映画「マイノリティ・リポート」はトム・クルーズ主演、スティーブン・スピルバーク監督の2002年の映画です。
この映画「マイノリティ・リポート」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころを紹介します。
予知能力者による「殺人のない社会」を目指した近未来を描いた映画「マイノリティ・リポート」をお楽しみください。
「マイノリティ・リポート」あらすじ
2054年
ワシントンでは犯罪予防局が設置され、プリコグと呼ばれる予知能力者が未来の殺人を予知し、未然に犯罪を防いでいました。
計画犯罪は90%減少、殺人は消滅しました。
犯罪予防局に所属する主人公ジョン(トム・クルーズ)は、プリコグを用いて犯行前に拘束し、犯罪を未然に防ぐことができていたのです。
そのような中、ダニー・ウィットワー調査官(コリン・ファレル)は司法省から派遣され、この犯罪予防局に疑いを持っていました。
「聖域」と呼ばれるプリコグがいる場の調査をし、欠陥を露骨に探していたのです。
プリコグは3人。
アガサ(サマンサ・モートン)と双子です。
彼らは液体に浮かんだ状態で未来を見ています。
話すこともありません。
しかしジョンが目を開けたアガサに近づくと、いきなりしがみついてきました。
「あれが見える?」と話したアガサ。
そこには女性が溺死させられる映像がありました。
気になったジョンは、その女性アン・ライブリー(ジェシカ・ハーパー)のデータを持ち出します。
バージェス局長(マックス・フォン・ドシー)に相談をしに行きますが、彼はジョンを心配していました。
ジョンは息子を亡くし、妻であるララ(キャスリン・モリス)とも別居状況にあり、薬物に頼っていました。
次の日、プリコグから新たな殺人の予告がされます。
被害者はリオ・クロウ(マイク・バインダー)。
ジョンはプリコグからの映像を見て犯人を捜します。
すると、映像の中でクロウを銃殺した犯人を見つけ出します。
それはジョン自身だったのです。
彼を信頼する部下は「2分待って警報を鳴らす」と言い、その間にジョンは逃走を図りました。
そして・・・
「マイノリティ・リポート」ネタバレ
これを知りバージェス(マックス・フォン・ドシー)は彼の身を守ろうとしますが、ダニー(コリン・ファレル)や犯罪予防局は、ジョンの逮捕へと向かいます。
犯罪予防局の追跡を回避し、彼はハイネマン博士(ロイス・スミス)の自宅に着きます。
彼女はプリコグを発明した張本人で、映像の改ざんが可能かどうかを確認しに来たのです。
彼女はプリコグが見た夢は現実になると言いながらも、100%ではないと言います。
なぜなら3人のプリコグのイメージが一致しないことがあり、「少数派の報告(マイノリティ・リポート)は廃棄される」からです。
システムが完ぺきではないという疑いを消すための機能のようで、これまで事前に止めてきた逮捕も冤罪の可能性もあると言うのです。
ハイネマン博士はマイノリティ・リポートのオリジナルを探せと言います。
3人の中のもっともすぐれたプリコグ、アガサの脳内にデータがあると言い、「そのマイノリティ・リポートをダウンロードすればよい。後は捕まる前に逃げろ。」と彼に伝えます。
その後ジョンは、街中にある網膜審査カメラから逃れるために、網膜を交換する手術を受けます。
そして手術をした医師から、あごの下に撃つと顔が変わる注射と、自分の眼球を渡されました。
12時間後、彼は犯罪予防局に侵入し、アガサに連れていきます。
もともと人間だったアガサは未来を見ることに疲れたと言いました。
ダニー(コリン・ファレル)は、ジョンがアガサの脳内のデータを探していると気づき、データをハックできる人物を探し出します。
ジョンもそのハッカーの下へ行きデータを探そうとしますが、彼女はマイノリティ・リポートを持っていませんでんでした。
犯罪予防局のメンバーが追ってきたため、再びアガサとともに逃げます。
アガサの予知能力のおかげで彼らをまくことができましたが、ジョンはクロウ(マイク・バインダー)の正体を知ることとなります。
彼は息子を殺した犯人だったのです。
彼の部屋にあった息子の写真を見て、ジョンはクロウを殺そうとします。
アガサは「今ならまだ未来を変えられる」と必死にこれを止めますが、クロウ本人に会った彼は、殴り続けます。
アガサは未来が見えているせいか叫び続け、ジョンに「よく考えて」と言います。
彼はクロウを銃殺するのをやめ、警官として行動しました。
すると、クロウは、殺してくれなきゃ金がもらえないと言います。
全部デタラメだったのです。
彼はジョンの息子を殺したわけではありませんでした。
しかしクロウは殺してくれと銃を自分に突きつけ、その勢いでジョンは彼を殺してしました。
犯罪予防局のチームは殺害現場に不信を抱きます。
ダニー(コリン・ファレル)はバージェス(マックス・フォン・ドシー)がデータの削除をしていると疑いをかけ、彼に会いに行きますが、バージェスは彼を殺してしまいました。
一方、ジョンはアガサを連れて、妻のララがいる家へと向かいます。
ジョンの息子の部屋に入ったアガサは、ジョンとララの前で息子の思い出を語ります。
ジョンは誰が罠にはめたのかが分かったようです。
アガサが見た女性アン・ライブリーのことを知ったためでした。
そして彼女はアガサの母親だったのです。
アガサはジョンに「逃げて」と叫びます。
しかしそこに犯罪予防局が到着し、ジョンは捕まり、アガサは元に戻されてしまいました。
「マイノリティ・リポート」最後ラストの結末は?
その後ララはバージェス(マックス・フォン・ドシー)と話す中で、アン・ライブリーという名を話題に出します。
すると、彼は話してもいない彼女の溺死のことを知っていたため、ララは彼がジョンをはめた犯人であると確信します。
犯罪予防局の全国展開を祝うパーティーでバージェスは1本の電話を受けます。
相手はジョンで、パーティー会場でバージェスの正体を明かします。
彼はアン・ライブリーを殺害し、アガサが見ていたのは未来ではなく現実だったのです。
ジョンは彼に「予知通り僕を殺して刑務所行くがシステムは繁栄するか、殺さないがシステムが崩壊するか」の選択を迫ります。
しかし彼はどの選択肢も取らず自身に銃を向け自殺しました。
その後犯罪予知システムは廃止。
ジョンも処罰を受けず、ララとともに暮らし、アガサと双子は秘密の某所で安らかに暮らしました。
THE END
「マイノリティ・リポート」見どころ
「殺人のない社会」とするために、もともと人間であった予知能力者の予知能力を用いて殺人事件を未然に防ぐという近未来を描いた作品。
これで活躍していた主人公が加害者となる予言がされたことによってことが大きく動きます。
AIやロボットが発展し、網膜で個人を判断するというような近未来感がありながら、犯行に及んでもない人物を未来の予測だけで逮捕してしまうことへの疑問視を描かれた2000年代らしい作品でした。
人間だからこそ一歩手前で踏みとどまり、違う選択肢を取ることができることも表しているのかもしれません。
「ジョーズ」で有名なスピルバーク監督と、スター俳優トム・クルーズがタッグを組んでいます。
トム・クルーズの代名詞とも言えるアクションやスタントシーンは、やはり迫力がありました。
同じトム・クルーズのSF作品「オールユー・ニード・イズ・キル」もアクションがおすすめです。
近未来という設定でスピーディーに物語が進む中、犯罪予防は許される行為なのか考えさせられるところがありました。
是非ご覧ください。
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