「アイ・アム・サム」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「アイ・アム・サム」ネタバレ あらすじ
ヒューマン

映画「アイ・アム・サム」はショーン・ペン主演、ジェシー・ネルソン監督の2001年の映画です。

この映画「アイ・アム・サム」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

知的障がいの父が、娘を取り戻そうと奮闘する感動ドラマ「アイ・アム・サム」をご堪能ください

 

「アイ・アム・サム」あらすじ

スターバックス・コーヒーで働く、サム・ドーソン(ショーン・ペン)。

今日も常連客に「ワンダフル チョイス!(いい飲み物を選択したね)」と、微笑みます。

気持ちの優しいサムは、7歳児程度の知能しかない知的障害者。

一度に沢山のことは出来ないけど、やるべき事は真剣にやる働き者です。(スタバでは、主に片づけ係)

 
仕事に夢中になるサムに「病院へ行く時間だよ」と、店長のジョージが声を掛けました。

「??…そうだ!行かないと」パッと思い出したサムは、病院へ一目散に駆け出します。

サムにとって、人生初の出来事「急いで!早く…生まれる、生まれる……」

エレベーターで3階に向かうのが、とっても遠く感じる──そして!

元気な産声をあげる赤ちゃんに見とれて、腕の中に抱きしめても口が開きっぱなしのサム。

「…ルーシー・ダイアモンド・ドーソン……僕は君のパパだよ」

誕生した女の子は、サムが大好きなザ・ビートルズの『Lucy In The Sky With Diamonds』から名前を付けます。

 
退院して始まったのは、サムとルーシーだけの生活。
(母親レベッカは産後すぐに失踪、サムの恋人ではありません)

初めての子育ては手探り状態だけど、サムには心強い味方が居ます。

お隣のアニー(ダイアン・ウィースト)は、ピアノがとっても上手で聡明な女性。

イフティにロバート、ブラッドやジョーは、何をするにも一緒!サムの大親友です。

 
心に傷を抱えるアニーは、外出恐怖症で自分の家から出る事が出来ません。

サムと同じように障害を持つ4人も、他人から見れば普通じゃないかも知れない。

だけど、彼らはサムに力を貸してくれて、目一杯の愛情をルーシーに注いでくれます──

そして・・・

 

「アイ・アム・サム」ネタバレ

小学1年生のルーシー(ダコタ・ファニング)は、自分のパパが他のパパとは違う事に気づいていました。

これまで知らない事は何でもサムに聞いて覚えたけど、ルーシーが読む本はサムには難しくてもう読めません。

世界が少しずつ広がるルーシーは、初めて感じる恥ずかしさや恐れに混乱してしまいます。

知能が7歳ほどの父親に子育ては出来ないだろうと、危惧するルーシーの担任。

児童福祉局職員キャルグローヴ(ロレッタ・ディヴァイン)も、ルーシーの保護に乗り出します。

そして、父娘の悲しい別れは突然訪れました。

 
ルーシーの7歳の誕生日、サムは友達をたくさん呼んでサプライズを成功させようと一生懸命。

ただ一生懸命なだけのサムの行動は、暴力や情緒不安定だと判断されます。

その結果、ルーシーは保護施設へ送られ、父娘に許されたのは週に2回だけの面会。

ルーシーと一緒に暮らすには、裁判で勝たなくちゃいけない!

サムは大親友が見つけてくれた、大手弁護士事務所へ行ってみます。

 
椅子に座って、クルクル回っているサム。

そこに、慌ただしく弁護士リタ・ハリソン(ミシェル・ファイファー)がやって来ました。

スローなサムとは真逆なリタは、弁護費用を払えない者に興味なし。

愛想笑いで頬を引きつらせると、サムの前で積もり積もったストレスを大爆発させます。

他人にはお金も地位も手に入れた、負け知らずのエリートに見えるリタですが夫婦関係は破綻。

ルーシーと同じ年頃の息子とは心がすれ違い、母親失格だと悩んでいました。

だけど、本音を言える同僚もおらず、強がるしかないリタは職場で冷血な女と囁かれます。

すると、同僚の前でサムの弁護をタダで引き受けるリタ。

そのイメージを払拭するために咄嗟に言っちゃったけど、もう後には引けません!

 
“ルーシーにとってサムは良い父親”。

それを証明して養育権を認めさせるため奔走するリタですが、どうも調子が狂います。

裁判まであと3日しかないのに、まともな証言を集める事が出来ない!

