「スペル」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「スペル」ネタバレ あらすじ
ホラー・スリラー

映画「スペル」はオマリ・ハードウィック主演、マーク・トンデライ監督の2020年の映画です。

この映画「スペル」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

呪術が支配する恐怖の村に囚われてしまうオカルトホラー「スペル」をご堪能ください。

 

「スペル」あらすじ

山奥の小さな集落で暮らす人々は、古くから伝わる呪術フードゥーを信じています。

呪術師は、黒人の老女エロイーズ(ロレッタ・デヴァイン)。

「皆のための、最高の“まじない”だ!」

そう言ってエロイーズの力を称えるのは、亭主のアール(ジョン・ビーズリー)。

エロイーズお手製の分身人形“ブギティ”は、住民一人一人によく似ている。

まさに一心同体のソレにまじないをかけると、その人は病が治るのでした。

 
人々を救うエロイーズは、とっても優しい呪術師・・・という訳でも無いようです。

エロイーズたちが待ち望んでいるのは、特別な力が宿る“赤い月の夜”。

儀式に必要な、生贄となる人間も・・・

奇しくも、エロイーズたちの集落がある山の方へ向かっている者が居ました。

黒人男性、マーキス・T・ウッズ(オマリ・ハードウィック)。

彼が操縦する自家用飛行機には、妻ヴィオラ(ロレイン・バローズ)と子供二人の姿も。

マーキスが生まれ育った故郷が集落の近くで、この日は父の葬儀のため帰郷です。

 
途中、立ち寄った寂びれた給油所で爺さんが作っているのは、フードゥーのまじない袋。

「幸運のため…。“まじない”をかけようとする者から守る」

ソレに見覚えがあるマーキスだけど、古い習慣を笑って「要らいよ、信じてない」と。

堅物そうな保安官にも出会い、年頃の息子・タイと娘・サムは「…気味悪い町」と悪印象。

爺さんの忠告も聞かずに、マーキス家族は飛び立ちました。

 
次第に嫌な空気が漂うと、嵐に巻き込まれた飛行機は山中に墜落──

幸運にも助かったマーキスは、呪術師エロイーズと夫、その息子が暮らす家で目覚めます。

※これより先、砕けた言葉が使用されますが、本作のイメージに沿った表現である事をご理解ください。

 

「スペル」ネタバレ

マーキス(は気づいてません)が“監禁”されてるのは、屋根裏部屋。

お喋り好きな老夫婦アールとエロイーズは“生贄”を見ては「ウヘッ」と、はしゃいでる。

妻と子供たちの事を聞いても「アンタしか居なかった」と、チョット目が泳ぐ亭主アール。

「捜しに行く!」って言えば、無口で強い息子のルイスがマーキスをベッドにドーン!

怪我しても気力は失ってない、厄介なマーキスに“寝ちゃう粉”を吹き掛けるエロイーズ。

既に呪術師の手中に落ちてるマーキス、その不安は恐怖へと変わって行きます。

 
歌いながらミシン掛けをする、老女エロイーズ。

ご機嫌な理由は、マーキスの血や色々入る不気味な分身人形ブギティが完成したから♪

屋根裏部屋の窓際に見張り役のブギティを置いて、塩で結界も張ります。

大事な生贄マーキスを、絶対に逃がさない!

“目覚める粉”でマーキスを起こし「正真正銘の呪術師だよ!」と、ドヤ顔のエロイーズ。

お決まりの不気味な笑顔に、しばらくマーキスはベッドで呆然とするのでした。

 
どうにか“負けるもんか!”と気合を入れ直し、起き上がったマーキス。

床に右足を下ろして、次は左足「ぐああああっ…(イターーーーい!)」

墜落事故で怪我したマーキスは、目覚めてからず~っと“左足”に違和感ありあり。

グルグル巻きにされた包帯には血が滲み、床に足裏をつけただけで激痛に襲われるんです。

病院にも連れてってもらえないし、エロイーズは電話が無いって言う。
(老女が呪術師だと知っても、まさか自分が生贄だなんて思ってないお気楽なマーキス)

外部とは、完全に遮断された集落から出るには・・・痛くても歩く!

そんな純粋バカな頑張り屋マーキスに神が微笑んだのか、結界は簡単に解け窓が開きます。

 
そして、屋根伝いに脱出成功。

どこかの納屋に辿り着いたマーキスは、人の声に気づき屋根の隙間から中を覗きました。

目撃したのはおぞましい集会!エロイーズを崇拝する住民が集まっています。

正気の沙汰とは思えない現実に、恐れをなすマーキスは屋根裏(監禁)部屋にUターン!

“マーキスがアレを見た”と、完全に怪しむエロイーズの口撃をかわしベッドで眠ります。

 
翌朝、猛烈に腹が減ったマーキスは、エロイーズお手製の具沢山スープにご満悦。

特に、骨付き肉が美味しくてお代わり!・・・それは行方不明の息子・タイの手でした。

「ぅ…おぇぇ(息子を食べちゃったーー!)」妻や子供たちは、殺されてしまったのか?

