映画「ダンボ 実写版」は、コリン・ファレル主演、ティム・バートン監督の2019年のアメリカ映画です。
この映画「ダンボ 実写版」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
ディズニーの名作アニメ『ダンボ』を実写化。
「ダンボ 実写版」のファンタジックな映像世界をご堪能ください。
「ダンボ 実写版」あらすじ
これは、第一次世界大戦が終結した翌年、1919年のおはなし──
サーカス団に生まれた“大き過ぎる耳”を持つ子象・ダンボはみんなの笑いもの。
ある日、元看板スター・ホルトの子供たちは、ダンボが耳で羽ばたき宙に浮く姿を偶然目撃する。
噂を聞きつけた大人たちは、ダンボを母親から引き離して金儲けに使おうとするが…。
「ダンボ 実写版」ネタバレ
モクモクと煙をあげて走る機関車には、老舗サーカス団【メディチ・ブラザーズ・サーカス】の、団員や動物たちが乗っています。
サーカス団の人気パフォーマーを両親に持つミリー(ニコ・パーカー)は、小さな団員・ネズミたちの世話をするシッカリ者の大人びた少女で、将来の夢は科学者!
この日、大勢の帰還兵を乗せた汽車が到着し、幼い弟・ジョー(フィンリー・ホビンス)と、父・ホルト・ファリア(コリン・ファレル)を迎えに駅へと駆け出します。
ところが、再会した父は左腕が無くなっていました。
緊張しながらジョーは父の胸へ、ミリーも鍵をモチーフにしたネックレスを触り進みます。
「もう、大丈夫だ…父さんが一緒だからな」と、父の右腕にシッカリと抱かれる姉弟。
父が居ない間に母・アニーが他界、ミリーの胸に光るのは母の形見のネックレスで “人生の扉を開ける鍵” と、彼女に勇気を与えてくれるお守りでした。
ホルトの帰還を喜ぶマックス・メディチ(ダニー・デヴィート)は、サーカス団の団長。
このマックスの思い付きで、サーカス団に可愛らしい仲間が入る事になるのですが…
ホルトは、華麗な馬術ショーを魅せるサーカスの人気者でした。
片腕になったとは言え、乗りこなす自信がある彼は、早くショーをやろうと張り切ります!
ところが、愛馬は勝手に売られもう居ません。
終戦したものの景気は悪く、根はイイ男!?のマックスも資金繰りに苦労したと言います。
団員の家財や馬を売った金で、お腹に新しい命を宿したアジアゾウ・ジャンボを購入したマックスは信じていました。
生まれてくる小ゾウが、サーカス団の希望になると…
その夜、コウノトリがジャンボの元に…
ベイビー・ジャンボが生まれたようです!
「生まれた♪」と、上機嫌なマックスが一転「何だ、こりゃ?」と、しかめっ面!
小さなカラダにダランと大きすぎる耳は、あまりにもアンバランス。
とんでもない姿を嘆くマックスや、ベイビー・ジャンボに意地悪する調教師・ルーファス。
そんな、人間はお構いナシ!ジャンボ親子は仲良く水浴びをしています。
ベイビー・ジャンボの目を覆ってしまう程の大きな耳を鼻息で吹き飛ばそうと、羽根を使って練習させるミリーとジョー。
すると偶然、ベイビー・ジャンボは羽根を鼻に吸い込んでしまいクシャミ!
耳を翼のようにパタパタと羽ばたかせ、ほんの少しですが飛び上ります。
ミリーとジョーは嬉しそうに父へ知らせに行きますが、思い描くショーが出来ないホルトは、長い間離れていた子供たちに寄り添えず素っ気ない態度を取るのでした。
初舞台に臨む、ベイビー・ジャンボ。
ところが、それはサーカス団、そしてジャンボ親子にとって悲しい夜になりました…
すっかり羽根を気に入ったベイビー・ジャンボは、客の羽根つき帽子を吸い込みクシャミ。
帽子にスッポリと仕舞い込んだ、大きな耳があらわになります。
“DEAR BABY JUMBO (みんなの子 ジャンボ)” と、紹介されたネームプレートは “EAR BABY DUMBO (耳のダンボ)” と、クシャミで崩れてしまいました。
観客はベイビー・ジャンボを責め立て、意地悪なルーファスに煽られた母親・ジャンボは、我が子を守ろうと舞台に乱入してしまいテントは倒壊寸前!
天罰が下るように、ルーファスが倒れた支柱の下敷きになるのでした。
ジャンボは、愛する我が子を守っただけなのに “凶暴なゾウ” 呼ばわり。
ブルーゲルベッカーと言う男に、引き取られてしまいました。
彼は、ジャンボをマックスに売った売人、人間の身勝手で再びジャンボは売られます。
母と別れる辛さを知るミリーが、ベイビー・ジャンボに寄り添います。
そこへ、たくさんのピーナッツを持ってジョーもやって来ました。
すると “ジャンボ” は、母親を思い出して可哀そうと、ジョーはベイビー・ジャンボを「ダンボ」と呼び始めます。
「また、飛んで見せて」と言って、帰る二人が背を向けると、白い羽根が舞い落ちました。
ソレを吸い込み大きなクシャミをすると、以前よりも長く飛んで見せるダンボ!
