映画「ラストスタンド」は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演、キム・ジウン監督の2013年の映画です。
この映画「ラストスタンド」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
タフな保安官と武装部隊を率いる麻薬王が激突する「ラストスタンド」をご堪能ください。
「ラストスタンド」あらすじ
ある夜、警官がパトカーを止めて休憩していると車を揺らすほどの振動を感じます。
速度計は時速317キロを示していたため無灯火のジェット機が飛んでいるのだと思いそのことを通報するのです。
しかし、そのすぐ後その先の道を高速の車が駆け抜けていくのでした。
アリゾナ州の田舎町ソマートンの保安官を務めるレイ・オーウェンズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)。
ある非番の朝、いつものダイナーにコーヒーを飲みに出かけたレイはこの町の町長(ティトス・メンチャカ)に遭遇し、消火栓の前に駐車している事を注意します。
しかし町長はレイに車の鍵を渡し、「火事になったら移動してくれ。」と言い出かけてしまうのです。
町長に呆れつつダイナーに入ったレイは客の中に怪しい二人組を見つけて声をかけます。
トラックに乗せた荷物をニューオリンズまで運ぶと言う男たちの車をこっそりチェックしナンバーを控えておくレイ。
その頃レイの部下マイク・“フィギー”・フィロゲロラ副保安官(ルイス・ガスマン)とジェリー・ベイリー副保安官(ザック・ギルフォード)は、レイが非番なのをいいことに、銃を試し打ちして遊んでいました。
そこへやってきたレイ。
二人を叱りつけ、先ほど控えた車のナンバーを照合しろと仕事を与えるのです。
トラックに乗った怪しい二人組は町の農場へと向かっていました。
そこの農夫であるパーソンズ(ハリー・ディーン・スタントン)に話をするトーマス・ブレル(ピーター・ストーメア)。
しかし、パーソンズは銃でブレルを威嚇し農場から出て行かせようとしますが逆にブレルの手下に撃たれ死んでしまうのです。
この事件から保安官と武装部隊を率いる麻薬王との戦いの始まりだったのです・・・
「ラストスタンド」ネタバレ
その夜ジェリーはレイの家を訪れ車のナンバーを総合した結果を報告します。
ジェリーは、以前ロス市警の麻薬捜査課で活躍していたレイに「LAにコネはないですか?もっと働き甲斐のある所へいきたい。」そう相談すると、レイは「LAはそんなに良い所ではないぞ。でもどうしてもお前がこの町を出たいと言うなら力になってやる。」そう言うのです。
ラスベガスではFBI捜査官のジョン・バニスター捜査官(フォレスト・ウイテカー)が、部下のフィル・ヘイズ捜査官(ダニエル・ヘニー)らを携え、死刑囚である麻薬王ガブリエル・コルテス(エドゥアルド・ノリエガ)の護送の任務についていました。
慎重に進められていた護送ですが、コルテスは逃走の計画を立てていたのです。
コルテスの乗った護送車が停車している隙を狙って、その護送車の天井に強力な磁石を取り付けクレーン車であるビルの屋上へと引っ張り上げてしまいます。
車内の警備はコルテスによって殺され、運転手もコルテスの手下に射殺されてしまうのです。
コルテスを追うバニスターたちでしたが、車が運ばれた屋上へと向かうと、その車内には殺された警備しかおらず、逃げたコルテスを追うためビルの下へと向かいます。
しかし、コルテスは殺された警備の後ろに隠れていました。
捜査官らが居なくなったのを見計らって手下に先導されながら逃げるコルテス。
その頃捜査官らを欺くため、囚人服に似たオレンジ色のつなぎを来た男たちがビルの近くを走り回り捜査の邪魔をするのです。
その頃、コルテスの乗った車を見つけた捜査官は射殺されてしまいます。
そしてその捜査官と一緒にいたエレン・リチャーズ捜査官(ジェネシス・ロドリゲス)が人質に取られてしまうのです。
一方、早朝4時にレイの所にダイナーのウエイトレスクリスティ(クリスティアーナ・ルーカス)から農場に配達してもらっている牛乳が来ないと連絡が入ります。
クリスティに「牛乳が届かないことはどうでも良いけど、こんなことは初めてだからパーソンズさんになにかあったんじゃないか心配なの。」そう言われて勤務中の保安官に農場を見に行かせることに。
そして保安官によってパーソンズの死体が発見されます。
