「ブレイブ ワン」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「ブレイブ ワン」ネタバレ あらすじ
アクション

映画「ブレイブ ワン」は、ジョディ・フォスター主演、ニール・ジョーダン監督の2007年の映画です。

この映画「ブレイブ ワン」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、無料動画や見どころについて紹介します。

婚約者を殺害された女性が、自ら悪を裁くサスペンスアクション「ブレイブ ワン」をご堪能ください。

 

「ブレイブ ワン」あらすじ

エリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)は、恋人のデイビッド(ナヴィーン・アンドリュース)と結婚間近。

二人が選んだ、招待状の色はバニラとオレンジ。

温かく優しい彼は「もう今夜、結婚しよう!」と、その日が来るのを待ちきれません。

そんな互いを愛おしく想い、しあわせな日々を送る彼らを不幸が襲います。

 
愛犬・カーティスを連れて、夜の散歩に出た二人。

いつものように時間は流れますが、何故かボール遊びをするカーティスが戻って来ません。

公園を探す二人は人気の無いトンネルの向こうで、男たちに捕らわれているカーティスを見つけました。

手には酒、凶器、一人は動画撮影して、困惑するエリカとデイビッドを嘲笑います。

三人の男は彼女の大切な指輪を奪い取ると、意識が無くなるまで暴行を加えました──。

 
頭を撃ち抜き死亡した女性を見て、ため息をこぼす刑事・ショーン・マーサー(テレンス・ハワード)。

それは自殺と断定されますが、彼は女性の夫・マローがやった事だと確信しています。

数え切れない悪事を働きながら、全く尻尾を掴ませない善人ヅラしたマローが法律で守られる。

マーサーの元妻が、マローの弁護士という不運な巡り合わせ。

強い憤りを感じ己の無力さを嘆く彼は、同じ病院に運ばれたエリカの惨い姿を目にします。

この二人の出会いが物語を加速させていくのです・・・

 

