映画「悪の法則」は マイケル・ファスベンダー主演、リドリー・スコット監督の2008年の映画です。
この映画「悪の法則」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
有能な弁護士が悪のサイドビジネスを始めた事から起こる衝撃作「悪の法則」をご堪能ください。
「悪の法則」あらすじ
カウンセラーという愛称で呼ばれる弁護士(マイケル・ファスベンダー)は、恋人のローラ(ベネロペ・クスル)にプロポーズするため指輪を探します。
アムステルダムまで出向いたカウンセラーは、ある宝石商の元でダイヤを購入することに。
最初は手ごろな価格の物をと考えていたカウンセラーでしたが、宝石商に勧められたダイヤが気に入り当初よりもかなり高額な買い物をするのです。
その後友人のライナー(ハビエル・バルデム)が開くパーティーに顔を出したカウンセラー。
ライナーは、弁護士資格がある奴は合法的に悪事を働けると言い、麻薬密輸の仕事に乗らないかと誘います。
カウンセラーは一度きりと決めてその誘いに乗る事に。
ライナーはカウンセラーに“ボリート”の話をして聞かせます。
ボリートは小型のモーターが付いたもので、自動的にスチール製のケーブルを巻き取る装置です。
超合金で出来たケーブルは切断不可と言われていて、そのケーブルが輪になったところを人の首にかけて切断するという恐ろしい殺人マシンだと説明するライナー。
これから踏み込む世界はそういう恐ろしい世界なのだとカウンセラーに伝えたかったのです。
その晩、カウンセラーはローラへのプロポーズが成功します。
ローラを紹介するためにライナーの元を訪れたカウンセラーとローラ。
ライナーはマルキナ(キャメロン・ディアス)という女性と付き合っています。
ローラはマルキナと互いの性事情について話しますが、あまり乗り気ではありません。
しかし、マルキナはそんなローラにお構いなしに話を続けるのでした。
「悪の法則」ネタバレ
カウンセラーは、今回の仕事の事でライナーからウェストリー(ブラッド・ピット)を紹介されます。
麻薬密輸の仕事の詳しい話を聞くカウンセラー。
今回の仕事で手にできる金額を聞いて納得します。
しかし、ウェストリーは「俺は勧めない。それが俺からの忠告だ。」そうカウンセラーに警告するのです。
そしてマルキナの事も「腹の中が見えない女だ。俺は関わらない。」そう忠告するのでした。
殺人事件の容疑をかけられている女性ルース(ロージー・ペレス)の弁護を担当しているカウンセラーは、ルースからスピード違反で捕まった息子バイカー(リチャード・カブラル)を釈放して欲しいと頼まれます。
その頃、マルキナが怪しい行動を始めます。
暗殺者を雇ってある男を見張るよう指示し、その男の殺害を計画するのです。
その男はルースの息子バイカーでした。
バイカーは麻薬の運び屋をしていて、マルキナはバイカーから麻薬を盗もうとしていたのです。
暗殺者は、バイカーが役人から何かを受け取りヘルメットの中に隠したのを確認します。
その夜、バイカーが通るであろう道路にワイヤーを張りバイカーの首を切断するのです。
バイカーが殺されたことを知ったウェストリーはカウンセラーに、まずいことになったから会って話そうと連絡をします。
密売の組織から連絡があり、カウンセラーと話したいと言っていると教えるウェストリー。
バイカーは組織の運び屋で、持っていた麻薬は見つかりませんでした。
バイカーがカウンセラーの依頼人だとしった組織は、カウンセラーがバイカーを殺し麻薬を奪ったのではないかと疑っているのです。
しかもウェストリーやライナーも共犯だと思われています。
ウェストリーはカウンセラーに、「裏社会に足を突っ込んだのは自分だ。それを無関係だと考えるのは虫が良すぎる。奴らにだってできないことはあると考えているだろうがそうはいかない。早く姿を隠すんだな。」そう言ってカウンセラーの元を去るのです。
翌日、ライナーに会ったカウンセラー。
今回の事がどれほどヤバい事なのかやっと理解しますが、この状況をどうやって変えたらよいのか策は思いつきません。
その頃、ライナーとカウンセラーの話を盗聴器で聞いているマルキナ。
今でのライナーとカウンセラーの話は全てマルキナに筒抜けだったのです。
カウンセラーはローラに連絡し、遠く離れたアイダホ州のボイジーにあるホテルで会う約束をします。
一方、ライナーは組織の人間に捕まってしまうのです。
約束のホテルに着いたカウンセラーでしたが、いくら待ってもローラは現れません。
ローラも組織に捕まってしまったのです。
カウンセラーは同業者である弁護士にこのことを相談しますが、手は尽くすが彼女を助けるのは極めて難しい、自分を巻き込まないようにしてくれと言われてしまいます。
その後、メキシコの有力者であるヘフェ(ルーベン・ブラデス)に連絡を取る事が出来たカウンセラー。
しかし、ヘフェの言葉も厳しいものでした。
今の状況を受け入れろ、選択する時はもう終わってしまったのだと。
カウンセラーが絶望している頃、ウェストリーはロンドンにいました。
ホテルで出会った女性と酒を飲みますが、これは罠でした。
その女性はマルキナが雇った女性だったのです。
「悪の法則」最後ラストの結末は?
その女性は、ウェストリーの社会保障番号からパソコンのパスワードまで盗み出していました。
その番号とパスワードを受け取ったマルキナは人を雇い、ウェストリーの首にボリートを取り付けるのです。
ウェストリーが落としたスーツケースを奪った男はそれをマルキナに渡します。
ボリートを装着されたウェストリーは人が行きかう街中でそのボリートで首を切られ息絶えるのです。
マルキナはスーツケースに入ったパソコンにパスワードを入力しウェストリーの財産を奪うのでした。
安宿に泊まり組織から逃げていたカウンセラーの元へ郵便が届きます。
そこにはDVDが入っていました。
映像を確認はしませんでしたが、そこにはローラが殺害された映像が入っているのだと理解したカウンセラーは泣き崩れるのです。
金を手に入れたマルキナは投資アドバイザーの男とレストランで会います。
奪った金をダイヤにして運ぼうと計画していました。
だから手を引けと言うマルキナに何か感じたその男は、マズイ事が起きればマルキナの名前があがるぞと言いますが、マルキナはそれで良いと答えます。
そして、「これから起こる事は想像を絶すると思う。」そう男に話すのでした。
THE END
「悪の法則」見どころ
人間の欲を上手く描いた作品でした。
カーアクションや銃撃シーンなどもありますが、それほど派手ではないのについ見入ってしまうストーリーは、マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ブラッド・ピットなど豪華な俳優陣の演技によるものですね。
豪華俳優陣による「ラッキーナンバー7」も傑作でおすすめです。
幸せの為にちょっと軽い気持ちで踏み外した事から、どんどん転がり落ちていく救いのない破滅の道すじ。
誰かが助かる、抜け出すストーリーだと思ったら・・・
ハッピーエンドがなく、登場人物すべてに救いがない破滅の道・・・
見ていてジリジリ追いつめられます。
ストーリーの伏線を回収するには一度の視聴だと難解ですが、何度か見ればこれがこうだったのかと回収することが出来てまた違う見方の出来る作品です。
じっくりヒリヒリしながら見てください。
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