映画「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」は、高橋渉監督の2016年のアニメ映画です。
この映画「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
劇場映画シリーズの24作目「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」をお楽しみください。
「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」あらすじ
人々が眠りにつく夜、春日部市民の野原一家は、何とも“らしい”夢を見ています。
「頭は下げても、パンツは下げるんじゃない」スーパーCEOマン・ひろし登場!
仕事でミスった双葉商事の部下・川口の窮地を救う、必殺“銀座ホステスの名刺手裏剣”。
アッと言う間に取引先と和解成立、颯爽と飛び立つひろしの前にカラフルな巨大魚!?が出現。
「うゎゎゎ、助けてくれ~」まるでバキュームのような口に、ひろしは吸い込まれます。
元カリスマホスト・城崎仁の求愛に「家族が…」と、関係に終止符を打つイイ女・みさえ。
「ダメよぉ」と、ドラマチックに走り出すみさえは、城崎仁もろとも巨大魚のエジキに!
大きく育ったひまわり、スラリと伸びた足で駆けるシロも、パクっと巨大魚の口の中へ。
デート中のしんちゃんは、ななこおねえさんとキス寸前!目を閉じると巨大魚がパクリ。食べられた事に気づかないで、フンフン唇を尖らすしんちゃん「あれ?ななこ?」
すると、しんちゃんの足元にカラフルなシャボン玉!?が出現。
辺りは明るくなり、その玉に乗った大勢の春日部市民が、宙に浮かんでいました。
「ユメミーワールド起動成功…もう安心」そう言って、しんちゃんたちを見上げる2人。
夢の研究者・貫庭玉 夢彦(ぬばたま ゆめひこ)と、娘・サキです。
大きな“夢魚”に吸い込まれた春日部市民は、その体内“ユメミーワールド”に居ました。
しんちゃんたちが乗る“夢玉”は、純粋な夢の力、その名も“ユメルギー”が詰まっています。
ユメミーワールドは、見たい夢を体験できる素敵な場所だけど、大事なのは“純粋な心”。
ソレがないとユメルギーは小さくて、更に夢玉が消えちゃうとスゴく怖~い事が……。
「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」ネタバレ
実は最近、お隣の越谷市で“集団悪夢シンドローム”という怪事件が発生していました。
新聞には『解決!?謎の悪夢現象』という記事、どうやら越谷市民は平穏を取り戻したみたい。
「夢っていや~、おかしな夢見たなぁ…“でっけぇ魚”が出て来て」
ひろしが言う、夢魚を「私も見た」と、驚くみさえ、ひまわりとシロも激しく共感。
しんちゃんは「あ~むって、食べられたような気がする」と、目玉焼きをパクリ!
ふたば幼稚園でも、皆が夢魚を見ていて、不思議がるカスカベ防衛隊。
「夢で一つになったんだねぇ」と、頬を染めるしんちゃんが風間君に迫ります。
「ひまわり組に、新しいお友達が出来るわよ~」と、よしなが先生が呼んだのは!
紫のオーバーオール、黒いリボンにサイドテール、5歳児にしては大人びたサキ。
とっても無愛想だけど、ひまわり組の男の子たちは頬を赤くして、すっかりサキに夢中。
でも、当のサキはネネちゃんを突き飛ばし、マサオ君や風間君ボーちゃんをバカ呼ばわり。
険悪な雰囲気の中、いつもの調子でしんちゃんが披露したのは“おケツの割り箸折り~”。
すると“バカ”が大嫌いなサキは、しんちゃんのおケツを突き飛ばし教室を出て行きます。
メガネ姿、髪と眉毛の右側が青で左側が赤の、奇抜な父・夢彦も「サキに友達は出来ない」と冷淡。
この親子は、春日部市民の純粋な夢の力“ユメルギー”を吸い取りに来ました。
春日部市民が寝静まった夜、アンテナ風の機械が高速回転を開始。
光りを帯び空に打ちあがった夢玉は、ドーム状になって春日部一帯を包みます。
寝ていたしんちゃんは「おっ?うぉ~、また来たぁ!」と、お目覚め。
パジャマ姿の野原一家「夢なの?現実なの?」と、夢玉から落ちそうなみさえは大混乱。
純粋な子供はユメルギーたっぷり♪大きい夢玉だけど、荒んだ大人は小さな夢玉です。
ふたたび、明るいユメミーワールドにやって来た春日部市民。
「シンクロニシティ、人間の無意識は深い所で繋がっている」と、ボーちゃんが唱えます。
ここがどんな場所なのか知らないけど、見たい夢を思いっ切り楽しむ子供たち。
売れっ子マンガ家・マサオ君、風間君は地道な選挙活動を満喫!
