映画「スクリーム3」は、ネーヴ・キャンベル主演、ウェス・クレイヴン監督の2000年の映画です。
この映画「スクリーム3」のネタバレ、あらすじや犯人、最後のラスト結末、見どころを紹介します。
映画撮影の最中に殺人事件が再び発生!「スクリーム3」をお楽しみください。
これで「スクリーム3」のすべてがわかります。
「スクリーム3」あらすじ
ウッズボロー連続殺人事件の生存者・シドニー(ネーヴ・キャンベル)は、周囲を厳重に守られながら安全に暮らしていました。
そんななか、事件のその後を描く新作映画「スタブ3」の撮影が始まります。
しかし出演女優が何者かに殺される事件が発生します。
さらに映画関係者が次々と怪死していき・・・
「スクリーム3」ネタバレ
前作「スクリーム2」から2年後。(ウッズボロー殺人事件を描いた「スクリーム」から数えて4年)
かつて濡れ衣を着せられて服役していたコットン(リーヴ・シュレイバー)は、事件で有名になった事を利用してTVのトーク・ショーのホストとして活躍していました。
ある日、車を運転中に不審な電話がかかってきます。
「今、お前の恋人が入っている浴室の前にいるぜ」
すぐに昔の事件を思い出したコットンは、急いで彼女の家に向かいました。
何も知らないコットンの彼女は、シャワーを浴びて部屋に戻ったときに妙な気配を感じます。
すると突然、死神マスクの怪人が現れ襲い掛かってきました。
しかし、何とかナイフをかわし、部屋に閉じこもりました。
慌てて駆け付けたコットンが部屋に入ると、室内は荒らされ、人の気配はありませんでした。
ドアに幾つもの刺し傷がある部屋を開けてみると、そこには彼女が隠れており、コットンを死神マスクと間違えて襲い掛かってきました。
コットンは逃げ回りながらも何とか落ち着かせ、ほっと安心しました。
しかし、その時に再び死神マスクが現れ、コットンの恋人を刺し殺してしまいます。
続いてコットンも倒し、何故かシドニーの居場所を執拗に尋ねてきました。
そして、コットンが答えないと分かると、ナイフで何度も刺し続けて殺したのでした。
後日、警察が部屋にやってきたとき、現場に若い女性の写真が残されていました。
その頃、シドニーは厳重なセキュリティに守られた山奥のコテージで暮らしていました。
他人は寄せ付けず、名前を隠して電話相談の仕事をして暮らしていました。
コットンが殺害された事はたちまちニュースになります。
実はコットンはハリウッドで撮影中の「スタブ3」にカメオ出演していたのです。
マスコミは映画製作に便乗して、また殺人が起こるのではないかと関係者に群がっていました。
そして、「スタブ」の原作であるベストセラー「ウィンズボロー殺人事件」の著者で、ニュースキャスターのゲイル(コートニー・コックス)も取材にやってきました。
撮影所に向かったゲイルは、そこでかつての恋人デューイ(デヴィッド・アークェット)と再会します。
2回の殺人事件に巻き込まれながらも生き残ったデューイは、映画にアドバイザーとして参加していたのです。
久しぶりの再会ながら、2人の間には険悪な雰囲気が漂っていました。
2人は2年前の事件の後に付き合っていたのですが、ゲイルは野心が強すぎ、田舎のウィンズボローに飽き足らなくなった事が原因で破局していました。
再び取材を始めたゲイルは、刑事からコットンの部屋に置かれていた写真を見せられて驚愕します。
写っていたのは若い頃のシドニーの母・モーリーン=プレスコットだったからです。
ゲイルの胸の中に、再び連続殺人事件が起こる予感が渦巻き始めました。
そして、その予感はあたってしまいました。
「スタブ3」の出演者のサラ(ジェニー・マッカーシー)が監督のローマン(スコット・フォーリー)に呼び出されます。
しかし、それは監督を装った犯人の罠でした。
だれもいない撮影所を逃げ回った挙句、サラは惨殺され、そこにもモーリーンの写真が残されました。
犯人は「スタブ3」の関係者で、シドニーを狙って執拗に居場所を突き止めようとしている事が段々と知れ渡ってきました。
そして、匿名で行っていた電話相談の番号に犯人からの脅迫電話がかかってきます。
また、撮影所では、犯人が「スタブ3」で殺される順番にキャストを殺していると思ってパニックになった出演者たちが襲われ、ボディガードが刺殺されデューイ役のトムがガス爆発で家ごと吹き飛ばされます。
そのニュースを知ってシドニーは殺人鬼と対決する決心をし、山を下りてハリウッドへ向かいました。
そこに前回の事件で殺されたランディの妹マーサが会いに来ます。
そしてランディの遺言ビデオを渡したのです。
その中でランディは「完結編のスーパー・ルール」を熱く語っていました。
その1:敵は超人で武器では倒せない
その2:主役でも死ぬ場合がある
その3:過去の出来事が災いする
現場に置かれたモーリーンの若い頃の写真を調べるうち、それがハリウッドの撮影所で撮られたものだと気付いたゲイルたちは、撮影所に何らかの手掛かりがないか調べ始めます。
