「エリン・ブロコビッチ」ネタバレ!あらすじや最後のラスト結末は?

映画「エリン・ブロコビッチ」ネタバレ あらすじ
ヒューマン

映画「エリン・ブロコビッチ」は、ジュリア・ロバーツ主演、スティーブン・ソダーバーグ監督の2000年のアメリカ映画です。

この映画「エリン・ブロコビッチ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。

巨大企業に戦いを挑んだシングルマザーの物語「エリン・ブロコビッチ」をお楽しみください。

ジュリア・ロバーツはこの映画で、アカデミー賞をはじめ数多くの賞を受賞しています。

 

「エリン・ブロコビッチ」スタッフ・キャスト

■ スタッフ
監督: スティーブン・ソダーバーグ
製作:ダニー・デヴィート、マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア
製作総指揮:ジョン・ハーディ
脚本: スザンナ・グラント
撮影: エドワード・ラックマン
音楽: トーマス・ニューマン

■ 主要キャスト
エリン・ブロコビッチ:ジュリア・ロバーツ
エドワード・L・マスリー:アルバート・フィニー
ジョージ:アーロン・エッカート
ドナ・ジェンセン:マージ・ヘルゲンバーガー
チャールズ・エンブリー:トレイシー・ウォルター
カート・ポッター:ピーター・コヨーテ
パメラ・ダンカン:チェリー・ジョーンズ

 

「エリン・ブロコビッチ」あらすじ

バツ2で3人の子持ち、その上無職のエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は、職探しに必死な毎日を送っています。

しかし取り立てて何の資格もない彼女にとって、それは決して容易なものでなくなかなか決まりません。

その上事故にあって怪我は追うわ、いつも子供たちの面倒を見てくれていたお隣さんが引っ越して行ってしまうわで、踏んだり蹴ったり…。

しかも事故の裁判を起こすも、思っていたような結果は得られず、彼女のイライラは最高潮に達します。

そんな時おとなりに引っ越してきたのは、ハーレーをこよなく愛すジョージ(アーロン・エッカート)。

彼からのあからさまな好意に取り合う余裕もないエリン(ジュリア・ロバーツ)は、勝てなかった事故裁判を担当した弁護士エドワード・L・マスリー(アルバート・フィニー)の事務所を訪れ、自分を雇う様にと要求するのでした。

この物語は、人生の迷子になっていた一人の女性が、自分の中の正義を大切にして巨悪を垂れ流す大企業との戦いに身を投じていく、実話を元にした作品です。

 

「エリン・ブロコビッチ」ネタバレ

やっと見つけた就職先で、エド(アルバート・フィニー)から不動産関係のファイルを探すように頼まれるエリン(ジュリア・ロバーツ)。

分からないながらもファイルをめくり仕事終えた彼女がシッターの家に子供たちを迎えに行きますが、しかし何の応答もありません。

焦って自宅に帰った彼女の目に飛び込んできたのは、すっかりくつろいで子供たちの面倒を見る隣人、ジョージ(アーロン・エッカート)でした。

これをきっかけに仲を深める2人。

不動産の資料を見ていて気になったエリン(ジュリア・ロバーツ)は、ジェンセンと言う人の家の買い取りについて調査を始めます。

何故家の買い取り調査のファイルに病院からの診断書が一緒に挟まれているのかが、彼女の関心を引いたきっかけでした。

 
ジェンセン邸に赴き話を聞いたエレン(ジュリア・ロバーツ)は、ドナ・ジェンセン(マージ・ヘルゲンバーガー)からの聞き取りを終え、彼女体調についても話を聞きます。

すると家族全員分の精密検査代をPG&E社が毎年払ってくれると言うのです。

そこにきな臭さを感じたエリン(ジュリア・ロバーツ)は、PG&E社の工場で使われているクロム金属について調べる事にしたのでした。

6価クロムの及ぼす影響について調べたエリン(ジュリア・ロバーツ)は、続いて水道管理局に向かいます。

そこに、あの工場でどんなクロムを使っているかが分かる資料があると踏んで調べに入った彼女ですが、その読み通り、水質汚染の浄化に関する命令書を見付けます。

やはり工場では人体に悪影響のある6価クロムを使っていたのです。

資料をコピーした彼女は、急いで職場に戻るのでした。

ところが職場に彼女の席はありません。

無断欠勤だとみなされた彼女は解雇を宣告されてしまうのです。

しかし、ちゃんと自分が何をやっているかを連絡していたエリン(ジュリア・ロバーツ)は納得がいきません。

怒り狂って自宅に帰るのでした。

 
後日、エリン(ジュリア・ロバーツ)はエド(アルバート・フィニー)の誤解が解けて、再雇用の運びとなります。

エリン(ジュリア・ロバーツ)の調べた6価クロムには発がんの可能性がある、という事に着目した彼女たちは、住民には体に害のない3価クロムを使っていると説明しながら6価クロムを使い、住民の多くに体調不良など悪影響を及ぼしたPG&E社へ、水道局から得た資料のコピーを証拠材料としFAXを送ります。