「誰か、法廷でちゃんと証言できる人は居ないの?」

サムの大親友4人は、気づけば話が脱線してしまい無理。

お隣のアニーは父娘を思う気持ちはあっても、法廷に行く勇気が持てません。

ヒステリーを起こすリタに微笑むサム──彼らのペースに振り回されて結果は惨敗。

そして、ただでさえ不利な状況を、更に悪化させる出来事が起きました。

 
サムとルーシーの面会日、パパと離れたくないルーシーは嘘を吐き2人は無断で外出。

「このまま行こう」

ルーシーのお願いに、サムはほんの少しの逃避行をします。

事態を知った、リタは大激怒!

すると「私が悪かったの!」と、パパを守るルーシーはリタに抱き着きました。

 
「サムは、コーヒーを作る係に昇進する」と、証言するスタバの店長ジョージ。

そして、外出恐怖症のアニーも勇気を出して、法廷に駆け付けてくれました。

毎日、祈っているサムをお隣から見ていたアニーは、“ルーシーにはサムが必要”と証言します。

アニーは音楽院を首席で卒業、リタにとっても最高の証人になるはずでした。

ところが、ターナー検事(リチャード・シフ)によって、心の傷をえぐられるアニーは涙を流します。

 
サムに養育権を──予想はしていたものの厳しい裁判は続き、いよいよ明日はサムが証言する日。

失言しないようリタの家で和やかに真剣に練習して、サムはスーツも着こなし準備万全。

迎えた裁判当日、サムは遅刻!

しかも仕事中に大失敗したようでスーツはシミだらけ!!

リタは何とか挽回しますが、またしてもターナー検事が立ちはだかります。

ターナー検事の質問にサムは真剣に答えますが、次第に脱線して大好きな映画の話に。

 
改めて、ターナー検事の質問に「僕はルーシーの父だ…僕だって願っている」と、最愛の娘を思って涙を浮かべるサム。

難しい事は分からないけど、人を泣かせる事と嘘はイケない事だと分かっています。

そして、自分にはルーシーを幸せに出来ないと、サムなりに心のドコかで感じていました。

「皆が思っている通りかも…もう質問は嫌だ!嫌だ!……」

その後、ルーシーが里親の元で暮らす事が決定しました。

法廷を出たサムはルーシーを抱きしめ、ルーシーもサムから離れようとはしません。

引き離される父娘に、自身も母親であるリタは胸が締め付けられます。

 
ルーシーの誕生日。

優しい笑顔の里親ランディ(ローラ・ダーン)は、まだ心を開いてくれないルーシーを辛抱強く見守ります。

花を持ってお祝いに向かったサムは、遠くから“新しい家族”と居るルーシーを見る事しか出来ません。

ランディは優しくて頭も良くて美人で、とっても素敵。

「もう僕は必要ない…僕はこんなだから」部屋に閉じこもり、すっかり卑屈になったサム。

そんなサムに「闘うの!」と、まだ諦めていないリタが全力でぶつかります。

 
誰にも言えなかった苦しみをサムに吐き出し、大泣きするリタ。

何でも出来て、立派な女性だと思ったリタが泣いている──サムはリタを抱きしめます。

気力を取り戻したサムは、ルーシーと暮らすためにバイトを掛け持ち。

犬の散歩と、今度はピザハットで働き始めました。

 
ルーシーは少しずつ里親のランディに笑顔を見せるようになりますが、一番はパパ。

そんな父娘の気持ちと同じくらい、ランディもルーシーの幸せを考えて養子縁組を真剣に望んでいます。

児童福祉局職員キャルグローヴも、ルーシーの将来を思えばそれが良い選択だと。

その主張に、里親夫婦に歩み寄ってサムが共同親権を認めてもらうのが、現実的には最良とも思うリタ。

だけど、ルーシーの事を一番愛しているのはサムだと彼女は知っています。

 

「アイ・アム・サム」最後ラストの結末は?

サムは、里親夫婦とルーシーが暮らす家の近くに引っ越して来ました。

とっても嬉しそうにパパと話すルーシー、そして名残惜しそうに父娘がする別れのハグ。

毎晩のように部屋を抜け出してはサムの家へ行くルーシーに、目一杯の愛情を注いでいるつもりの里親ランディは切なくなります。

どうしたら、ルーシーに分かってもらえるの?こんなにも愛しているのに──

 
リタは、サムのお陰で素直に息子と寄り添える母親になりました。

息子ウィリーと二人でサムの家にやって来たリタは「…私の方が、あなたに救われてる」と、微笑みます。

その晩、里親のランディが眠っているルーシーを抱いてサムの家に来ました。

どんなに可愛い部屋を用意しても、ルーシーにとって一番心地良い場所はサムが居る家。

ランディは、深い愛で結ばれた父娘を引き離すことは、誰にも出来ないと気づきました。

サムほど、ルーシーを愛している人はいないと。

 
ルーシーを抱っこするサムは、帰ろうとするランディを呼び止めます。

「僕1人じゃ子育ては出来ない……誰かのヘルプが要るけど、誰でもイイ訳じゃない」

サムはルーシーが描く絵に、ランディがちゃんと居ると教えてくれました。

まだ幼いから上手に伝えられないけど、ルーシーはランディ夫婦が大好きなんです──

 
サッカーグラウンドにはルーシーと沢山の友達、元気いっぱい審判をするサム!

