映画「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」は、ヤコブ・ブロンスキ監督の2017年のパペットアニメ映画です。
この映画「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
ムーミンたちのクリスマスを描くパペットアニメ「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」をお楽しみください。
これで「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」のすべてがわかります。
「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン
脚本: イーラ・カーペラン
制作: アニムーン
製作総指揮: トム・カーペラン
音楽: ウカシュ・タルゴシュ■ 主要キャスト
宮沢りえ: ムーミントロール
森川智之:ムーミンパパ/スナフキン/ヘムレン/郵便配達員/めそめそ
朴璐美: ムーミンママ/リトルミイ/リス/ミムラねえさん/ガフサ夫人/フィリフヨンカ/ニブリング/おしゃまさん/茶髪ホムサ/金髪ホムサ/ホムサ祖母/サロメ/リトル・ウッディ サラ・オレイン: 赤いリス、
神田沙也加: ナレーション
「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」あらすじ
木の葉が舞い落ちる秋。
好奇心いっぱいのムーミントロールは、友達のスナフキンと共にムーミン谷に間もなく訪れる冬を感じようと出かけ、そこで間もなくやってくるという「クリスマス」の存在を知る。
ムーミンたちが初めて経験するクリスマスを描く長編パペットアニメです。
「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」ネタバレ
冬の足音が聞こえ始めたムーミン谷。
ムーミン谷に住むムーミントロール(宮沢りえ)は、スナフキン(森川智之)と帆船を浮かべるため川へと向かいます。
スナフキンは毎年秋頃に新しい道を探検するため旅に出かけるのですが、それを少し寂しいと感じているムーミン。
ムーミンは「君も、お日様も、鳥も、栗や葉っぱ、ベリーの匂いもみんな消えちゃうなんて冬なんて嫌い。」とスナフキンに愚痴をこぼします。
そんなムーミンにスナフキンは「冬になったら君は冬眠して、僕は旅に出る。春になったらまた二人並んで陽の光を浴びて、そして君は冬眠の間に見た夢を僕に話してくれる。」そう言って励ますのでした。
冬が訪れ始めたムーミン谷の木々は少しずつ葉っぱを落としていきます。
モランがムーミン谷へやって来て凍てつくような寒さを連れてきたのです。
寒さに備えて準備を始めるムーミン一家。
ムーミンパパ(森川智之)とムーミンは冬が来る前に船をしまいに出かけます。
そこでムーミンパパから不思議な話を聞いたムーミン。
春になると水浴び小屋で誰からか分からないお礼の手紙を見つけるというものでした。
ムーミンママ(朴璐美)は冬眠に備えて保存食を沢山作り始めますが、材料が足りないためムーミンパパとムーミンにトウヒの葉とキノコを採って来て欲しいとお願いをするのです。
ムーミンたちがキノコを採っていると、遠くで狼の遠吠えが聞こえ、ムーミンは狼が襲ってくるのではないかと怯えてしまいます。
しかし、ムーミンパパは「冬になるから集まっているだけだよ。」と言ってムーミンを安心させるのでした。
雪が降り始める頃、ムーミンママとムーミンパパは家の中を片付け始め、食料棚も満杯になって冬眠の準備が整います。
辺り一面が雪に覆われたころムーミンたちは冬眠を始めるのです。
ベッドに入ったムーミンママは中々眠る事が出来ずに羊を数えながら眠りにつきます。
同じく眠りについたムーミンはある夢をみました。
それは初めて出る冬の外。
周りには誰も居なくてとても静かです。
その静けさに不安になったムーミンは心を落ち着けるために海の音を聞きにいきます。
しかし海は凍り、波ひとつありませんでした。
水浴び小屋に入ったムーミンは、ムーミンパパが言っていた不思議な手紙の話を思い出します。
すると、その小屋には誰もいないのにストーブが着いていました。
窓から外を見ると氷姫が辺りの物を凍らせているのを目撃します。
氷姫のあまりの美しさに目を奪われるムーミンでしたが、氷姫がリスを凍らせてしまったのを目撃した所で目を覚ましました。