「ブレイブ ワン」ネタバレ

病院で三週間眠り続け、目を覚ましたエリカ。

恋人・デイビッドの母から告げられたのは、彼の葬儀は済み、もうこの世には居ない。

寂しさと恐怖に埋め尽くされる彼女は、彼が生きていた証が残るアパートで思い出に包まれます。

 
後日、警察を訪ねると担当刑事は不在、進展しない捜査、表面的な受け答え。

その態度に苛立つエリカは、その足で拳銃の販売店へ。

自分の身は自分で…護身用を求めますが、直ぐには手に入れる事が出来ず断念。

しかし、彼女に目を付けた見知らぬ男が、9mm口径の拳銃を売り使い方も教えます。

 
顔は出さずとも人々にその声で語り掛ける、ラジオDJとして人気のエリカ。

拳銃を手にしてから、立ち寄ったコンビニで殺人を目撃。

更に、地下鉄に乗れば質の悪い二人組の黒人男性に、彼女はナイフを突き付けられます。

エリカは身を守るため拳銃を発砲し、一度目は三発撃って一発が命中。

そして二度目は、外すこと無く二人組を撃ち抜きました。

目撃者が現れず咎められない罪に、怯えていた彼女の声や心は変化していきます──。

 
二つの事件の共通点、殺害されたのは前科者で凶器は9mm口径、現金は手付かず。

地下鉄の現場検証で、エリカを見掛けた刑事・マーサー。

とっさに取材を申し込む彼女に、事件の口外は出来ないと言って二人は別れました。

しかし、彼女が恋人を殺された被害者だと知る彼は、何かを感じ取り接触を図ります。

 
カフェで、マーサーを取材するエリカ。

刑事の仕事を真摯に答えてくれる彼は、TVに映るマローに顔を歪めます。

妻を殺したマローが義娘の親権を主張するのは、秘密を漏らさない為の口封じと彼は確信。

しかし、マローの隠蔽工作を暴き逮捕するには、違法行為しか方法が無いと悔しさを滲ませます。

「人を撃った?」と、エリカの唐突な質問に“ある”と答えたマーサー。

「手は震えた?」「いいや…発砲は、法の番人にのみ許される…」

今度は、彼が「…あの事件から、どうやって立ち直った?」

「…忘れてないわ……生まれ変わるの、別人に」と、彼女は静かに答えました。

 
世の中が、悪人に“血の制裁”を下す謎の人物に注目するなか、次の犯行が起こります。

人気の無い夜の路上、男の車には虐げられ気力を失くした少女・クロエ(ゾーイ・クラヴィッツ)が居ました。

エリカは、拳銃で男を威嚇し少女と逃げ出しますが、背を向けた二人に猛スピードで車が迫ります。

発砲された男は、致命傷を負い車も大破。

クロエは暴走した車にぶつかってしまいますが、一命は取り留めました。

「…あなたは誰?」と、クロエに聞かれ「誰でもない」と、答えるエリカは過去の自分を葬ります──。

 
三件の殺人事件は、すべて同じ拳銃が使用され同一人物の犯行と断定した警察。

世の中が関心を寄せるこの事件に、エリカのラジオ番組では、リスナーの意見を求めます。

その反応は「殺しは社会の為だ!悪人を掃除してる」「裁判なしの死刑は、ただの殺人よ!」

悪人への復讐劇に感動している者、この行為は決して正義ではないと考える者。

刑事・マーサーも、このラジオを聞いていました。

 
撃ち殺した男たちの声に、頭を埋め尽くされるエリカ。

心配する友人の声は届かず、衝動に突き動かされる彼女はターゲットの元へ向かいます。

とある建物に来た彼女は、マーサーに電話を掛け「眠れない時は何を?」と、尋ねました。

少し話をして「ありがとう」と、言葉を残した彼女は、エレベーターに乗りマローに接触。

その後、屋上から転落したマローの死体が発見されました。

三年も追い続けた、マローの突然の死。

現場検証で、そのエレベーターの到着音を聞いたマーサーは、焦燥感に駆られます。

あの日、マローへの憤りを口にしたから“血の制裁”を下した、彼女が──。

 
重傷を負って入院する少女・クロエの面会に、エリカを同席させるマーサー。

クロエが事件の夜に見たのは「…誰でもない人」それ以上の証言は出ません。

二人組が殺害された地下鉄に、乗り合わせていた青年を見つけ出した警察。

当時、質の悪い二人組に皆が下車、しかし一人残っていた女が居たと証言が出ます。

「……冷たくて、感情のない怖い顔だった」

 
エリカの元に、不要となったバニラとオレンジ色の結婚式の招待状が届き、奪われた大切な指輪が見つかりました。

恋人を殺した男一人が容疑者として拘束されるも「違う」と、嘘を吐き釈放させるエリカ。

“血の制裁”は、野放しにされている男たちと三人まとめて…まだ終われません。

刑事・マーサーに「デイビッドは、どう思う?…恨みを持った女を」と、問われたエリカの答えは「死人は語らない」でした。

 

「ブレイブ ワン」最後ラストの結末は?

エリカは、男が奪った指輪をその後、貰ったという女性に接触します。

男の仕返しを怖がり、一度は背を向けた女性の“ごめんね…”と謝るメールと共に添付された、あの夜に起きた暴行の一部始終。

“サヨナラ”というエリカの別れのメールと、惨たらしい暴行を目にした刑事・マーサー。

三人の男の元へ向かう、エリカを追います。

 
夜、古びたマンションに集まる三人のそばには、エリカの愛犬・カーティスがいました。

「犬を返して」と、一人目を射殺した彼女。

容赦なくもう一人も撃ちますが、残る一人に襲われ身動きが取れなくなります。

そこに「警察だ、武器を捨てて伏せろ!…エリカ 銃をよこせ!!」

駆け込んで来た刑事・マーサーに怯み、男が床に伏せるとエリカが銃を向けました。

「……私には殺す権利があるわ!」

激高するエリカに声を掛け、その手からゆっくりと拳銃を取り上げるマーサー。

 
真っ直ぐにエリカを見て「…合法の銃を使え」と、彼は法の番人である自分の拳銃を差し出します。

恋人・デイビッドの復讐、エリカは三人目の男を撃ち殺し全てが終りました。

マーサーは刑事でありながら、犯罪者・エリカの殺人を加担。

更に、この事件を三人の男の仲間割れで、エリカは無関係だと言い出します。

「男たちの騒動に駆け付けた俺が撃たれ、正当防衛でコイツに発砲した…」

拒むエリカに「悪党を撃ったろ…」と、マーサーは自分の右肩を撃たせます。

 
復讐を遂げた今、自分を失くしたエリカの心には、見知らぬ他人だけが残りました。

マーサーの前から消えたエリカは、公園のトンネルをくぐり抜けます──。

THE END

 

「ブレイブ ワン」見どころ

仕事に恋に、生き生きしている主人公・エリカ・ベイン。

彼氏とイチャつく姿も微笑ましく、結婚後の二人の未来は明るいと想像出来るでしょう。

しかし、二人を襲う暴行シーンはあまりに痛ましく、感情のやり場に戸惑うかもしれません。

人々の記憶に残る名作に出演、圧倒的な存在感で今なお輝く女優・ジョディ・フォスター。

絶望の中にいる表情、復讐心に支配され自分が自分でなくなっていく凄まじい形相。

ジョディ・フォスターの繊細さと勇ましさが、堪能できる今作は『許せますか、彼女の“選択”』と、観る者に問いかけます。

同じく家族を殺された復讐劇「デス・ウイッシュ」も主人公の心の葛藤をブルース・ウィリスが見事に演じています。

「デス・ウィッシュ」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!
映画「デス・ウィッシュ」はブルース・ウィリス主演、イーライ・ロス監督の2018年の映画です。この映画「デス・ウィッシュ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。外科医から処刑人へと変貌を遂げる男を描いたハード・リベンジアクション「デス・ウィッシュ」をご堪能ください。

 
ザックリと言えば恋人のデイビッド以外、殺される側も、そして殺す側も欲望のまま。

理性を失った人間の成れの果てといった救いのない作品で、エリカも愛犬・カーティスが残っただけ。

しかし、エリカには手を差し伸べてくれる人物がちゃんと居ました。

暗闇から抜け出せず苦しむエリカに、同じアパートに住む黒人女性が寄り添います。

マローを追い掛け屋上から彼を転落させたけど、エリカも負傷しました。

エリカの「人を殺したの」という告白に、女性は「…一線を超えれば、誰もが人殺しに…」

傷の手当てをしてあげる女性が語る、このシーンの言葉は心にズシッときます。

 
刑事・ショーン・マーサーを演じ、存在感を示したテレンス・ハワード。

「…知り合いの誰かが、犯罪を犯したら……」と、例え話をするマーサー。

四件の事件後、エリカが最後の制裁を下そうとする前に、彼と語り合うシーンは息を飲むような駆け引き。

横に並んで座る二人は鏡越しに目を合わせ「…女を逮捕する」「…あなたは、見逃さない」

この時までは、刑事として仕事を全うするつもりだったマーサーが、最後にとった行動の賛否は観る者によって異なるでしょう。

 
サラ・マクラクランの『Answer』その優しく、切ない歌声が流れるエンディング。

あなたは、エリカたちにどんな感情を抱いているのか?自分自身に問いかけてみて下さい。

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