統治下、イングランドは欧州最強国となり、その治世は黄金時代と呼ばれました。
THE END
「エリザベス」見どころ
ヴァージン・クイーン(処女王)として名を残したエリザベス1世の半生について描かれた作品。
今でこそ、エリザベスが統治した時代は黄金期と言われますが、彼女の一国の統治者としてとても容易とは言えない人生を送っていたことが分かります。
国や自身の身の安全を考慮し、結婚を考えなければならなかった時代。
エリザベスが本当に恋をした男性とは結ばれず、むしろ裏切りを受けてしまいます。
エリザベスを演じるケイト・ブランシェットの演技にも注目です。
女王が結婚するのは当たり前だった時代に、なぜエリザベスは独身を貫いたのか?
その背景が明らかになります。
そして1998年制作された今回の映画「エリザベス」には続編があります。
続編「エリザベス ゴールデン・エイジ」も同様にケイト・ブランシェットが主演を務め、圧倒的存在感を放ちます。
是非こちらもご覧ください。
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