映画「テイキング・ライブス」は、アンジェリーナ・ジョリー主演、D.J.カルーソー監督の2004年の映画です。
この映画「テイキング・ライブス」のネタバレ、あらすじや犯人、最後のラスト結末、見所について紹介します。
殺した人物に成り代わって生きる猟奇犯と敏腕FBIエージェントが激突する「テイキング・ライブス」をご堪能ください。
「テイキング・ライブス」あらすじ
1983年、マーティン・アッシャー(ポール・ダノ)はある青年と出会います。
その青年の身の上話を聞きながら旅の目的地へと向かっていましたが、行きのバスが故障したため、近くにあった修理工場から中古車を買って目的地まで向かう二人。
しかし、その車も道中でタイヤが外れてしまいます。
車の修理を担った青年でしたが、アッシャーは彼に「君と僕は背丈が同じくらいだよね。」そう呟き反対車線から走ってきた車にその青年が轢かれるよう突き飛ばして殺してしまうのです。
アッシャーはその青年の身分証を盗み、自分は死んだことにしてその青年なりすまします。
それから20年。
白骨化した遺体が見つかったことをきっかけに次々と遺体が発見される連続殺人事件が起こります。
この事件を担当するのはプロファイリングを得意とするFBI捜査官のイリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)。
マーティンの母親(ジーナ・ローランズ)は、20年前に事故で亡くなったはずのマーティンを見かけたと警察に訴えます。
警察はマーティンが生きていて、この連続殺人事件の犯人だと推理して捜査を始めることに。
はたして真犯人は誰なのか?
「テイキング・ライブス」ネタバレ
そんな中、また同じ手口の殺人事件が起こります。
その事件には目撃者がいました。
参考人として警察にやって来たのはジェームズ・コスタ(イーサン・ホーク)。
彼は唯一マーティンの顔を見た人物です。
ジェームズの事情聴取をしたパーケット刑事(オリヴィエ・マルティネス)はコスタが怪しいと言いますが、彼をプロファイリングしたイリアナはコスタが犯人ではないと考えます。
コスタの協力を得てマーティンの似顔絵が作成され、その似顔絵の男と似た人物が目撃されたという情報が入り捜査は進展することに。
マーティンの住んでいるアパートを突き止めたイリアナたちはその部屋を訪れますが、マーティンは不在でした。
しかし、また新たな遺体が見つかるのです。
コスタのDNA鑑定の結果がマーティンではないということを証明します。
イリアナは、事件を目撃したコスタに改めて協力を求めます。
イリアナたちはマーティンの遺体を掘り起こし鑑定した結果、その遺体はマーティンの物ではないことが分かります。
その後、コスタの画廊が荒らされる事件が起きたため、安全が分かるまで警護をつけることに。
イリアナは、コスタが商談で会おうとしているハート(キーファー・サザーランド)という男がマーティンではないかと推理し、その商談の場でその男を取り押さえようと考えるのです。
しかし、商談の日ハートは現れませんでした。
後日開かれた画廊のパーティでやっと姿を現したハート。
しかし、イリアナたち捜査官に気付いてその場から逃走してしまうのです。
男を追いますが、結局捕まえることが出来ずに終わってしました。
FBIはコスタをトロントに逃がそうとしますが、コスタの前にハートが現れます。
警備についていたデヴァル刑事(ジャン=ユーグ・アングラード)が異変に気付いてすぐにコスタの元へと駆けつけますが銃で撃たれて死亡してしまうのです。
その後イリアナも駆けつけますが、ハートはコスタを拉致して車で逃走してしまいます。
脅されながら運転しているコスタの車を追跡するイリアナ。
コスタの運転する車は途中で事故を起こしてしまいます。
その事故の衝撃で車から放り出されたハートは死亡するのです。
被害者に付着していたDNAとハートのDNAが一致したことで事件は終わりを迎えます。
この事件で強く惹かれ合ったイリアナとコスタは一夜を共にし結ばれます。
翌日、マーティンの母親が遺体を確認にやってきますが、母親は遺体を確認して何も言わずにその場を後にします。
エレベーターに乗った母親はそこで待ち伏せていたコスタによって殺害されてしまうのです。
ハートはマーティンではなく、マーティンはコスタになりすまして生きていました。
マーティンの母親の様子がおかしかったため、すぐ後を追ったイリアナでしたが、コスタが母親を殺している所を目撃してしまうのです。
「テイキング・ライブス」最後ラストの結末は?
逃走したコスタは、駅で適当に見繕った人物に近づきまたその男の人生を奪って生きていきます。
イリアナはコスタを犯人だと思わずに愛し合ったことをとても後悔しますが、今後の捜査には不適任だと判断され解雇を言い渡されてしまうのです。
それから7か月。
ペンシルベニア州で静かに暮らすイリアナのお腹は大きくなっていました。
そこへマーティンが現れます。
机の下に銃を隠していましたが、それはマーティンに奪われていました。
「お腹の子供の為にもやり直そう。」というマーティンに「嫌よ。」と拒否をするイリアナ。
激怒したマーティンはイリアナを殺そうとします。
イリアナははさみを振り回しマーティンを攻撃しますが、はさみを奪われお腹を刺されてしまうのです。
しかし、次の瞬間イリアナは後ろを振り向きはさみでマーティンの胸を突き刺します。
イリアナは妊娠などしていませんでした。
妊婦に見せるためにプラスチックのお腹を仕込んでいたのです。
全てイリアナとFBIがマーティンをおびき出すために考えた作戦でした。
マーティンが死んだことを確認したイリアナはFBIに連絡しこの事件に幕を引くのです。
THE END
「テイキング・ライブス」見どころ
アンジェリーナ・ジョリーやキーファー・サザーランドなど、豪華な顔ぶれが印象的な作品です。
演技派ばかりで見入ってしまいます。
また、マーティンを演じたイーサン・ホークの狂気的な演技も見どころです。
この人はこういったサイコ的なミステリアスな役がハマりますね。
しかも頭が良い・・・
ストーリー的にも、怪しさを残しつつ、もしかしたら本当に犯人ではないのかもと思わせておいてのどんでん返しも面白かったです。
なによりラストのイリアナたちの大どんでん返しには驚きました!
主人公の犯人と関係を持ってしまったこその後悔、そして逮捕への執念が伝わりました。
グロテスクなシーンも多いですが、最初から最後まで予想できない展開に惹きこまれてしまう作品です。
ジワジワと迫る緊張感を味わってください。
アンジェリーナ・ジョリーが同じく捜査官を演じた「ボーン・コレクター」も傑作です。
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