ボーちゃんは石になって宙を漂い、ネネちゃんはアイドル歌手、しんちゃんは……!?
ななこおねえさんとデート、更には水着のおねえさんだらけの水泳大会へ夢は膨らみます。
一方、互いの下らない夢を知ったひろしとみさえの喧嘩が始まると、ユメルギーは空っぽになり夢玉が消えた!?
同じように園長先生、よしなが先生そしてヨシりん&ミッチーといった、大人の夢玉が次々と消滅。
すると、ユメミーワールドの動物たちが天井の穴めがけ、用済みの大人をブン投げます。
クジラが潮を吹くように大人を放出した夢魚、外にはモノクロの悪夢の世界がありました。
動き出した夢魚のモーレツな風圧で、離れ離れになったひろしとみさえ。
怖~い夢ばかり見る“集団悪夢シンドローム”が、春日部でも起ころうとしています。
モノクロの部下・川口と双葉商事サラリーマン集団に囲まれたひろしは、スーパーCEOマンを解任。
みさえは、モノクロの元カリスマホスト・城崎仁から、ホストクラブの豪遊代300万円を請求されます。
「家のローンが~!」と、必死に土下座するひろし!
みさえも、ヘソクリを奪われ悪夢に苦しむ頃、ユメミーワールドは動物たちがユメルギー集め。
ドクンドクンと、鼓動を打つ巨大ハートに注入されたユメルギーは、眠るサキの元へ。
翌朝、目覚めたサキは「おはよう、ママ」と、寂しそうに写真を見つめます。
どんなにグッスリ眠れても、サキが他の子供たちのように笑顔になる事はありません。
ふたば幼稚園では、大切な“バクのぬいぐるみ”を取られたサキが喧嘩を始めます。
風間君とマサオ君は、よしなが先生とまつざか先生を呼びに!
しんちゃんは「食後のお便所に!」と、逃亡を図るも、ネネちゃんに怒られサキを救出に!!
脇コチョ攻撃&ムキムキのおケツでいじめっ子を翻弄!オナラ発射でガキ大将・チーターを撃退しました。
大騒動を起こしたのに、その場から逃げたサキにネネちゃんは怒っています。
「“ごめんなさい”だけじゃなくて“ありがとう”も言えないの?」
すると「おバカに助けられるなんて…屈辱」と言う、ブレないサキに笑うネネちゃん。
いよいよ女の友情が生まれそう!?なのに「どうせスグ嫌いになるよ」と、サキは俯きます。
集団悪夢シンドロームは続き、ひろしとみさえはモノクロ世界で苦しんでいました。
でもこの日、ユメルギーを吸い尽くされたマサオ君も、悪夢の世界へ放出される事態が!
春日部は、大人だけでなくユメルギーが空っぽになった子供も、悪夢にうなされ始めます。
皆が、とっても怖~い夢を見るのは、自分のせいだと分かっているサキは沈んだ顔。
それでも、夢彦は「パパが守ってやる」と、娘の事しか考えていませんでした。
春日部市民が困っている大事件に「カスカベ防衛隊の出番!」と、意気込む風間君。
ネネちゃんは、ゲッソリするマサオ君の代わりに、サキを仲間にしようと家を訪ねます。
「“渡辺篤史の建もの探訪”で~す」と、壊れた外壁から庭へ侵入したしんちゃん。
奥のゴミ置き場は、壊れた車やソファがあって、カスカベ防衛隊の秘密基地にピッタリ!
