映画「MIA ミア」は、ソフィア・ブラック=デリア主演、ヴィッキー・ジューソン監督の2013年の映画です。
この映画「MIA ミア」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
暗殺者になった少女の戦いと復讐を描いたアクション「MIA ミア」をお楽しみください。
「MIA ミア」あらすじ
オックスフォード大学に通う少女・ミア(ソフィア・ブラック=デリア)は、ある晩、自宅をテロリストに襲撃され両親を殺されてしまう。
間一髪で妹を脱出させたミアは、英国情報局に保護されました。
そこで彼女は、テロリストのリーダー・カリドと母親との間に因縁があったことを知ります。
そして暗殺者となったミアは・・・
「MIA ミア」ネタバレ
1988年、アフガニスタンのワハーン回廊で戦士のカリド(フィリップ・アルディッテイ)は、仲間たちに自分たちの子供を同じ境遇にしたくないと話し合いを始めます。
その話し合いの最中激しい爆発が起こるのです。
外ではカリドの息子ムサブが遊んでいました。
自分たちが潜伏している建物も爆撃を受け、カリドはムサブを助けに向かうのですが、カリドがムサブを見つけた時には既にムサブは息を引き取ったあとだったのです。
そこにはカメラマンの女性がいました。
爆破後なぜカメラを持ってここにいるのか尋ねられ、カリドの家で働いていると説明するも信じてもらえずスパイだと決めつけ銃を向けられてしまいます。
カメラマンの女性は必死で逃げ、その途中で遭遇した二人の男性に助けを求めるのです。
その男性たちはカメラマンの女性が死んだと思わせるために車を爆発させその場から立ち去ります。
カリドは逃げたのが子守りをしていた女性とは知らずムサブの仇を取るため復讐を誓うのでした。
そして現在。
オックスフォード大学に通うミア(ソフィア・ブラック=デリア)。
大学には実家から通っていましたが、大学の寮に住みたいと母親に話します。
母親は家の農場を手伝って欲しいとあまり良い顔をしません。
その母親はあのカメラマンの女性でした・・・
ミアは妹ディーを寝かしつけていました。
その時、両親の悲鳴を聞いて部屋を飛び出すと中東系の男たちが両親を拘束していたのです。
ミアは急いで警察に電話をしますが、電話線が切られていて繋がりません。
犯人はミアたちも探して2階までやってきます。
ミアが機転を利かせ犯人たちを違う部屋に誘導し、両親の元に駆けつけ拘束を解いて家族皆で2階の部屋に立てこもります。
父親はミアに緊急用のコードを手渡し、ディーを連れて逃げるよう話すのです。
ディーを連れたミアは助けを呼ぶため公衆電話を目指しますが、その電話も通話が出来なくなっていました。
近くの店に逃げ込んだミアはその店の電話を借りてコードを入力します。
しかし、そこに犯人たちが乗り込んで来たため、また逃走を余儀なくされたミアとディー。
犯人から逃げている途中、道路を横切ろうとしたミアとディーは走ってきた車に轢かれてしまいます。
ミアが目を覚ますと、そこはMI6の専門病院でした。
謀報員のオリヴィア(リディア・レオナルトド)がミアの元にやってきて、ディーは無事だが、両親は亡くなったと告げます。
失意に暮れるミア。
両親を殺害した犯人はまだ捕まっていないため、ミアが見た犯人の特徴を教えて欲しいと言われ、覚えている特徴をオリヴィアに話すと、その事を報告するためオリヴィアが席をはずします。
その時、ミアはオリヴィアが持っていた資料の中から母の写真をみつけるのです。
オリヴィアにその事を尋ねると、ミアの母が昔旅行に行った時にお金が無くなってしまいワハーン回廊で暮らすカリドの家で子供のシッターをしていたと聞かされます。
そして運悪くソ連軍から攻撃を受けた時に息子のムサブが亡くなり、ミアの母がスパイで、カリドたちのアジトをバラしたのだと誤解され、報復を受けそうになったミアの母をMI6が保護したのだと。
ミアの母は本当にただの旅行者でしたが、復讐に燃えるカリドはミアの母の居場所を特定して襲ってきたのです。
オリヴィアからミアの警護をしてくれるサイモン(ジェームズ・フレイン)という兵士を紹介されます。
ミアはそんなことよりも妹に会わせて欲しいとオリヴィアに頼みますが、二人で一緒にいると見つかる危険性が高くなると言われ会わせてもらえませんでした。
カリドは息子が死んだ報復でミアもディーも狙っているのだとオリヴィアは話します。
ミアは死んだことにされ新たな名前で生活することに。
新しい名前スー・ウォーカーとして生きていくことになるのです。
サイモンに警護されながら新しい家で生活を始めるミア。
急に両親を失い、妹とは生き別れたった一人孤独になってしまったミアはどんどん塞ぎ込んでいくのです。
そんなミアを見かねたサイモンはディーの映像をミアに見せます。
「妹と話しをさせて!」とサイモンに頼むミアでしたが、はやり聞き入れてもらう事はできませんでした。