そして、モーリーンが昔リナ・レイノルズという芸名で、「スタブ」のプロデューサーで、当時は監督だったミルトン(ランス・ヘンリクセン)のホラー映画に出演していたことを突き止めます。
そんな中、シドニーは撮影所のセットで忠実に再現された昔の自分の部屋を見つけます。
感慨に耽っていると、突然に死神マスクが現れて襲い掛かってきました。
しかしなんとか逃げ、撃退して退散させました。
デューイとゲイルは、今は「スタブ3」の製作者になっているミルトンにリナ・レイノルズのことを問いつめ、昔駆け出しの女優だったリナがミルトン主催の映画業界人の乱交パーティで多くの男と関係を持って身を持ち崩し、それ以降は性格が変わって奔放な女になってしまったことを知ります。
その後2人はシドニーを装った犯人からの電話で、ミルトンの屋敷で行われるローマンの誕生パーティに呼び出されます。
屋敷の地下室でローマンが殺され、「スタブ3」の出演者の生き残りも次々に殺害されて行きます。
デューイとゲイルは人質にされ、シドニーは犯人からの電話で2人を助けにひとりでミルトンの屋敷へ向かいます。
「スクリーム3」犯人とラスト最後の結末
屋敷に着き、シドニーは死神マスクに挑戦を挑みます。
隠し持っていた銃で犯人を撃ちますが、犯人は防弾チョッキを着ていました。
駆けつけたキンケイド刑事も犯人に刺され、追いつめられたシドニーの前でついに死神マスクが被っていたマスクを取りました。
死神マスクの正体は、地下室で死んだ筈の「スタブ3」の監督のローマンでした。
ローマンはモーリーンがリナ・レイノルズだった頃に産んだ子供で、シドニーの兄だったのです。
子供の時からずっと母親を探していたローマンは、4年前ついにモーリーンを探し当てて会いに行きましたが、自分の子供はシドニーだけだと冷たく拒絶されてしまいました。
その恨みを晴らすため、モーリーンとビリーの父親の不倫を録画したビデオを送りつけてビリーの家庭を崩壊させ、ビリーを陰で操ってモーリーンとシドニーの命を狙わせたのです。
ローマンは拉致していたミルトンを「純情だったママを弄んでビッチに変えた」と喉を切り裂いて殺してしまいます。
続いて「お前は僕の代わりに殺人鬼として逮捕されるんだ。罪を擦り付けるのはお手の物だ。それが、僕からママも温かい家庭もスターの座も奪った報いだ!」と逆恨みして銃でシドニーの胸を撃ちます。
しかし、シドニーも防弾チョッキを着ていました。
シドニーにアイスピックで首を刺されて倒れ、それでも起き上がって襲ってくるローマンの額をデューイが撃ち抜いて止めを刺しました。
こうして、4年に渡るウッズボロー連続惨殺事件は完結し、シドニーにようやく平和が訪れました。
またデューイはレポーターを引退するゲイルにプロポーズして、2人はよりを戻して結婚したのでした。
THE END
「スクリーム3」見どころ
スクリーム3部作の完結編です。
今回も「死神マスクの正体はだれか?」が最大の見どころです。
ただ単に怖がらせるだけでなく、犯人にはちゃんと理由をもたせ、「ホラー映画の法則」にしたがって話が展開するので、よりストーリーに入り込みやすくなっています。
また、今回は「シドニーの母親であるモーリーンがどう関係しているのか?」「彼女の過去になくがあったのか?」と言う謎も用意されていて、そちらを追うのも楽しみ方の一つです。
更に、この3部作は主人公・シドニーの成長も描いています。
過去に2度も連続殺人事件に巻き込まれ、世間を避けて山奥に籠っていたシドニーでしたが、今回は勇気を出して山を下りてきます。
安全な場所を捨てて、初めて自分の意志で殺人鬼に立ち向かう選択をします。
その心の底には、自分の知らない母親の過去を知りたい、ひいては今でも追いすがって来る母親の亡霊と決着を付けたいという気持ちがあったように思います。
その勇気が長く続いた連続殺人を終わらせるカギになる訳で「勇気を出して立ち向かう事は素晴らしい」と思わせてくれます。
また、「フレンズ」で有名になったコートニー・コックス(ゲイル)、
「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」でウルヴァリンの兄を演じたリーヴ・シュレイバー(コットン)、
「近距離恋愛」で主演したパトリック・デンプシー(キンケイド刑事)、
「エイリアン2」「エイアン3」でビショップを演じたランス・ヘンリクセン(ミルトン)、
「メリーポピンズ リターンズ」「マイ・ブックショップ」のエミリー・モーティマ、
「スターウォーズ」のレイア姫、キャリー・フィッシャー(資料室の管理人・ビアンカ)など、他の映画で有名な俳優さんが出演しており「この人も出ていたのか!」と驚けるのも見所の一つです。
ホラー映画ながら単に怖がらせるだけでなく、3部作を通して殺人鬼の正体当てと予想外の結末を楽しめる、作り込まれたストーリーを堪能できる傑作です。