「カスカベ防衛隊に入って、一緒に事件を解決しましょ~!」と、サキを誘うネネちゃん。
ユメミーワールドの事は、誰にも言えない秘密……サキは戸惑います。
本当の事を知ったネネちゃんは、きっと私を嫌いになる……でも本当は友達になりたい。
父・夢彦の愛情を分かっているサキですが、勇気を出して一歩踏み出します。
「約束できる?私の事、嫌いにならないって」「いいわ~」と、サキとネネちゃんは指切り。
「カスカベ防衛隊 ファイヤー!!!!!」「…えっ!?えっと、ファイヤー?」
6人目の隊員・サキの誕生を、しんちゃんもネネちゃんも、み~んなが喜びました!
でも、その友情が壊れる、悲しい出来事が起こってしまいます。
ユメミーワールドで、楽しく夢を見るサキに会った事がないと言い出す風間君。
そして、春日部の集団悪夢シンドロームは、サキたちが来てから始まったと指摘します。
黙り込むサキを助けてくれたのは、ネネちゃんとしんちゃんでした。
その夜、友達を想いユメルギーに頼らず、眠ったサキが見たのは母の夢です。
サキの母・サユリは、夢彦と同じ夢の研究者で忙し日々を送っていました。
──「悪い夢は、み~んな食べてくれるわ」
怖い夢に泣く幼いサキへ、お守り“バクのぬいぐるみ”を贈り微笑むママ。
でも、危険な実験室に入り込むサキに「バカな事は、しないでちょうだい!」と、怖い顔をする事も。
叱られてシュンとするサキ、そんな時は優しい言葉を掛けてサキに笑顔を向けるママ。
すると次の瞬間、大好きなママの面影は消え、恐ろしい悪霊がサキを追い掛けます──
「うわぁぁぁ~」悪夢にうなされるサキを、必死に揺り起こす夢彦「サキ!サキ!」
人々からユメルギーを吸い取りサキに与える、それが大切な娘を守る一番良い方法。
サキを救えるのは父親の自分だけ……夢彦の想いは、まるで贖罪のようなモノでした。
風間君は、皆を選挙カーに乗せて巨大ハートへ、そこにサキが居て安心するネネちゃん。
サキはカスカベ防衛隊の一員、大切な友達だと信じています。
ところが“友達”は、サキを苦しめる存在だと、夢彦はしんちゃんたちに銃を向けました。
「待ってパパ!コイツら友達じゃないよ……おバカ!あっち行け!」
カスカベ防衛隊を守るため必死に嘘をつくサキ、その想いはネネちゃんには届きません。
「アンタなんか、大っキライよ~!」と、泣き出すネネちゃんにサキは俯きます。
秘密基地に来たしんちゃんは「ネネちゃん、怒ってるゾ」と、サキに伝えました。
ユメミーワールドの真実を教え“友達ごっこ”は終わりと、どこか寂しそうなサキ。
「もう春日部からも引っ越す、みんな元通り」強がるサキを、ジッと見ているしんちゃん。
「ダメ!また独りぼっちになっちゃう…オラが、サキちゃんの夢を お助けするゾ!」
そう約束してくれた友達・しんちゃんに、サキは涙が溢れ出します。
父・夢彦が皆のユメルギーを吸い取っている事を、ひろしとみさえに打ち明けたサキ。
すべては私のため……パパを悲しませる事もしたくないと、小さな胸を痛めていました。
そこで、しんちゃんが考えたのは“バクにサキちゃんの悪夢を、食べてもらっちゃう大作戦”。
頑固な夢彦からサキを解放するため、荒んで夢のない大人・ひろしとみさえは変身!