怖くなったムーミンはムーミンママを起こそうとしますが、ママもうなされていたので屋根裏部屋から太陽の絵を持ってこようと考えます。
ムーミンママのベッドの上を飾ったムーミンは、ふと窓の外を眺めると、さっき夢で見たリスが動いているのをみて安心するのでした。
眠れなくなったムーミンは部屋を明るくして椅子に座り考え事を始めます。
その頃、リスに起こされ目を覚ましてしまったリトル・ミイ(朴璐美)。
ダンボールをソリにして雪の中を一人で遊びます。
ムーミンを起こして一緒に遊ぼうと考えたミイは、ムーミンの家に向かう途中でヘムレン(森川智之)というおじさんに出会うのです。
ヘムレンはスキーをして冬を楽しんでいます。
ミイから冬眠の話を聞いたヘムレンは、長く寝すぎると体に悪いよと言いムーミン一家を起こしに行こうと言いだしました。
その道中、クリスマスの事を聞いたミイは「それは誰の事?」とヘムレンに尋ねます。
ミイがクリスマスを知らない事に驚くヘムレン。
ヘムレンは「クリスマスが来る時が一年で一番大事な時だ。家族やお客さんが大勢集まってご馳走やプレゼントを用意して、無くてはならないのがクリスマスツリーなんだ。」とミイに話して聞かせます。
クリスマスに興味を持ったミイはムーミン一家とクリスマスをしようとヘムレンに言い、ビックリさせたいからクリスマスの事は内緒にしておこうと提案します。
ヘムレンはムーミン一家を起こしにやって来ます。
クリスマスがじきにやってくるというヘムレンの言葉を聞いたムーミンたちはクリスマスという人がやって来るのだと勘違いをしてしまうのです。
初めて冬に目を覚ましたムーミンパパとムーミンママはキラキラ輝く雪を見て感動します。
ワクワクとした気持ちでクリスマスが来る準備を始めるムーミンたち。
そこへ小包が届きます。
その小包には小動物のニブリング(朴璐美)が入っていました。
ニブリングは忙しいママの邪魔になると言われご馳走があると聞いたムーミンの家にやって来たのです。
ムーミンママはニブリングと一緒にフィリフヨンカ(朴璐美)のところへ行きクリスマスの事を聞きに行きます。
フィリフヨンカにクリスマスについて詳しく聞いたムーミンママは、フィリフヨンカ一人で過ごすと聞いて家に招待するのです。
その頃、ムーミンは水浴び小屋にやって来ていました。
そこでおしゃまさん(朴璐美)に出会います。
おしゃまさんは冬の間水浴び小屋で過ごしていたのです。
ムーミンパパが言っていた、春になると置いてある手紙はおしゃまさんからでした。
そして、その小屋にはムーミンのご先祖様も一緒に過ごしていました。
ご先祖様は冬にだけ姿を見せるのです。
ムーミンは一旦家に戻り屋根裏部屋で見つけたアルバムにご先祖様が写っていないか探します。
すると、照明に被せた網に絡まっているご先祖様を見つけたムーミン。
ムーミンはご先祖様に話しかけますが、フィリフヨンカの肖像画を怖がったご先祖様は煙突に隠れてしまいました。
一方ヘムレンはホルンを吹きながらムーミンの家に向かい、沢山の人を招待したから準備を始めようとムーミンに話します。
いつも静かだったムーミン谷の冬が少し騒がしくなった頃、新しいお客がムーミン谷へやって来ました。
痩せ細った犬のめそめそ(朴璐美)です。
身寄りのないめそめそは、ミイに誘われてムーミンの家を訪れようとしていました。
とにかく腹ペコなめそめそ。
ムーミンの家で美味しい食事を沢山食べさせて貰っためそめそは兄弟の狼にもこの食事を食べさせたいと話します。
めそめそはヘムレンと一緒に、狼のいるおさびし山に向かいます。
しかし、ずっと話しっぱなしのヘムレンの事が嫌になってしまっためそめそはヘムレンからそっと離れ一人で狼のところへ向かってしまったのです。
その頃ムーミン一家は、クリスマスを行事だとはまだ気づかず、必死にクリスマスという人を迎える準備をしています。
そんな中、ムーミンパパは、クリスマスツリーはどんな木なのか本で調べてみることに。
その本には、クリスマスツリーは冬でも枯れない針葉樹である。トウヒや松の木で自然から盗んだ木はその家に幸福をもたらすと書いてありました。
ムーミンパパは、本に書かれているように、クリスマスツリーを自然から取ってくることに決めます。
ムーミンは、誰かも分からないクリスマスという人にどんなプレゼントを送ったらよいのか悩んでいました。
どんなに悩んでも分からないので思い切っておしゃまさんに相談することに。
おしゃまさんは、「あなたは何を貰ったら嬉しいの?」と言い自分が欲しい物を贈ったらいいんじゃないとアドバイスします。