ランディ夫婦にリタとウィリー親子も、大好きなルーシーに声援を送ります。

「ゴールを決めた!ルーシーが入れたよ!!」

大はしゃぎするサムに、大親友4人もとっても嬉しくてとっても楽しい。

全力で喜びを表現するサムとルーシーに、みんなが幸せを感じます!

THE END

 

「アイ・アム・サム」見どころ

『アイ・アム・サム』は、映画史に残る名作と言っても過言ではないでしょう。

サムとルーシーの純粋な親子愛は、どんなに時が流れても忘れることは出来ません。

そして、2回目以降の鑑賞はオープニングから泣けちゃいます。(個人の経験です)

本作はサムが“ビートルズ好き”なだけあって、物語を彩るのはビートルズのカバー曲。

心地良い歌声は胸に沁みて、より深く物語に引き込まれること間違いなしです。

正直、私はビートルズを詳しくは知りませんが、嬉しそうにサムが語る“ビートルズうんちく”は興味深い!

サムとルーシーと大親友、6人で横断歩道を歩くシーンは「おぉアレだ!」と、ホッコリ。

素敵な『アビイ・ロード』は必見だし、その前に描かれる靴屋のシーンもおすすめです。

 
ルーシーの靴選びをするパパたち(サムと大親友)は、こだわりも強いし情に厚いんです。

温かい気持ちをわけてくれる彼らをずっと観ていたいけど、本編開始18分を過ぎるとルーシーに変化が訪れます。

本作で語り継がれるのは、ルーシーを演じた天使すぎる子役・ダコタ・ファニング。

当時、若干7歳のダコタが、キャリア20年のトップ俳優・ショーン・ペンと対等に渡り歩く凄さ!

全シーン、どのルーシーも見逃し厳禁。

大人の汚れた心を真っ新にしてくれる、キラキラした瞳はあなたもトリコになりますよ。
(2歳の頃のルーシー役では、実妹・エル・ファニングが出演しているのは有名な話)

とびっきりキュートな笑顔が印象的だからこそ、悲しい表情やソレを隠そうとするルーシーに胸が痛みます。

他人の私がこんなに苦しいなら、父であるサムはもっともっと苦しいと思います。

純真無垢な笑顔、そして悲しむ人を抱きしめてあげる温かい手を持つサムを知ったあなたは、父娘の幸せを願わずにはいられなくなるでしょう。

ずっと大切にしてきた娘を幸せにしたいのに、自分には足りないモノが多くて傷つけてばかり。

本編105分頃からのシーンは、サムに寂しさをぶつけるルーシーと、目一杯の愛情をルーシーに伝えるサムが描かれます。

“愛するルーシー”その手紙に綴られるのは、サムらしい真っ直ぐな言葉です。

 
本作で、サムの頼れるバディになるのは弁護士のリタ。

サムが愛を惜しみなく伝える男なら、リタは愛を素直に伝える事が出来なくなった女。

一見すると、キリッとした怖い人物にも見えるリタ。

だけど、サムの手に掛かれば、とっても人間味溢れる本来の姿に!

困り顔や泣きじゃくる姿、素直な自分をさらけ出したリタは凄く愛おしいです。

本編48分、「GO!GO!GO~!」と、助手席にサムを乗せて車をぶっ飛ばすリタ!

このシーンで、ブチ切れて中指立てるミシェル・ファイファーも、個人的に大好きです。

まさにミシェル・ファイファーの魅力を、余すところなく堪能できますよ。

随所に描かれる、リタと息子ウィリーのすれ違う親子関係も是非注目して欲しいです。

 
夫と二人暮らしのランディは、ルーシーを家族に迎えて幸せにしたいと願うけど……

サムの周りには勉強も出来るし経済力もあるけど、愛に悩む人々ばかりですね。

“All You Need Is Love”愛こそはすべて

サムとルーシーが大好きなビートルズの楽曲、みんなの答えはココに繋がります。

 
本編も残すところ10分ほど。

ローラ・ダーンが演じた愛情深い女性ランディと、サムの思いが一致する場面は胸が熱くなります。

養育権の決着を具体的に映し出す事はなく、迎えるエンディング。

もう、サッカーを楽しむ彼らの姿を観れば、それだけで気持ちはハッピーです!

『アイ・アム・サム』が教えてくれる、純度100%の愛をご堪能ください。

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