「魔法使いみさぴょん、5歳だぴょん♪」
「オイラは、正義の味方ひろし~仮面だぜ…」
しんちゃんとひまわりがドン引きする程、ノリノリのみさえと、羞恥心のあるひろし。
「野原一家 おやすみファイヤー!」
「おやすみファイヤー!!!」
「アオ~ン!」
ユメミーワールドにやって来た、野原一家を敵視する夢彦。
「やめてパパ!私、バクを探しに行く!…ママが“いる”って言ったんだもん」
そう言って夢彦から離れ、しんちゃんの手を取ると悪夢の世界へ飛び出したサキ。
母を想う娘に胸を痛める夢彦ですが“救えるのは私だけ”と、夢魚でサキを追い掛けます。
すると、合言葉は「ピュアハート」5歳児に変身したひろしとみさえが、夢彦の前に登場!
“鼻クソ爆弾”を投げる、おバカな2人に怒り心頭の夢彦は、動物たちを総動員します。
“ピュアピュア みさぴょんクラッシュ!”で、完全に29歳のみさえが動物たちをボッコボコ。
“ひろし~バキューム”で、ユメミーワールドの動物たちを、悪夢の世界に放出します。
更に、体も5歳児に成り切るひろしは「トクと見やがれぇ!」と、パンツを下ろしました。
光り輝くアソコをご開帳!「ツルツルだと~!?」と、夢彦は驚愕するばかりです。
ひろしとみさえの想いは一つ。
夢彦のモーレツに頑固な心をほぐして“子供のために何が一番大切か”を、教えなくちゃ!
バクを探すしんちゃんとサキは、カスカベ防衛隊に「一緒に来て」と、お願いします。
マサオ君たちは“友達じゃない”と言ったサキに戸惑い、ネネちゃんは絶対に許せません。
でも今は、追って来るモノクロの悪夢から逃げるのが先です!
変幻自在!悪夢は狂犬やワニ、バリバリの暴走族になってカスカベ防衛隊と追い掛けっこ。
更に「安心して下さ~い!はいてませんよ~!」と、安心できない悪夢も猛ダッシュ!
とにかく明るい安村軍団から、何とか逃げるカスカベ防衛隊は疲れ切っています。
荒廃した、モノクロ世界を歩いていると「あっ、バクだ!」と、叫ぶボーちゃん。
ゆっくり近づく、カスカベ防衛隊の目に飛び込むのは「バクはバクでも、大和田獏!」
“のほほん”とするカスカベ防衛隊と大和田獏の前に、サキを苦しめる悪霊が出現します。
「ママ!」と、悪霊を呼ぶサキ、そして悪霊は「サ~キ~」と、怖い声を上げました。
──夢の研究者・夢彦とサユリは実験に失敗、爆発の危機が迫る実験室に幼いサキが!
「きれい~」大きな光を見て喜んでいるサキを、サユリが包み込み爆発が起きます。
危険だから、夢の実験室には入らないようにママに言われていたサキ。
自分のせいで大好きなママが死んだ……ママは、おバカな私を恨んでいる──
悪夢(悪霊)の正体は“自分を責め続ける”サキ自身が作り出したモノでした。
モーレツな強さでユメミーワールドを破壊した悪霊は、サキの心と体をボロボロにします。
今にも壊れてしまいそうなサキを、野原一家、風間君にボーちゃん、マサオ君は放っておけません。
でも、サキを救う唯一の手段、ユメミーワールドを失った夢彦は、しんちゃんたちを責めます。
すると、力を振り絞るサキはカスカベ防衛隊と出会って、夢だった“友達”が出来たと微笑みました。
「パパ、お願い!皆を巻き込まないで、私を独りにしないで…」
夢彦に想いを伝えて、意識を失ったサキ……もう何も出来る事はありません。
そこに「あるに決まってんでしょ!」と、サキを助ける気満々のネネちゃん登場。
カスカベ防衛隊は、6人目の隊員・サキを苦しめる悪夢を、やっつける力が湧いてきます。
キラッキラの目で夢彦を見つめるカスカベ防衛隊は、サキの夢の中へ入るためお布団準備。
「待っててね」と、隣で眠るサキに声を掛けるネネちゃん。
風間君を見つめ「お隣だね」と、頬を染めるしんちゃん……「おやすみなさ~い!!!!!」
サユリの悪霊を怖がり、悲鳴を上げるサキを救ったのはカスカベ防衛隊です!