その頃、監視カメラに映った映像にコルテスが乗った車が映っていることが分かります。
その車はモーターショーで展示されていたものでそこから盗まれた特別仕様車だったのです。
時速400キロで走れるように改造されている車で、警察車両でもその時速をだす車を止めることが出来ませんでした。
人質を乗せメキシコへと向かっているコルテスの車を追っていたバニスターの元にコルテスから着信が入ります。
それは自分を追えばエレナの命がないというものでした。
アリゾナ州境では警察車両が封鎖を試みていましたが、先を読んだコルテスは手下に襲撃するよう指示を出し、封鎖が解かれた所を見事突破するのです。
そして人質かと思われていたエレナは実はコルテスの仲間でした。
コルテスから金で雇われていたのです。
パーソンズの家に向かったレイは仲間と一緒に捜査を開始します。
その頃、コルテスがメキシコ国境付近を通るだろうと予測したバニスターは、その近くの町ソマートンにいるレイにこの事件に手出ししないよう連絡するのです。
しかし、レイはこの事件は繋がりがあるのではとフィギーに話します。
農場周辺を捜査していたジェリーとサラ・トーランス保安官(ジェイミー・アレクサンダー)。
不審な灯りを見つけ近づくと何か作業していることが分かるのです。
サラはレイにそのことを報告しますが、応答がないままジュリーが撃たれてしまいます。
作業をしていたのはブレルとその手下たちでした。
ブレルたちは暗視ゴーグルをつけジュリーとサラを狙います。
サラはどうにか車の陰に隠れますが、一度撃たれたジェリーは中々動く事が出来ません。
やっとの思いで動いた所をまた撃たれてしまいます。
サラも追い詰められたその時レイとフィギーが駆けつけ、どうにかサラとジェリーを保護するのです。
病院まで急ぐレイでしたが、その車の中でジェリーは息を引き取ります。
保安官事務所の牢に入れられているサラの元彼氏でジェリーの友達のフランク・マルチネス(ロドリゴ・サントロ)は、サラから「最後まであなたの心配をしていた。」と聞き泣き崩れるのです。
レイはバニスターに連絡を取り、バニスターが追いかけている犯人はソマートンに橋を架け、そこを逃げ道に使うのだろうと話します。
誰を追っているのかをバニスターから聞いたレイは「なぜコルテスを追っていることを言わなかった。聞いていたら部下を死なせる事はなかった。」とバニスターを責めるのです。
バニスターはソマートンを通って国境を超えるかもしれないとSWATに連絡し、橋を見つけたら破壊するよう指示を出します。
SWATの車を見つけたコルテスは自らその車に突進しSWATの車を転倒させその場から逃走することに成功するのです。
SWATへの指示も失敗した事を聞いたレイたちは、ジェリーのためにも自分たちだけで立ち向かう事を決めるのです。
フランクも手を貸すと言い、レイはフランクを副保安官に任命するのです。
その頃、エレンが拉致された時の監視カメラの映像を分析していたバニスターは、FBIの中に内通者がいることを疑い、自分を含め例外なしですべての職員の銀行口座を調べるようフィルへ指示します。
自分たちだけで戦うと決めたレイたちでしたが、部隊を持っているコルテスに勝つためにはもっと武器が必要だと、武器マニアのルイス・ディンカム(ジョニー・ノックスビル)の元へ向かうことに。
ルイスは武器や弾薬を提供する代わりに自分も任務に就かせてほしいと提案します。
レイは臨時でルイスを副保安官として任命します。
そして町を封鎖するため立ち上がるのです。
ジェット機で現場に向かっていたバニスターは、そこで見せられた衛星画像を見て、レイが言ったように橋が出来ていることを知ります。
そしてレイがロスの麻薬捜査課で活躍し、その結果多くの部下を失ったことを悔やみ田舎町の保安官になった経緯も知るのです。
屋上から敵を監視していたサラからブレルらが町にやって来たと報告があり、レイはまだ下手に動かないようサラとフィギーに指示します。
ブレルらはレイたちを殺した後、町を焼き尽くす計画を立てていました。
隠れて様子を見ていたフィギーでしたが、クリスティが買い物から帰ってきたのを目撃し、ブレルに見つかり銃を向けられるクリスティを庇うように銃撃を始めてしまいます。
サラも応戦し激しい銃撃戦が繰り広げられる中、フィギーが銃撃を受けてしまいます。
そこへ通学バスで乗り付けたフランクとレイが参戦し大型機関銃を使い敵に攻撃を始めるのです。
「ラストスタンド」最後ラストの結末は?
