「くるみ割り人形と秘密の王国」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「くるみ割り人形と秘密の王国」ネタバレ あらすじ
SF/ファンタジー

映画「くるみ割り人形と秘密の王国」は、マッケンジー・フォイ主演、ラッセ・ハルストレム監督の2018年の映画です。

この映画「くるみ割り人形と秘密の王国」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。

不朽の名作「くるみ割り人形」をディズニーが映画化した「くるみ割り人形と秘密の王国」をお楽しみください。

 

「くるみ割り人形と秘密の王国」あらすじ

発明好きの青年・ドロッセルマイヤーは、少女・マリーに “鍵付きの卵型オルゴール” を作りプレゼントしました。

両親を亡くし、独りぼっちのマリー。

金色に輝くこのオルゴールは彼女に、勇気と自信を持たせます。

ドロッセルマイヤーのように発明をたのしむマリーは、頭も良く手先が器用。

おもちゃに命を吹き込む “エンジン” という機械を発明しました。

感情を持った “彼ら” が生きる〈秘密の王国〉は、マリーとドロッセルマイヤーだけが知る不思議な世界です。

 
時は流れ、マリー(アンナ・マデリー)はベンジャミン・シュタールバウム(マシュー・マクファディン)と結婚、三人の子供たちに恵まれます。

しかし、マリーはまだ小さな子供たちを残して死んでしまいました・・・

そこから、亡き母が隠した「真実」を探す冒険が始まるのです・・・

 

「くるみ割り人形と秘密の王国」ネタバレ

薄暗い屋根裏部屋に、何やら真剣な表情をした姉弟がいます。

クララ(マッケンジー・フォイ)は、母に似て手先が器用で機械イジリもお手の物。

“ニュートンの運動第3法則” の実験に、弟のフリッツ(トム・スウィート)も夢中!

ロウソクに火を点け小さな気球が浮かび上がると、ボール、ブリキのおもちゃ、本や糸車、お手製の見事な実験装置が動き出し、最後にはネズミを捕まえます。

 
母が居ない、はじめてのクリスマスイヴ。

クリスマスツリーの前で父は「お母さんからだ」と、子供たちにプレゼントを渡しました。

早速、箱を開けたフリッツは “おもちゃの兵隊” で無邪気に遊びます。

クララには、あの “鍵付きの卵型オルゴール”。

ところが、肝心の鍵が無く中を見る事が出来ないため、誰もオルゴールだと気づきません。

 
長女・ルイーズ(エリー・バンバー)には “母が着ていたお気に入りのドレス”。

そのドレスを着たルイーズの姿に、息を呑むベンジャミンは静かに妻を想います。

そんな父が抱えた孤独に気づかず、クララは反発ばかり。

一番の理解者だった母を失くしてから、心が塞ぎ自分の殻に閉じこもっていました。

 
母のプレゼント・卵を見つめるクララに与えられた二つのヒント。

・【必要なモノは全部この中に】とだけ書かれた、母からの手紙。
・卵に彫られた “D(ドロッセルマイヤー)” のイニシャル。

“あの卵を開ける事が出来れば、心のモヤモヤが晴れるはず” と希望を持つクララ。

今夜は、ドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)の屋敷でクリスマスパーティーです!