「キライにならないって、約束しちゃったもんね~」と、サキと指切りをするネネちゃん。
大きくて純粋な夢を持っているカスカベ防衛隊が、悪夢に立ち向かいます。
海パン姿のしんちゃんが「サキちゃんの夢から、消えろ~!」と、叫ぶとバクに変身!
でも、食べても食べても湧いてくる悪霊にお腹いっぱい。
アイドル歌手・ネネは、大好物のカニに変身!悪霊をハサミでチョキチョキ切っちゃう。
選挙活動をする風間君は「僕は……偉くなって世界中を、飛び回る!」と、飛行機に変身!
「え~っと、マンガ家になって…」焦って夢が浮かばず、悪夢に襲われるマサオ君。
ツラ過ぎてペンを折ろうとした時、自作マンガが“ペンは剣よりも強し”と語りかけます。
悪夢の鬼編集者・山田と戦うマサオ君は、ライトセーバーのようにペンを振り回して反撃!
風間君飛行機に乗るしんちゃんバクは、悪霊を吸い込むけど、大量過ぎて全部はムリ~。
そこに「どいて」と、小惑星・イトカワになって悪霊に直撃するボーちゃん!
それは、モーレツな破壊力でカスカベ防衛隊も、ブッ飛んでしまいます。
うなされる子供たちを見て、本当に悪夢を消せるのか困惑する夢彦とひろし。
すると「サキちゃんに、伝えなきゃいけない事が…」と、ある事に気づいたみさえ。
大イビキをかき、子供たちを追って悪夢の中へ入って行きます……
「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」最後ラストの結末は?
悪夢は消えた!?静かなモノクロ世界に「やった~!うほ~い♪」と、しんちゃんの声が響きました。
そこに、青いワンピースを着た“幼いサキ”が姿を見せます。
ソレもまた、ママを死なせてしまったと、自分を責め続けるサキが作り出した悪夢でした。
「サキは悪い子だから、ママに恨まれてずっと苦しまなくちゃ」と、追い詰められるサキ。
更に、パンツをはいてない悪夢“とにかく明るい安村軍団”まで現れ、怯えるしんちゃんを、みさえが助けます。
向かって来る悪夢を次々倒して行くみさえは、子供を想う母の気持ちを伝えました。
大切なバクのぬいぐるみを見つめるサキ、すると母・サユリが微笑みかけます。
「ごめんなさい」と、泣きじゃくるサキ、その孤独だった心をサユリが愛情で埋めて行きました。
「ママ、帰ってきて」と、寂しさで涙が止まらないサキですが、起こった現実は変わりません。
サキの涙を拭くサユリは「ママはね、サキの笑顔が大好きなの」と、サキを抱きしめます。
優しい光りに包まれ穏やかな気持ちになるサキ、それはみさえの温もりでもありました。
サユリは消えて行きますが、サキはもう大丈夫。
たとえ、また悪夢を見ても、サキにはカスカベ防衛隊が居るから怖くない!
しんちゃんがいつもの掛け声をしようとすると、笑顔を取り戻したサキが……
「カスカベ防衛隊 ファイヤー!」と、元気な声を上げます。
もちろん、しんちゃんたち5人も元気一杯「ファイヤー!!!!!」
その後、春日部から外国に引っ越したサキは、たくさんの友達が出来ました。
夢に困っている人を助けるために、研究をする夢彦は穏やかな顔をしています。
サキに会いたいカスカベ防衛隊「ねぇ、今晩あたり行ってみない?」
「いいね」
心が繋がる6人のカスカベ防衛隊は、楽しい夢の中でいつでも会える友達です♪
おしまい。
「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」見どころ
冒頭から、野原一家のおバカな夢に脱力!?
