映画「イーオン・フラックス」は、シャーリーズ・セロン主演、カリン・クサマ監督の2005年の映画です。
この映画「イーオン・フラックス」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
未来社会を舞台に、女戦士の活躍を描くSFアクション「イーオン・フラックス」をお楽しみください。
「イーオン・フラックス」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: カリン・クサマ
脚本: フィル・ハイ 他
制作: デヴィッド・ゲイル 他
製作総指揮: トム・ローゼンバーグ 他
音楽: グレーム・レヴェル
撮影: スチュアート・ドライバーグ■ 主要キャスト
イーオン・フラックス: シャーリーズ・セロン
トレヴァー・グッドチャイルド: マートン・チョーカシュ
オーレン・グッドチャイルド: ジョニー・リー・ミラー
シサンドラ: ソフィー・オコネドー
ハンドラー: フランシス・マクドーマンド
ユナ・フラックス: アメリア・ワーナー
キーパー: ピート・ポスルスウェイト
フレイヤ: キャロライン・チケジー
クラウディウス: ニコライ・キンスキー
「イーオン・フラックス」あらすじ
西暦2415年。
外界から壁で隔離された都市・ブレーニャには病気も飢えもなかったが、独裁政治により思想の自由は失われていました。
反政府組織の一員・イーオン(シャーリーズ・セロン)は、組織の命令で独裁者・トレバー(マートン・チョーカシュ)の命を狙います。
でも、この都市にはある秘密が隠されていたのです・・・
「イーオン・フラックス」ネタバレ
2011年、人類の99%が死滅し、科学者のトレヴァー・グッドチャイルドが開発したワクチンで生き延びた生存者500万人は最後の都市ブレーニャへ移り住みます。
汚染された世界とは高い壁で隔離され、何不自由なく暮らせるブレーニャは、400年以上経った2415年でもグッドチャイルド家の治世が続いているのです。
そんなブレーニャでは、忽然と人が消える事件が多発していました。
しかし、政府はそれを認めようとはしなかったのです。
グッドチャイルド家の監視の下では、誰もが口を閉ざし本当の自由は奪われ狭い世界に囲われて生きています。
そんな生活の中消えた人を救うべく、グッドチャイルド家の独裁に対抗する反政府組織・モニカンが勢力を増していました。
イーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)もモニカン戦士の一人。
ハンドラー(フランシス・マクドーマンド)から政府の監視組織を破壊せよと命令を下されます。
イーオンは見事な手さばきで次々と監視隊を倒し監視組織に潜入し、破壊することに成功するのです。
イーオンには結婚したばかりの妹ウーナ・フラックス(アメリア・ワーナー)がいます。
ウーナはイーオンの生きがいでした。
しかし、イーオンが監視組織を破壊したその夜、モニカンの戦士だと誤解され抹殺されてしまうのです。
妹を殺されてしまったイーオンは、強い復讐心を持って任務に当たります。
そしてついに現君主トレヴァー(マートン・チョーカシュ)の暗殺命令が出るのです。
両足を手に変えた改造人間のシサンドラ(ソフィー・オコネドー)と共に、様々な仕掛けを突破し要塞へと侵入したイーオン。
敵の目をかいくぐりながらトレヴァーを見つけ出したイーオンは、彼に銃を突き付けます。
しかし、その瞬間イーオンの脳裏にトレヴァーと自分が愛し合う姿が映し出されるのです。
トレヴァーはイーオンの事をキャサリンと呼び、「本当に君なのか」と問います。
イーオンは訳の分からない記憶に混乱し油断してしまい、その隙に頭を殴られ捕えられてしまうのです。
牢屋に閉じ込められたイーオンは特殊な力を使って脱出を試みます。
その頃、トレヴァーの弟オーレン(ジョニー・リー・ミラー)が不審な動きを…。
オーレンは、君主の座を狙っていて、兄を抹殺しようと自らモニカンに情報を流していたのです。
イーオンの映像を見たオーレンはある事に気付き…。
イーオンは、牢屋に運ばれてきた水にトレヴァーからのメッセージが入っていることに気付き、水を飲んでトレヴァーからのメッセージを受け取ります。
再びトレヴァーと対峙したイーオンはトレヴァーを撃とうしますが、また知りもしない記憶が蘇りどうしてもトレヴァーを撃つことが出来ないのです。
そして急速に惹かれあうイーオンとトレヴァーは体の関係を持ってしまいます。
目が覚めてまたトレヴァーを殺そうとするイーオンでしたが、やはりトレヴァーとの記憶が蘇り手を掛けることが出来ませんでした。
そんな時、トレヴァーの隠し部屋を発見したイーオンはそこで記憶にない自分の写真を見つけます。
そこへトレヴァーの部下がやって来て殺されそうになるイーオンでしたが、互角の戦いの末間一髪逃げることに成功します。
トレヴァーとイーオンの事は直に周りに知られ、政府はトレヴァーを解任しオーレンを継承者にと会議が行われます。
また命令に背いてトレヴァーを暗殺できなかったイーオンもモニカンから追われるのです。
イーオンは、隠し部屋で聞いた無線で飛行船レリカルに秘密が隠されている事を知り、飛行船に乗り込みます。
