映画「相棒-劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」は水谷豊主演、和泉聖治監督の2008年の映画です。
この映画「相棒-劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
劇場版第1作「相棒-劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」をご堪能ください。
「相棒-劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」あらすじ
ニュースキャスターの仲島が殺害される事件が発生。
その遺体の発見現場には「f6」と言う謎の文字が残されていました。
一方、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は衆議院議員片山雛子(木村佳乃)の警護を命じられます。
片山の命を赤いカナリアという過激派が狙っているのです。
そしてその警護中、雛子の車が襲撃を受けます。
亀山が爆弾を乗せられたラジコンカーを投げ飛ばし、間一髪で雛子は無事でした。
その現場にはあの仲島の事件と同じく「d4」という文字が残されていました。
杉下と亀山はSNSサイト「人民法廷」で仲島と片山が裁判にかけられ、ユーザーから死刑判決を下されていました。
これはこの人民法廷で死刑判決が出た人々を狙った連続殺人だったのです。
杉下と亀山はこのサイトの管理人を訪ねますが、サイトは乗っ取られていました。
乗っ取った人物はどこの誰かもわからないという事でしたが、杉下は乗っ取りをした人物のアドレスを聞きます。
例のサイトには他にも2週間前にひき逃げで亡くなった東京高裁の判事がいます。
その現場の写真にも赤い「e4」の文字が・・・
「相棒-劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」ネタバレ
杉下は現場に残された謎の文字がチェスの棋譜であることに気が付きました。
そして、あの処刑リストに名前があげられているクリニック経営者、安永を訪ねます。
しかし杉下たちが着いた頃にはすでに殺害されており、現場にはg5と残されていました。
杉下と亀山は事件の被害者たちを訪ねていたという女性の存在を知り、その取り調べに参加することになりました。
しかし、その守村やよい(本仮屋ユイカ)を弁護士の武藤(松下由樹)が保護します。
棋譜を見ていた杉下は次の一手でクイーンをh5に置けばチェックメート、記号は#になる事に気が付きました。
そこで杉下は犯人のアドレスに「Qh5#」と送ります。
するとすぐに返信が。
「さあ次の対局を始めよう」と言う犯人、さらに勝ったらいいことがあると言います。
対局後の盤を見た亀山、この形をどこかで見たような気がすると言います。
それは東京ビッグシティマラソンのコースでした。
これは東京ビッグシティマラソンを狙った犯行予告だったのです。
その後、杉下たちは守村やよい、本名木佐原康江とその父木佐原芳信(西田敏行)と会います。
やよいの兄の渡(細山田隆人)は5年前にNPO活動でエルドビア共和国を訪れ、難民救済活動をしていました。
しかしゲリラに身代金目的で拉致され、政府がその要求を拒否したために殺害されたのです。
政府は渡が拉致されたのは退去勧告が出ていたのにも関わらず留まった自己責任だと言い、国民やマスコミも渡を非難しました。
このバッシングは家族にもおよび、やよいは名前を変えることとなったのです。
今回の事件はその報復として渡の親友、塩屋和範(柏原崇)が行っているとやよいは言います。
本当は塩屋が難民救済活動に行く予定だったのに、塩屋の都合で直前に渡が行くこととなったのです。
渉が死んでからずっと音信不通だった塩屋、その塩屋からやよい宛てに手紙が届きました。
手紙には大手企業への就職が決まっていた塩屋は現地に行くのが怖くなり、渉と変わった事が書かれていました。
また、手紙には人民法廷のアドレスとパスワードも書かれていたのです。
杉下に塩屋を止めるよう頼むやよい。
人民法廷で塩屋のメッセージが発見されました。
パスワードの必要なものでしたが、杉下が予想したチェス用語でログインに成功します。
そこで杉下たちは5年前の人質事件に関する機密文章Sファイルの存在を知ります。
そしてマラソン大会当日、顔認証システムを用いて塩屋のゼッケンナンバーを特定します。
警備に当たったメンバーはGPSを頼りに確保に向かいますが、それは全く別の人物でした。
塩屋はランナーに付けられたGPSを別のランナーに付けていたのです。
棋譜を見ていた杉下は64マスの中で使わなかったマスがあり、それが地図と合わせると臨海大橋になる事が分かりました。
そしてその橋に不審なボートが接近していました。
塩屋は無人ボートをぶつけることで橋を爆発させようとしていたのです。
やよいから連絡が入り、塩屋のアジトが判明しました。
ヨツバ電機の倉庫です。
杉下たちはすぐに倉庫に向かいますが、毒を飲んだ塩屋はすでに瀕死状態でした。
そしてそのそばには時限爆弾が。
なんとかやよいをかばった杉下はまだ事件は終わっていない、急ごうと言います。
塩屋は実行犯であり、その裏に黒幕がいたのです。
マラソン大会は表彰式の時を迎えていました。
表彰式には元内閣総理大臣御厨紀實彦(平幹二朗)が来ていました。
そしてそこには御厨を銃で狙う人物の姿が。
それは木原芳信です。
「相棒-劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」最後ラストの結末は?
間一髪のところで木原を止めた杉下と亀山。
捕まった木佐原は素直に自供します。
木佐原の持っていた銃には弾が入っていませんでした。
木佐原の動機は渡を死に追いやったSファイルの存在を明らかにすることでした。
Sファイルは外務省が隠蔽した機密文章です。
木佐原は観客と生中継をするカメラの前で御厨を狙う事で、御厨にSファイルの存在を認めさせたかったのです。
癌に侵され余命半年の木佐原、最後に息子の亡くなった真相を明らかにしようとしていたのです。
Sファイルを何としても隠したい外務省。
しかし外務省改革を公約とした片山はその存在を明らかにするための会見を開きます。
会見で渡は退去勧告を受けていなかったことが明らかになりました。
当時外務大臣だった父のミスを明らかにするものでしたが、政府の見解は明らかな誤りだったと語ります。
また文章の後半にはエルドビアの子が渡に宛てて書いた感謝の手紙のコピーが添えられていました。
渡の不名誉を晴らせた木佐原とやよいは涙ぐみながら会見を見ています。
完。
「相棒-劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」見どころ
相棒初の劇場版、舞台はマラソンでした。
政治の闇が潜む、非現実に見えてどこかリアリティーも感じられるストーリーです。
息子の尊厳を何としも守りたかった父、やり方はともあれ最後に報われたことが救いです。
この作品の続編はこちらです。
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