FAXを受けてPG&E社の弁護士が提示してきたのは、ドナ(マージ・ヘルゲンバーガー)の自宅の買い取り価格を25万ドルにすると言うものでした。

しかしそれでは医療費までのカバーがされていない、と拒否するエド(アルバート・フィニー)。交渉は決裂。

あくまでも体調不良の原因が自社にあると認めないPG&E社との本格的な戦いの火蓋が切って落とされたのです。

 
エリン(ジュリア・ロバーツ)が他の住人にも話を聞いて回ると、住人の中には病気の子供を抱えている家もあり、多かれ少なかれ何らかの被害をこうむっている事が分かりました。

そこで彼女はエド(アルバート・フィニー)に、原告団を増やすよう提言し、更なる証拠集めに奔走します。

 
それから9か月後、原告団は411人にも増えています。

あちこちで証拠集めをするエリン(ジュリア・ロバーツ)はかつてPG&E社の工場のガス圧縮部で働いていた男性から、問題は14年分の汚水が染み込んでいる貯水池の底だという証言を得ます。

やっとの思いでこぎつけた裁判。

工場汚水がもたらした損害賠償を求める原告団と、それに異議を唱えるPG&E社で真っ向勝負。判事の結論は、原告の訴えが有効であると出ましたが、結局公判で決着をつける事となります。

PG&E社は2000万ドルの和解金を申請してきます。

しかし原告は400人以上。

そんな端金では納得できないと突っぱねるエリン(ジュリア・ロバーツ)は、工場近くの井戸から汲んできた水をコップに入れてPG&E社の弁護士たちに差し出すのでした。

 

「エリン・ブロコビッチ」最後のラスト結末

仕事面での遣り甲斐に突っ走るエリン(ジュリア・ロバーツ)でしたが、プライベートではジョージ(アーロン・エッカート)との破局を迎えてしまいます。

自分の存在意義が家事や子育てにしかないと感じているジョージ(アーロン・エッカート)にはエリン(ジュリア・ロバーツ)が何を訴えかけてもその決意は変わらないのでした。

エド(アルバート・フィニー)はその頃、強力な助っ人を得て裁判への大きな弾みを付けます。

州で一番訴訟に強い弁護士カート・ポッター(ピーター・コヨーテ)と手を組むことで、裁判での勝利が大きく近付いたからです。

そのポッターから、裁判を調停にしようという提案が持ち上がります。

しかし住民の気持ちに寄り添うエリン(ジュリア・ロバーツ)は、調停では彼らは納得しないと反対です。

後日、風邪で寝込んでいるとこにかかってきた電話で、調停にするのなら弁護士を変える、とまで言われてしまったエリン(ジュリア・ロバーツ)は、自分抜きで話が薦められている事に怒りが収まりません。

しかしポッター(ピーター・コヨーテ)達が書いた調停書は原告団に受け入れられず、事態は今や空中分解寸前の状態。

そこで、裁判の長期化により、今支援が必要な人の命が最後まで持たないかもしれない可能性から、エリン(ジュリア・ロバーツ)自身も調停のための説得に奔走します。

最後の一人から賛成の為の書類にサインを貰いに行った帰り、エリン(ジュリア・ロバーツ)はとあるバーで一人の男に出会います。

チャールズ・エンブリー(トレイシー・ウォルター)と名乗る男は、工場から処分を命令されていた書類を持っているというのです。

それは井戸水検査の内部書類。

ついに、工場の不始末を本社が知っていたという証拠が手に入ったのです。

 
――――その後。
エリン(ジュリア・ロバーツ)はドナ(マージ・ヘルゲンバーガー)への家に向かいます。

決定した和解額を伝える為です。

支払総額3億3300万、ドナ(マージ・ヘルゲンバーガー)の家族だけでも500万ドルの大勝利です。

泣きながら感謝の意を伝えるドナ(マージ・ヘルゲンバーガー)。

この訴訟の和解金はアメリカ史上最高額。

エリン(ジュリア・ロバーツ)は今もエド(アルバート・フィニー)と共に7つの訴訟に奔走しています。

THE END

 

「エリン・ブロコビッチ」見所ポイント!

水質汚染による健康被害訴訟は日本でも少なくありませんが、しかしそれが割と最近に近い、携帯電話も普及し始めている頃のアメリカで起こっていたことが正直驚きでした。

訴訟大国アメリカ、と言われるくらいですから、企業規模が大きくなればなるほどそう言った安全管理はきちんとしている物だと思い込んでいたからです。

もしかしたら被害者の住民の方々にもそう言った先入観があったのかもしれませんね。

 
何の資格もスキルの無かった女性が、生きていくため、子供たちを育てていく為にしがみついた仕事で、人から頼られることで生きがいとなり人生を切り拓くありがちなサクセスストーリーですが、これが実話であるという事がとても大きい作品でした。

自分で自分の人生に責任を持って歩む覚悟が決まらないとき、揺らぐときには見返して、自分を奮い立たせたくなる一本です。

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