映画「容疑者Xの献身」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「容疑者Xの献身」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「容疑者Xの献身」は福山雅治主演、西谷弘監督の2008年公開の映画です。

この映画「容疑者Xの献身」のネタバレ、あらすじや犯人、最後のラスト結末や見どころについて紹介します。

犯人の本当の狙いを知った時、驚かずにはいられない「容疑者Xの献身」をお楽しみください。

 

「容疑者Xの献身」あらすじ

たくさんの数学の本が開かれた机、その横のベッドで眠る石神哲哉(堤真一)。

高校の数学教師の石神は、たくさんのホームレスが住む河原を通って出勤します。

すっかりとそこでの生活になじんだホームレスたち。

そんな中、一人離れたところに座る、スーツ姿の男がいます。

 
石神は毎朝弁当を買ってから出勤します。

弁当屋の店主、花岡靖子(松雪泰子)は元ホステスで今は弁当屋を営んでいます。

花岡靖子(松雪泰子)は、娘の美里(金澤美穂)とふたり暮らし。

ある日靖子の家に別れた夫、富樫慎二(長塚圭史)がやってきました。

引っ越しても居所を突き止めては金をせびる富樫。

暴力も振るう富樫を、ついに靖子と娘の美里(金澤美穂)は、成り行きで殺してしまいます。

 
呆然とする靖子の家に、異変を感じた隣に住む石神(堤真一)がやってきました。

ゴキブリが出て大騒ぎしていた、という靖子。

「殺したんですか?」と聞かれて戸惑います。

 
石神は隣で起きた殺人を察していました。

そしてふたりに警察の捜査から逃げるための手段を伝授します。

実は石神は天才数学者。

同じくガリレオと呼ばれる天才物理学者、湯川学(福山雅治)の大学の同期だったのです。

はたして・・・

 

「容疑者Xの献身」ネタバレ

旧江戸川で、全裸で顔がつぶされ指紋も焼かれた死体が発見されました。

身元が判明するか心配されましたが、すぐに富樫のものと判明しました。

富樫が鍵を持ったまま帰ってこないと、宿泊していた宿から盗難届が出ていたのです。

そのおかげで宿に残された指紋や毛髪を採取でき、さらに現場にあった自転車についた指紋から身元が判明しました。

12月2日に亡くなったとみられる富樫。

 
遺体を富樫と断定した警察は、元妻の靖子を容疑者として目を付けます。

捜査を担当する草薙(北村一輝)と内海薫(柴咲コウ)に12月2日にアリバイ確認をされる靖子。

富樫の死亡推定時刻、ふたりは映画を見てラーメンを食べカラオケと平日の夜とは思えない行動をしていました。

そして草薙は靖子の隣に住む石神に聞き込みをします。

 
草薙たちが帰ると、電話ボックスに向かう石神。

石神が電話を掛けた相手は靖子でした。

石神は警察に聞かれたことにそのまま答えるよう言い、映画の半券は見せろと言われたら見せる事、それまではパンフレットの間に入れておくようにと言います。

「本当に大丈夫なんでしょうか?」と尋ねる靖子に「私の論理的思考に任せてください」と言う石神。

 
捜査が行き詰った草薙と内海は、捜査協力をたびたび依頼している草薙の友人で帝都大学理工学部准教授の湯川学(福山雅治)に相談を持ちかけます。

アリバイは科学と関係ないと興味なさげな湯川でしたが、容疑者が美人と聞いて急に興味を持ちます。

草薙が靖子に半券がないとか尋ねると、パンフレットに挟まれた映画の半券を出してきたことを話すと「アリバイの為に半券を用意しても、わざわざパンフレットには挟まない。犯人は相当手ごわい」と言う湯川。

