映画「ル・アーヴルの靴みがき」は、アンドレ・ウィルム主演、2011年のフランス映画です。
この映画「ル・アーヴルの靴みがき」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。
アキ・カウリスマキ監督作品で、カンヌ国際映画祭ではFIPRESCI賞を受賞しています。
「ル・アーヴルの靴みがき」スタッフ・キャスト
■ スタッフ
監督: アキ・カウリスマキ
製作: アキ・カウリスマキ
製作総指揮: ファビエンヌ・ヴォニエ、ラインハルト・ブルンディヒ
脚本: アキ・カウリスマキ
撮影: ティモ・サルミネン■ 主要キャスト
マルセル・マルクス:アンドレ・ウィルム
アルレッティ:カティ・オウティネン
モネ警視:ジャン=ピエール・ダルッサン
イドリッサ:ブロンダン・ミゲル
クレール:エリナ・サロ
イヴェット:イヴリーヌ・ディディ
チャング:クォック=デュン・グエン
ジャン=ピエール:フランソワ・モニエ
リトル・ボブ:ロベルト・ピアッツァ
ベッカー医師:ピエール・エテックス
密告者:ジャン=ピエール・レオ
「ル・アーヴルの靴みがき」あらすじ
昔パリで暮らしていた芸術家のマルセル(アンドレ・ウィルム)は、港町ル・アーヴルでベトナム移民のチャングとともに靴磨きをしながら生計を立てています。
マルセルは自分に尽くしてくれる妻アルレッティ(カティ・オウティネン)と愛犬ライカとの暮らしに満足していました。
毎日少しばかりの稼ぎを持ち帰り、妻のアルレッティに迎えてもらうのを楽しみにしていたのです。
しかし、そんな妻アルレッティが病気で入院してしまいます。
港では、アフリカからの密航者達が、警視モネ(ジャン=ピエール・ダルサン)に捕まっていました。その中にいた少年イドリッサ(ブロンダン・ミゲル)はスキを見て逃げ出します。
そして、マルセルと少年イドリッサは出会い、マルセルがかくまってやることになります。
やがてその気持ちは、マルセルだけでなく、町の住民達にも広がっていきます。
警視モネに見つからずにイドリッサをロンドンへ送る事ができるのか?
マルセルと近所の仲間達の協力は実るのか?
妻、アルレッティの病気は?
港町に生きる人々の人情味豊かな映画です。
「ル・アーヴルの靴みがき」ネタバレ、最後のラスト結末は?
映画の冒頭でマルセルの客が、靴磨きが終わっていないうちに歩き出し、何者かに撃たれてしまう描写があります。
ココで覚えて欲しいのは、マルセルの我関せずの対応です。
ところが、少年イドリッサには、情が湧いてしまうのです。
これは妻アルレッティの病気のせいでもあったかもしれません。
そしてイドリッサをなんとかロンドンへ送ろうと決意します。
もちろんマルセルにはロンドンまで送るお金はありません。
そのうち町の仲間の奮闘むなしく、冷静クールな警部モネが、だんだんとイドリッサを追い詰めます。
そしてあわやという所で、モネはイドリッサを見逃してくれるのです。
みんなのイドリッサを思う心意気が、モネを揺さぶったのかもしれません。
結局、少年イドリッサはロンドンへ渡る事が出来ました(と思う)
お金は町の仲間でチャリティーコンサートで集めたのです。
イドリッサの件が落着して、マルセルは妻アルレッティの待つ病院へ行きます。
そこにはアルレッティの姿はありませんでした・・・
落胆するマルセル。
看護師がマルセルを医師の所に連れて行くと、そこには黄色のワンピースを着てにっこりほほ笑むアルレッティがいました!
病気は奇跡的に治ってしまったのです!!
「ル・アーヴルの靴みがき」の最後ラストは、マルセルと黄色いワンピースを着たアルレッティが軒先のサクラを見ているシーンでTHE ENDです。
「ル・アーヴルの靴みがき」見所ポイント!
人情味溢れる町の住人達が登場しますが、私のお気に入りのシーンは、イドリッサが冷酷な警部モネに見つかってしまうシーンです。
イドリッサはロンドン行きの船に乗り込み、荷物置き場に隠れます。
しかし警部モネがやってきて、イドリッサを見つけてしまいます。
しばらく無言で見つめ合う二人・・・
少年イドリッサのその目が素晴らしく良かったです。
そして警部モネは、何事もなかったかのように、そっとその場を去っていきます・・・
モネかっこいい!
ずっと嫌われ役だっただけに、余計に光りますね(笑)
それから、リトル・ボブ役のロベルト・ピアッツァです!
彼の曲を聞きたいがために「ル・アーヴルの靴みがき」を手にしたと言っても過言ではありません。
ちなみに本名、本人役です(笑)
1970年代から活躍しているバリバリの硬派ロッカーです。
予想以上にお年だったのは気になりましたが・・・
その容姿からは想像も付かない、パワフルでハスキーなボーカルを聞かせてくれます!
リトル・ボブ最高!