映画「ロスト・イン・マンハッタン」は、リチャード・ギア主演、オーレン・ムーヴァーマン監督の2014年のアメリカ映画です。
この映画「ロスト・イン・マンハッタン」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
ホームレスになってしまった男の顛末を描く「ロスト・イン・マンハッタン」をお楽しみください。
アメリカ社会のホームレスの現状も垣間見れる映画になっています。
■ スタッフ
監督: オーレン・ムーヴァーマン
製作: リチャード・ギア、ローレンス・イングリー、キャロライン・カプラン 、エドワード・ウォルソン、ミランダ・ベイリー、ビル・ポーラッド
製作総指揮:モハメッド・アル・ターキ、ザック・タッカー、アマンダ・マーシャル
脚本: オーレン・ムーヴァーマン
撮影: ボビー・ブコウスキー
音楽: ステファニー・ディアス=マトス■ 主要キャスト
ジョージ:リチャード・ギア
ディクソン:ベン・ヴェリーン
マギー:ジェナ・マローン
カレン:キーラ・セジウィック
ビルの管理人:スティーヴ・ブシェミ
「ロスト・イン・マンハッタン」あらすじ
ジョージ(リチャード・ギア)は妻を亡くし職も家も無くしたホームレス状態です。
しかし、自分はホームレスではない。と未だにわずかなプライドを持っています。
ところが、世話になっていた女性がいなくなり、寝床にしていたアパートも追い出されるハメになります。
ニューヨークを目的もなくただ彷徨うジョージ(リチャード・ギア)・・・
次第に食べるのにも困るようになり、完全なるホームレスになってしまいます。
そして、背に腹は代えられず、ニューヨークのホームレス用シェルターの厄介になります。
そこでもいろいろな事情を持ったホームレス達とかかわります。
唯一の希望は、疎遠になってしまった娘マギー(ジェナ・マローン)でした。
しかし、マギー(ジェナ・マローン)は、家族をかえりみなかったジョージ(リチャード・ギア)を憎んでいます。
なんとかジョージ(リチャード・ギア)は、シェルターの友人、ディクソン(ベン・ヴェリーン)に後押しされて再出発しようとしますが・・・
「ロスト・イン・マンハッタン」ネタバレ
最初はホームレス扱いに怒りを覚えていたジョージ(リチャード・ギア)も、次第に自分の立場を自覚するようになります。
自分はホームレスなんだと・・・
しかし、何をしたら良いのかがわかりません。
ひたすらニューヨークをさまよい、時には街角のベンチに座り、時には寒さをしのぐ為に病院のホールに入ったり・・・
とにかくそういった描写が、この映画のほとんどを占めています。
特に大きなハプニングがあるわけでもなく、淡々とジョージ(リチャード・ギア)の様子が描かれます。
唯一の家族である娘、マギー(ジェナ・マローン)には劇中3度、会いに行くのですが受け入れられません。
逆にマギー(ジェナ・マローン)から、お金を受けとる始末です。
「ロスト・イン・マンハッタン」最後のラスト結末
終盤で、ジョージ(リチャード・ギア)がマギー(ジェナ・マローン)の働くバーへ行きます。
そして、再起するために出生証明が必要だと、マギー(ジェナ・マローン)に伝えます。
軽くあしらうマギー(ジェナ・マローン)・・・
そのうち、今までどんな状態でも涙を見せなかったジョージ(リチャード・ギア)が、ボロボロと泣くのです。
悲しいから泣いたのではないと思います。
きっと今の情けない自分の姿に泣いたのだと思います。
マギー(ジェナ・マローン)は無情にも「ビールのお金はいらないから出て行ってくれ」と言います。
ジョージ(リチャード・ギア)は泣きながら「いや、これだけは払わせてくれ」と、なけなしのお金を払いトボトボと店を出て行きます。
この映画「ロスト・イン・マンハッタン」のラストは、店を出てヨボヨボと歩くジョージ(リチャード・ギア)の後ろ姿です・・・
段々小さくなっていき、これでまさか終わりか?
と思った所で、マギー(ジェナ・マローン)が店を飛び出して、ジョージ(リチャード・ギア)を追いかけます。
おそらく少し親子の関係が良くなりそうな感じを持たせてTHE ENDです。
ちなみにマギー(ジェナ・マローン)がジョージ(リチャード・ギア)には、まだ追いついていないところで終わっています。
THE END
「ロスト・イン・マンハッタン」見所ポイント!
リチャード・ギアは私の大好きな俳優さんです。
この映画もリチャード・ギアが主演だからこそ見ました。
ですが、淡々とホームレスのリチャード・ギアの日常を追うようなドキュメントのような映画でした。
日常と言っても、ただ座ってたり、寝てたり・・・
映画の冒頭に出てくるビルの管理人役のスティーヴ・ブシェミも、もっと物語に関わるのかと思ったらまったくなし。
別にスティーヴ・ブシェミじゃなくてもいいじゃん(笑)
じゃディクソン(ベン・ヴェリーン)と感動的な展開か?と思いきや、いつのまにかいなくなります(笑)
全編にわたり、私達の知っているリチャード・ギアではない所が、悲しさを増しています。
ラストのボロボロと泣くリチャード・ギアは、本当にただのホームレスで、余計に悲しくなりました。
ココでジョージ(リチャード・ギア)が今まで抑えていた感情を爆発させるシーンのために、淡々と描かれていたのかもしれません。
このラストシーンがなけりゃ、かなりのクレームレビュー?が付きそうな映画でした。
ラストシーンの去っていくジョージ(リチャード・ギア)の後ろ姿が、ものすごく小さくなった時には、ホントまさか!と思いましたからね(笑)