映画「超高速!参勤交代」は佐々木蔵之介主演、本木克英監督の2014年の日本映画です。
この映画「超高速!参勤交代」のネタバレ、あらすじやラスト最後の結末、見どころを紹介します。
弱小貧乏藩が、知恵と工夫で難題に挑む痛快時代劇「超高速!参勤交代」をお楽しみください。
「超高速!参勤交代」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: 本木克英
脚本: 土橋章宏
制作: 矢島孝
製作総指揮: 大角正
音楽: 周防義和
撮影: 江原祥二■ 主要キャスト
内藤政醇:佐々木蔵之介
お咲:深田恭子
雲隠段蔵:伊原剛志
荒木源八郎:寺脇康文
秋山平吾:上地雄輔
鈴木吉之丞:知念侑李
増田弘忠:柄本時生
今村清右衛門:六角精児
徳川吉宗:市川猿之助
松平輝貞:石橋蓮司
松平信祝:陣内孝則
相馬兼嗣:西村雅彦
「超高速!参勤交代」あらすじ
1年にわたる江戸への参勤から戻ってきたばかりの湯長谷藩藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は、突然再び参勤するよう命じられます。
これは無理難題をふっかけて湯長谷藩を取り潰し、金山を手に入れようとする江戸の老中・松平信祝(陣内孝則)の謀略でした。
期間は5日間しかありません・・・
松平信祝はそれを邪魔するべくすでに手を打っていて難題が持ちかかります。
金もない、人もいない弱小貧乏藩の彼らは、この難題をクリアできるのか?
「超高速!参勤交代」ネタバレ
時は享保二十年。
一万五千石の磐城の湯長谷藩の藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は、一年おきに行われる参勤交代を無事に終え、10日かけて故郷に帰ってきました。
久しぶりの湯長谷藩の侍たちは、久しぶりの故郷にそれぞれのやりたいことを思い思いに語ります。
政醇の帰還に、湯長谷城で働く者たちや村人たちはみんな喜びます。
政醇は、財政が厳しくても食事は漬物があれば十分、年貢をあげるのではなく、自分たちが少し辛抱すればよいという庶民的な考えをもった殿様で、その性格から村人からも愛される人物だったのです。
湯長谷藩の侍はそれぞれが故郷での生活を楽しんでいましたが、帰還から数日後、松平信祝(陣内孝則)からまた参勤交代をせよとの命令が下ります。
しかも、8日はかかる参勤交代を5日でせよという強引なものでした。
理由は湯長谷藩からの金山の届け出に偽りがあると疑いを掛けられてしまったのです。
しかも、参勤交代をしなければ藩が潰されると聞き、政醇は仕方なく再度参勤交代をすることを決意します。
どうにか参勤交代を成功させる為、策を練る湯長谷藩。
相馬兼嗣(西村雅彦)が知恵を絞り、ある策を考えます。
それは、いつもの道を省略し、いつもの半分の人数で役人のいる2つの宿場でだけ人を雇って大名行列を見せるというものでした。
その話の途中、不穏な気配に政醇は刀を抜きます。
屋根裏に刀を突き刺すと、忍びの雲隠段蔵(伊原剛志)が現れます。
その段蔵は、屋敷の塀に隠れていた曲者を退治してみせます。
その姿を見て、政醇は段蔵に山での道案内を依頼するのでした。
道中は山道を走り抜けなくてはならないため、重い真剣ではなく竹光だけを携え8人だけで出発しました。
まず、最初の関所・高萩宿で雇った人と合流する湯長谷藩。
しかし、約束していた人数が足りず、早速危機に陥ります。
どうにか知恵を絞り、行列に並んだ先頭から半分を横道に分けまた後ろに付かせ大勢に見せかけたのです。
その後も順調に山を走り抜ける湯長谷藩でしたが、そこに近づく謎の人物が…。
それは野宿する政醇の命を狙う忍びの者でした。
その忍びたちに気付いた段蔵は、その忍びに「自分は次の宿場まで行けば金が貰えるから、その後は好きにしたら良い」と話します。
一方、政醇が足を怪我していることに気付いた相馬は、ここから先は馬で移動した方が良いと言い、牛久宿で待ち合わせることに。
出発する前、政醇は段蔵に家宝である短刀をこれまでの礼にと渡すのでした。
先に出発した政醇は、ある旅館に泊まります。
そこで折檻を受けているお咲という女性を目撃するのです。
気になった政醇はお咲を部屋に呼びました。
政醇はお咲に、自分も小さい頃折檻を受けていたと話します。