吐き出すマーキスを見て、エロイーズは嬉しそうに笑いました。

 
呪術師エロイーズと亭主アールが、待ちに待った“赤い月”は今夜。

ウキウキ気分の老夫婦と息子がお出かけ、しばらくは帰らないみたいです。

タイムリミットが迫る生贄のマーキスに、脱出チャンスが巡って来ました!

とりあえず、マーキスが一番気になってたのは、未だに治らない左足。

血が滲むグルグル巻きの包帯とガーゼを剥がすと・・・嘘だろ!

(足裏~くるぶしを優に超える)長くて太い釘が、ブッスリ刺さってたのかよ?

「あぁ…ぐぁぁ…」全身を震わせ失神寸前のマーキスは、ソレを抜き取ります──

 
家の中や、(儀式で使用した動物が埋められた)土の中。

家族を捜すマーキスが地下へ行くと、あったのは人間の残骸や無数の分身人形ブギティ。

更に、写真と“赤い月 命の転移呪術”が記された、怪しい書物を見つけました。

写真にはエロイーズとアール、息子ルイスが写っていて日付は1860年?!

えっ、長生きし過ぎじゃね?150年以上も生きてるってこと~!

えっと、俺はまじないをかけられて、今夜“俺の心臓を捧げて”寿命を延ばす儀式が行われるのか?

とりあえず(きっと後で役立つから)、やれる事をやって臨戦態勢をとる頑張り屋のマーキス。

幸運にも息子・タイのスマホも見つかると、ヤバい老夫婦と息子が帰って来ました。

 
すっかり気持ちが昂ってるマーキスは左足に刺さってた、どデカイ釘を両手で握りしめ“殺る気”です。

だけど、ある一言を聞くと屋根裏部屋にUターン。

それは「アイツが歩き回ってたのなら、斧で足を切り落してやる!」

あの老夫婦なら本気でやるだろうし、ルイスにも勝てる気がしない・・・戦意喪失です。

マーキスは切り落とされる悲劇より、どデカイ釘をもう一度ブッ刺す方を選択。

悲しくも自らの手でグイグイ押し込む頑張り屋は、悶絶するのでした。

 
エロイーズにバレずに済んだマーキスが次に挑戦するのは、バッテリー残量1%のスマホで救助要請!

繋がったのは寂びれた給油所で出会った、堅物そうな保安官です。

老夫婦を知っている保安官は、マーキスを迎えに行くと言ってくれたけど無駄でした。

儀式まであと数時間となったエロイーズは、(釘をまた抜いて)不審な動きをしてるマーキスにイライラ。

屋根裏部屋に突入するや否や、マーキスの分身人形ブギティをギューギュー押しちゃう。

エロイーズの攻撃に、圧死寸前のマーキスは(ブギティの舌を抜かれ)声も奪われます。

もちろん、保安官はマーキスに気づかないまま、町へ帰ってしまいました。

 
それでも必死に、森の中へ逃げ込んだマーキス(と舌を戻した分身人形ブギティ)。

保安官が乗る車に助けを求めるけど、彼も結局エロイーズを崇める男でした。

行き先は、生贄マーキスを待つ住民が集まる納屋。

エロイーズにまじないをかけられた妻と子供たちも居ますが、マーキスの声は聞こえていません。

“寝ちゃう粉”を吹き掛けられテーブルの上で横たわる、生贄マーキスに歓声を上げる住民。

外はすっかり夜、赤い月が浮かび儀式が始まります──

 
マーキスの心臓をえぐり取ろうと、ナイフを持って上機嫌のエロイーズ。

その亭主アールも、早く俺にくれ~♪ってシャツをはだけて浮かれ顔。

完全に油断していると、突如起き上がったマーキスがアールの心臓をグサリ!

納屋に居たエロイーズや住民は、驚いて一斉に逃げ出します。

 

「スペル」最後ラストの結末は?

──“家族捜しで地下に行った時”、マーキスがしていたのはこんな事でした。

小瓶に入ってる“寝ちゃう粉”と“目覚める粉”を発見!中身を入れ替えちゃおう。

ついでに、エロイーズたちのブギティを作ってみようかな・・・結構簡単に出来た~♪

儀式中、ずっと“寝ちゃう粉”を掛けられた演技をしていただけのマーキス。

妻と子供たちが目覚めて感動の再会!

ここからマーキスの逆襲が始まります。

 
この集落から脱出するためには、車が必須!

マーキスは森を走る保安官をブッタ切り、車を手に入れます。

次は、無口だけど強いルイスとの勝負に挑むマーキスですが、やっぱり劣勢に立たされる。

だけど、そんな事は想定内!

しっかり水に沈めたルイスの分身人形ブギティ、次第に効いて来たようでルイス死す。

一緒に長生きして来た夫と息子の死に、エロイーズの絶叫が轟きました!

 
もはや無双のマーキスは、エロイーズに“寝ちゃう粉”を吹き掛け黙らせます。

そして、お手製のエロイーズ・ブギティを放り投げると、ハンマーでフルスイング!