その飛行船はDNAを管理する場所になっていました。
そこでウーナがある夫婦の家にいるという情報を得るのです。
その家に侵入したイーオンは、ウーナがクローンとして生きている事を知るのでした。
トレヴァーはイーオンが飛行船で情報を得たことを知りイーオンを追ってその夫婦の家にやってきます。
そして隠されてきた真相をイーオンに話すのです。
かつて、人類滅亡の危機から救ったワクチン。
そのワクチンの副作用で不妊になってしまう事が分かり、このままだと次の世代で人類は滅亡してしまうという危機を回避するために、クローンの研究が行われました。
研究に成功した今は、死んだ人間のDNAを再利用しレリカルで保管されクローン生産に使われています。
つまりブレーニャに住む人々は全てクローンとして生き返りを繰り返していたのです。
トレヴァーとオーレンは7代目のクローンでした。
グッドチャイルド家では代々不妊の治療法を発見するのが使命なのです。
トレヴァーはイーオンに「不妊治療の研究も進んでいる。ウーナもその実験対象だった。」と告げるのです。
しかし、オーレンはウーナの実験も失敗だったと嘘を付き殺害していたのです。
ウーナは自然妊娠をしていたのでした。
オーレンはクローンとしてずっと生き続けることを望んでいて、不妊の治療が進まないように妨害をしていたのです。
全てを知ったイーオン。
そこへオーレンの指示で政府の戦士たちがイーオンとトレヴァーを殺しにやってきます。
傷を負ったトレヴァーとイーオンでしたが、街の人ごみに紛れ追手から逃げることに成功します。
傷の手当てが済んだトレヴァーは、今まで研究した結果をオーレンに破壊されないために研究室に戻る決心をします。
その途中、イーオンはずっと気になっていた記憶のない自分の写真をトレヴァーに見せその人物の名前を聞きます。
その女性はキャサリンと言って、トレヴァーの妻だったのです。
キャサリンはウイルスに感染して死亡しましたが、トレヴァーは生まれ変わるたびに次の自分へキャサリンの事を伝えていました。
トレヴァーも知らぬところでオーレンによってキャサリンのDNAは破棄されていましたが、奇跡的にキャサリンのDNAはクローンとして残っていたのです。
「イーオン・フラックス」ラスト最後の結末
トレヴァーとイーオンが研究室に着くと、そこはもうオーレンによって破壊された後でした。
せっかく見つけた研究の成果も全て灰になってしまったのです。
トレヴァーは、「もうブレーニャで出来る事はない。壁の外で生き延びるんだ。」とイーオンに話しますが、イーオンは「やり残したことがもう一つあるの。」といって飛行船へと急ぎます。
クローンとして生き続けることが出来ないようにDNAを管理している飛行船レリカルを破壊しようと考えていたのです。
トレヴァーは、そんなことをしたら人類が滅亡してしまうとイーオンを止めますが、イーオンは「繰り返し生きるたびに心が壊れるの。人は死ぬものよ。」と言い信念を貫きます。
そこへ現れるオーレン。
オーレンは自然治癒があちこちで起きていて自然妊娠が増え始めたから皆殺したと話します。
ウーナの他にも自然に妊娠出来た女性が多くいたのです。
オーレンの部下、そしてモニカンの戦士に囲まれたイーオンとトレヴァー。
イーオンはシンサンドラにテレパシーを送り協力を仰ぎます。
シンサンドラはハンドラーの命令には背けないとイーオンに伝えますが、イーオンを撃つ直前にオーレンを撃ち他の仲間たちにイーオンとトレヴァーを守れと指示するのです。
シンサンドラ達の助けもあり飛行船にたどり着いたイーオン。
そこでDNAを管理するキーパー(ピート・ポスルスウェイト)と遭遇し、自分のDNAを残してくれたのはあなたでしょと話しかけます。
オーレンに処分しろと言われていたキャサリンのDNAをキーパーが守り生かしてくれていたのでした。
キーパーはキャサリンが生まれ変わったら必ずトレヴァーを捜し当ててくれると信じていたのです。
イーオンは、もうこの生き返りはなくすと話し、飛行船を破壊することをキーパーに話します。
キーパーは「400年この日を待った。」と言い飛行船に残ることを選択するのです。
爆破された飛行船は、外の世界とブレーニャを隔てていた高い壁を壊し、人々は初めて外の世界を見るのでした。
そして一度きりの人生を歩き始めるのです。
THE END
「イーオン・フラックス」見どころ
何といっても、主演のシャーリーズ・セロンの美しさに目を奪われてしまいます!!
もはやシャーリーズ・セロンの為の映画と言っても過言じゃありません。
戦士としてのカッコいいイーオンと、愛する人を思う優しく美しいイーオン。
二つの顔を楽しめます!
アクションシーンもカッコよく、シンサンドラと要塞へ侵入するシーンは、いつ撃たれたり刺されたりしてしまうのかとハラハラドキドキの手に汗握るシーンになっています。
ストーリー冒頭から見応えのあるシーンが満載なので、何も考えずストーリーに入り込めるのも素晴らしいですね。
また、近未来が舞台になっているSF映画なので、CGを駆使した映像も見どころの一つです。
アクションシーンと派手なCGが合わさっているシーンは想像以上のスケールです!
個人的にはイーオンはぜひアベンジャーズ入りして戦ってほしいなと・・・