映画「マラヴィータ」は、ロバート・デ・ニーロ主演、リュック・ベッソン監督の2013年の映画です。
この映画「マラヴィータ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
元大物VS現役のマフィア対決を描く「マラヴィータ」をお楽しみください。
「マラヴィータ」あらすじ
フランス・ノルマンディーの田舎町にアメリカから引っ越してきたブレイク一家。
あるじのフレッド(ロバート・デ・ニーロ)は元マフィアのボスで、一家はFBIの保護証人プログラムの管理下にありました。
彼らを監視するのは、FBI捜査官のロバート・スタンフィール(トミー・リー・ジョーンズ)
やがて彼らのもとに、フレッドに恨みを持つマフィアのドン(スタン・カープ)から殺し屋が送り込まれ…。
名優たちの円熟した演技合戦も見ものです。
「マラヴィータ」ネタバレ
ある夜、ひっそりとフランスのノルマンディーに引っ越してきたブレイク一家。
ブレイク一家の主フレッド(ロバート・デ・ニーロ)は、本名ジョヴァンニ・マンゾーニと言ってアメリカでマフィアのボスとして君臨していた男でした。
しかしフレッドの首には2000万の懸賞金がかけられ、FBIの証人保護プログラムを受け北フランスの片田舎に引っ越してきたのです。
しかもこの引越が初めてではなく、一家は引っ越す先でトラブルを起こすため夜逃げの様に引っ越すことは慣れっこになっていました。
フレッドは妻のマギー(ミシェル・ファイファイー)に運転を任せ、見知らぬ道のナビを担当します。
娘のベル(ディアナ・アグロン)と息子のウォレン(ジョン・デレオ)は車が臭いと文句ばかり。
ブレイク一家のペット、マラヴィータのせいだとフレッドは子供達をなだめるのです。
家に着いた一家は、次の日の為にそれぞれの部屋へと向かいますが、フレッドは車から荷物を降ろすと言い訳をしてトランクに積んだ死体を家の庭に埋めるのでした。
翌日、マギーは町がどんなところか調べるため散策へと出かけ、子供たちは新たな学校へと向かいます。
ウォレンはさっそくいじめっ子グループに目を付けられ暴行を受けますがそれはわざとでした。
昼休みにベルと食事をしながら、掴んだ情報を共有します。
ベルは帰り路に同じ学校の男子グループにナンパされ、あまりのしつこさに車に乗り込みますが、相手男子のセクハラ的な発言に耐え切れずボコボコに殴り車を奪って帰って来るのです。
一方、散策に出かけたマギーは立ち寄ったスーパーで買い物をしている際、店長と買い物客が自分の悪口をフランス語で言っているのを聞いて我慢できず、店内にあったガスボンベをこっそり盗み、店の倉庫に放り込んで爆破させるのでした。
FBI捜査官のロバート・スタンフィール(トミー・リー・ジョーンズ)から、自分が行くまでは家から出ないようにと言われ留守番をしていたフレッド。
物置を漁っていると、隣家の男性に話しかけられ職業を尋ねられたフレッドは咄嗟に作家だと嘘をついてしまうのでした。
ニューヨークのアッティカ刑務所では、ドン・ルケーゼ(スタン・カープ)という囚人の元に氷漬けにされた指が届きます。
その指の指紋を調べたドンは、資料にある指紋と違う事を確認し探している人物がまだ生きていることを知ります。
ドンはフレッドと同じくマフィアで、フレッドの裏切りに遭い復讐しようとしていたのです。
ドンと取引している殺し屋はフレッドの行方を捜します。
家に訪ねてきたスタンフィールはフレッドに今日一日のことを訪ね、南フランスで行方不明になっている男のことを訪ねます。
フレッドは心当たりないとしらを切りますが、引越し初日にフレッドが埋めた死体がその男でした。
スタンフィールは「くれぐれもこの土地に馴染むように。あいつらに居場所がバレたら終わりだからな。」とフレッドに釘をさします。
「何も心配することはない。」とフレッドは答えますが、スタンフィールは部下に見張らせていると告げ帰っていくのです。
外に出られないストレスのはけ口として、物置で見つけたタイプライターを使って自叙伝を書き始めたフレッド。
しかし、マギーは「自叙伝を書くなんてどうかしてる。」と反対するのでした。