流血しながらも不屈の精神で立ち上がるエロイーズを、マーキスは徹底的に殺る気です。

納屋には塩で結界!

燃え盛る火の中に取り残されたエロイーズの絶叫が再び轟き、やがて静まりました。

 
おぞましい集落から、脱出したマーキスたち家族四人。

焼け落ちた納屋にはエロイーズのブギティ、その目が──

THE END

 

「スペル」見どころ

ホラー映画『スペル』・・・名作なので、たくさんの方にご鑑賞いただきたい!

とにかく痛い!そして不気味!!もう変なゾワゾワを存分に堪能できちゃいます。

ただし、上質なホラーが好みの方には「なんじゃコリャーー!」と、怒られそうな気も…

初めはカッチリした文章で『スペル』を紹介しようとしたけど、どうも違う。

なぜなら、私にとって恐怖を感じるよりも爆笑する映画だから!嘘は書けな~い!!

このどうしようもない気持ち…観ればあなたにも、きっと理解してもらえると信じてます。

 
私は、ホラー映画好きではありますが、突然の物音に過剰反応するビビり。

だけど、本作でビクッ!ってなるのは一か所くらい。(暗闇でドンのパターン)

という訳で、息を呑む緊張感よりも「気持ち悪くてウケるー」と、広い心で笑っていただける方にオススメです。

ご注意いただきたいのは分身人形ブギティに釘といった、本作が誇る名場面の衝撃。

グロいのが苦手な方は、頭にこびり付くと今後の生活に支障をきたす恐れもあるかも!?

 
マーキス・ブギティとの初顔合わせは、本編の27分頃。

自分の顔に似たブギティを見たマーキスは呆気に取られ、私はまさかのフォルムに失笑。

それ以降はエロイーズのやる事に、ポカーンとするマーキスの顔がツボでしかありません。

もちろん、釘が刺さった左足は「あぁ痛いよ~」と、感情移入しますが度々映り込むブギティに失笑。

もう、反射的に笑うようになったので、この映画を楽しむ事に決めました。

 
そして、“楽しむ”を強烈に決定付けたのは、マーキスが目撃する集会です。

体に不具合のある二人の住民が、エロイーズに術を施してもらうんですが、もうゾクゾクが止まらない!

あまりのカオスっぷりに「ぎょほ…むふ…だはー!」って、自分でも良く分からない笑いが止まりません。

特に、二人目のジュリアスって爺さんがヤバすぎなんです。

コレは、ブギティや釘よりもキツイかなぁ、グロいのが無理な方はトラウマ級の衝撃…

おぞましい集会は本編33分頃から始まるので、興味ある方は是非何が起こるか知らないまま楽しんで下さい。

 
いよいよ左足ご開帳~!マーキスが釘を抜くギシギシっていう音、ここはホント痛いです。

ドクドク滴り落ちる血に「あちゃ~」って、観てる側も気分は最悪だけど「イヤーん!」ってなるのは膿!

ヤベーです、めっちゃエグい場面で本作の最高潮!と言いたいところですけど違います。

そう!もうお気づきですよね…“マーキス、抜いた釘をも一度入れるってよ~”。

 
本編の63分頃、外出からエロイーズとアール、ルイス親子が帰って来ます。

まさに、自らを拷問にかけるマーキスは、全身ギューンってシビれる!

ソレを観て、狂ったように笑う私…ほんと自分がヤバい人間に思えてなりません。

とにかく、最後の一押しが物凄いので、衝撃映像が苦手な方は十分ご注意下さい。

 
その後、エロイーズ信者とも気づかず、保安官が来るのを待つマーキス。

68分頃、壮絶な顔をしてまた釘を抜き、エロイーズがマーキス・ブギティをギュー押しの場面へ。

ここまで衝撃を耐えられたあなたなら、もう怖がることなく完走できるでしょう。

だけど、“ある意味マーキスが一番怖いかも”と、感じてしまうかもしれません。

 
75分頃、家族の意識を戻し抱き合って喜びをかみしめるマーキスと妻、子供たち。

ところが!息子・タイの手が無いと気づいたマーキスの顔が凄いんです。

ママたちは「何てこと!」と、当然ショックを受けています。

一方、美味しく食した親父はというと「…やべぇ、絶対に黙っとこ」って顔なんです。

そして、深掘りされないように「こっちへ」と移動開始、切り替え早っ!

何とも言えないマーキスの表情は、もしかすると本作一番の大爆笑になるかもしれません。
※あくまでも、個人の感想です。

 
本編上映時間は91分、まだまだ語れるほど濃厚な“ホラー”映画『スペル』。

最後、マーキスと対決するルイスは『グリーン・マイル』(2000年)のコーフィを彷彿!?

ハンマーでクリーンヒット!エロイーズの飛びっぷりもツッコミたくなる最高のデキです。

「B級なんでしょ?」なんて言わないで下さ~い。

ちょっと空いてる時間に、みんなで「オェー!痛~い!!」って“大笑い”してみませんか!

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