羽根があれば飛べると、ミリーは確信します。
ミリーやジョー、大人たちが “ダンボの奇跡” を目の当たりにする日は、突然やって来ました…
この日のピエロショーは、消防士の格好をしたホルトたちと、ダンボの共演。
はしご車のように、鼻に水を吸い込みダンボが見事に消化!
観客も盛り上がりショーは大成功…ところが人間のミスで、再び炎上してしまいます。
高い所に取り残されたダンボに羽根を渡そうと、ハシゴを登るミリー。
ダンボは鼻で羽根を受け取りますがなかなか飛べず、足元が焼け落ち地上へ真っ逆さま!
「飛んでダンボ!」
まるで、ミリーの声に応えるように羽根を吸い込み、ダンボは耳を羽ばたかせ飛びました。
ミリーは満足そうに見上げ、何も知らないホルトは呆然としています。
新聞に “奇跡のゾウ 羽ばたく!” と、ダンボが大々的に載りサーカスは満員御礼!
マックスも上機嫌で “スター・ダンボ” を、大切にします。
しかし、有名になった事で新たな騒動が巻き起こるのでした…
白髪の紳士・ヴァンデヴァー(マイケル・キートン)と、美女・コレット(エヴァ・グリーン)が、マックスを訪ねて来ました。
ニューヨークで【ドリームランド】という、大人気の娯楽施設を経営するヴァンデヴァー。
どうやらダンボに目を付けたようで、何やら怪しい男です。
「兄弟になろう」と、マックスを上手く丸め込み、サーカス団ごと買収。
ホルト親子や団員たち、マックスもまだヴァンデヴァーの企みに気づいていません。
ニューヨークのドリームランドは、メディチ・ブラザーズ・サーカスを大歓迎!
早速、ダンボのお披露目を考えるヴァンデヴァーは、ダンボの背中に人気パフォーマーのコレットを乗せて飛べと、無謀な挑戦をさせようとします。
空中ブランコを得意とするコレットは、元は大道芸のパフォーマーでした。
ダンボと同じように金儲けのために、ドリームランドに連れて来られたのです。
とても強気な女性ですがダンボと練習を重ね、ミリーたちと心を通わせるコレット。
副社長になったマックスは、有名な投資家・レミントン(アラン・アーキン)を紹介されます。
“空飛ぶダンボ” を成功させ、彼から出資を受ける事がヴァンデヴァーの狙いでした。
その夜、いよいよダンボがショーを披露するテント、その名も “コロシアム” に初登場!
ダンボを乗せ高々と上昇するリフト、そしてコレットも宙を舞いながらダンボの元へ。
ミリーたちは成功を見守りますが、セーフティーネットが張られていない事に気づきます。
すべて、ヴァンデヴァーの指示でした。
コレットもネットが無い事に気づきますが、ダンボを信じてショーは続行。
しかし、鼻に羽根を受け取ると、ダンボはクシャミをしてバランスを崩してしまいます。
宙吊りになったコレットはホルトが助けますが、激しく鳴くダンボは今にも落ちそう!
すると、ダンボに応えるように鳴き声をあげる動物たちがキセキを起こします…
ドリームランド “ナイトメア” そこでは、動物たちが檻の中に展示されていました。
その中に、鎖につながれたダンボの母親・ジャンボも居ます!
母の声がする…ダンボは、観客の頭上を飛ぶと会場を飛び出しナイトメアへ向かいました。
互いの鼻をスリスリと擦り合わせて、親子は再会を喜んでいます。
しかし、すぐにヴァンデヴァーによって離されてしまうのでした…
投資家・レミントンは、ショーが成功した訳では無いと言って投資話は保留。
ヴァンデヴァーは金儲けの邪魔になると、ジャンボの命を奪うつもりです。
翌日、メディチ・ブラザーズ・サーカスの全団員の解雇を言い渡され失意のマックス。
ダンボさえ居れば、ショーさえ成功すれば…ホルトはヴァンデヴァーの欲望を知ります。
ジャンボ親子を故郷・インドのジャングルへ帰そうと団員たちは救出作戦を決行!
ダンボの2回目のショーが開演する頃、ジャンボはトラックに入れられ移送の準備中。
展示される動物のチカラも借りて、団員が忍び込んだナイトメアはお化け屋敷と化します。
団員それぞれの得意ワザ、動物たちも警備員を脅かし見事にジャンボの乗ったトラックを奪う事に成功しました。
一方 “空飛ぶダンボショー” には、コレットが登場し宙を舞いダンボの元へ。
外では、ホルトがテントの天井を切り裂いていました。
ヴァンデヴァーの非道っぷりに気づいたマックスも協力して、コレットを乗せたダンボが穴の開いた天井から外へ脱出成功!
