映画「デッドクリフ」は、 これが長編映画デビューとなるアベル・フェリー監督の2011年のフランス映画です。
そんな、映画「デッドクリフ」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。
山岳地帯でのロッククライミングの恐怖を描いた、サバイバル・ホラー映画です。
■ スタッフ
監督: アベル・フェリー
製作: アラン・ベンギーギ、トマ・ヴェルアエジュ
脚本: ジョアン・ベルナール 、ルイーポール・ドゥサンジェ
撮影: ニコラ・マサール
音楽: ジャン=ピエール・タイエブ■ 主要キャスト
クロエ:ファニー・ヴァレット
ルイック:ジョアン・リベロー
ギヨーム:ラファエル・ラングレ
フレッド:ニコラ・ジロー
カリーヌ:モード・ウィラー
「デッドクリフ」あらすじ
立ち入り禁止区域でロッククライミングを始めた若者男女五人組。
メンバーは、登山経験豊かなフレッド、その恋人で山が好きなカリーヌ、物静かなクロエ、その恋人のルイック、クロエの元カレのギヨームという、ルイック以外は高校時代の同級生の仲間達でした。
立ち入り禁止の看板を無視して、進むと吊り橋が壊れるという事故にあってしまいます。
これで退路を断たれた彼らは、先へ進むしかなくなってしまうのです。
山から出るために危険な絶壁を登らなければなりません・・・
道なき道を進む彼らに、突如謎の存在が襲いかかります。
実は、その山は決して登ってはいけない山だったのです・・・
5人の運命やいかに?
「デッドクリフ」ネタバレ、最後のラスト結末は?
前半部分は、男女五人組が山岳で遭難してしまうサスペンス映画として描かれています。
自然とのサバイバルアクションです。
ところが後半は一転して、謎の存在とのバトルモードに突入します(笑)
「デッドクリフ」ネタバレは、この山岳には、謎の殺人鬼が存在していて、道に迷った人間を捕まえては殺していたのです。
この殺人鬼アントンは、誘拐されて一人で山で生きてきたという人物。
山を知り尽くしているアントンにかなうハズもなく、結局五人組は誰一人として山を下りる事は出来ませんでした。
完全なるバットエンドです。
「デッドクリフ」見所ポイント!
山岳アクションプラス殺人鬼ホラーものという異色ホラー映画。
前半部分は、男女五人組が山岳で遭難してしまうサスペンス映画として描かれています。
カップルが二組と、もう一人のあぶれた男は元カレという、いかにも後で仲間割れしそうなメンバーなのが期待感を盛り上げてくれます。
山を登るにしては、女性陣の格好があまりにも露出が多いのには疑問を感じますが、これもホラー映画特有のサービス精神と割り切って見るのが正しい見方でしょう。
今作はフランス映画なのですが、ファニー・バレットとモード・ウィラーという女優さんが非常にキレイだったのは嬉しい所です。
前半は殺人鬼が登場するという伏線も何もないのですが、道なき道を行くサスペンス描写が思いのほか面白く、この部分だけでもあの名作「クリフハンガー」を彷彿とさせる程のクオリティを誇っていると言えるでしょう。
しかし問題は後半からです。
確かに過去には「ディセント」や「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のように、前半と後半でジャンルがガラリと変わる映画は存在します。
今作もおそらくその路線を狙った作品なのでしょう。
いきなり殺人鬼が登場する場面では、何も予備知識のない観客は唖然とすることは間違いないでしょう。
いきなり流血バトルへと突入するのですから・・・
ただやっぱり、山に潜んでいる殺人鬼という設定自体に無理があり、若干ついていけないところがあったのは否めません。
ウェス・クレイヴン監督の「カサンドラ」シリーズのように、放射能実験でミュータント一家が生まれてしまったという設定ならまだわかるのですが、誘拐されて一人で山で生きてきたという設定の殺人鬼アントンの設定は、あまりにも適当と言わざるを得ません。
それでも、美人女優二人が血まみれになって戦うシーンは興奮させられるし、名作ホラー映画「クライモリ」や「ヒルズ・ハブ・アイズ」へのオマージュに満ちた展開もニヤリとさせらるでしょう。
特に前半の山岳シーンは高所恐怖症の人が観たら、悶絶するレベルの怖さであり、そういった意味では前半も後半もホラー映画と言えるのではないでしょうか。