そして容疑者の隣人が湯川や草薙と同じ帝都大学出身という話になり、それが石神と聞いて湯川は驚きます。

「本物の天才と言えるのは石神だけだ」と言う湯川。

その頃、石神は教室で熱心に数式を解いていました。

生徒は誰も聞いていません・・・

 
その夜も電話で指示を出す石神。

「どうして私たちを助けて下さるんですか?」と聞かれ「あなたの店で弁当を買えなくなると困る」と答える石神。

公衆電話から戻ると、部屋の前に湯川がいました。

久々の再会を喜ぶふたり。

石神の趣味の登山や、四色問題の話をします。

研究者になると思っていた石神が高校の教師になった理由を聞かれ、親の介護の為に大学院進学をあきらめた話をします。

湯川が数学科の教授から借りてきた学の問題を渡すと、石神は黙々と解き始めます。

気が付くと朝になっていました。

座ったまま眠り込む湯川。

6時間も問題を解き明かした石神に天才は健在か、と湯川は安心します。

 
朝、いつものように河原を通って出かける石神と一緒に歩く湯川。

今日もホームレスたちは日々の暮らしを営んでいます。

興味深い出勤コースだと言う湯川に、彼らは時計のように正確に生きていると言う石神。

そして突然、いつまでも若々しい湯川がうらやましい、と言いだした石神に湯川は戸惑います。

「ろくなもてなしができなかった」と言う石神に湯川は「最高のもてなしを受けた」と数学の問題を見せます。

しかし、湯川は去っていく石神が気になります・・・

 
事件現場で待つ、と内海(柴咲コウ)にメールした湯川。

急に事件に興味を持った湯川は、なぜ指紋をつぶすような犯人が自転車に指紋を残したのか、わざとではないかと言いだします。

しかも使われた自転車は鍵もかけられてない自転車がたくさん置かれた駐輪場の中から、わざわざ新品で鍵がかかったものが選ばれていました。

盗難届が出され、いつ盗まれたかも正確にわかっています。

 
再び石神の前に現れた湯川、靖子の弁当が食べたいと言います。

一緒に弁当屋に行ったふたり。

そこに靖子と親しげな男、工藤(ダンカン)が現れました。

靖子の店に行った湯川を不審に思った内海。

内海は石神が事件当日にアリバイがなく、湯川は石神が手を貸していることを疑っていると考えています。

湯川は富樫を殺したのは靖子で、石神は事件後に警察の追求から逃れる手段を与えたのだろうと言います。

 
石神の捜査を草薙に進言する内海。

そしてなんとか石神の高校へ行って話を聞くことができました。

テスト期間中で、幾何の問題に見えて関数の問題のような見方を変えたらわかるひっかけ問題をよく出すと言う石神。

草薙と内海は勤務表を見せながら、2日と3日の午前中休んでいたことを確認します。

 
草薙、内海と食事をとる湯川。

そこで石神の問題は見方を変えたら解けるように作られている、と言う話をします、

それを聞いて突然、勤務表を見せてほしいと言い出す湯川。

急に様子が変わり、そのまま帰ってしまった湯川にふたりは戸惑います。

 
石神の家にかかってきた電話。

湯川は電話で石神に話がしたいと言います。

そしてふたりは週末に登山をすることになりました。

 
クリスマスが近づき華やぐ街。

靖子は工藤といるところを見張るなど、石神のストーカーのような行動に恐怖を覚えていました。

石神の指示通りに答え、追及を逃れてきた靖子と美里。

美里は石神に嫌われるから工藤に会わないよう言いますが、これでは富樫が石神に変わっただけだと大声を出します。

 
もう山に登る機会がないかもしれない、と山小屋でいう石神。

そこで湯川は問題の作り方の話をします。

思い込みの盲点を突く、その時彼らのことを思い出した。

それはホームレスの事でした。

彼らは時計のように動くと言っていました。

それは彼らも役割を持って生きていると言う身だったのです。

はっきりと真相を言わない湯川。

「君が友達だから」と湯川が言うと、「僕には友達はいないよ」と石神は答えます。

山頂で「今の僕の人生は充実している、あの問題を解いても誰も幸せになれない、忘れてくれ」と言う石神。

 
電話に出ようとしない靖子。

無理やり里美が電話に出ます。

「2通手紙を入れた、白い封筒は大切に保管して茶封筒の手紙は捨てて、連絡を取り合うのはこれが最後」と一方的に言って電話は切られました。

石神が自首し、富樫殺害の容疑で逮捕されました。

すぐに湯川にも知らされます。

 
淡々と富樫の首を絞めて殺した、顔をつぶし指紋を焼いたと事件のことを語る石神。

石神の部屋からは凶器や、靖子のストーカーをしていた証拠が発見されます。

壁のマイクで靖子からのメッセージを聞いていた、と言う石神に刑事たちは石神をストーカーと断定します。

そして石神は靖子に裏切られて自首したと言います。

ストーカーのことを聞かれた靖子は、石神からの白い封筒を渡します。

その手紙には工藤との関係が裏切りだと書かれていました。

 
