映画「トレーニング デイ」はデンゼル・ワシントン主演、アントワーン・フークア監督の2001年の映画です。
この映画「トレーニング デイ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
ロス市警伝説の刑事と組んだ新人刑事の壮絶な1日を描いたサスペンス「トレーニング デイ」をご堪能ください。
「トレーニング デイ」あらすじ
ロス市警の交通課に勤務するジェイク・ホイト(イーサン・ホーク)。
麻薬捜査課への移動が決まり、出世コースに乗れるかもしれないと期待しながら新たな勤務に就きます。
初日、上司のアロンゾ・ハリス(デンゼル・ワシントン)に呼び出されたジェイク。
少しクセのあるアロンゾにどぎまぎするジェイクでしたが、アロンゾはお構いなしに自分のペースで事を進めるのです。
そして、現場に出たアロンゾは、ジェイクに「今日は現場を経験させてやる、訓練日だと思え。」そう言い、6人目の部下になれるかどうか自分の実力を見せて見ろ、性に合わなければまた元の場所に戻ればいい、と挑発するのでした。
アロンゾはそのまま、麻薬の密売所にジェイクを連れて行きます。
そこにはアロンゾが飼い犬だという情報屋の少年がいました。
少年のタレコミ通り、麻薬の密売が目の前で行われ、その現場を押さえる二人。
取り押さえた少年らから麻薬を押収します。
アロンゾは、優秀な麻薬捜査官なら麻薬を知ってないといけないと言い、押収した麻薬をジェイクに吸わせようとします。
ジェイクはそれを拒否しますが、それならこの仕事から降りろと言われ仕方なく吸うことに。
次にアロンゾが向かったのはロジャー(スコット・グレン)という密売人の元。
アロンゾはジェイクにロジャーを友人だと言って会わせます。
しかし、ジェイクは先ほど吸った麻薬で正気ではなかった為、二人が話している内容を理解できずに過ごすのです。
ジェイクの一日はまだ始まったばかりです・・・
「トレーニング デイ」ネタバレ
ロジャーの家からの帰り、レイプをされそうになっている少女を見かけたジェイク。
すぐに車を止めてもらい助けに向かいます。
犯人たちに立ち向かっていったジェイクは二人の犯人を一人で相手にしますが、アロンゾは見物を決め込むのです。
犯人を逮捕しようとしたジェイクでしたが、アロンゾは犯人たちに暴行を振るっただけで逮捕しようとはしませんでした。
呆然とするジェイクでしたが、そこに少女の身分証が落ちているのに気づき拾って帰ります。
ジェイクは犯人を逮捕しなかったアロンゾのやり方を非難しますが、アロンゾは、こんなのは下っ端の仕事だ、麻薬捜査官は大物しか相手にしない、そう言って聞かすのです。
車いすに乗った密売人に声を掛けたアロンゾとジェイク。
しかし、その男はジェイクらが警察だと勘づきその場から離れます。
その男を追えとジェイクに指示するアロンゾ。
店に逃げ込んだ男をジェイクが捕まえると、アロンゾは尋問を始めます。
持っていないと言い逃れる男の口にペンを差し込み飲み込んでいた薬物を吐かせたアロンゾは、その男が銃も所持していたことを脅しのネタにし、このことを見逃す代わりに密売組織のボスを教えろと詰め寄るのです。
男は観念し、郡の刑務所にいるサンドマンという男の名前を口にします。
サンドマンの住所を調べたアロンゾは、偽物の令状を手にサンドマンの家を家宅捜索することに。
ジェイクがサンドマンの妻を見張っている間、家の中を物色したアロンゾは、隠し金を見つけそれを懐に忍ばせます。
この家には何もなかったと言って謝罪を口にするアロンゾに捜査令状を見せろというサンドマンの妻。
アロンゾは偽の捜査令状を見せて家を後にしますが、妻はそれが偽物で、金を奪われたことに気付き騒ぎ立てます。
