「ジーン・ワルツ」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「ジーン・ワルツ」ネタバレ あらすじミステリー/サスペンス

映画「ジーン・ワルツ」は菅野美穂主演、大谷健太郎監督の2011年の映画です。

この映画「ジーン・ワルツ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

チーム・バチスタの海堂尊が代理母出産を描いた「ジーン・ワルツ」をご堪能ください。

 

「ジーン・ワルツ」あらすじ

北海道極北市のある病院。

第2子誕生を心待ちにする父親と、もうすぐお姉ちゃんになる娘が手術室の前で待っています。

そして男の子が生まれましたが、何かトラブルがあったようで手術室の中は異様な雰囲気に。

待っている間に眠ってしまい、起きたらひとりだった娘。

ひとりで院内を歩き回るとそこには呆然とした産婦人科医、三枝久広(大森南朋)の姿が。

そして、手術室でむせび泣く父親。

病院の外にはたくさんのマスコミ、そして警察がいます。

三枝は危険性を理解していたのに無理に帝王切開をして母親を死なせたとして逮捕されてしまいます。

 
帝華大学医学部産婦人科学教室で顕微鏡をのぞき込む女医、曾根崎理恵(菅野美穂)。

理恵は講師をしながら、週一回非常勤の医師として産婦人科医院マリアクリニックに勤務しています。

生命の誕生を奇跡と講義する理恵。

 
幸せそうな妊婦が集まった待合室を歩く理恵。

そんな理恵に准教授・清川吾郎(田辺誠一)が声をかけます。

最近自分を避けていないか?という清川。

そこに教授の屋敷(西村雅彦)がやってきました。

屋敷の学部長昇進に合わせ、清川が教授になる事が内々で決まっています。

 
マリアクリニック唯一の医師、理恵。

マリアクリニックは閉院が決まっているのです。

そして看護師も妙高みすず(濱田マリ)ひとりだけで、通う妊婦は4人しかいません。

 

