「暗黒女子」ネタバレ!あらすじやラスト最後の結末!犯人と見どころは?

映画「暗黒女子」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「暗黒女子」は清水富美加主演、耶雲哉治監督の2017年の日本映画です。

この映画「暗黒女子」のネタバレ、あらすじやラスト最後の結末、犯人や見どころを紹介します。

全員悪女!?うそつきがだましだまされ展開する「暗黒女子」をお楽しみください。

 

「暗黒女子」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: 耶雲哉治
脚本: 岡田麿里
制作: 大畑利久
音楽: 山下宏明
撮影: 中山光一

■ 主要キャスト
澄川 小百合:清水富美加
白石 いつみ:飯豊まりえ
高岡 志夜:清野菜名
ディアナ・デチェヴァ:玉城ティナ
小南 あかね:小島梨里杏
二谷 美礼:平祐奈
北条:千葉雄大
いつみの父親(学院経営者):升毅

 

「暗黒女子」あらすじ

セレブ女子高校生が集まる聖母女子高等学院。

ある日、学院の経営者の娘である白石いつみが謎の死を遂げます。

そのうち、白石が主宰していた文学サークルの誰かの仕業だという噂が・・・

サークルの第61回定例会では、現会長の澄川小百合から「前会長・白石いつみの死」がテーマに。

各メンバーからは犯人を告発するような内容が・・・

真実はいったい?

 

「暗黒女子」ネタバレ

由緒ある名門キリスト系お嬢様学校の聖母マリア女子高等学校。

その高校の文学サークルではサークルの現会長・澄川小百合(千眼美子/清水富美加)の進行の元1学期最後の定例会が行われます。

休暇前の定例会では闇鍋が行われるのがおなじみで、鍋の中身は部員がそれぞれ好きな食材を持ち寄り、会長だけが何を入れたかを知っているというのがルール。

毎回、暗闇の中で闇鍋を食し、思い思いの小説を朗読していましたが、今回のテーマは前会長・白石いつみの死について。

いつみは、屋上から転落し下にあった花壇の中で死んでいたのです。

そして、学園では文学サークルの誰かがいつみを殺したという噂が立っていました。

小百合は、部員それぞれがいつみにの死についての小説を執筆すれば、何故いつみが死ななければならなかったのか、そして誰がいつみを殺したのかが見えると部員たちに語ります。

 
最初に指名されたのは1年生の二谷美礼(平佑奈)。

小説のタイトルは「太陽のような人」。

平凡な家庭で育った美礼は、勉学に励み聖母マリア高等学校に入学しましたが、お嬢様だらけの学校の雰囲気についていけませんでした。

そんな時、学園で憧れの存在である会長の白石いつみに声を掛けられます。

そして、学園でも選ばれた者しか入ることが出来ない文学サークルに誘われたのです。

初めて訪れる文学サロンで食したマドレーヌはお酒が効きすぎていてトイレで吐いてしまいました。

美礼には慣れない事ばかりです。

 
しかしサークルの部員たちとも打ち解け少しずつ学園に居場所を見つけ始めた美礼でしたが、学校では禁止されているアルバイトをしていて、そのことをいつみに打ち明けていました。

