映画「アナコンダ2」はジョニー・メスナー主演、ドワイト・リトル監督の2004年の映画です。
この映画「アナコンダ2」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
巨大化したアナコンダとの死闘を描く「アナコンダ2」をご堪能ください。
「アナコンダ2」あらすじ
鬱蒼とした熱帯雨林に覆われる大きな島は、絶対に何かが起きる予感!
気配を感じた野生動物や先住部族が、どんなに逃げてもソレは容赦なく襲って来る!!
今日も、“エサ”を丸呑みにしたようです・・・
そんな危険な地・ボルネオ島に、向かおうとしている命知らずな連中が居ました。
アメリカ・ニューヨークの、とある細胞研究所 バイロン&ミッチェル社。
ゴードン・ミッチェル(モリス・チェストナット)。
ジャック・バイロン(マシュー・マースデン)。
投資を打ち切られそうな彼らは、ある臨床試験を行うため躍起になっています。
それは、7年に1度しか咲かない“不死の蘭”を採取し、いわゆる若返りの薬を作る。
魅力的な薬に「急いで、ボルネオに飛べ!」と、お偉いさんはGOを出します。
あと1週間もすれば、蘭は枯れてしまうため急ぐ一行。
ところが、川を進んで蘭が生息する奥地へ行くのに、船が無いという初歩的なトラブル!
何とか、カネで動く船長が見つかって契約を結ぶけど、乗るのは小さくてボロい“ブラディ・マリー号”。
今は雨季の真っ最中、1日でも早く、蘭が枯れる前に辿り着かなくてはなりません。
この蘭で儲け、細胞研究所を守りたい坊主頭・ゴードンは、ボロ船に愕然とするけど行く!
同じく、“不死の蘭”に懸ける科学者のジャックは頼れる好青年、リーダー格で前進あるのみ。
細胞研究所で、彼らと同僚のサム(ケイディー・ストリックランド)。
好青年・ジャックが公私共にパートナーになりたいほど、美人で優秀な研究員です。
初対面で、そんなサムを口説こうとしているのは、ジャックの後輩でチャラい医師のベン(ニコラス・ゴンザレス)。
お喋りな青年・コール(ユージン・バード)は、機械系は何でもお任せ!
陽気なバスケ好きは喜怒哀楽も激しく、このメンバーの中で一番のビビり!?
細胞研究所に投資する、お偉いさんの部下・ゲイル(サリー・リチャードソン)も嫌々同行。
勝気で口うるさい彼女は、年下で優秀なサムを敵視して女2人のバトル勃発も!?
ボロい“ブラディ・マリー号”の船長・ビル(ジョニー・メスナー)。
キツい口調で強面な男は、現地に詳しくサバイバル経験豊富。
さらに、彼の相棒で同じく危険を掻い潜って来た男・トラン(カール・ユーン)。
この船の住人、尾巻猿・コングも一緒に島の奥地へ。
はたして・・・
「アナコンダ2」ネタバレ
事あるごとにバトっちゃう困った連中を乗せたボロ船は、どんどん進み電波も悪く通話は途切れがち。
夜を迎えると、ジャングルに獣の鳴き声が響きます。
慌てる一行ですが、「弱肉強食の世界だ」と、冷静な船長・ビル。
その鳴き声は、この島に潜む“アナコンダ”に遭遇した、尾巻猿・コングのものでした。
翌朝、船長・ビルが姿の見えないコングを探していると、電話中のゲイルが途切れる会話にイライラ!
彼女の怒声に周りまでイラつく次の瞬間、ゲイルは川に転落。
うるさくて敵わないゲイルの慌てる姿に誰もが笑っていると、彼女を狙ったワニが現れお気楽ムードは一転!
船長・ビルが川に飛び込み、激闘の末にワニを仕留めます。
目の前で起きた恐怖体験に固まる一行ですが、すぐに祝杯!