「ジーン・ワルツ」ネタバレ

不妊治療の末、人工授精で妊娠した39歳の妊婦荒木浩子(南果歩)と夫の隆(大杉漣)。

浩子はただいま8週の妊婦で、この時期に幾度か流産を経験しています。

そのため、妊娠が継続できていることに隆が涙ぐみます。

 
次にやって来たのは二十歳で8週の妊婦、青井ユミ(桐谷美玲)。

彼女は玄関で息をチェックしますが、言ったでしょと理恵から喫煙を注意されてしまいます。

夫の承諾なしに子どもをおろそうとしているユミ、夫は消えたと言います。

子どもの無事を願う荒木とは正反対の態度の由美。

 
一方、浮かない顔で待合室に座っている甘利みね子(白石美帆)は27歳で妊娠13週。

みね子には理恵もうまく言葉がかけられません。

出した答えは夫との結論かと確認する理恵。

 
最後の妊婦がやってきました。

顕微授精で妊娠した55歳の高齢妊婦、山咲みどり(風吹ジュン)です。

現在妊娠10週の彼女は2個の受精卵が着床し、双子を妊娠していることが分かりました。

双子の妊娠に戸惑うみどり。

 
理恵が勤めるマリアクリニックの院長はあの三枝久広の母、茉莉亜(浅丘ルリ子)です。

茉莉亜は肺癌に侵され、さらに息子の事件のことで大分体が弱っているようです。

院長の命はもう長くなく、理恵に任されているマリアクリニックの閉院まであと数カ月。

茉莉亜に会い、三枝の面会を思い出す理恵。

三枝の面会に行った理恵と清川でしたが、三枝は死んだような眼をしていました。

ママと動物園に行きたかった、と三枝は病院で交わされた父と娘の会話を繰り返し呟きます。

 
マリアクリニックからの帰り、理恵を送る清川。

清川はマリアクリニックの存続は不可能だと言います。

しかし理恵は最後まで妊婦を見ると宣言します。

 
夜、道端に止められた救急車。

中には興奮した妊婦と夫がいます。

しかし病院はいっぱいで、救急車を動かすことすらできません。

そのまま妊婦と赤ん坊は死んでしまいました。

そんな記事が載った新聞が茉莉亜の横に置かれています。

 
診察室。

赤ちゃんの動きを確認した荒木夫婦、隆はまたも泣き出します。

ユミは夫の名前を自分で書いた中絶書を出します。

あまりの態度にあきれる理恵に違うところで堕す、と言い残してユミは診察室を飛び出します。

そんなユミに待合室にいたみね子は「生きているのよ、お腹の中で」と叫びます。

赤ちゃんが生まれって奇跡なんだから、と言うみね子。

夫の健司(音尾琢真)が慌ててユミに謝ります。

産婦人科に来るのは、幸せな妊婦ばかりではないのです。

 
子供を堕す決断をした甘利夫妻。

しかしこのふたりには、中絶するしかない仕方のない事情があったのです。

産もうと言ってくれたことで嬉しかった、でも仕事も無くなってしまい産むのをあきらめたことを一生懸命話す健司。

すぐに死んでしまうとしても家族としてきちんと出会って別れたい、なんとかならないかと理恵に言います。

 
もうすぐ教授になる清川。

清川に部下がマリアクリニックの側で50代の妊婦を見た、50代の妊婦なんて代理母ではないかと言います。

その言葉が離れない清川。

清川から子宮摘出を受けた過去がある理恵。

卵巣を含め摘出したものの保存を頼みます。

 
代理母出産について講義する理恵。

代理母出産は産婦人科学会に禁止されていることを説明し、肯定するわけではないと言いつつも代理母出産をする人の気持ちになってほしいという理恵。

その話を教授の屋敷が止めます。

横には清川の姿が。

マリアクリニックでの代理母出産について尋ねる清川。

過去に男女の関係を持った清川と理恵、清川は理恵にあの時に言った私決めたという言葉の意味を聞きます。

 
毎度ふたりで来る荒木夫妻、浩子は自然分娩したいと言います。

いざというときの為、帝王切開もできる日に分娩できるようにしようと提案する理恵。

そしてまたもやって来たユミ、いきなり怒鳴って来たみね子に文句を言いたいと言います。

しかし、みね子はもう来ることはありません。

みね子は子供を人工中絶したのです。

キレるユミに理恵はあるものを見せようとします。

止める妙高。

理恵がユミに渡したのはアルバムでした。

 
かわいい赤ちゃん達の写真、その中に5分間生きたゆいの写真もありました。

理恵が見せた買った写真は小さな手形と足型、そして小さく言われなければ人間の赤ちゃんとわからない子供を抱いた数枚の甘利夫妻人の写真でした。

ゆいは母親のおなかから出たら数分で死んでしまう無脳症を患っていたのです。

それで甘利夫妻は中絶をすることになってしまいましたが、光を見せてあげたいと3人で束の間の親子の時間を過ごすことを選んだのです。

 
やってきたみどり。

理恵の話を無視して子供の頃からの悪いくせよなどというみどり。

理恵もみどりを無視して話を進めます。

そして「私がきちんと理恵ちゃんを生んであげてれば」と言われてつい「お母さん!!」と言ってしまう理恵。

 
またも理恵を待つ清川。

そんな清川に隆が声をかけます。

自分の理髪店の前に車を停めていた清川を、散髪することになった隆。

隆は子どもを授かるまでのことを穏やかに語ります。

「妊娠したの」という屋敷。

理恵が大学を辞めることになったのです。

さてと、とさっぱりした表情の理恵。

 
その頃、お腹が膨らんできたユミ。

マリアクリニックに入りづらいユミは病院の裏でタバコを吸い、それを妙高に見られてしまいます。

声をかけられてとっさにたばこを隠したユミは、茉莉亜に出会います。

マリアはユミが生もうという気持ちになっていることを気付いていました。