サイモンはミアに「一歩ずつ前に進まないとダメだ。」と伝えますがミアはそれを拒否しサイモンを家から追い出してしまいます。
サイモンが出て行ったあと、ミアがシャワーを浴びているとドアノブが回される音がします。
そっと様子を見に行ったミアがドアスコープから外を覗くと、両親を殺害した犯人たちがドアを開けようとしていたのです。
ベランダ伝いにバスルームに移動したミアはサイモンに連絡をします。
しかし、運転中で携帯の着信に気付かないサイモン。
ミアが何度も電話をしている時、犯人の一人がバスルームに入ってきてしまいます。
咄嗟に浴槽に隠れたミアでしたが、犯人が中々出ていかないため身動きがとれません。
その時着信に気付いたサイモンからミアに電話がかかってきてしまい、犯人にミアがいる事がバレてしまうのです。
しかし、トイレを使っていた犯人はズボンを降ろしていたためすぐに動くことができず、その隙にミアは家から逃げ出します。
どうにかサイモンと合流し逃げることができたミア。
その後、オリヴィアからミアの母親はカリドに性的暴行を受けていたことを知らされます。
そして、カリドの写真を見せられ驚愕するミア。
ミアと同じくカリドも髪の毛の一部分だけ白くメッシュが入っていたのです。
ミアはカリドの唯一の子供だという驚くべき真実を知らされ、そのことを受け止められず嘔吐してしまいます。
オリヴィアとサイモンがディーの身が危険だと話しているのを立ち聞きしてしまったミア。
オリヴィアは「ミアが捕まればカリドの居場所が特定できる。」とサイモンに告げます。
それを聞いたミアは自分が囮になると提案するのです。
ミアは誘拐されたように装い拘束された写真を撮ります。
その写真で犯人を誘き出そうと言う計画なのです。
もしもの事を考え、ミアはサイモンから武器の使い方、そして身を守るための護身術を叩きこまれます。
サイモンと過ごす時間はミアにとって久しぶりに訪れた心穏やかになれる時間でした。
しかし、その時間もすぐに終わりを迎えます。
カリドたちが動きを見せたため、ミアが囮となって動くときが来たのです。
サイモンはミアの腕にGPSを埋め込みます。
激しい痛みを伴うものでしたが、それに耐えたミア。
埋め込んだところの痣を隠すためにタトゥーもいれます。
その後、車で移動している時に突然前方からきた車に追突され、サイモンが気を失っている隙にミアは強盗達に誘拐されてしまうのです。
父親はさっきの男かと聞かれたミアは「父親はカリド・ゼーラク。」と答えますが、嘘をつかれたと思った強盗はミアを殴りつけるのでした。
サイモンはオリヴィアに応援を要請しますが、到着するまで二時間もかかると言われ一人でミアを助けに向かいます。
その頃、ミアは強盗達に暴行されそうになりますが、突然銃を持った男たちが現れ助けられたのです。
トラックをヒッチハイクしてミアの追跡をしていたサイモンは、その道中で強盗達の遺体を見つけます。
しかしそこにはミアはおらず、ミアに埋め込んだGPSは移動を続けていました。
連れ出されたミアは車の中にあったCDを割って懐に隠します。
それからカリドの友人だと言うサバ(ジェイド・ハドソン)という女性の元へ連れて行かれるのです。
サバに言われDNA検査をしたミアはカリドの実の娘だという結果がでます。
ミアと対面したカリドはとても喜びます。
しかし、ミアは両親を殺害したカリドが許せませんでした。
「母を殺したくせに父親ぶらないでよ!」といってカリドを殴ります。
カリドはミアの母親が死んだことを知りませんでした。
カリドはミアの母を愛していたのです。
20年間に死んだと思っていた女性が生きている事、そして娘もいる事をカリドが知ったのは二週間前。
しかしミアの両親が襲われたのは三週間前です。
ミアの両親を殺害したのはカリドの指示ではありませんでした。
カリドはミアに「誰が殺したんだ。私がそいつを殺してやる。」と話します。
その頃、ミアが連れてこられた町に着いたサイモンは無線でオリヴィアに連絡を取りますが、オリヴィアと通信できなくなってしまったのです。
上空にはヘリが飛び、近くを見ると兵士が潜んでいました。
気配を消してその兵士たちに近づき銃と無線を奪ったサイモンは再びオリヴィアに連絡を取ります。
しかし応答がないままサイモンは捕えられてしまうのです。
ミアはカリドが信用できる人物だと感じ、自分はMI6の囮としてやって来たと告げます。
その時、ミアとカリドがいる建物が爆撃を受けてしまうのです。
拘束されたカリドとミア。
そこへ現れたのはカリドらによって父親を殺されたデイガー(アヴィン・シャー)でした。
デイガーは父親を殺された復讐にやってきたのです。
デイガーはミアの両親が殺された時の音声を録音したテープを流して聞かせます。
ミアは隠し持っていたCDでロープを切り、デイガーに羽交い絞めにされた時にそのCDをデイガーの股間に刺したのです。