どうにかブレルらを撃退したレイたちでしたが、コルテスがソマートンへとやってくるのです。
ブレルの携帯にコルテスから着信が入り、それを受けたレイはコルテスに「待っているぞ。」と返事をします。
ブレルらがやられてしまった事に気付いたコルテスは猛スピードで町を走り抜けていきます。
そしてエレンを走行中の車から放り出し逃走を続けるのです。
そこへ激しくぶつかってくる車が。
それは町長の車を使って追跡してきたレイでした。
激しいカーチェイスの末、農業トラクターに激突して動かなくなった車を放置してコルテスは逃走します。
そして国境の橋にたどり着きますが、そこにはレイがいました。
コルテスは郊外追放にでもしてくれたら金をやるとレイに提案しますが、そんな条件を飲む男ではありません。
激しい死闘を繰り広げ見事レイが勝利します。
逮捕したコルテスを町長の車に乗せ町に戻ったレイ。
その時やっとバニスターらFBI捜査官らもソマートンの町へやって来ます。
そしてコルテスを引き取るのです。
そこへ車から放りだされたエレンがやって来ますが、エレンが内通者だと分かっていたバニスターはエレンを逮捕しコルテスと同じ護送車に乗せます。
事件も終わり、犯人を捕まえられたことの感謝をレイに伝えたバニスターはラスベガスへと戻っていくのです。
フィギーも無事でした。
副保安官のバッジを返そうとするフランクに「お前は良くやった。ジェリーも喜んでる。それはそのまま持っていろ。」と褒めるレイ。
そこへちょうど帰ってきた町長はボロボロになった車を見て唖然とします。
レイはそんな町長に「違法駐車は高くつくもんですよ。」と言って、町長から預かっていた車の鍵を返すのです。
THE END
「ラストスタンド」見どころ
アーノルド・シュワルツェネッガーの流石のアクションシーンにワクワクする作品です。
最近はご高齢ということもあってアクションシーンが少なくなったシュワちゃんですが、今作は暴れまわります。
ストーリーはシンプルですが、様々なアクションシーンが盛り込まれていて見ごたえがあります。
そして、コミカルなキャラクターも多く、真面目なレイと相対するコミカルな相棒たちの掛け合いがとても面白かったです。
中盤からジュリーが殺されてからは一気にヒートアップ。
田舎町の保安官達が一致団結して町を守ろうとする姿に感動します。
そしてクライマックスのコルテスとレイの死闘は見ものです。
畑でのカーチェイスから最後の国境を越える橋の上での肉弾戦までの約10分間・・・
シュワちゃん衰え知らずのアクションです!
この作品のタイトルである「ラストスタンド」(最後の砦)の意味がよくわかりました。
手に汗握ってお楽しみください。
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