映画「ラン・オールナイト」は、 リーアム・ニーソン主演、ジャウム・コレット=セラ監督の2015年アメリカ映画です。
この映画「ラン・オールナイト」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
マフィアと凄腕のヒットマンの戦い「ラン・オールナイト」をお楽しみください。
誰が敵で、誰が味方かまったくわからない、アクション満載の映画です。
■ スタッフ
監督: ジャウム・コレット=セラ
製作: ロイ・リー他
脚本: ブラッド・イングルスビー
撮影: マーティン・ルーエ
音楽: トム・ホーケンバーグ(ジャンキーXL)■ 主要キャスト
ジミー・コンロン:リーアム・ニーソン
マイク・コンロン:ジョエル・キナマン
ショーン・マグワイア:エド・ハリス
ダニー・マグワイア:ボイド・ホルブルック
アンドリュー・プライス: コモン
ハーディング刑事:ヴィンセント・ドノフリオ
「ラン・オールナイト」あらすじ
マフィアのボスであり親友のショーン(エド・ハリス)に仕えてきた殺し屋のジミー(リーアム・ニーソン)は殺し屋。
長年、親友でマフィアのボスであるショーンの仕事を引き受けてきました。
しかし、ジミーの息子マイク(ジョエル・キナマン)がある事件の目撃者になったために、命を狙われることになります。
息子を救うためにやむなく、ショーンの息子ダニー(ボイド・ホルブルック)を殺めてしまったジミー。
ここから、ジミーとショーンの親友の関係は崩れていきます。
ジミーと息子マイクを追う、ショーンと部下、そして警察・・・
ジミーとマイクの運命は?
「ラン・オールナイト」ネタバレ
街を牛耳り、警察の多くも金を渡して仕切っていいたボスのショーン(エド・ハリス)とそのファミリー。
クリスマスだったこの日、ショーンの息子のダニー(ボイド・ホルブルック)がコカインの取引をしたいと言うアルバニア人を連れてきていました。
昔はコカインで稼いたこともあったショーンですが、コカインが街に広まった結果、友人も失ったことから取引を断りました。
ショーンはマフィァのボスでもありながら、義理人情にも厚い人間なのです。
ショーンのホームパーティーでジミー(リーアム・ニーソン)はサンタクロースの姿で子供たちにプレゼントを渡していました。
しかし、悪夢でうなされ酒を飲みすぎてたせいもあって、サンタ役を途中で辞めることとなり、心配したショーンはジミーに話を聞きに。
昔から仲間で親友でもある2人は「一線を越える時は俺たちと一緒」と言いきかせます。
ジミーの悪夢の原因は、これまでショーンに命じられて殺してきた人間達のせいのようです・・・
場面は変わり、マイク(ジョエル・キナマン)はレックスという子にボクシングを教えており、リムジンの運転手の仕事をしていました。
家には妻と娘が二人、もうすぐ男の子が産まれます。
家族は妻の兄の家に遊びに行き、マイクは仕事へ。
2人の男を乗せますが、それはダニーの元に向かうアルバニア人でした。
仲介料を返してもらうためにアルバニア人はダニーの家へ訪れますが、ダニーは彼らを撃ち始め、アルバニア人は外へ逃げようとします。
何も知らないマイケルは家の前で待っています。
そこにレックスが通りかかります。
彼はリムジンに乗ってみたいと言い出して後席へ。
はしゃいで携帯電話の動画を撮って楽しんでいて、ふと車外を見ると外に出たアルバニア人をダニーが射殺したのを目撃してしまいます。
ダニーは車に気づいてマイクに銃を向けそのまま家へ…
隠れて気付かれなかったレックスは逃げることができました。
マイケルは抵抗して逃げますが、財布を落としてしまったせいで住所がバレてしまいます。
そしてショーンとジミーにもその話が伝わります。
マイクはジミーの息子だったのです。
ジミーは、マイクの家に行きます。
「今日見た事は誰にも話すな」
あとは、うまくやるから・・・とジミーはマイクに言います。
しかし、そこにダニーがやって来て、マイクを撃とうとしたため、やむなくジミーはダニーを撃ちました。
親友のショーンの息子を殺してしまったジミー。
苦悩しながらも、自らショーンに報告します。
「一線を越える時は俺たちと一緒」と言い、狙われることを覚悟したのです。
マイケルはジミーを追い出し、警察に電話をしますが、訪れた警官はショーンの息のかかった者で、そのまま連れ去ろうとパトカーに乗せます。
家の前で待っていたジミーはその車を追いかけ、最後にはパトカーは横転。
ジミーはマイケルを助け出し、生きていた警官を撃ってそのまま地下鉄へ逃げます。