動けなくなったデイガーの首元にCDを突き付けますがデイガーを殺す事は出来ませんでした。
ミアはカリドのロープを解きどうにか外へ逃げ出します。
デイガーは、捕えたサイモンからミアの追跡装置を奪い逃げたカリドとミアを追うのです。
終われている事に気付いたカリドはミアに追跡している車を撃てと言い銃を渡します。
ミアが銃を撃った事で隙が出来た時にカリドはミアを車から降ろし、岩の影に隠れるよう指示します。
そして「私の為に生きてくれ。」と言ってミアを残したまま去ってしまいます。
カリドは車に爆弾が仕掛けられていることに気付いていました。
そしてその爆弾はデイガーによって爆破されるのでした。
ミアはカリドが犠牲になった事に涙を流しますが、デイガーがミアを追跡していることに気付き、石で腕を切り埋め込まれたGPSを破壊するのです。
ミアも死んだと勘違いしたデイガーはサイモンを解放します。
町へ逃げ込んだミアは、カリドのアジトへ戻り携帯電話を拾います。
その地域の人間だと思われるよう変装して外に出たミアは、サバに電話して助けを求めるのです。
サバの元へ向かう途中、サイモンと再会したミア。
サイモンはミアが生きていたことを喜びます。
サイモンはオリヴィアの居場所が分かったからと、ミアをその場所へと連れて行くことに。
そこでサイモンとミアはオリヴィアがデイガーと話しているのを目撃してしまいます。
オリヴィアとデイガーは共犯だったのです。
サイモンはカナダで一緒に暮らそうとミアに言いますが、ミアはデイガーが原油掘削のためにここで暮らす人たちの生活を奪おうとしていることを見過ごせないと話します。
サイモンは生きることの方が大切だとミアを説得しますが、デイガーの事が許せないミアはサイモンの誘いを断りサバの元へ向かうのです。
「MIA ミア」ラスト最後の結末
サバに傷の手当てをしてもらったミアは戦闘に使えるナイフを受けとり、戦士カリドの娘としてデイガーの元へ向かいます。
サバの運転で検問所を通過しようとしますが、車は止められサバは検問所いる男に射殺されてしまうのです。
後部座席に隠れていたミアは、その男たちが目を離した隙に車から降り、その後ろからやって来た車にこっそり乗り込み無事検問を通り抜けるのでした。
原油掘削の施設に到着したミアは見張りの兵士をナイフで殺し、施設の内部へと侵入します。
オリヴィアとデイガーがいる部屋を突き止めたミアは、その部屋の様子を録画することに。
その時、施設の警報が鳴り響きます。
オリヴィアが一旦席を外し、外に出るとサイモンが金を受けとりに来ていました。
サイモンを含めて金のやり取りを始めると、屋上の見張りが殺されているのに気付いた周りの兵士が警告を呼びかけます。
ミアはオリヴィアに見つかってしまいました。
施設の奥に閉じ込められたしまったミアでしたが、サイモンがミアに気づき掘削施設に火をつけミアを助け出そうとします。
しかし、その時サイモンはオリヴィアに銃で撃たれてしまいます。
施設が激しく燃えるなか、まだ息のあったサイモンはミアが閉じ込められているドアを開け二人で施設から逃げ出すことに成功するのです。
ミアはプライベートジェットで逃げようとするオリヴィアを見つけ、飛行機に乗り込みます。
飛行機の中ではミアとオリヴィアの激しい戦いが繰り広げられますが、どうにかオリヴィアを気絶させることができたミアは飛行機を止める事に成功するのです。
オリヴィアの逃亡を阻止することができたミアは、救急車で運ばれるサイモンと話しをします。
「人生を取り戻せ」というサイモンの瞼にキスをしたミアはディーの元へと向かうのです。
無事にディーと再会を果たし、人生を取り戻すことができたミアはサイモンがいるカナダに向かい新たな人生を送る事を決心するのでした。
THE END
「MIA ミア」見どころ
両親を殺された少女がその復讐を遂げるアクション映画です。
ミアを演じるソフィア・ブラック=デリアの演技が良かったです。
両親を亡くし、妹とも引き離され孤独でおかしくなる、そんな演技にジーンとしてしまいました。
同じく、婚約者の復讐をする女性を描いたジョディ・フォスター主演の「ブレイブ ワン」もおすすめです。
有名どころの俳優が出演していないので、逆にどうなるかの予測がつきません。
またミアの唯一の味方であるサイモン(ジェームズ・フレイン)も特にイケメンとかでなく良い人なんだけどいまいち感情移入ができませんでした。
テロリストや諜報員など、ザ・アクションといった感じのキャラクターが多く出てくるのですが、肝心のアクションはそんなに激しいシーンが無かったのが少し残念でしたね。
もっとバンバンドンドンと思い切りしてくれたらいいのにー!とウズウズするシーンも多かったです。
カーチェイス、銃撃戦、武術など、アクションシーンは結構あるのですが、あまり迫力がなかったので、アクションよりもミアの心情を描いたシーンに心惹かれた作品でした。