映画「手紙」ネタバレ!あらすじやラスト最後の結末と見どころ!

映画「手紙」ネタバレ あらすじ
ヒューマン

映画「手紙」は、山田孝之主演、生野慈朗監督の2006年の作品です。

この映画「手紙」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。

兄と弟の絆を描く感動作「手紙」をお楽しみください。

これで「手紙」のすべてがわかります。

映画「手紙」、泣けます・・・

 

映画「手紙」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: 生野慈朗
脚本: 安倍照雄 他
制作: 朴木浩美 他
音楽: 佐藤直紀
撮影: 藤石修

■ 主要キャスト
武島直貴: 山田孝之
武島剛志: 玉山鉄二
白石由実子: 沢尻エリカ
中条朝美: 吹石一恵
中条: 風間杜夫
嘉島孝文: 山下徹大
寺尾祐輔: 尾上寛之
緒方: 高田敏江
緒方忠夫: 吹越満
平野: 杉浦直樹
倉田: 田中要次

 

映画「手紙」あらすじ

漫才師を目指す武島直貴(山田孝之)は、人には言えない秘密があった。

それは服役中の兄がいるということ。

兄・剛志(玉山鉄二)は直貴の学費のために盗みに入り、誤って人を殺してしまったのだ。

やがて直貴が若手お笑いコンビとして注目され始めた時、秘密が世間に知られてしまう…。

 

映画「手紙」ネタバレ

武島直貴(山田孝之)は大学進学を諦め川崎にある工場で働いています。

どことなく人を寄せ付けない雰囲気の直貴。

彼の兄・剛志(玉山鉄二)は直貴を大学に行かせるお金欲しさに強盗に入り、誤ってその家の住人を殺害し犯罪者となってしまったのです。

強盗殺人の罪に問われた剛志は無期懲役を求刑され刑務所に収監されます。

 
犯罪者の家族となってしまった直貴は、周りからの差別を受けるようになり、次第に自分の殻に閉じこもるようになってしまったのです。

そのことでアパートも追い出され、職も転々としていました。

お笑い芸人になりたいという夢があった直貴は、仕事のお昼休みに幼なじみの寺尾祐輔(尾上寛之)と“テラタケ”というコンビを組んでコントの練習をし、その時間だけは明るく過ごせていたのです。

 
直貴に想いを寄せる白石由実子(沢尻エリカ)は直貴が働く工場の食堂で働き、毎日直貴の姿を見守っています。

そんな中、剛志からの手紙を工場の上司に見られてしまい、手紙の住所から刑務所にいる事がバレてしまいます。

上司からは「兄貴何したんだよ。どうせろくでもないクズだろ。」と暴言を吐かれ頭に来た直貴はその上司を殴り、喧嘩になってしまうのです。

しかし、その上司も実は刑務所に入っていた経験がありました。

喧嘩のあとその上司から打ち明けられ、「兄貴にちゃんと手紙書いてやれよ。あの中は本当に寂しいんだ。」と言われる直貴。

しかし直貴は剛志に手紙を書くことをやめてしまったのです。

 
積極的にアプローチしてくる由実子に本当の事を話し冷たく突き放した直貴。

その後、直貴は工場を辞めてしまいます。

お笑い芸人として成功し始めた直貴と祐輔。

バイトをしているバーに由実子が現れます。

美容の専門学校に通い始めたと話す由実子を直貴は冷たくあしらうのでした。

 
直貴は先輩芸人に誘われた合コンで出会った社長令嬢の中条朝美(吹石一恵)に惹かれていきます。

互いに惹かれあい付き合うようになった直貴と朝美でしたが、朝美の父親には付き合う事に反対されてしまいます。

 
そんなある日、ネットで剛志の事件の事が晒されてしまいます。

そのことをきっかけに直貴はお笑い芸人を辞める決意をするのです。

コンビの祐輔には「結婚を考えているからお笑いを辞める。」と話しますが、祐輔のことを巻き込みたくなかった直貴はわざとそう言って祐輔に負担を与えないようにしたのでした。