いつみは解決策として、白石家の家庭教師をしてみたらと提案したのです。

学園も、白石家の家庭教師ということなら認めてくれるからと。

 
ある日、美礼が白石家に家庭教師のバイトで向かうと、いつみが父親(升毅)から無理矢理連れ出されるのを目撃します。

いつみはその後、肺炎で入院という理由でしばらく学校を休んでいました。

ある放課後、いつみと遭遇した美礼は「あなたは誰か殺してやりたいと思った事はある?」と問われます。

答えられない美礼に、いつみは続けます「私はある。殺してやりたい奴がいる。」と。

父親が誘惑されていると話すいつみは、美礼に父親の書斎から見つけたハンカチを差し出します。

そのハンカチは学園指定のもので、日本ではまだ発売されていない香水の香りがついていました。

その香水はスズランの香が配合されているものでした。

その香水を持っているのは文学サークルに所属する2年生の高岡志夜(清野菜名)たった一人だけ。

いつみは、父親と志夜が不適切な関係なのではないかと悩んでいました。

 
それから迎えた学園祭、いつみは父親と志夜が仲良さそうに一緒に居るところを目撃してしまいます。

その時一緒にいた美礼は、いつみよりもショックを受けてしまいます。

そんな美礼を見たいつみは、友情の証として自分が付けていたスズランの髪飾りを美礼にプレゼントします。

そしてその後いつみは花壇でスズランの花を持ち遺体で発見されます。

美礼は、いつみがそのスズランで犯人を自分に知らせているのだと小説の終わりに書き記します。

 
美礼の次に指名されたのは2年生の小南あかね(小島梨里杏)。

小説のタイトルは「マカロナージュ」。

華やかすぎるものは品がないと教育されてきたあかねは、いつみの事が嫌いでした。

老舗の料亭の娘であるあかねは料理を得意としていました。

将来の夢は洋食屋を開くこと。

ある日、あかねの感想文が評価され校内新聞で紹介されます。

そのことをきっかけに、いつみから声を掛けられ、文学サロンでのお茶会に誘われます。

文学サロンにキッチンある事に驚いたあかねは、いつみに将来の夢を語ります。

そんなあかねの話をじっくりと聞いてくれたいつみに、あかねは好感を抱きます。

 
その日の夜、あかねの家の料亭が火事で焼けてしまいます。

幸い定休日で誰も負傷者はいませんでしたが、放火の疑いがありました。

落ち込むあかねに、いつみは何か力になれないかと話します。

あかねは文学サークルに入部させてほしいとお願いします。

あかねは、文学サロンのキッチンで自分の好きなスイーツを作り部員たちに振る舞いまうことで喜びを感じるようになっていました。

そんなある日、あかねはいつみからある相談事を聞きます。

それは、家庭教師として美礼が白石家に来てから物が無くなるのだと。

「経済的な貧しさが心を貧しくしてしまった可哀想な子なの」といつみは言い、美礼を責めないでとあかねに話します。

しかしその後いつみは、亡くなった祖母がプレゼントしてくれた大切なスズランの髪飾りが盗まれてしまったと落ち込んでいました。

警察に通報しようというあかねに、いつみは、美礼に明日の放課後屋上のテラスで会って話そうと手紙を書いたと答えます。

その後、いつみは屋上から転落死してしまいます。

そしていつみが持っていたスズランはいつみからのダイイングメッセージだったのだと小説の最後に記します。

 
3番目に指定されたのは留学生のディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ)。

小説のタイトルは「女神の祈り」。

ディアナといつみの出会いは、旅行会社でバイトをするデイアナの双子の姉のエマの紹介でいつみがブルガリアにホームステイでやって来たことでした。

引率の教師・北条(千葉雄大)が国際研修で忙しくしていたので、ディアナがいつみのガイドを務めていました。

日本人の母を持つディアナは、日本語も堪能だったため、いつみとのコミュニケーションに問題はなく、すぐに打ち解けたのです。

女神のように美しいいつみに惹かれたディアナは、いつみとの別れを惜しみます。

するといつみの計らいで、聖母マリア女子高等学校への留学の話が舞い込みます。

ツアーガイドをするエマに留学を譲ったディアナでしたが、不幸な事にエマがツアーガイド中に不慮の事故で怪我をし、留学出来ずディアナが代わりに日本へやって来たのです。

 
いつみに誘われ文学サークルに入部したディアナ。

文学サロンのキッチンであかねの腕にあるスズランの形をした火傷の跡を見てしまいます。

それを隠すあかねに、いつみは「隠すことないじゃない。スズランの形みたいで可愛い。チャームポイントよ。」と告げます。

いつみから、あかねの家の火事の事、そのことであかねの夢が断たれてしまった事を聞かされるディアナ。

それから間もなく、体調が優れずぐったりとすることが増えたいつみ。

そんないつみを気遣い、ディアナはバラのオイルでマッサージを施します。

 
学園祭の日、いつみは学園祭での売り上げを、環境のせいで勉強できない人たちのために寄付したいとディアナに話します。

そして自分が卒業したら文学サロンを閉鎖して孤児院に寄付したいからと夢を語ります。

その話を聞いていたあかね。

あかねは、私たちからサロンを奪わないでと言い放ち、その場から逃げてしまいます。

 
その後、文学サロンであかねの作ったスイーツでお茶会をする部員たち。

こんな珍しいスイーツを食べたのはこの文学サークルに入ってからだと言う美礼は、初めてこのサロンに来た時にいつみからスイーツを譲ってもらったのに、高級なスイーツを食べたからか、気分が悪くなって吐いてしまったと話します。

