映画「陰謀のスプレマシー」はアーロン・エッカート主演、フィリップ・シュテルツェル監督の2012年公開の作品です。
この映画「陰謀のスプレマシー」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末と見どころについて紹介します。
愛する娘を誘拐された元CIA捜査官の復讐劇を描くアクション「陰謀のスプレマシー」をお楽しみください。
「陰謀のスプレマシー」あらすじ
元CIAのベン・ローガン(アーロン・エッカート)は、元妻が亡くなったことをきっかけに離れて暮らしていた娘エイミー(リアナ・リベラト)を引き取りベルギーのアントワープで暮らしています。
エイミーには元CIAということを隠し、民間のセキュリティー会社で勤めていまいしたが、暫く接するこのなかったエイミーとは中々上手くいきません。
そんなある日、自身がリーダーを務めるチームの職員から会社の製品の特許が取れていないものがあると報告を受けます。
ベンはすぐにそのことを上司のデクレ・コーラー(ニール・ネイピア)に報告し、エイミーの授賞式の為会社を退勤して会場へ向かう事へ。
その帰り、食べたものにアレルギーが出てしい苦しむエイミーを病院へ連れて行ったベンは、エイミーに付き添ってそのまま病院で朝を迎えます。
処置を終えたエイミーを連れ会社へ向かうと、そこはもぬけの殻になっていたのです。
ベンは務める会社の本社であるブリュッセルのヘルゲート社へと向かいますが、そこの社員から民間の子会社はないと言われ、そしてベン自身の過去の経歴事態も存在しないと言われてしまいます。
どうなっているのかと焦ったベンでしたが、給料明細の存在を思い出し銀行で照会をしてもらうことに。
しかし、銀行職員からはベンの口座の取引が一切ないと告げられてしまいます。
呆然とするベンの前に現れた同僚のフロイド(アレクサンダー・フェーリング)。
フロイドは突然ベンとエイミーに銃を突きつけ二人を拉致するのです。
銃を向けられたまま車を運転するベンは、このまま高速に乗るよう言われますがCIAで身に着けた護身術でフロイドに攻撃を仕掛けます。
車の中で格闘した末、意図的にハンドル操作をミスした車は側道へと落下し怪我を負いながらも逃げようとするフロイドの首を絞め誰の指示か口を割らせようとしたベン。
しかしフロイドはそのまま息絶えてしまったのです。
一体何が起きているのか理解できないエイミーは、父親が人を殺めてしまった事にパニックになり警察に行こうとベンを説得しますが、ベンはフロイドのポケットからアントワープ駅のコインロッカーの鍵を見つけ駅へと向かうことに。
そして・・・
「陰謀のスプレマシー」ネタバレ
事故が起きた現場を見た警察が二人を追う中、アントワープ駅に着いたベンは手にした鍵が合うロッカーを開けます。
その中にはベンやその同僚たちの個人情報、そしてエイミーやベンの父の写真までが添付された書類が封筒に入れられていました。
エイミーはそれを見てまたパニックに。
しかしベンは冷静に状況を掴むんだと言い、これまでの事を整理し始めるのです。
まず向かったのはアントワープ市内の病院に向かったベン。
なぜなら、先ほどの資料でフロイドが腕利きの暗殺者であることが分かったからです。
ベンの読み通り、市内の病院には不審な死を遂げた同僚たちの遺体が安置されていました。
そこへ会社の警備員だったウォルター(ニック・アラシオティス)がベンを殺そうとやって来ます。
ウォルターもまた殺し屋だったのです。
容赦なく銃を向けるウォルターからエイミーを庇いながら反撃しようとするベン。
しかし、ウォルターと揉み合っている時にウォルターが放った弾がエイミーの腕をかすってしまいます。
どうにかウォルターの銃を奪い反撃したベンはエイミーの傷を手当てしながら少しずつ自分の事を語り始めました。
エイミーが母親から聞いていた父親の姿とは真逆なベン。
元CIAだったとエイミーに打ち明けますが、その仕事の内容までは話せないまま。
そんな中、CIA本部ではフロイドとウォルターが殺害された事について、ベンのCIA時代の同僚アンナ・ブラント(アルガ・キュレンコ)が上司らから説明を求められていました。
アンナは半年前にベンを解雇してから連絡すら取っていないと答えます。
極秘金庫から盗まれたのは、ホワイトハウスからの依頼でCIAが極秘捜査していたもので、ベンが務めていたハルゲート社がある国に武器や兵器などを流し不当な利益を得ていた証拠の書類だったのです。
ベンはたまたまハルゲート社の子会社に勤めていましたが、CIAはベンがこの機密文書を盗んだ犯人なのではないかと疑っていました。
アンナは上司からベンと連絡を取り今回の事について調べるよう指示されますが、実はアンナはハルゲート社に買収されていた人間で、この資料を盗んだのもアンナの指示でベンの上司コーラーが盗んでいたのです。
しかし、その直後ベンのチームがハルゲート社の金庫に特許が無いことに気付いてしまったため従業員全員がハルゲート社によって始末されてしまいました。
コーラーはアンナから機密文書を盗めば従業員は解雇されるだけだと聞いていたのに話が違うと言いアンナとは仲間割れをしてしまうのです。
その頃、行き場に困ったベンたちはエイミーの友人ナビル(イェッセン・ファデル)を頼り彼の住むアパートへ。
ベンは特許番号を調べ、そこから今回の事件の真相へと少しずつ近づき始めます。
コーラーはマルクス・ウルフという偽名を使ってホテルに潜伏していましたが、優秀なスパイだったベンはコーラーが偽名を使っていることも、潜伏しているホテルも突き止め現場へと向かう事に。