それを聞いた近所のギャングたちはアロンゾたちに向けて銃撃を始めますが、アロンゾはジェイクに運転を任せ応戦することに。
二丁の銃を使いこなしギャングの銃撃から逃げることが出来たアロンゾでしたが、ジェイクはアロンゾの行動に異常さを感じ始めます。
その後、ジェイクがアロンゾに連れて行かれたのはとても治安の悪い地域でした。
警察官の間でも、部隊を組んでいかないといけない場所と認知されているような場所です。
アロンゾはこの地域の顔役をしています。
向かったのはアロンゾの愛人サラ(エヴァ・メンデス)と息子が住む家。
二人はそこで昼食を取る事にしました。
それからロス市警の幹部たちと会うためレストランへ移動したアロンゾはジェイクを一緒にその席へと連れて行きます。
彼らとは離れた席に一人で座ったジェイクは、アロンゾたちの話に聞き耳をたてると、その内容はとても警察官がするような内容ではありませんでした。
彼らは皆、汚職に関わっていたのです。
アロンゾはその中の一人から、ロシア人と揉めていることを指摘され、消される前にロスから逃げろと言われますが、アロンゾは昔からの付き合いがある情報屋から金を引き出してそれで解決すると断言します。
レストランを出たアロンゾは、賄賂の金を幹部の車に忍ばせ、その代わりに捜査令状を手に入れることに。
仲間の刑事に連絡し、この後の計画を立てます。
厳重に装備をして向かったのはロジャーの家でした。
アロンゾは、ロジャーの隠し金を奪う計画を立てていたのです。
偽の令状を使って、ロジャーの家の床下にある大金を見つけたアロンゾは、仲間の刑事たちに分け前を渡します。
もちろんジェイクにも渡しますが、ジェイクは頑なにそれを受取ろうとはしませんでした。
ロジャーは、この事を黙っていないとアロンゾに話しますが、アロンゾは最初からロジャーを口封じのために殺す予定だったため、ジェイクにその役を任せようとします。
しかしジェイクは悪い冗談だと言って本気にしません。
アロンゾはそんなジェイクに愛想をつかし、自分でロジャーを射殺します。
ロジャーが撃ってきたから正当防衛で撃ち返したという風に偽装するため、防弾チョッキを着た刑事をロジャーの手に握らせた銃で撃つアロンゾ。
そして、そこにいる全員が口裏を合わせられる様、どんな順番で家に入ったか、どんなふうに銃で撃たれたかストーリーを作り上げるのです。
ロジャーが発砲して刑事が撃たれたため、次に乗り込んだジェイクがロジャーに発砲した。
そんなストーリーをでっち上げられたジェイクは自分撃っていないと拒否します。
しかし、アロンゾはジェイクの銃を使っていたのです。
麻薬も吸い、その上酒も飲んでいるジェイクの証言など誰も信じてくれない、ここにいる警官は皆ジェイクがロジャーを撃ったと証言すると脅され、やっと自分がアロンゾにはめられていたことに気付くのです。
ジェイクは、こんなのは捜査でもなんでもなく、ただの犯罪だとアロンゾを責めます。
しかし、アロンゾは、これが現実なんだとジェイクに言い聞かすのです。
その後アロンゾは、刑務所にいる情報屋の家族の面倒を見るといって、食料などの荷物を運ぶのをジェイクに手伝わせます。
しかし、向かった先はギャングたちの集う家でした。
アロンゾはトイレに行ってくるとジェイクに告げそのままその家から姿を消します。
ジェイクはそんなことも知らず、ギャングたちとポーカーをすることに。
ギャングたちはその席でアロンゾがロシア人の大物を殺してしまった事で100万ドル支払わなければならないとジェイクに聞かせます。
そして、アロンゾから渡された金をジェイクに見せ、アロンゾがジェイクの殺しを依頼したことを分からせるのです。
ジェイクはその場からどうにか逃げ出そうとしますが、捕まって殺されそうになってしまいます。