家族四人が揃い、安心した父は娘たちとダンスをしようと約束を交わします。

 
魔法がかけられたように、発明品だらけのドロッセルマイヤーの大きな屋敷。

招かれた客人はバレエ鑑賞やダンスをたのしみ、子供たちはプレゼント探しに夢中です。

ドロッセルマイヤーのもとにやって来たクララは、あの卵を見せました。

勇気と自信を持たせたマリーの大切な宝物が、彼女の娘・クララの手に。

マリーが遺した秘密を知るドロッセルマイヤーは、クララの冒険を静かに見守ります。

 
この屋敷に、鍵があると確信したクララ。

探す事に夢中になった彼女はダンスの約束を破り、また父と心がすれ違ってしまいました。

鍵を探して、辿り着いた一つの部屋。

扉を開けると、そこには大きな木のトンネルがつづき青白い光が見えます。

何も知らないクララは、導かれるままに〈秘密の王国〉へ入って行きました・・・

 
真っ白な雪が降り積もった、クリスマスツリーの森。

この世界に住む “彼ら”は、そう 呼んでいます。

クララが一本の光る木を見つけると、そこに鍵がぶら下がっていました。

手を伸ばして取ろうとした瞬間、一匹のマウスリンクス(小さなネズミ)が奪い去ります。

マウスリンクスを追うクララが出会ったのは、彼女より少し背の高い “くるみ割り人形” のフィリップ・ホフマン大尉(ジェイデン・フォーラ=ナイト)。

橋のタモトに直立、あやしい侵入者を防ぐ番人として国を守る忠誠心に熱い男。

もちろん、クララの母・マリーが命を吹き込んだ “元おもちゃ” です。

 
クララが橋を渡ろうとすると「止まれ!」と剣を向け、彼女がマリーの娘と知ると「プリンセス・クララ」と片膝を突くのでした。

鍵を奪ったマウスリンクスも、クララの名前に驚き橋の向こうの “第4の国” へ逃げます。

「第4の国が、残る三つ国を相手に戦争中だ」と言うフィリップ大尉。

“ずっと、屋根裏部屋に閉じこもっていたせいで変な夢を見ているの!?”

そんな事を思うクララに、次々と不思議なことが起こります。

 
鍵を取り返すためフィリップ大尉をお供に、不気味な静けさの第4の国へ来たクララ。

大尉は、この国を治めるマザー・ジンジャー、手下・マウスリンクスを敵視していました。

「悪魔のような奴だ!」と言う大尉の言葉通り、巨大な “ネズミの王” に変化して、二人に襲い掛かるマウスリンクス!

すると「クララ?…カギを取りにおいで!」と、マザー・ジンジャーの大声が響きます。

あまりの恐怖に怯む大尉とクララは、森を立ち去り〈秘密の王国〉の宮殿へ向かいました。

 
宮殿にやって来た見知らぬクララを “太っちょ” と “ノッポ” 二人の門番は通そうとしません。

そこで「マリー女王の、ご令嬢だ!」と、誇らし気に言うフィリップ大尉。

その言葉に二人の門番も態度を一変、はじめて訪れたクララを国民は歓迎します。

宮殿に飾られた母・マリーの肖像画を見て、この不思議な世界を受け入れ始めるクララ。

そんな彼女を、人間界に住むマリーに代わり王国を任された三人の摂政が迎えます。

 
“花の国” と “雪の国”を治める優しい二人の紳士は、クララに大喜び!

頭から足先まで華やかな花で飾られた、ホーソーン(エウヘニオ・デルベス)。

シヴァー(リチャード・E・グラント)は、雪の結晶のように輝き、ヒゲと髪はツララのよう。

“お菓子の国” を治める、可愛らしいシュガー・プラム(キーラ・ナイトレイ)。

妖精の羽根を持ち、フワッとしたピンクの髪は綿菓子で出来ています。

クララに駆け寄りとっても嬉しそうな彼らですが、マリー女王の悲報に意気消沈。

心から悲しむ三人は、マリー女王の娘・クララを精一杯もてなしてくれます。

 
立派な宮殿、色鮮やかで美しい街並み、大きな機械式時計に目を輝かせるクララ。

不思議な事に、人間界の時間がスローモーションのようにゆっくりと流れています。

そこには、パーティーを楽しむ姉弟と、独り寂しそうな顔をした父が居ました。

その姿を見たクララは、父の本当の気持ちを知る事が出来たようです。

 
〈秘密の王国〉は “花”“雪”“お菓子”“遊び” という、四つの国で出来ていました。

しかし、遊びの国を治めていたマザー・ジンジャーが反乱を起こしたのです。

遊園地やサーカスで、賑やかだった遊びの国は “第4の国” と名を変え追放されました。

マリー女王が作った、おもちゃに命を吹き込む “エンジン” を初めて見たクララは、鍵穴が卵と同じだと気づきます。

命をあたえ感情を持たせてくれたマリーの事を、彼らは愛していました。

「エンジンを動かして、軍隊を作りたい!」と言う、シュガー・プラムの願い。

卵を開けたい、そして母が愛した王国を守りたいと勇気を取り戻したクララ。

母を想う彼女に優しい夜風が吹き、輝く流れ星が自信をあたえてくれました。

 
翌日、兵士を引き連れた勇ましいクララは、フィリップ大尉と共に第4の国に向けて出発!