その話を聞いたディアナは、いつみが食べるスイーツにあかねが毒を入れていると確信します。

そしていつみに「無理して食べると毒だ」と話すのです。

ディアナはいつみをあかねから守ろうと決心し、私は彼女を決して許さないと小説の最後に記します。

 
部員最後に指名されたのは2年生の高岡志夜。

小説のタイトルは「紅い花」。

志夜は、中等部3年の時に書いた小説が認められ、作家デビューをしています。

その本を読んだいつみに文学サークルに誘われます。

いつみは作家として活躍する志夜を支え、応援してくれていました。

マスコミと志夜の間に入っていたいつみの父親とも友達のように親しくなり、日本では未発売の香水を貰います。

そんな志夜でしたが、志夜のデビュー作品の「君影草」を翻訳したいといういつみの意見には困っていました。

 
次はホラーを書きたいと思っていた時に、ディアナが留学生として学園にやってきます。

ある日、学園の花壇をにスズランを植えているディアナを目撃し、志夜は話しかけます。

ディアナは、「私がこの学園に良い影響を与えることが出来たら、私が住む村から留学生を招待してくれるといつみが約束してくれた」と話します。

しかし、いつみから「来年からは留学生は招待しない」と聞いていた志夜は疑問を感じます。

 
その夜、中々寝付けなかった志夜は、翌朝早くにサロンで執筆しようと学園へ向かいます。

そこでディアナが人形に釘を打ちつけて呪文のようなものを呟いているのを目撃してしまいます。

それから体調を崩すいつみを見て、志夜はディアナがいつみを呪っているのではないかと思うようになります。

ある日、ディアナに支えられながら立っているいつみの首に噛まれたような跡があるのを見てしまいます。

そしてそれから数週間後にいつみは亡くなります。

花壇に倒れたいつみの手にはスズラン、そして首には紅い花を咲かせていたと小説の最後に記します。

 
部員たちの小説の朗読が終わりそれぞれの犯人説が語られた後、最後に小百合がいつみが書いた小説の朗読を始めます。

いつみは、文学サークルの顧問でもある北条と秘密の恋をしていました。

ホームステイ先のブルガリアではひと目を気にせず甘い時間を過ごし、日本では教師と生徒として許されない関係に戻る。

幼なじみで親友の小百合は、いつみと北条の関係を知っていました。

いつみにとって、良き相談相手、そして良きアドバイザーでもありました。

 
2年前に小百合と一緒に文学サークルを復活させたいつみは、文学サロンを北条との逢瀬の場にしていました。

北条との愛の場として全てお気に入りのもので揃えたはずなのに、いつしか北条にもサロンにも物足りなさを感じるようになります。

今一番美しい時を過ごしていると感じるいつみでしたが、その時には時間制限があって、すぐにこのサンクチュアリから追い出されると不安になります。

その時、物足りなかったのは文学サロンを舞台とした物語の主役を務める自分を引き立てる脇役なのだと悟ります。

 
自分が思うままの演技を披露してもらうために彼女たちの秘密を握るいつみ。

1人目の脇役・高岡志夜の秘密はデビュー作「君影草」が、フランス作家が書いた小説の盗作だった事。

2人目の脇役・小南あかねの秘密は、継ぐことができないコンプレックスから実家の日本料理屋に放火したこと。

3人目の脇役・二谷美礼の秘密は、老人相手に援助交際をしていた事。

4人目の脇役・ディアナ・デチェヴァの秘密は、自分が留学するために姉のエマに怪我を負わせた事。

そんな脇役を揃えたことで完璧な主人公になったいつみ。

サークル活動でサロンが北条との逢瀬の場に出来なくなったため、車での彼との逢瀬が刺激的に感じたのです。

 
いつみは北条との子供を身ごもります。

それを報告すると北条はいつみにプロポーズします。

中絶出来ない時期まで待てば父親に許してもらえると思ったいつみは、北条とのやり取りで生まれてくる子供のなまえはスズランが良いと話します。

いつみは悪阻で次第に体調を崩すようになります。

そんな苦しみもいつみにとっては自分が主役の物語のクライマックスに近づいていると喜びすら感じていました。

 
しかし、完璧だった物語も、脇役のある行動のせいで歯車が狂っていきます。