川に浮かんで動かないワニは、水中に引き込まれエサになったようです・・・
細胞研究所の連中にとっては、億万長者になれる“不死の蘭”は、命を懸けてでも手に入れたい物。
そんな連中に、呆れるのはジャングルの怖さを知る船長・ビル。
投資する側の人間・ゲイルもイマイチ信用してないし、ワニに食べられそうになって苦い顔。
それでも諦めない、リーダー格の好青年・ジャックが淡々と語っていると、船の天井から尾巻猿・コングが降って来ます。
アナコンダから逃げ切ったコングは、酷く怯えていました。
しかし、その存在に気づかないまま、ふたたび夜を迎えます。
激しく降り続く雨に、川の水位は上昇。
このままのルートを進めば、確実に激流に飲まれると考えた船長・ビルは別ルートを検討。
それを、リーダー格の好青年・ジャックに伝えると、彼は“このまま”を選択しました。
正気じゃない答えに、契約金の上乗せを要求すると「払おう」と、気持ちは変わりません。
そして、ジャックの一存で、契約金10万ドル“このまま”が成立してしまいます。
ところが翌朝、ボロ船の舵は壊れ、操縦する相棒・トランもお手上げ!
目を覚ました船長・ビルが操縦を変わりますが、支流へも入れない。
聞こえるのは、滝つぼに流れ落ちる水の音!
そこに向かっている事に気づき、全員がボロ船に掴まります「助けて~!あぁぁぁぁ…」
転覆し沈むボロ船、水面に顔を出した彼ら全員は岸に向かって必死に泳ぎました。
足をバタつかせ、最後に岸に上がった美人研究員・サム。
その後ろを、アナコンダが通り過ぎます。
残った荷物は地図とサンプルを入れる瓶、水は少しあるけど食べ物はなし。
衛星電話は使えても町は遥か遠くで、救助には数日かかる。
船長・ビルは、この状況からイチ早く脱出するために、船乗りの友人に連絡をします。
川を進む小さな船、乗っているちょっとヤバめの友人・リビングストンはカネで交渉成立。
落ち合う場所までは、川沿いを歩けば2日。
ただし、「夜までには着く」と言うビルを信じ、一行は鬱蒼とするジャングルを進みます。
同じ頃、酒を飲みながら船を走らせる友人・リビングストンは、水中に何かの気配を。
そして、沼を突き進む一行を、木の上から見ている尾巻猿・コングはアナコンダを見つけ威嚇します。
大きく揺れる水面、さらに「何か、足元を通ったぞ」と、ビビりのコールが絶叫!
気にしながらも先を急ぐ一行に、チャラい医師・ベンが悪ふざけをします。
『ジョーズ』のテーマを口ずさみ、口うるさい女・ゲイルを挑発!
笑っていたベンは次の瞬間、水中に引きずり込まれ一行の前に、見た事もない巨大なアナコンダが姿を現します。
「うわぁぁ助けて~!あぁぁ…」
ベンを丸呑みしたアナコンダに、悲鳴を上げるしかない一行は、猛ダッシュで沼から逃げ出しました。
「あんな大きなヘビが?!!」
ジャングルには、自分よりもはるかにデカいアナコンダが生息すると知り、頭が真っ白!
体が震えたり、ビビりのコールは取り乱してギャーギャーわめきまくる!!
船長・ビルは「船までは、もう少し…たぶん大丈夫」と、先を急がせます。
実はビルにとっても、今まで見たアナコンダで一番大きいサイズでした。
「今はまだ、消化中だ。しばらく動けない」その言葉を信じるしかありません。
一刻も早くこんな場所から、ニューヨークに帰りたい口うるさい女・ゲイル。
「“不死の蘭”なんて、計画は中止よ!人が死んだのよ」
正論をぶつけられ投資の打ち切りが濃厚になると、焦るのは細胞研究所の坊主頭・ゴードン。
好青年・ジャックも反論し、丸呑みにされたベンのためにも、計画を成功させようと一行をまとめます。
船に辿り着かなきゃ何も始まらない一行は、とにかくジャングルを進むのみ!
船長・ビルはジャックに「船に乗っても、蘭の生息地には行かない!」と、契約を破棄。
危険だと分かっていたのに、契約金を上げてジャックが強行突破させた事実を美人研究員・サムは知りました。
疲労困ぱいの一行、ビビりのコールはヒルに吸い付かれ大パニック!