今作は、眠っている時に見る夢が舞台です。
笑顔が絶えないカスカベ防衛隊、対して全く笑わないサキは、大好きなママが自分のせいで死んでしまったと真っ暗な心。
『クレヨンしんちゃん』映画シリーズでは毎度のコトだけど、今作は“おバカと真剣”のバランスが秀逸です。
ふたば幼稚園に可愛いサキが来ると、マサオ君や風間君はネネちゃんを冷遇。
ボーちゃんも、SFホラー映画『光る眼』ばりに怖い!
得意の芸“おケツの割り箸折り”で鍛えた!?しんちゃんの引き締まったおケツは、随所で大活躍します。
個性的な夢を見るカスカベ防衛隊で、一番衝撃的なのが変な石集めが趣味のボーちゃん。
夢は“石になりたい!”そんな5歳児が、ボソッと呟く「青春…」は、心に沁みます。
夢彦の声を担当した俳優・安田顕、その無機質な声はまさに夢彦そのものです。
今作はゲスト声優がハマり、本人役で登場する“大和田獏”が最高で、もはや陰の主役だ!
ボーちゃんが頬を赤く染めて大興奮する大和田獏との出会い、まったりとした2人は最高。
「漠さん!漠さん!」と、カスカベ防衛隊に担がれた挙句、悪夢にブン投げられる獏さん。
今、改めて観ると最愛の妻・岡江久美子を探す姿に、何だかウルッとします。
巨大化したひわまりと、憧れの長い足になったシロも、バク探しでカスカベ防衛隊を支えますよ。
とにかく、劇中に盛り込まれたギャグは、数え切れない程あるのでお見逃しなく~。
5歳児になったひろしとみさえは、完全におバカ路線だけど、次第にあなたの胸を真剣に熱くさせる展開に!
母を失ったサキの“心に寄り添う”ではなく、夢の研究者だからこそ“元凶を消す事”に必死だった夢彦。
「……例え世界中が不幸になろうが、私は自分の娘を守る!」と、突き進む事しか出来ません。
不慮の事故で、シングルファーザーとなった夢彦の苦悩。
それを思うと一概にダメ父親とは言い切れませんが、友達や信頼できる周りの人々との繋がりを切り離す事は間違っている。
はき違えた夢彦の愛情、それでも父を想うサキの姿は、色々と考えさせられます。
「オラ、カスカベ防衛隊だもん」と、しんちゃんはサキを信じ続け、救ってくれました。
サキと“悪い子 仲間”のしんちゃん、サラッと心を和らげる事を言っちゃうのがカッコイイ。
ネネちゃんとサキが育む女の友情、その純粋な美しさも5歳児が大人に教えてくれますよ。
子供たちを追って、悪夢に立ち向かうみさえは、今作で“母の愛情”をぶちかまします。
「親にとって子供ってのは、自分以上なの!」と、しんちゃん、そしてサキに想いを伝えるみさえとサユリ 。
それは2分チョットの時間ですが、思い出すだけで泣けてしまう名シーン!お見逃しなく!!
母の目線で描かれていますが、この気持ちはきっと多くの人々の胸を震わせるでしょう。
でも「パンツはけ~!」と、悪夢・安心できない“とにかく明るい安村”に突進する姿は、笑っちゃいます。(これも“おバカと真剣”の見事な緩急です!)
起きてしまった悲しい現実は変わらない、心に残る罪悪感も自分の一部。
その想いも受け止めて前を向いて生きるサキは、心が繋がるパパやママ、友達がいるから大丈夫。
エンドロールで映し出されるのは、カスカベ防衛隊の6人が見る楽しい夢!
♪ケツメイシの『友よ~この先もずっと…』が本当にピッタリで、心がポカポカします。
今作は『クレヨンしんちゃん』で、大人が泣ける名作の一つ!
最後までお楽しみ下さい。
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