映画「ザ・エージェント」は、トム・クルーズ主演、キャメロン・クロウ監督の1996年の映画です。
この映画「ザ・エージェント」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
会社をクビになったスポーツ・エージェントの成長の物語「ザ・エージェント」をお楽しみください。
「ザ・エージェント」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: キャメロン・クロウ
脚本: キャメロン・クロウ
制作: ジェームズ・L・ブルックス他
音楽: ダニー・ブロムソン
撮影: ヤヌス・カミンスキー■ 主要キャスト
ジェリー・マグワイア: トム・クルーズ
ロッド・ティドウェル: キューバ・グッディング・Jr
ドロシー・ボイド: レニー・ゼルウィガー
アヴェリー・ビショップ: ケリー・プレストン
フランク・クッシュマン: ジェリー・オコンネル
ボブ・シュガー: ジェイ・モーア
ローレル・ボイド: ボニー・ハント
マーシー・ティドウェル: レジーナ・キング
レイ・ボイド: ジョナサン・リプニッキ
チャド: トッド・ルイーゾ
ビル・ドゥーラー: マーク・ペリントン
タイソン・ティドウェル: ジェレミー・スアレス
デニス・ウィルバーン: グレン・フライ
「ザ・エージェント」あらすじ
やり手のスポーツ・エージェント、ジェリー・マクガイア(トム・クルーズ)
利益ばかりを追求するやり方に疑問を感じた彼は、提案書を提出しますが、それが元で会社をクビになってしまいます。
ジェリーは唯一残ったクライアントのアメフト選手・ロッド(キューバ・グッディング・Jr)と会計係のドロシー(レニー・ゼルウィガー)を連れて独立しますが・・・
トム・クルーズが人間味ある役柄に挑戦したヒューマン・サクセスストーリーです。
「ザ・エージェント」ネタバレ
一流スポーツ選手のエージェントを務めるジェリー・マグワイア(トム・クルーズ)は全米一ともいえるスポーツエージェント会社、SMI国際スポーツマネージメントに所属しています。
真摯に選手と向き合おうとするジェリーは、抱えきれない選手の数と、選手を金としか見ない会社のやり方に疑問を感じ始めます。
会社に提出する提案書にクライアントを減らし、金額も抑え、自分の仕事やゲームを大事にする、人間らしい生き方ができるよう書き綴ります。
それをコピーし会社に提出するジェリー。
ジェリーが出勤すると、同僚たちはジェリーが書いた提案書を褒め称えますが、「クビかな?一週間といったところかもな。」と会社からクビにさせられることも噂するのでした。
その噂が本当になってしまいます。
会社の経営方針と合わないジェリーは会社からクビを言い渡されてしまうのです。
ジェリーはクライアントを失わないよう請け負っているクライアントに電話をしまくりますが、それを邪魔するのが同僚のボブ・シュガー(ジェイ・モーア)。
ジェリーのクライアントに、ジェリーの悪口を吹き込むのでした。
殆どのクライアントを会社に奪われたジェリーは独立を決心します。
同僚に一緒に仕事をしないかと持ちかけますが、それに賛同したのは経理を担当するシングルマザーのドロシー・ボイド(レニー・セルウィカー)だけでした。
ジェリーはフィアンセのエブリー・ヴィショップ(ケリー・プレストン)に背中を押された事もあって、フランク・クッシュ(ジェリー・オコンネル)との再契約にこぎつけます。
クッシュのドラフト契約の日、
独立したジェリーと唯一契約をしていたロッド・ティドウェル(キューバ・グッディング・Jr)の売り込みをする日でもありました。
ジェリーはロッドを連れ、スポンサーで賑わう会場でロッドを売り込みます。
一方、クッシュはジェリーがロッドを売り込んでいる最中、ジェリーに内緒でボブとの契約を結んでしまうのです。
それを知ったジェリーはクッシュとクッシュの父親マット(ボー・ブリッジス)を責めますが、既に書類での契約も済ませたあとでした。
契約に失敗したジェリーはフィアンセのエブリーに相談をします。
しかし、親身に相談に乗ってもらえなかったジェリーはエブリーに婚約を解消しようと言ってしまうのです。
腹を立てたエブリーはジェリーを殴り「負け犬」と暴言を吐いてジェリーの元から去っていくのでした。
気落ちしたジェリーはドロシーに慰めてもらいます。
ドロシーはジェリーに恋をしていましたが、ジェリーにはフィアンセがいるからと諦めようとしていたのです。
しかし、ジェリーが婚約解消したと聞いてまた恋心に火がついてしまいます。
ドロシーはジェリーが書いた提案書に感動したとジェリーに話します。
ドロシーの言葉が嬉しかったジェリーは酔っていたこともあって、ついドロシーにキスをしてしまうのです。
ジェリーはロッドの為にロッドが希望する条件でチームと契約更新できるよう奮闘します。