ムーミンが欲しいものはお日様でした。
それを聞いたおしゃまさんは「それならあなたツイてるわ。私は毎年目に見えない不思議な生き物と一緒に毎年かがり火をするの。それが今日よ。」といってそのイベントにムーミンを招待します。
ムーミンは、おしゃまさんに頼まれてかがり火のための薪集めを手伝います。
いたずらっ子のミイにも頼みますが、ミイはスキーに夢中になって手伝う気はありません。
おしゃまさんと二人で集めた薪を高く積み上げていくムーミン。
更に高く積み上げるために、もっと薪を集めます。
スキーに夢中になっていたミイは、ムーミンパパがクリスマスツリーになる木を盗んでいる所に遭遇します。
誤魔化そうとするムーミンパパでしたが、ミイには通用しません。
ミイは、盗んだことは黙ってるから大丈夫よと言ってまたスキーを楽しみに行ってしまいます。
ムーミン一家は、家にある綺麗な物でクリスマスツリーを飾り付けました。
そして、クリスマスツリーの側にプレゼントを用意して夜を待ちます。
その頃、おさびし山に向かっていためそめそは、狼の群れを見つけます。
勇気を出して狼たちをクリスマスに誘いますが、狼たちはめそめそを食べようと狙ってくるのです。
狼たちと仲良くなれると思っていためそめそはやっと間違いに気付きました。
「誰か僕を助けて!」とめそめそが叫んだ時、ヘムレンがめそめそを助けにやって来ます。
狼を追い払ってくれたヘムレンにめそめそは泣きながら感謝するのでした。
狼とは兄弟になれなかっためそめそでしたが、それよりも大切なもの、本当の友達を見つけたのです。
「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」ラスト最後の結末
かがり火を焚いたムーミンたちは火の回りをぐるぐると周り、音楽に合わせて楽しそうに踊ります。
そこへモランがやって来ました。
ムーミンたちはモランが連れてくる冷気から逃げるように洞窟へと避難します。
モランは火で温まりたいだけなのに、モランが近づくと火が消えてしまい…。
モランは酷く落ち込んでしまうのでした。
ムーミンはクリスマスを迎えるために家に帰ります。
そこへめそめそとヘムレンも帰って来てみんなで食事を囲むのです。
ムーミンたちはクリスマツリーの側でクリスマスを待ちます。
中々クリスマスがやってこない中、沢山のお客さんがやって来てパーティーを楽しみます。
幸せな時間を過ごしたムーミン一家でしたが、クリスマスの準備でクタクタになってしまいました。
クリスマスが一体何だったのかは分からないまま終わってしまいましたが、ムーミンママは「他の人を喜ばせる事がクリスマスなんじゃないかしら。」とムーミンパパと話すのです。
ムーミンはご先祖様と流しの下の住人に食事を出し、ベッドへ潜ります。
その夜ムーミンは太陽が夏の温かい空気と幸せを運んでくる夢を見ました。
目を覚ましたムーミンは温かいお日様が戻っている事に気付き、おしゃまさんにお礼を言いに出かけます。
ムーミンはおしゃまさんに「クリスマスさんは来ないの?」と尋ねますが、おしゃまさんは「来たわよ。あなたが思っていた姿ではないけど。」と答えるのです。
そして、何で教えてくれなかったのかと言うムーミンに「クリスマスの魔法を自分で見つけて欲しかったから言わなかったの。」と話すのでした。
ムーミンはこの冬の事をスナフキンに話そうと決め、またゆっくりと眠りに落ちていきます。
THE END
「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」見どころ
人気キャラクターのムーミンのパペットアニメシリーズの映画化作品。
とにかく、出てくるキャラクターが皆とても可愛いです!
ムーミン好きには堪らない作品になっています。
ちなみに同じパペットを使った「ラビリンス 魔王の迷宮」という映画も有名ですが、こちらはかなりグロテスクです。
この「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」は沢山の可愛いキャラクターが出てくる作品ですが、ビックリするのが声優さんは3人なのです!
ムーミンの声は女優の宮沢りえさんが担当し、他のキャラクターは声優の森川智之さんと朴璐美さんが全て担当しています!
どれも個性的なキャラクターばかりなのですが、声優さんが同じだと気付かずに見ていたほど全く違和感がないのに感動してしまいました。
大人から子供まで楽しめるストーリーなので、親子で鑑賞するのもオススメです!