追手がやって来てジミーはトイレで1人を殺し、警官に見つかりそうになったマイクはうまく隠れるのでした。
そして親子は電車に乗り語り合います。
家族を捨てたジミーを親と認めないマイク。
ジミーとマイクの親子関係は、もうずっと前から崩壊していたのです。
「今夜だけ父親をやらせてくれ」と頼むジミー。
事態を収束したら自首して、その後は2度とマイクに合わないと約束するのでした。
ジミーはマイクに家族の元に行くよう送り出し、ショーンの息のかかっていないハーディング刑事(ヴィンセント・ドノフリオ)に電話をします。
マイクの無実を訴えますが証拠はありません…。
マイクが義兄の家に着き、事情を話したところでショーンの手下が訪れます。
マイクたちは隠れ、義兄は誰も来ていないと説明して軽く捜索を終えた手下達は去っていきます。
その頃ジミーはショーンに会い、ダニーを殺したのは仕方なかったという話をします。
なんとかマイクを見逃してくれるよう説得を試みましたが交渉は決裂。
ショーンは、マイケルを殺してからジミーも殺す。と言うのでした。
ジミーはその場を去り、後を付けてくる手下たちを巻くため、ちょうどアイスホッケーの試合が終わった人混みに紛れて逃げるのでした。
ジミーはマイクに昔行ったことのあるノースサウス湖のコテージに隠れるよう指示し、義兄と家族を見送ります。
マイクはレックスが動画を撮っていたことを思い出し、レックスを探します。
あの動画があれば証拠になる・・・
移動の際にジミーは妻と子供に普通の生活を送ってもらうために、家族を捨てたと話し謝罪するのでした。
二人はレックスが住むマーシー団地の3号棟を一軒ずつ探し、レックスの弟を見つけて兄に連絡を頼みます。
ところが、団地を回った際に住人が「ニュースで指名手配中の男がいる」と通報したため、多くの警察が到着。
警察が住人達を団地から避難させた際に、調理中のフライパンから出火し火事が広がります。
ショーンに雇われた殺し屋のプライス(コモン)も団地に現れます。
建物の主電源を切断した影響もあって煙の立ち込める屋内。
ジミーはプライスと戦い、警官に追われつつもなんとか逃げ切ります。
その際にジミーは肩に銃弾を受け、手当てのために伯父の家へ。
そこで昔ジミーはショーンのために命令に従って、いとこを殺したことを伯父は話しだします。
マイクは家族を裏切った経緯があると知り、ショックを受けて出て行くのでした。
覚悟を決めたジミーはショーンのいる隠れ家に行き、手下たちを殺していきます。
最後には外へ逃げたショーンも追い詰め、銃で撃って殺すのでした。
「ラン・オールナイト」ラスト最後の結末
その頃、ハーディング刑事の元にレックスが証拠の動画を提出、マイクからは出頭したいと電話があったため警察は急ぎ向かいます。
先に到着したジミーはマイクにショーンが死んだことを話し、警察が来ると知って出頭すると言いました。
マイクと娘たちは散歩に行き、家に一人だったジミーを狙って隠れていたプライスが発砲。
次に家族を狙ったためマイクが銃で応戦。
弾切れとなってピンチになったマイクを助けるため、深手のジミーはなんとか立ち上がってプライスを撃ち殺すのでした。
そして傷が深かったジミーはマイケルに看取られながら死を迎えます。
ジミーの手のひらの中には、これまで自分が殺した人物の名を記したメモがありました。
30年間ジミーを追っていたハーディング刑事は、何とも言えない顔をします。
ジミーの最後のせめてもの罪ほろぼしだったのでしょう。
その後、証拠の動画からマイケルは捕まることなく、元の生活に戻ります。
鏡には父との写真を飾るようになって物語は終わりです。
THE END
「ラン・オールナイト」見どころ
この作品は派手な銃撃戦やアクションに目が行きますが、本筋は親子の再生の物語です。
完全に崩壊している父と息子の親子関係。
主人公は息子が自分を憎んでいる事をを知りながらも、息子を守るために親友のマフィアのボスと対決します。
一方、マフィアのボスも息子を殺されて復讐をしないわけにはいきません。
手に負えないバカ息子でしたが、やはり家族なのです。
どちらも息子を思うがための闘いなのです。
ジミー(リーアム・ニーソン)は息子との逃避行の中で、少しずつ親子の絆を取り戻していきます。
ジミーが亡くなるシーンで初めて息子は「父さん」と呼びました。
正直、まさか主役が死んでしまうとは・・・
その後、親子の関係がどうなったのかは、映画のラストシーンで判断してください。