ジャンボを奪還されたと知り、ダンボにまで逃げられたヴァンデヴァーは慌ててコレットとダンボの後を追います。
ドリームランドの管理棟へ入り込んだコレットとダンボは、あらゆるスイッチを切り園内を停電にしてしまいます。
この非常事態に復旧を急ぐヴァンデヴァーのデタラメ操作が原因で、ドリームランドは大規模の火災が起きてしまいました。
その頃、ミリーとジョーは、ヴァンデヴァーの手下に追われ燃え上がるコロシアムの中に。
そこへ、馬に乗ったホルトが助けに来ますが、火の勢いは増していきます…
「ダンボ 実写版」最後ラストの結末は?
ダンボとコレット、そして団員たちと救出された母親・ジャンボは無事に再会しました。
しかし、ミリーたちが居ないと気づきダンボは母を見つめます。
すると、ダンボの背中を押すように鳴き声をあげるジャンボ!
ダンボは再び羽根を吸い込み、ホルト親子を助けるため燃え盛る炎の中に飛び込んで行きました。
鼻から放水をして彼らを外へ脱出させますが、大切な羽根が燃えて無くなってしまいます。
すっかり飛ぶ自信を失くしたダンボ、そこに諦めが悪いヴァンデヴァーが現れました。
“自分のチカラで扉を開ける!” と、母の形見のネックレスを炎の中に投げ入れるミリー。
そして “ダンボも自分のチカラで自由に飛べる!” と、ミリーの言葉にダンボは勇気を貰ったようです…
ホルトは馬で、ダンボは背中にミリーとジョーを乗せ、皆が待つ港を目指し飛び立ちます!
ドリームランドは火の海となり、ヴァンデヴァーは為す術もなく呆然と立ち尽くしていました。
もう間もなく船が出港、互いを信じ合ったダンボとミリーに別れの時が近づきます。
皆がジャンボ親子のしあわせを願い、二頭は故郷に帰って行きました…
【メディチ・ファミリー・サーカス】と、名前を変えたマックス。
ミリーは科学館で観客を魅了し、ホルトは馬術ショーで沸かせます!
もちろんコレットも空中を優雅に舞い、幼いジョーは可愛らしく乗馬のマネ事。
“動物を檻には閉じ込めない!” と、気持ちをあらたにし、パフォーマーたちも生き生きと華やかなショーを魅せ人気のサーカス団へと返り咲きます!
ジャングルに帰ったジャンボとダンボは、仲間の群れへ戻りました。
ダンボは、羽根なんか無くても自由に大空を飛び回りしあわせそうです!
おしまい
「ダンボ 実写版」見どころ
多くの方が慣れ親しんだ、ディズニー映画の名作・アニメ版『ダンボ』が、ティム・バートン監督によって実写映画化されました。
ダンボの大きくて素敵な耳、まん丸で可愛い目がとてもキレイで印象的。
言葉は喋らなくても、その目の表情でダンボの気持ちが伝わって来るようです。
ティム・バートン流に再現された “ピンクの象の行進” を見て、カラダを揺らすダンボも可愛いです!
アニメ版でも、インパクトあるシーンなので記憶に残っている方も多いのでは!?
実写版はショーとしてですが、アニメ版は酒を飲んだ酔っ払いダンボの幻覚でした。
今作は、カワイイだけでは無く人間の優しさや冷酷さが多く描かれているので、動物のお喋り中心のアニメ版とは “別物” として鑑賞する事をおすすめします。
アニメ版でも人間の嫌なトコロが出ていましたが、実写版は更に心が痛むかも…
不格好だと大笑いされるダンボ、引き離されるジャンボ親子が互いに鳴き声をあげるシーン…悲しいです。
そんな、ジャンボ親子に寄り添うのがミリーとジョー。
ダンボが初めて飛び上がった時の、キラキラした目で大喜びする二人は純粋で癒されます。
姉弟は母を亡くし、特に姉・ミリーは思春期の真っ只中という感じで、仕事と妻を失くし荒んでいた父・ホルトとの心の距離がビミョーでした。
でも、信じ合うことが勇気をもたらす!
ミリーとダンボは、鍵と羽根が無くても自分のチカラを信じたから、それぞれの家族とのしあわせの扉を開ける事が出来きました。
ホルトもミリーとダンボを信じて、前向きな心を取り戻し最後はイイ顔になります。
ヴァンデヴァー役のマイケル・キートンが名優すぎて、ほんとに上手い~だから憎らしい!
でも、ラストは “懲らしめる” 事が出来るので許してあげましょう。
弱々しかったダンボが、勇気を出して飛んだ姿に感激!
母親・ジャンボが、ダンボに注ぐ無償の愛に心が温かくなります。
名曲『ベイビー・マイン』に癒されて、二組の親子愛に触れて下さい!
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