しかし、中々活躍が見られないロッドの希望は通りません。
ジェリーは、自分をスターだと言って条件を変えるつもりのないロッドと口喧嘩をしてしまいます。
会社に帰ったジェリーはドロシーと少し気まずい雰囲気になってしまいます。
キスしたことを「バカな事をした」というジェリーの言葉に傷ついたドロシーはそのまま帰ろうとしますが、ジェリーに食事に誘われすぐに機嫌を戻すのです。
食事の日、ドロシーの姉はジェリーとの事を心配しますが、レイ(ジョナサン・リプニッキ)がジェリーにハグとキスをした姿を見てドロシーは増々ジェリーに惹かれていくのです。
食事を終えドロシーを家まで送り届けると、二人は自然とキスを交わし、一夜を共にするのでした。
翌日、ロッドの契約チームから継続契約の金額が知らされます。
しかし、その金額は3年で170万ドルという結果で、希望した金額よりもかなり低い数字でした。
ロッドは妻の勧めもあって、来年からフリーエージェントになる決断をします。
ジェリーは、怪我をしたら選手としての未来が全て経たれるとロッドに話しますが、「この俺が怪我なんか寄せ付けるかよ。」と言うロッドの強い意志にジェリーも賛同したのでした。
ロッドがフリーエージェントになったため、ドロシーに給料を支払えなくなってしまったジェリー。
ドロシーはサンディエゴに引っ越すと話します。
しかし、ドロシーと離れたくないジェリーは、ドロシーが引っ越す日に彼女を引き止めいきなりプロポーズをします。
しかし、勢いで結婚を決めてしまったジェリーとドロシーは気持ちに温度差が出来てしまうのでした・・・
試合で中々活躍できないロッドは、チームメイトの不満ばかりを口にします。
ジェリーは「君が何故1000万を手にすることが出来なかったか教えてやろう。君は試合になると金の事ばかりだ。私生活にはハートがあるがフィールドでは他人の不満で一杯になる。そんなプレーじゃ誰も認めてくれない。ハートでプレーをするんだ」とロッドに告げるのです。
その言葉を聞いたロッドはジェリーに腹を立て仲たがいをしてしまいます。
「ザ・エージェント」ラスト最後の結末
一方、ジェリーと上手くいっていないと考えるドロシーは「私があなたを結婚に誘い込んだのね。子供を味方にして。愛しているから結婚をしようとした。あなたのプロポーズを無理にでも信じようと思って。でもこのままじゃいけないわ。」とジェリーに思いをぶつけるのです。
「逃げたくない」というジェリーでしたが、ドロシーに別れを切り出されてしまいます。
プレーオフを掛けた試合の前、ボブから声を掛けられるロッド。
「君は大金を稼げる選手なんだ」と言うボブでしたが、ロッドは相手にしません。
そこへやって来たジェリー。
仲たがいしていたジェリーとロッドでしたが、ジェリーはボブを追い払い、試合までの静かな時間をロッドと過ごします。
序盤から激しい戦いになる中、活躍を期待されていたロッドは敵にマークされますが、ロングパスを見事にキャッチして見せます。
しかし、キャッチした時に態勢を崩してしまいコート上で気を失ってしまいます。
ジェリーは思わず客席からロッドの元へと走ります。
ロッドの無事を願い観客たちが息をのむ中、ロッドは目を覚まします。
観客たちは大きな声援をロッドに送るのです。
試合後、記者に囲まれるロッドはジェリーを探し熱い抱擁をかわします。
記者にもみくちゃにされながらも、妻への愛をさけぶロッドの姿を見たジェリーは、ドロシーの元へ急ぎます。
ジェリーは「今夜は僕らの会社にとって記念すべき夜なんだ。だけど喜べない。君がいないから。君が側に居ない。僕には君が必要なんだ。愛してる。君は僕の一部なんだ。」と本当の気持ちをドロシーに伝えます。
ジェリーの気持ちを聞いたドロシーは「言葉はいらないわ。ここに来たあなたの顔を見て何を言いたいか分かってた。」と答え愛を確認しあうのでした。
番組に出演したロッドは、そこで希望通りの金額での契約が決まった事を知り、カメラの前で周囲の人達への感謝を伝え、最後にジェリーに向け最大の感謝を伝えるのでした。
そして、ジェリーとドロシーはレイと3人の時間を幸せそうに過ごすのです。
「ザ・エージェント」見どころ
ほっこりと心温まるヒューマンストーリー。
会社の後ろ盾が無くなっても、真摯にロッドと向き合うジェリーの姿に感動してしまいます。
ジェリーとロッドのシーンはコミカルなシーンも多く、泣けるだけでなくクスッと笑ってしまうところも多いのです。
ロッド役のキューバ・グッディング・Jrがとてもいい味を出しています。
信頼を置いているジェリーに見せる表情をとてもコミカルに表現していて、見ているこちらも笑顔にしてくれました。
敏腕エージェントなのに恋愛になると途端にダメになるジェリーをトム・クルーズがとてもチャーミングに演じています。
レニー・セルウィガー演じるドロシーとの恋愛模様も胸キュンが詰まっています。
ドロシーの息子レイもとっても可愛いですよ!