そのせいで、狭い所が苦手になり籠にも慣れないのだと。
政醇はそんな自分とお咲のことを重ね、旅館からお咲を貰い受ける事を決めます。
一方、湯屋谷藩の侍たちは、政醇の命を狙っていた忍びに命を狙われてしまいます。
懸命に闘いますが、真剣を置いてきてしまったため一方的に攻撃を受けることに・・・
その窮地を救ったのは政醇が乗るために用意された籠に入れて連れてきた鋼の手を持つ猿の菊千代でした。
難を逃れその場から逃げることに成功しますが、追い詰められた先の崖に転落してしまいます。
その頃、寝ぼけて井戸に落ちてしまった相馬はどうにか井戸から這い上がりますが、仲間にはおいて行かれてしまいました。
その頃、金を受け取った段蔵は、その金で遊びまくっていました。
貰った金で支払おうとすると、その金が全て錆びついている事に気付きます。
段蔵はその金が懸命に集めた金だと分かったり心を打たれたのでした。
崖に落ちた湯屋谷藩の侍たちは、どうにか意識を取り戻します。
そして相馬がいないことに気付き死んでしまったのだと勘違いします。
しかし、止まってはいられません。
また走り出した一行でしたが、待ち合わせの場所を過ぎてしまいます。
戻るかどうか迷いますが、政醇とは江戸で落ち合う事を決めます。
一方、政醇は、お尋ね者として役人に追われていました。
泊まっていた旅館にもそのことが広まりますが、お咲の機転で難を逃れます。
その後、政醇はお咲を馬に乗せ江戸に向かいます。
先を急ぐ湯長谷藩一行は今にも壊れそうな吊り橋を渡ります。
高い所が苦手な鈴木吉乃丞(知念侑李)は中々渡りきることが出来ません。
そこに散切り髪の姿で相馬が現れます。
相馬が死んでいると勘違いしている一行は幽霊が現れたと大騒ぎするのでした。
政醇はお咲と江戸に向かう途中、命を狙う忍びに囲まれてしまいます。
絶体絶命のそこに段蔵が現れ、政醇とお咲は窮地を救われたのでした。
「超高速!参勤交代」ラスト最後の結末
次の宿場に着いた相馬たちでしたが、雇った衆に約束していた日が過ぎたので追加料金が必要だと言われてしまいます。
しかしそんな金はなく、雇った人たちは帰ってしまいます。
万事休すと思った矢先、磐城平藩・内藤正樹(甲本雅裕)の行列が通りかかります。
訳を話すと、以前政醇に助けてもらったお礼として行列を貸してくれたのです。
そのお陰で大名行列を成功させ江戸へと向かう事ができた一行。
別の行列と鉢合わせしてしまいます。
どうにかその場を過ぎるため、相馬の案でふんどし姿で飛脚に成りすまし走り抜ける事で難を逃れ、江戸の屋敷についた相馬たち。
政醇が帰ってくるまでどうにか時間を稼ごうと奔走します。
政醇はどうにか期限の日に江戸に着きますが、信祝が寄こした隠密たちにまた襲われてしまいます。
そこへ相馬たちが助けに駆けつけ、斬り合いになりその場を制圧することに成功する政醇。
吉之丞が矢を放ち鐘を鳴らしたことで、どうにか期限に間に合った一行・・・
そして松平輝貞(石橋蓮司)の前に籠から現れた政醇。
輝貞は、政醇に金山を偽っていたのは本当かと尋ねます。
その問いに政醇は、金山から出たのは金ではなく金に良く似た黒金だと説明します。
そのことを聞いた輝貞は、今回の騒動を起こした罪で信祝へ謹慎を命じます。
その後、政醇はお咲を側室に迎えます。
段蔵は家宝の短刀だけを手にし、謝礼はすべて政醇に返します。
しかし、片道分しか費用を考えていなかった一行は、また国へ戻るため走り始めるのです。
完。
「超高速!参勤交代」見どころ
土橋章宏さんの人気時代小説「超高速!参勤交代」を実写映画化!
笑えるシーンが盛りだくさんの時代劇エンターテイメント映画です!
時代物が苦手な人も楽しめるようなコミカルなシーンが多く、いかに参勤交代を低予算で出来るかという策が面白くて、飽きずに最後まで見られます。
シリアスなシーンはほとんど無いので、親子で見るのにもオススメです。
物語を盛り上げてくれるのが、湯長谷藩の侍たちなのですが、個性的で濃いキャラクター。
そのキャラクターを演じる俳優さんたちも西村雅彦さん、六角精児さんなど名バイプレイヤーと言われる名俳優が勢ぞろいです
相馬や今村といった湯長谷藩一行のやり取りが本当に面白いので、侍たちの活躍にも注目です。
続編はこちらです。
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