映画「地球、最後の男」は、ガンナー・ライト主演の2011年アメリカ映画です。
この映画「地球、最後の男」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
そしてウィリアム・ユーバンク監督の初作品です。
「地球、最後の男」スタッフ・キャスト
■ スタッフ
監督: ウィリアム・ユーバンク
製作: エンジェルズ・アンド・エアウェーブズ
製作総指揮 : マーク・イートン
脚本: ウィリアム・ユーバンク
撮影: ウィリアム・ユーバンク
音楽: エンジェルズ・アンド・エアウェーヴズ■ 主要キャスト
リー・ミラー:ガンナー・ライト
コーリー・リチャードソン
ブラッドリー・ホーン
ナンシー・スティール
「地球、最後の男」あらすじ
舞台は南北戦争集結間近のアメリカ。
謎の物体を調査するために旅に出た兵士リー・ブリッグス。
そしてそれから175年後。
宇宙ステーションで一人孤独に任務を遂行していた宇宙飛行士リー・ミラー(ガンナー・ライト)。
ある時、地上のヒューストンとの通信が途絶えてしまう。
地球上で何か重大な異変が起こったようなのだが、リーにそれを調べる手段はない。
地球上の全人類は、何かしらの災厄により全滅してしまったようなのだ。
不安にかられながらも、リーはその後6年間も宇宙ステーションにとどまり続けるのだった。
地球で何が起こっているのか?
取り残された彼はどうなるのか?・・・
「地球、最後の男」ネタバレ、最後のラスト結末は?
孤独な日々を送るリー(ガンナー・ライト)は、宇宙ステーションの中で兵士リー・ブリッグスの日誌を見つけます。
彼の日誌を読み続けるリーは、やがて彼の記憶と融合するようになっていくのです。
そしてある時、リーの前に巨大ステーションが現れます。
その中に入ったリーを待ち構えていたのは、巨大なコンピューターでした。
人類はすべて消滅しており、その記憶のみがコンピューターに受け継がれていたのです。
こうして高度に発達した人工知能と、地球最後の男リーが邂逅を遂げたのでした・・・
わかりずらいラスト結末です(笑)・・・
「地球、最後の男」見所ポイント!
2011年制作のSF映画。
監督はウィリアム・ユーバンク。
インディーズ映画ながらも各国の映画祭で注目された異色作です。
冒頭なぜか南北戦争の兵士のシーンから始まり、次のシーンでは宇宙ステーションへと転換する。このオープニングからもわかる通り、この映画は全編に渡ってスタンリー・キューブリックの名作「2001年宇宙の旅」へのオマージュに満ちた作品になっています。
宇宙ステーションで孤独に生きる男の描写はダンカン・ジョーンズの「月に囚われた男」を彷彿とさせ、SF映画ファンの心を摑むことは間違いないでしょう。
ほぼ全編が宇宙ステーション内に限定されているのですが、カメラや光線の使い方などでそれなりに宇宙空間っぽさを演出しているのは見事だと思います。
ただ、内容が難解なだけに、退屈に感じてしまう人もいる事でしょう。
今作は全体的にストーリーらしきストーリーは存在しません。
地球最後の男となったリーが、高度に発達した人工知能と邂逅するというのがメインプロット。
「2001年宇宙の旅」とは違い、人工知能そのものがまるで神であるかのように描かれている所が今作の特徴と言えるでしょう。
ただまったくその正体はわからないし、そもそも地球がなぜ滅亡したのかも語られない。
観客に行間を読ませる事を要求する、極めて高度な作品とも言えます。
終盤の展開は「2001年宇宙の旅」以上に理解不能なシーンが連発する事もあり、決して万人向けの映画とは言えないでしょう。
それでもラストの邂逅シーンには胸が熱くなるものがあります。
原題「LOVE」にもある通り、この映画のメッセージとは人間にとって一番重要なのは「愛」なのだという事。
このあまりにもストレートなメッセージが逆に新鮮に感じるほど不思議な魅力を持った作品です。