北条との子供を妊娠して事が父親にバレテしまい、中絶をさせられてしまいました。

ブルガリアでの北条との逢瀬を隠し撮りしたのはディアナ、

妊娠に気づいたのは食の好みを知っているあかね、

エコー写真を入手できたのは援助交際目的で色々な病院に出入していた美礼、

父親に密告出来たのは学園初の小説家としていつみの父親と親しかった志夜。

脇役たちの裏切りによって、いつみの完璧な物語は脆くも崩れていきました。

 
泣き叫ぶいつみに、小百合は北条の電話番号とアドレスを渡します。

北条こそがいつみの生きがいになるのです。

そしてスズランを殺した脇役たちへの復讐も。

 
ある日学校の屋上に4人を呼び出したいつみ。

「私を殺してやりたいって思っているでしょ?」といういつみに4人は「解放して欲しい。白石先輩のためだけに生きていくのは耐えられない」と答えます。

「私が卒業するまでのたった1年なのに?」と問い詰めるいつみに「女子高生である1年は貴重で今しかない」と訴えます。

それをあざ笑ういつみ。

そして、4人に向かって「今から最高のドラマチックな光景を最前列でご覧いただきます。私は永遠にあなたたちの世界の主人公であり続ける。」と言い、スズランの花を持って屋上から飛び降りるのです。

 

「暗黒女子」ラスト最後の結末

自殺をするとは思いもよらないいつみが謎の自殺を遂げれば手に持ったスズランの花の意味が詮索され、それが亡くなったお腹の子供の名前だと分かれば、4人の秘密も暴露される。

それを恐れた部員たちは、スズランに別の意味を与え、他殺に仕立て上げ部員の誰かが殺したかのような噂を流すだろう。

全員が疑われれば、誰かを特定されることはないから。

 
しかし、いつみは生きていたのです。

北条と暮らすと書置きが残されていれば、自殺した挙句駆け落ちしたという事実を父親は伏せるだろうと考えたいつみの読み通り、いつみが生きていることは伏せられ学園では白石いつみが死んだという噂が流れる。

そして親友の小百合が、いつみの机に花を置いた事で、死んだという噂が真実になったのです。

そして小百合が続けた言葉は、いつみがこの定例会に密かに参加して部員たちの小説を聞いていたという事。

この物語は、いつみと小百合が綿密に話し合って作られていました。

 
闇鍋にはいつみが用意したスズランも入っていると。

そのスズランには毒があるという事、そしてこの密室のサロンで4人は集団で自決しサロンが棺になるのだと綴られている物語のクライマックスを語ります。

話し終えた小百合は、パニックになる4人に向かい思いもよらぬ事を語り出します。

「闇鍋に毒がはいっている訳ないでしょ」という小百合に安堵する部員たちでしたが、いつみを4人への復讐に仕向けたのは自分で、そのいつみは、北条と慎ましくも幸せに生きると言っていると定例会の前に語っていたと話します。

小百合は、いつみの完璧な物語のために今までずっと協力してきたのに、平凡になってしまったいつみにがっかりします。

そして今のいつみよりも自分のほうが美しいと。

 
スズランの花で作った毒のお茶を出していつみを殺害した小百合。

犯人はいつみだったのです・・・

そしてこの闇鍋には殺害したいつみが入っていたのを部員に伝えます。

脇役たちに新たな秘密を用意した小百合は、また新たな脇役を探しながら卒業まで自分が主役の完璧な物語を作っていくのです。

完。

 

「暗黒女子」見どころ

秋吉理香子さんの同名小説を実写映画化した作品です。

何とも言えない後味の悪さがこの作品の見どころでしょう。

ラストの衝撃が凄い!!

それまでも個性豊かなキャラクターたちが、誰かを犯人に見据えて推理した小説が披露されるわけですが、スズランという一つのキーワードを軸に、少しずつ散りばめられた伏線が回収されていく過程はゾクゾクします!

 
そして、出演キャストの演技力も見どころの一つです。

特に小百合役の千眼美子(清水富美加)さんのサイコパスな演技は素晴らしい!

小百合の気味の悪いキャラクターがあるからこそのラストの衝撃が待っているので、彼女の演技は必見です!!

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