草薙たちが帰った後、靖子は処分するように言われたはずの手紙を見返します。

それは今後の動きを指示する手紙でした。

ストーカー行為を受けていた、そしてこれまで通り何を聞かれても事実だけを言えばいい。

そして工藤は誠実で信用できる人物で一緒になることは靖子と美里が幸せになる確率を上げると書かれています。

人生に絶望し、投げ出そうとしていたのを救ったのは靖子だと感謝しているとも、その手紙には書かれていました。

 
湯川のもとに内海がやってきました。

石神が容姿を気にするような男ではなかった、それで恋に気付いた湯川。

内海は湯川が真相を受け入れられないのなら一緒に受け止めると言います。

「刑事ではなく、友人として聞いてくれるか?」

 
靖子の元へ現れた湯川。

12月2日の夜、本当に映画を見ていた靖子と里美。

だから追及に耐えられた、でもなぜ2日のことを聞くのか謎だったはずだと言う湯川。

なぜなら靖子たちが富樫を殺したのは12月1日だったのです。

そして石神はふたりを守るためにとてつもない犠牲を払っていたのです。

湯川は靖子も知らない石神のしたことを伝えます。

 
移送される石神から聴取すると言う草薙。

しかし待っていたのは湯川でした。

 

「容疑者Xの献身」最後のラストの結末は?

富樫を殺してしまった靖子はすぐに自首しようとしました。

しかし死体に残った手の跡から、里美のことをごまかすことができません。

これでは里美もかかわっていたことがいずれ明らかになってしまいます。

娘を守りたい母と、母を守りたい娘。

ふたりに石神はアリバイ作りを提案します。

しかし、富樫の死体が見つかればいずれ刑事がふたりの所に行き追及を逃れることはできないでしょう。

そこで新たな死体を得るために石神は別の殺人を行ったのです。

それがあのホームレスでした。

 
石神は富樫の持っていた宿の鍵を渡し、男をその部屋で過ごさせました。

髪の毛や指紋を残すためです。

そして2日の夜に男を殺し、富樫ではないことをごまかすために顔をつぶしました。

指紋を焼いたのは顔をつぶしたのに指紋を焼かないのは行動があわないから、完璧すぎるアリバイは靖子を一度疑わせるためでした。

アリバイトリックに見せかけて、死体入れ替えの事件だったのです。

本当の富樫の遺体は石神によって、バラバラにして見つからないように処理されたのです。

 
石神が殺人を犯したのは、アリバイを得るためだけではありませんでした。

それは石神の覚悟でした。

富樫殺しの罪をかぶるだけでは石神も、警察の追及を逃れられないかもしれない。

だから石神は自分も罪を犯し、殺した相手と動機以外は真実を語ることができるようにしたのです。

なぜ石神はこれほどのことを靖子のためにできたのか。

それは生きることに絶望し、自殺をしようとしていた石神が生きる道を選んだのは、隣に靖子と美里が引っ越してきたからでした。

隣から聞こえてくる明るいふたりの声が石神に力を与えていたのです。

 
警察署で靖子が石神の前に現れました。

靖子は自分たちだけが幸せになれない、自分も罪を償うと言います。

そんな靖子の姿に取り乱す石神。

すべてを捨てて靖子達を守ろうとした石神。

その悲痛の叫びが響きます。

完。

 

「容疑者Xの献身」見どころ

「容疑者Xの献身」は湯川のもう一人の親友、石神の物語です。

福山雅治さん演じる天才物理学者はもちろん、堤真一さん演じる天才数学者でありながら切なく不器用な愛を持つ男の演技が魅力的な作品です。

 
自分たちの知らないところで石神を救った靖子。

その靖子への愛情は、表現方法は歪んでいますが本物でした。

もちろん殺人は許されませんが、相手を守るために罪を犯しそれを償うと言うのはどれだけの覚悟がいるものでしょうか。

ラストは賛否両論あるかもしれません。

すべてを捨てて靖子を守ろうとした石神の気持ちは報われませんでした。

これはバッドエンドなのか?・・・

 
真実に近づく湯川(福山雅治)が雪山で吹雪の中で石神に置いていかれるシーンはピリピリと痺れましたね。

もしかしてこのまま・・・

今作でもっとも緊張感あふれるシーンでした。

 
主題歌はKOH+の「最愛」。

「愛さなくていいから 遠くで見守ってて」

「愛せなくていいから ここから見守ってる」

と言う切ない歌詞が石神の心情とマッチしています。

 
ガリレオシリーズはドラマとしては2期放送され、映画は2013年に「真夏の方程式」が公開されています。

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そしてほぼ10年ぶりに新たな映画ガリレオが2022年に公開されます。

「沈黙のパレード」。

今度の容疑者Xはひとりではありません。

愛する人の為に罪を犯すのは誰か…?

ぜひガリレオ作品を楽しんでくださいね。

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