坊主頭・ゴードンは、毒グモにやられそうなところを、船長・ビルの相棒で危険を掻い潜って来た男・トランに救われます。
「毒グモに噛まれたら、全身がマヒして2日は動けない」
ジャングルは、ワニやアナコンダ以外にも危険が潜んでいました。
新薬の開発に使えると、サンプルを入れる瓶に毒グモを捕獲した好青年・ジャック。
仕事熱心な彼が毒グモを見て嬉しそうにしている頃、川では船長・ビルのヤバい友人がアナコンダに襲われていました。
そして、銃で応戦しようとしますが、彼はそのまま川に引きずり込まれます!
岸に衝突した船は炎上、目の前で希望を絶たれた一行は落胆するしかありません。
一行が今いるのは、先住部族が暮らす集落でした。
船を借りるために彼らの元へ向かいますが、そこにあったのはアナコンダにやられた悲惨な光景。
しかも、生き延びた者が船で集落を脱出したようで、ひとつも残っていません。
川を進めれば、2日で町に行く事が出来る。
一行は木材をかき集めイカダ作り、危険なジャングルはまた夜を迎えました。
通常のアナコンダが、はるかにデカく成長した原因は“不死の蘭”にあると考えたリーダー格の好青年・ジャック。
「本流を進み、蘭の生息地に行く!」と、言い出します。
それに対して「町を目指す!」と、絶対に譲らないのは口うるさい女・ゲイル。
彼女の意見に、細胞研究所の同志である坊主頭・ゴードンも賛成。
もちろん、また7年後に蘭が咲くのを待つというのは苦渋の決断です。
ジャック以外は「行かない」を選択。
さらに、リスクを承知でカネに物を言わせ、船長・ビルに無茶をさせた事が皆にバレて孤立するジャック。
イカダは無事に完成し、あとはジャングルを脱出するだけです。
足を痛めていた坊主頭・ゴードンは、荷物の中に銃と電話を見つけました。
それは、船長・ビルの友人、アナコンダに襲われた船乗り・リビングストンのもの。
ゴードンが電話を手に取ると「電話すれば、計画が中止になる」と、蘭に執着するジャックが現れます。
やはり意見が食い違うと、ジャックは毒グモを投げ付け、ゴードンは命の危機!
銃と電話を奪ったジャックは、何食わぬ顔で皆と合流しました。
尾巻猿・コングの凄まじい鳴き声で、ゴードンがアナコンダに丸呑みにされている所に駆け付けた船長・ビルたち。
家屋に火をつけアナコンダごと焼失させますが、裏切ったジャックは一人でイカダに乗り川を進んでいました。
「アナコンダ2」最後ラストの結末は?
ここに残された生存者は、美人研究員・サムに、ビビりのコール。
口うるさいゲイルに、船長・ビルと相棒のトラン、そして尾巻猿・コング。
彼らは“不死の蘭”に向かうジャックから、イカダを取り返すためジャングルを進みます。
しかし、アナコンダの巣窟に転落。
ビビりのコールを助けたトランが、アナコンダと共に消えてしまいました。
命からがら巣窟から逃げ出せた一行ですが、ビビりのコールが再びピンチ!
アナコンダにキツく締め上げられる彼を、船長・ビルが救出。
そして、“不死の蘭”に辿り着いた裏切り者・ジャックと、最後の戦いが始まります。
蘭への執着がエスカレートして、仲間も殺すジャックの豹変ぶりに、ブチ切れる美人研究員・サム。
しかし、ジャックに銃を向けられた彼女は「蘭を摘め!」と、脅されます。
真下には無数のアナコンダが集まり、まるで綱渡りのように木のツルが絡まった道を進むサム。
さらに、命懸けでサムが摘んだ、蘭が入るリュックだけを欲しがるジャック。
投げ付けたリュックが崖の途中にぶら下がると、彼は必死に体を伸ばし手に入れます。
ところが、リュックに潜んでいた毒グモに噛まれ動けなくなりました。
船長・ビルは助けようとしますが、つかまえる事が出来ずにジャックはそのまま落下。
彼に群がるアナコンダ、ツルに足を取られ落下したサムは奇跡的に脱出します!