何度頼んでもすっぽかされるとマギーに頼まれて配管工事業者に電話するフレッド。
時間に遅れてやってきた配管工の男に文句を言うと「遅れても来ないよりまし。それがフランス流だ。」とからかわれ、フレッドはため息をつきながら家の中へと案内します。
近くで監視をしているスタンフィールの部下に差し入れをしながら、フレッドを監視している望遠鏡を覗き込み配管工が来ていることに安心するマギー。
しかし、少ししてフレッドが配管工の男を担いで車に乗せる姿を見て呆れた顔を見せるのでした。
配管工の男は、水が茶色いのは配管が原因でなく外が原因かもと言い、もし配管を全てとりかえるなら莫大な金額がかかるとフレッドに言ったのです。
フレッドはそんな男に腹を立てバッドや金づちでその男を殴りつけ半殺しにしたのでした。
学校では、ウォレンがいじめっ子集団をぎゃふんと言わせるため少しずつ仲間を増やしていきます。
そしてついにその集団をボコボコにすることに成功。
ベルは臨時の数学教師に一目ぼれして積極的にアプローチをしていきます。
一方、フレッドを探す殺し屋は、フレッドが殺した男の家族にフレッドの居場所を尋ねていましたが、その家族が殺し屋のことを不審がったため皆殺しにするのです。
スタンフィールにアドバイスされて近所の住民を集めてバーベキューをすることにしたブレイク一家。
新参者を見ようと多くの住民が集まり、スタンフィールやその部下たちも監視のためそのパーティーに現れます。
表面上は上手く繕うブレイク一家でしたが、言いたい放題の住人たちに腸が煮えくり返るのをどうにか我慢するフレッドたちなのでした。
スタンフィールは帰り際、「君の手下たちが血の静粛になった。」と告げ帰っていきます。
翌日、茶色い水を調査してもらうため町長のもとを訪れるフレッド。
しかし、原因を追究せずのらりくらりと交わす町長に腹を立てたフレッドは町長に暴行を振るいそうになるのを我慢してその場を後にします。
その後浄水施設の職員から化学肥料メーカーのせいで水が茶色くなっていると言う情報を聞きその会社の社長を訪ねることに。
茶色い水の件を訴えると、自分たちの会社のせいではないと突っぱねた挙句「茶色い水が嫌ならミネラルウォーターを買え。」と言われ、腹を立てたフレッドは車にその社長を繋ぎ引きずり回します。
半殺しにした後、茶色い水の原因を訪ねるフレッドに息も絶え絶えなままその原因を止める術を告白する社長。
それを聞いたフレッドは「余計な事をしゃべったら子供とはおさらばだと思え。」と言葉を残しその場を去るのでした。
いじめっ子グループを倒し順調に学園生活を送っていたウォレン。
教師から学校新聞のために英語での言葉遊びの課題を出され、幼いころ家に来ていたドンが話していた「ゴドノフの心は極道に通じる」というジョークを提出してしまいます。
その言葉の載った学校新聞は巡り巡ってドンの元へと届きブレイク一家の居場所がバレてしまうのです。
一方ベルは数学教師と少しずつ距離を縮めてきましたが、パリへいくかもしれないと聞き焦ったベルは大胆な行動に出ます。
数学教師のオフィスを訪ねたベルはその日、数学教師に想いを告白し結ばれるのです。
マギーは教会で度々祈りを捧げていましたが、神父に誘われ今までの行いを告解するのでした。
フレッドが留守の間にフレッドの自叙伝を読んだスタンフィールは「君に文才があったとは驚きだよ。でもきみはこれのせいで死ぬだろう。」と警告します。
「こんな田舎でほんの少し自叙伝を書いただけだ。こいつのせいで死ぬならこの上なく名誉なことだ。」と言葉を返すフレッド。
スタンフィールは「結末がどうなるか楽しみだ。」と言い帰っていきます。
その夜、バーベキューパーティーに参加した住人から映画鑑賞会へ誘われたフレッド。
監視のため電話を盗聴していたスタンフィールは参加しないようアドバイスします。
しかしフレッドは「残された人生をゾンビのように生きたくないんだ。地域に馴染めといったのはあんただろう。討論会にはあんたも一緒に参加すれば問題ないだろ。」とスタンフィールを言いくるめ討論会への参加を決めてしまうのです。