ギャングたちは、ジェイクを殺す前に金を盗もうとジェイクのポッケから財布を取りだします。
しかし、それはジェイクが助けた少女の物でした。
その少女はギャングの頭の男の従兄妹だったのです。
そのことに気付いたギャングは、何故ジェイクがこの財布を持っているのかを問いただします。
ジェイクは、レイプされそうになっていたところを助けた。その時に落としていった財布を拾ったのだと話します。
ギャングはそのことを確認するために少女に連絡をして確認すると、ジェイクの言っている事が真実だと分かり、従兄妹を助けてくれたお礼に見逃すというのです。
ギャングの家を出たジェイクは、銃を片手にアロンゾの愛人の家へと向かいます。
家の前を固めていたギャングたちはジェイクに何の用だと問いますが、ジェイクがアロンゾに会いに来たと言えばそのままジェイクを中へと通すのです。
アロンゾの息子にドアを開けてもらい部屋の中に入れてもらったジェイクは、どこかに隠れていてと告げてアロンゾのいる寝室へ向かいます。
銃をアロンゾに銃を向け、金をしまい銃を枕の下に隠せと言うジェイク。
しかし、アロンゾはびくりともせず、堂々とジェイクと話します。
ロジャーを撃ったのはお前で、証言する奴もいる、お前がやってない証拠はどこだ?
そう言ってまたジェイクを脅すのです。
「トレーニング デイ」最後ラストの結末は?
しかし、ジェイクはアロンゾの脅しに屈せず銃を向けます。
そんなジェイクの隙を狙ったアロンゾは、ベッドのしたに隠していた銃を取りジェイクに発砲するのです。
銃撃戦になりますが、ジェイクがアロンゾの息子と愛人の安全に気を取られている間、アロンゾは窓から逃走を図っていました。
ジェイクもアロンゾの後を追って窓からベランダに出ます。
しかし、アロンゾにボコボコにされてしまうのです。
立ち上がれないジェイクを置いて、アロンゾは金を持ってロシア人の元へと向かいます。
それを見たジェイクは、アロンゾが運転している車めがけてベランダから飛び降りるのです。
ジェイクを車から振り落とそうと急発進を繰り返し、衝突した衝撃で脳震盪を起こしたアロンゾ。
ジェイクは金を奪い、そんなアロンゾを何度も殴ります。
アロンゾは集まってきたギャングに、こいつを殺せばたんと金をやる、そう叫びますが、それに応えるものはいませんでした。
アロンゾはジェイクに金を返せと詰め寄りますが、ジェイクはアロンゾの臀部を撃って威嚇します。
それでも大人しくならないアロンゾに銃を向けたのはギャングたちでした。
ギャングたちはアロンゾに銃を向け、ジェイクに早くここから去るよう言います。
ロシア人へ渡す金を失ったアロンゾはここから逃げ出そうと車を出しますが、四方を見知らぬ車に囲まれてしまうのです。
車から出てきた覆面の男たちに銃撃されてしまうアロンゾ。
やっと自宅に戻ったジェイクはニュースの報道でアロンゾの死を知るのでした。
THE END
「トレーニング デイ」見どころ
デンゼル・ワシントンの悪役、素晴らしかったです!
存在感が凄い!
ストーリーは、よくあるバディ物ではなく、正義とは正反対にいる刑事と、新米刑事の対立。
見応え充分なストーリーです。
序盤にアロンゾが見て見ぬふりをし、ジェイクが助けた少女が物語のキーになっていたのも秀逸でした。
もしかしたら、アロンゾは本当は良い人なのかもしれない、どんでん返しがあるのかもと思いましたが、ストーリーが進むにつれアロンゾの悪しか出てこない。
正真正銘の悪でした。
もしかして最後は、死んでしまった悪のアロンゾの代わりにジェイクが・・・なんてこともよぎりましたが、最後までジェイクは正義の警官で良かったです。
裏の世界の闇が見れる、そんな作品でした!
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