 
芸人を辞めた直貴は以前働いていたバーでまた雇ってもらう事に。

剛志のことは朝美や朝美の父親にもバレ二人の関係にはピリオドがうたれてしまいます。

剛志のしたことで自分の人生が壊されていくことに直貴は酷く苦しむのです。

 
それから家電量販店に就職が決まった直貴。

由実子の計らいで祐輔とも和解し楽しいひと時を送ります。

しかしそれもつかの間、職場で窃盗事件が起き社員の身辺調査を行った時に剛志が服役していることがバレ、直貴は左遷させられることになってしまいます。

 
左遷先で会長の平野(杉浦直樹)から声をかけられた直貴。

平野から「君は今回の異動は不当だと思っているかね?差別されたとも思っているだろ?きっとこれまでも不当な扱いを受けてきたのではないかね?だけど、差別は当然なんだ。犯罪者や犯罪者から近い人間を排除したいと考えるのは真っ当な考えなんだ。」と言われます。

「私が犯罪者に近い人間だから差別を受けるのは当たり前だという事ですか。」という直貴に「君のお兄さんはそれまで考えなければいけないんだ。自分が刑務所に入ればそれで済む問題じゃない。今の君の苦しみまで含めて君のお兄さんが犯した罪なんだよ。」と平野は話します。

そして「ここから始めるんだ。コツコツとこの場所から少しずつ君と社会との繋がりを増やしていけばいいんだ。」と直貴の背中を押すのです。

 
平野が直貴にこんな話をしたのは由実子が直貴についての手紙を平野に送ったからでした。

そして、由実子は直貴が書かなくなくなってしまった剛志への手紙を代筆していたのです。

そのことを知った直貴は由実子に勝手なことをするなと怒りますが、由実子の思いを知って考え直します。

由実子の深い愛情で、閉ざされていた直貴の心は少しずつ開いていくのです。

 

映画「手紙」ラスト最後の結末

そして由実子と結婚した直貴には娘も生まれ幸せにな日々を送ります。

しかし、剛志の事が娘の友達の親にも広まり娘までも差別されてしまうのです。

家族が巻き込まれることに我慢できなくなった直貴は、剛志への手紙を4年ぶりに書くことに。

この4年間は由実子が手紙を書いていた事、剛志が事件を起こしてからずっと差別されながら生きてきた事、そして今自分の家族までが差別を受けていることを書き綴り、そしてこの手紙が最後になる事、返事はしないでほしい事、家族を守るために兄貴を捨てるということを書いて剛志へ送るのです。

 
直貴は剛志が起こした事件の遺族、緒方忠夫(吹越満)に挨拶に行きます。

緒方の家には剛志から送られてきた手紙が何通もありました。

先日最後の手紙が届いたと言って見せてくれた手紙には、「弟からの手紙で自分は何も償っていなかったのだと気付きました。私がいる限り緒方さんや弟、沢山の人に罪を犯し続けているのだと。手紙など書くべきではなかったのです。そのことをお詫びしたくこの手紙を書きました。これで最後の手紙に致します。」と綴られていたのです。

緒方(吹越満)はこの手紙を読んで「もうこれでいいと思う。これで終わりにしよう。」と言い剛志の償いを受け入れると直貴に話します。

 
その後、直貴は祐輔とその時だけのコンビを組み剛志が収監されている刑務所で慰問ライブをします。

ライブは盛り上がり、皆が爆笑する中、剛志だけはボロボロと涙を流しながら直貴の事を見つめるのでした。

完。

 

映画「手紙」見どころ

めちゃくちゃ泣けます!

加害者家族に焦点を当てているストーリーなのでとても重い内容なのですが、その葛藤や生きていく姿に考えさせられます。

直貴の言葉、由実子の言葉、直貴が務める会社の会長の言葉、遺族の言葉、そして剛志の言葉、どれもがずっしりと重く心に残るものでした。

 
そして、この作品を通して一番言いたいことは剛志から遺族への手紙の内容と、それを知った直貴が慰問ライブでネタにした事なのかなと考えるとまた涙が止まらなくなります。

どんな気持ちで、どんな目的で直貴が漫才を刑務所でやったか・・・

考えれば考えるほど深い思いが秘められたラストシーンでした。

そしてそれを見る剛志を演じる玉山鉄二さんの最後のシーンの演技は本当に素晴らしかったです!

 
今ではベテランの域になった出演者ですが、若き山田孝之、沢尻エリカ、吹石一恵が初々しい演技を見せています。

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