映画「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」はジャン・レノ主演、オリヴィエ・ダアン監督の2004年の映画です。
この映画「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころを紹介します。
新約聖書の「黙示録」に沿った連続殺人の謎に挑む「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」をお楽しみください。
「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」あらすじ
ある修道院で新任の修道士が禁じられた部屋に入ります。
そしてキリスト像を飾るために壁に打ち付けると、キリスト像から血が流れだすのでした・・・
捜査にあたったのはニーマンス警視(ジャン・レノ)
捜査班がその壁を特殊なカメラで撮影すると、人間がキリスト像と同じような恰好で埋められていたのでした。
その壁を塗り替えたのは2週間前、しかし誰がその仕事をしたのかの記録は残っていませんでした。
埋められていたのはフィリップ・エザキダールという人物でした。
そして空港では職員が壁に貼り付けにされ惨殺される事件が起こっていました。
一方、麻薬事件を捜査する刑事レダ(ブノワ・マジメル)は、捜査中キリストに似た傷だらけの男(オーグスティン・ルグラン)と遭遇します。
彼を病院に運びますが、彼は昏睡状態・・・正体不明で何者なのかわかりませんでした。
病院に様子を見に行ったレダは、キリストに似た男が修道院服でフードを被った何者かに襲われる所を目撃します。
逃走する修道院服の人物を追うレダ。
しかしその人物は人間とは思えない驚異的な身体能力で軽々と逃げていくのでした。
修道院の事件を追うニーマンス警視は、被害者の男の仲間がこの病院に搬入されたキリストに似た男だと判明し、レダと共同で捜査を開始することになります。
そして・・・
「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」ネタバレ
実はニーマンスとレダは昔、警察学校時代の教官と教え子の間柄でした。
意識が戻ったキリスト似の男は「封印が解かれた・・・最後の審判の日が・・・」と意味不明な言葉をつぶやきます。
宗教に詳しい専門家のマリー(カミーユ・ナッタ)も合流することになりました。
マリーのおかげでこの連続殺人事件は新約聖書の「黙示録」に沿った犯行であることがわかります。
被害者はすべて12使徒と名前も職業も同じだったのです。
残りの使徒は、漁師でした。
しかし探し出した時にはすでに遅かったのでした・・・
その現場にいたのはやはり修道院服の人物。
驚異的な身体能力で逃げていきます。
車で追うニーマンスでしたが、森に入ったところで隠し砦から銃撃されてしまいます。
どうやら昔ドイツ軍が占拠していた要塞があるようです・・・
修道院にエメリッヒ(クリストファー・リー)が到着します。
彼は文化・宗教担当大臣でベルリンからやってきました。
どうやらこの男が黒幕のようです・・・
一方、ニーマンスとレダは最後のターゲットになる男を見張っていました。
そこに修道士が現れます。
銃で撃つも効かず、尋常ではない戦闘能力によってその使徒も殺されてしまいました。
そして警察署前には貼り付けのまま火だるまになった人間が届けられるのでした・・・
一体目的は何だ?!
いらだつ警察。
ついに修道院の家宅捜索を開始します。
エメリッヒは堂々と修道院から去っていきます。
修道院からは何も発見されませんでした。
マリーは殺害された12使徒が写っている教会を探り当てました。
そこの教会にいたのは最後の使徒でした。
真実はバチカンからの秘宝をロタール王の墓に隠し、その封印を使徒達が持っていたのです。
その封印(カギ)を奪いにきたのがエメリッヒでした。
封印をニーマンスに渡そうとした時、修道士の軍団が現れ、封印を奪っていきました。
秘宝のある扉はどこに?・・・・
ニーマンスはあることに気が付きます。
あの修道院で鐘の音を聞いたことがない・・・そこが地下への入り口だと。
ニーマンスとレダは鐘楼から忍び込みます。
そこの部屋にはアンフェタミンという薬が大量にありました。
あの修道士たちの驚異的なパワーーの秘密がこれだったのです。
こんなの効くのかよ?
ふたりはひと瓶づつポケットに入れました。
その時、一斉銃撃が始まったのです。
多勢に無勢の大ピンチ。
ついに二人は捕まってしまいました。
「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」最後のラストの結末は?
扉に封印のカギを刺すエメリッヒ。
しかしそこにはワナが仕掛けてあって地下は大洪水に。
天井から縛られていた二人は水の浮力で上にあがり、ロープをほどくことができました。
事の次第を察知したエメリッヒは自決するのでした・・・・
上へ上へと逃げるふたり。
なんとか通路まで逃げますが、最後の出口の水門を開けることが出来ません。
力の限り水門のハンドルを回そうとしますが、全く動きません。
万事休す・・・・
その時、ニーマンスがひらめきます。
薬だ!あの薬を飲め!!
そして再びハンドルを回すと・・・ついに開いたのでした。
事件後、ニーマンスの犬の話をするレダ。
名前はなんと?
ニーマンスは「いい名前を見つけたんだ。レダにする」
冗談でしょ?と言ってふたりは笑うのでした。
THE END
「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」見どころ
壁のキリスト像から血が流れる・・・
冒頭からメチャ期待させる展開で始まった「クリムゾン・リバー2」
キリストそっくりの男が登場したり、オカルトチックな謎解きを前作から継承してワクワク。
二つの事件の捜査から、ひとつの事件にくっついて捜査していくスタイルも前作と同じ展開。
これは期待できる!
しかし、突然スーパーサイヤ人みたいのが登場。
その後は秘宝の封印とか扉とか鍵とか・・・いつのまにか財宝探しの話になってしまって残念でした。
しかもクライマックスは封印に仕掛けられたワナで大洪水・・・
冒険活劇映画か!とツッコミを入れたくなりました。
黒幕も中盤で見当がついてしまうし、謎解きの楽しみはほとんどありません。
そもそも最初は見つからないように壁に死体を埋めたりしていたのが、何で警察署の前で丸焼きにしたり、白昼堂々とスーパーで殺害したりと目立つようなことをしたのか?
なんで森で銃撃された砦から調べないのか?
ニーマンスとレダは殺されずに何で生け捕りにされたのか?とかツッコミどころは多々ありました。
謎解きよりもアクション色の強くなったこの続編、残念な気持ちを少し和らげたのがラストの終わり方。
ニーマンスは犬嫌いなのですが、今作でもラストは犬がらみのエンディング。
ここは前作と同じなんだね。
みんなの感想