深い霧に覆われた森に、突然大量のマウスリンクスが現れます。

アッと言う間に隊は崩壊し、クララは連れ去られるのでした。

 
そびえ立つマザー・ジンジャーの姿をしたテント。

そこに投げ込まれたクララを迎えたのは、カラフルなピエロたちです。

まるで、ゴム風船のように丸く膨らみ、奇妙な動きで飛びまわりクララを翻弄!

そこに、ヒビ割れた顔に赤毛のマザー・ジンジャー(ヘレン・ミレン)が姿を現します。

クララからマリー女王が死んだと聞かされ、ショックを受けるマザー・ジンジャー。

その隙を突き、鍵を奪い返したクララはフィリップ大尉と森を抜け出します。

「マザー・ジンジャーは、その見た目よりも怖くは無かった…」と、感じたクララ。

この王国を支配しようと企む “本当の敵” に王国の人々やクララは、まだ気づいていませんでした。

 
母のメッセージを解くため、鍵を開けると中身はただのオルゴール。

愕然とするクララは、再び自信を失くしてしまいます。

すると「君は、母親に似ている…自信と意志の強さが」と、鍵を取り戻した勇敢なクララを励ます大尉。

母の王国を守りたいクララは、鍵を手に宮殿へ戻りました。

 
宮殿では、クララが持ち帰った鍵を見てシュガー・プラムが大喜び!

早速 “おもちゃのブリキの兵士” にエンジンの光を浴びせます。

大きくなって動き出すブリキの兵士を見た彼女は「第4の国へ進軍の準備!」と命令。

戦争を起こし〈秘密の王国〉の支配を企む “本当の敵” はシュガー・プラムでした。

マリー女王が王国に来なくなり “独りぼっち” の寂しい感情が彼女を壊したのです。

 
宮殿の屋根裏に閉じ込められたクララは、オルゴールの鏡に気づき自分の顔を映します。

「必要なモノは…私の中」

勇気と自信を持ち、再び立ち上がったクララはフィリップ大尉と脱出!

そこに、マザー・ジンジャーが送ったマウスリンクスが現れ二人を道案内します。

 
水路を抜けると、エンジンの部屋に繋がる巨大な水車が見えてきました。

「私を信じて」と、崖を登り水流を越え、エンジンの部屋に侵入するクララ。

“マウスリンクスと一緒に、軍隊の侵攻を伝えるためマザー・ジンジャーのもとへ”

フィリップ大尉は、クララから与えられた任務を遂行します。

マリー女王と交わした約束「どんな事があっても王国を守る」

フィリップ大尉は、マザー・ジンジャーの大きなテントを動かし、第4の国にシュガー・プラムと軍隊をおびき寄せます。

テントを倒したもののマザー・ジンジャーの姿は無く、唖然とするシュガー・プラム。

無数の兵士を相手に、大尉とマウスリンクスが大奮闘します!

 

「くるみ割り人形と秘密の王国」最後ラストの結末は?

宮殿では、密かに潜入したマザー・ジンジャーがブリキの兵士と戦い、母譲りの頭脳と技巧でエンジンに細工を施すクララ。

そこに、騙されたと分かったシュガー・プラムが現れました。

彼女は、捕らえたマザー・ジンジャーにエンジンの光を浴びせ、おもちゃに戻すつもりです。

「やめて!」と、クララが姿を見せます。

母からのメッセージを理解し “自信と勇気” を持った彼女は、もう独りぼっちではありませんでした。

「いつも母は愛してくれる、独りじゃない」と、クララはメッセージを伝えます。

しかし、シュガー・プラムの心には届かず止める事が出来ません。

エンジンの下で、目を閉じるマザー・ジンジャー。

そして「私は、母に良く似ている」と、自信に溢れるクララ。

動き出したエンジンは方向転換し、シュガー・プラム目掛けて光が放射!