子どもたちはと言うと、ウォレンは学校での悪事がバレ会議にかけられることに。
FBIにこのことを知られる前に家を離れる決心をするのです。
ベルは思い人である数学教師が自分に本気ではないと分かり失望してしまいます。
そしてベルもまた家を離れる決心をするのですが、それは自殺を試みるという極端な選択でした。
刑務所にいるドンは手下にフレッドの居場所を伝えブレイク一家を全て消すよう指示します。。
殺し屋が迫っていることを知らないフレッドはスタンフィールドと共に映画鑑賞会へと向かうことに。
その頃牧師の元を訪れたマギーは先日告解したことで神父から「あなたの暮らしはまるで地獄の沙汰だ。お引き取りを。」と追い返されるのでした。
映画鑑賞が終わり、映画の批評を頼まれるフレッド。
その映画はフレッドの生い立ちとよく似たストーリーだったため、フレッドの話す言葉は会場にいた住人たちを沸かせました。
収集がつかなくなる前にブレイク一家をまた引越しさせようと考えるスタンフィール。
しかしその時外で爆発音が聞こえます。
フレッドが昼間化学肥料メーカーに仕掛けた爆弾が爆破したのです。
ウォレンは電車を待っている時、ベルはビルから飛び降りようとした時、それぞれが殺し屋を目撃します。
殺し屋たちは警察や消防署を襲い、ブレイク一家を追い込む準備をしていたのです。
マギーはスタンフィールの部下たちが張り込んでいる部屋へ向かい引越しの事を聞かされ、またかと呆れます。
「マラヴィータ」最後ラストの結末は?
会場から家に戻ったフレッド。
水が透明になっていることを確認して喜びます。
しかし外には殺し屋たちが迫っていました。
マギーはFBIの隠れ家から家に帰る途中、殺し屋たちが家を取り囲んでいることに気付きます。
隠れ家に戻り捜査員たちにそのことを報告すると異変に気付いたスタンフィールからフレッドたちを家から連れ出すよう連絡が入るのです。
マギーはフレッドに電話しますが、電話に出ないフレッド。
フレッドも飼い犬のマラヴィータの様子がおかしいことから異変に気付いていました。
その時家はバズーカで吹っ飛ばされてしまいます。
マギーは捜査官によって外へ連れ出されようとしていましたが、捜査官は殺し屋に殺されマギーもすぐに見つかってしまうのです。
絶体絶命となったとき、フレッドが現れマギーを救い出します。
子供達も殺し屋たちの隙を見て武器を奪い、殺し屋と戦うのです。
激しい銃撃戦を制したベルとウォレス。
最後に残った殺し屋のボスに追いかけられるベルでしたが、ブレイク家へ向かっていたスタンフィールがその男をひき殺し事なきを得るのです。
誰も命を落とすことがなかったブレイク一家ですが、また新たな住み場所を探すドライブが始まります。
そんな中でもフレッドは充実したこの一日を振り返って満足し、自叙伝を書き直さなければいけないこと悔やむ呑気な一面を見せるのでした。
THE END
「マラヴィータ」見どころ
元マフィアの家族が追われる身になっているストーリーは緊張感もあって面白かったです。
フレッドだけが常識外れなのかと思っていましたが、家族全員がぶっ飛んだキャラクターだったのも見どころの一つです。
あのホラーコメディ「アダムス・ファミリー」を思い出しました。
鑑賞会で見ていた映画は「グッドフェローズ」で、フレッド役のロバート・デ・ニーロが殺し屋を演じている作品です。
それをフレッドを演じるロバート・デ・ニーロが見ているというのも面白いシーンでした。
不思議に思うのはこの作品のタイトルです。
「マラヴィータ」は犬の名前なのですが何故タイトルになったのだろう?・・・
最後までよくわかりませんでした。
そして監督がリュック・ベッソンなのでスリリングなアクションを期待していると肩透かしを食らいます。
マフィア同士の戦いと言うわけではないので、ドンパチドンパチという激しい銃撃戦は最後のシーンだけ。
アクション映画ではなくコメディ要素の強い作品です。
なのでアクションが苦手と言う方にもおすすめの映画です。
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