最後は、灯油缶をたっぷり噛んだアナコンダに信号弾を撃ち込み決着。
山が崩れ、大きな石の下敷きになったアナコンダは、地中深くへと埋もれ全滅しました。
8人で始まったのに、生存者は4人と尾巻猿・コングだけです。
美人研究員・サム、口うるさい女・ゲイルに、イカダを漕ぐビビりのコールも急いで町に帰りたい!
「じゃ、あそこの近道を通って…」と、ジャングルを指さす船長・ビル。
二度と、あんな思いは御免の3人は「ダメ!」と、声を上げます!!
THE END
「アナコンダ2」見どころ
モンスターパニック映画といえば、真っ先に『アナコンダ』シリーズが浮かぶ方も多いのではないでしょうか!
シリーズ2作目となる今作『アナコンダ2』。
テレビ放送も数年に一度ペースだけど、もう不朽の名作と言ってもイイでしょう。
ど定番なストーリー、そして何故か揃ってしまうメンバーは美女と好青年。
賑やかし担当に、対立する奴も欠かせない。
無謀な冒険に関わって、危険にさらされる面々は安定のキャラ設定で、今作の配役もバッチリです!
そして、モンスターパニック映画の醍醐味と言えば“死亡フラグ”。
まずは、主人公たちとイガミ合う、口うるさい女・ゲイルが川に落ちる軽いジャブから。
(結果的に生き残る、強運の持ち主!)
船長・ビルの、ヤバい酒飲み友達・リビングストンのシーンでも、死亡フラグを匂わせといて場面は沼を歩く一行へ。
ビビりのコールがメッチャ騒がしいから“早々にパターン”もあるかもだけど、賑やかしはやっぱり必要です!
そして、大して目立たなかったチャラい医師・ベンが『ジョーズ』のテーマを歌い出すと「ギャーーーー!」
この安定感、好きです。
でも、実際モンスターパニック映画は雑なストーリーがあるのも、否定は出来ません。
始まりは「まあイイか」と思って観てると、あまりの強引展開(仲間割れや機械トラブルetc…)に興ざめ。
しかし!この『アナコンダ2』は、雑な部分も少なく、結構ストーリーもしっかりしてる。
ど定番なキャラクターを演じる役者は、「誰もが知ってる」とは言い難いですが、いい味出してます。
特に、好青年と思われたリーダー格・ジャックの、豹変後のイッちゃってる顔は最高。
とことんクソ野郎だけど、抜け抜けと生き延びた後、ドーンと散った最期もいいでしょう。
対して、最初は危ない雰囲気を漂わせた船長・ビルが、実は超まともでカッコイイ奴だった。
モンスターパニック映画の上級者は、中盤で見せるジャックの言動でヤバい奴は船長じゃなくコイツだと気づくかもしれませんね。
※『アナコンダ』の1作目は、悪役はそのまま悪役だった記憶が…密猟者のおじさん?
そして、イッちゃったジャックに裏切られ、毒グモに噛まれちゃうのがゴードン。
ドゥエイン・ジョンソンを一回り小さくした感じの俳優さんで、可哀相な最期です。
船長・ビルの相棒でアジア系の男・トランが、ビビりのコールを助ける最期も。
個人的に、このメンバーの中で一番好きなのはトランです。(控えめだけど男気がある!)
エディ・マーフィー風の(例えが古い!?)コールは、助けてもらったんだから最後まで生存しなきゃ!
ラスト、巨大なアナコンダがウジャウジャ居る“不死の蘭”が生息する地でのジャックVS生き残った4人の戦い。
かなり気持ち悪いアナコンダの群れは、見応えあり!
ジャックに蘭を取って来いと言われ、アナコンダの頭上を一歩ずつ進む美人研究員・サム。恐怖の絶頂にいる彼女のブチ切れっぷりは、もしかしたら一番の見どころ(爆笑!?)かも。
「うぉりゃー!」と、アナコンダをぶった切るシーンもある、最強女・サムは大活躍です。
最後の最後、アナコンダをやっつけるのが船長・ビルでは無く、ビビりのコールのお手柄なのはチョット納得できませんが。(笑)
ストーリーを忘れた頃に、また観たくなる根強い人気のある映画。
お気楽にスリリングな体験が出来る『アナコンダ2』を、最後まで楽しんじゃって下さい!
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