彼女は、小さなおもちゃに戻ります。

第4の国では、ブリキの兵士の動きが次々に止まり、フィリップ大尉とマウスリンクスたちは勝利に大喜び!

 
平和を取り戻した〈秘密の王国〉

クララは、また戻って来ると約束をして、大きな木のトンネルをくぐり人間界に帰ります。

幸せな表情をしているクララを見て、嬉しそうに目を細めるドロッセルマイヤー。

たくさんの発明をしてきたマリーの事を語る彼は、クララに伝えます。

「君のお母さんの最高傑作は “君だよ” 」と。

 
クララと父・ベンジャミンは、互いに寂しい気持ちを打ち明け仲直りをしました。

そして、父と約束したダンスをするため、クララはオルゴールを鳴らします。

流れるその曲は、ベンジャミンとマリーが初めて踊った曲でした。

幸せに包まれる二人のもとに、姉・ルイーズと弟のフリッツがやって来ます。

家族四人は、クリスマスイヴの夜に素晴らしい時間を過ごしました。

THE END

 

「くるみ割り人形と秘密の王国」見どころ

童話『くるみ割り人形とねずみの王様』の幻想的な世界を、ディズニーが実写化。

主人公クララ(マッケンジー・フォイ)と、色彩豊かな〈秘密の王国〉に住む人形たちが贈るクリスマス冒険ファンタジーです。

“花” “雪” “お菓子” “遊び(第4の国)”

それぞれの国のイメージが、衣装やアクセサリー、髪形の細部にまでコダワリが表現され、キラキラした世界にうっとりします。

 
『くるみ割り人形』と言えば、バレエを思い浮かべるかも知れません。

今作は “4つの国” をバレエで表現する場面もあり、その圧巻のパフォーマンスは映画を観ながら、素晴らしいバレエ鑑賞を楽しむことが出来ます。

ただし、童話、バレエとは違うストーリーが描かれるので “ディズニー映画” として純粋に楽しみましょう!

 
はじめて第4の国に踏み入ったクララが、マウスリンクスの襲撃にあう場面は背筋がゾッとするかも!?

何百?もしかして何千ものマウスリンクスが、巨大な一つのカタマリ “ネズミの王” になって襲い掛かるのはなかなか気持ち悪いです。

お子さんと楽しめる映画ですが “そこだけは” 大人でも衝撃映像かもしれないのでご注意下さい。

でも、シュガー・プラムが敵だと分かり、フィリップ大尉と行動を共にするマウスリンクスは可愛らしいです。

フィリップ大尉を “イジり” つつ、最後はピタリと頬を寄せて仲良しに♪

 
ユニークなキャラクターが多い〈秘密の王国〉で一押しは、お調子者の門番役の二人!

俳優・コメディアンで活躍する、オミッド・ジャリリとジャック・ホワイトホールが演じています。

クララがマリー女王の娘と知った途端、分かりやすく恐縮。

第4の国へ鍵を取り戻しに行く軍隊にも志願して、最後はフィリップ大尉に変わって橋の番人に!

クララには “ハマらなかった” のか?

残念ながら名前を呼んでもらえない二人ですが、見事な掛け合いは必見です。

 
登場シーンは少ないですが、黒い眼帯を付けたドロッセルマイヤー役のモーガン・フリーマンも素敵です。

発明が大好きな完全に怪しいおじいちゃんですが、クララを思う “優しさ” と “渋さ”がカッコ良い!(ちょっと、アフロちっくな髪型も◎)

 
大好きな母が遺した素敵なプレゼントが、家族を愛で包む優しい物語。

一人の少女と、奇想天外なキャラクターが魅せるクリスマスイヴの奇跡をご覧ください!

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