赤ちゃんが生まれたら世界が変わるという茉莉亜。

ユミはついにひとりで産むと決心し、名前も決めます。

「光を見せてあげられる」と言うユミ、甘利夫妻の気持ちは届いていたのでした。

 
医局にいる清川の目に、テレビに映った理恵が入ります。

妊婦の受け入れ不能事件について語る理恵、医局を辞めたのは体制を外から変えるためだったのです。

そしていずれ新たな母子救済センターを作ろうとしている理恵。

妊婦の診察をいつでも受け入れ、産みたい女性に産ませる病院を作りたいという理恵を屋敷が清川につぶせと言います。

 
そんな清川に帝王切開を頼みたいという理恵。

みどりの帝王切開予定日に、台風が上陸しました。

清川はクリニックに来たもののまだ手術するか決めていないと言います。

3つ聞きたいことがあると清川はテレビで理恵が言った事、そしてみどりのお腹の子のことを聞きます。

君の子だろうという清川、理恵は学生結婚をしていたのであまり知られていませんが旧姓が山咲であることを清川は調べたのです。

そんな時、クリニックに中絶すると言っていた頃よりも大分落ち着いた様子のユミがやってきました。

みどりもすでに待合室にいます。

自分の母親に代理母出産させるのを手伝えないという清川。

 
そんな時、妙高から電車が止まってクリニックにたどり着けない連絡が入ります。

さらにユミの叫び声が。

みどりが破水したのです。

さすがに目の前で破水したら清川もほっておくわけにはいきません。

そこでさらにユミも破水してしまいます。

「始まっちゃった?」と理恵。

そこにびしょ濡れの隆が飛び込んできました。

浩子も合わせて3人が同時に産気づいたのです。

しかし窓が割れて診察室が水浸しに。

病院内はめちゃくちゃです。

 
妙高はまだ来ることができませんが、「私も見届けたい」と何とか来ようとしています。

清川は帝華大の医局に助けを求めますが人はいなく、唯一いる部下はマリアクリニックに巻き込まれたくないと言います。

何とか全員無事に産ませたいと算段を考えますが、どうしても人手が足りません。

理恵の頭を茉莉亜のことが頭をよぎりますが、清川がそれは無理だと断言します。

 
さらにクリニックで停電が起こります。

予備電源で何とか電源を確保した中、みどりは手術室へ。

帝王切開には2名必要ですが、浩子から離れられない理恵。

そこに補助具を使って白衣を着た茉莉亜が現れます。

止める理恵に茉莉亜は、これより大切なことが世の中にあったかしらと言います。

そして茉莉亜の判断で先に浩美が生むこととなり、準備する清川と理恵。

待合室で茉莉亜は残った隆に準備を手伝わせます。

そして理恵にあなたの時を思い出す、というみどり。

手術室の前でソワソワする隆、浩子は無事男の子を出産します。

 
しかしまだ終わりません。

次はみどりとユミの出産です。

みどりの出産に入った清川は理恵に3つ目の質問、好きな人の子かと尋ねます。

もちろんです、と答える理恵。

みどりの帝王切開が始まりましたが、そこでついに予備の電源が切れてしまいました。

そんな中、茉莉亜はユミの子を取り上げました。

恵理たちも今度はランタンの光を頼りに手術を行います。

手術中、大丈夫だからねお母さんという恵理。

ついにみどりの子が生まれました。

そして全員の出産が無事終わり、病院に赤ちゃんの声が響いているところにびしょびしょになった妙高が到着したのでした。

 

「ジーン・ワルツ」最後ラストの結末は?

「正しいと思てるか、自分でやった事」と尋ねる清川。

清川は不妊学会の理事に代理母出産のことを告発すると言い、理恵は告発するのは自分なのか生まれてきた子どもたちなのかと尋ねます。

しかし清川はすでに告発する気はなくなっていると言い、生んだ子の父親が誰かわかっていると言います。

別れた夫の子だという理恵ですが、理恵は先ほど好きな人との子だと言っていました。

好きな人の子という問いの答え、そして自分に取り上げてほしかったのはなぜか。

いつか理恵が決めたのはこのことだったのです。

 
理恵は代理母出産の証拠はない、あの子たちは自分が生んだと繰り返します。

僕と君で取り上げたんだ、と清川も繰り返します。

清川は体制の中と外から変えていこうと言い、ただしいつか医者として告発するかもしれないと言います。

理恵はその時は医者として戦うと答えるのでした。

 
子どもと散歩するユミや荒木夫妻。

あの帝王切開で母親を亡くした姉弟は親子で母娘約束の動物園へ。

姉が弟に生まれる前からママは大好きだったと話しかけます。

そして理恵とも子供をあやすシーンで物語はラストを向かえます。

完。

 

「ジーン・ワルツ」見どころ

代理母というテーマに加え、生まれてもすぐ死んでしまう障害や中絶、高齢出産という重たいキーワードが盛り込まれていますが、主演の菅野さんはもちろん、わきを固める名優によって温かみのある作品となっています。

明言はないですがみどりが生んだのは誰の子かわかりますね。

 
出産時は何が起こるかわかりません。

たとえ仕方がない事故だとしても、救えなかったことに責任を感じない医者はいないでしょう。

しかし、責任を持てないからといって産婦人科がいなくなっては、さらに産婦人科の負担は増えてしまい悪循環です。

普段は医療とサスペンス、ミステリーを交えた作品を書く海堂尊先生ですが、これは現在の医療体制に一石を投じる作品になったと思います。

残念ながら現在も変わっていませんが、これからの社会に期待したいですね。

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