しかし、アンナもベンが動いている事を掴み、コーラーがいるホテルへと向かいます。
エイミーに見張り役をさせコーラーの部屋を訪ね事件について吐かせようと酷い拷問を与えるベン。
しかし、アンナたちもホテルに到着しバンの泊まる部屋に向かいます。
アンナたちの姿を見て怪しいと感じたエイミーはホテルの火災報知機を鳴らしそのことをベンに伝えますが、拷問を与えられていたコーラーがその隙に自死してしまうのです。
ベンは機密文書が入った金庫を持ちホテルから逃亡しますが、アンナたちに待ち伏せされ銃撃されてしまいます。
どうにかエイミーを逃がし、車を持ってきてもらいますがそこでアンナとベンが話していた内容に引っかかったエイミー。
どういうことなのかと問い詰めるエイミーに自分がどんな仕事をしていたのかベンは正直に話します。
自分の父親が暗殺部隊に居た事、そしてそれについて嘘をつき自分の生活を壊したこと、それらに納得がいかないエイミーは一人で消えてしまうのです。
一人になったエイミーはナビルの家に戻り、電話を借りて祖父と連絡を取ります。
しかし、そこに殺し屋がやって来て誘拐されてしまいました。
ナビルの家に戻ったベンは周辺が騒がしい事に焦りナビルの部屋へと急ぎますが、そこにはナビルの家族が変わり果てた姿で横たわっていたのです。
ナビルは家族が殺された事とベンに何か関係があるだろうとベンに詰め寄りますが、ベンもエイミーが誘拐されたとナビルに話し、ナビルの協力を得てエイミーを探し始めます。
機密文書から今回の事件がハルゲート社の社長ハルゲート(ギャリック・ヘイゴン)の指示でアンナが動いていたことを知り、アンナに連絡しある電車に乗るよう指示したベン。
アンナは指示通りに動きますが、もちろん仲間も連れてきています。
しかし、そんなのはお見通しなベンは巧みに誘導しアンナ一人を目的の電車に乗せることに成功するのです。
ベンはエイミーを返してもらうためハルゲートと話をさせて欲しいとアンナに頼み、一旦ナビルが用意したアジトへと戻りエイミー救出の準備をします。
その後、ベンは人込みに紛れハルゲートに携帯電話を手渡すと、その携帯に「娘と引き換えに機密文書を渡す」そう交渉するのです。
一方アンナはハルゲートに、ベンとの取引に行かせて欲しいと頼みベンが指定した場所へ向かうことに。
監禁されていたエイミーを外に連れ出したアンナはハルゲートの手下たちを銃で撃ち殺しますが、車で待機していた殺し屋に刺され命を落とします。
アンナに逃げろと言われその場から逃走しようとしたエイミーでしたが殺し屋に掴まってしまうのです。
「陰謀のスプレマシー」最後のラストの結末は？
アンナとエイミーの一部始終を見ていたハルゲートは、手下を連れベンが待つ場所へ。
こっそりハルゲートに近づいたベンは銃を突きつけます。
しかしハルゲートは殺し屋にエイミーを連れて来させていました。
そして、エイミーをアンナのように殺されたくなければ機密文書とベンの命を差し出せと脅してくるのです。
ベンはやっと再会できたエイミーに金を渡し、自分はここに残ってすべきことがあるから、なるべく遠くへ逃げるようにと言います。
ベンを置いていく事を渋っていたエイミーでしたが、バイクでやって来たナビルに連れられその場を去るのです。
残ったベンは、プラスチック爆弾を仕込んだアタッシュケースに入れた機密文書をハルゲートに渡し、殺し屋に連れられ車に乗せられますが、一枚渡し忘れていた資料があると言い殺し屋に渡すとその男は、ハルゲートの乗る車へと向かいます。
一方、ハルゲートは一週間後にエイミーとその祖父を始末するよう手下に伝えるのです。
殺し屋がベンから預かった資料をハルゲートに渡すと、ハルゲートはベンから渡されたアタッシュケースを開きます。
その瞬間ハルゲートが乗っていた車は爆発し、ハルゲートと殺し屋たちはその爆発で命を落とすのです。
ナビルに空港まで送ってもらったエイミーはナビルにキスをして別れに涙します。
ニューヨーク行きのアナウンスが流れる中、中々飛行機に搭乗できないでいたエイミーはギリギリの時間になってやっと搭乗手続きをしていると「キャンセル待ちのマルクス・ウルフ様、カウンターまでお越しください」というアナウンスにハッと顔を上げるとそこにはベンが。
再会した親子は涙を流しながらギュッと抱きしめ合うのでした。
THE END
「陰謀のスプレマシー」見どころ
派手なアクションが目白押しなクライムアクション作品。
元CIAの主人公のチートさが凄い！
暗殺部隊にいた設定なだけあって、めちゃくちゃ強いし危険予知能力が素晴らしいのですが、何も知らない娘のエイミーを連れているものだから苦戦する姿がハラハラドキドキです！！
主演のアーロン・エッカートはやはりアクションが合ってますね・・・
アーロン主演のSFアクション「世界侵略：ロサンゼルス決戦」もおすすめです。
ストーリーはシンプルでわかりやすく、テンポも良いのであっという間にラストになっているといった感じでした。
ベンとアンナのほんのりした恋愛模様が描かれていますが、ストーリーに邪魔にならない程度のものだったのも良かったですね。
アンナがあっさり死んでしまったのは残念でしたが…。
離れて暮らしていた年ごろの娘とぎくしゃくしてしまう父親のちょっと情けない姿や、娘を思う姿にジーンとしてしまうところもありますよ！
アクションだけでなく、つい先が気になるようなストーリーにも注目して視聴してみてくださいね。
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