映画「ニューヨーク東8番街の奇跡」は、ジェシカ・タンディ主演、マシュー・ロビンス監督の1987年の映画です。
この映画「ニューヨーク東8番街の奇跡」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
N.Y.の街に奇跡が舞い降りる「ニューヨーク東8番街の奇跡」をお楽しみください。
「ニューヨーク東8番街の奇跡」あらすじ
古いビルが並ぶニューヨーク東8番街。
その中でも最も古いオンボロアパートの住人たちは、それぞれ悩みを抱え、アパートを離れられずにいました。
地上げ屋に立ち退きを迫られ、窮地に追い込まれていた住人のもとに、ある日、宇宙から突然小さな訪問者が現れます。
それから不思議な現象が起こり始めるアパート・・・
古いアパートを舞台に、老人と小さな宇宙人の交流を描くSFファンタジーです。
「ニューヨーク東8番街の奇跡」ネタバレ
1980年、再開発が進むニューヨーク東8番街。
立ち退きを迫られているアパートに住むフランク(ヒューム・クローニン)はアパートの1階でレストランを経営しています。
その店も毎日立ち退きを迫られ地上げ屋のカルロス(マイケル・カーマイン)に嫌がらせを受けていました。
フランクには認知症を患った妻フェイ(ジェシカ・タンディ)がいますが、フェイはカルロスのことを亡くなった息子と勘違いして親切に接するのです。
他にも、ミュージシャンの彼を待つ妊婦のマリサ(エリザベス・ペーニャ)、
ボクシングの元チャンピオンのハリー(フランク・マクレー)、
芸術家のメイソン(デニス・ボウトシカリス)が同じアパートに住みカルロスから嫌がらせを受けています。
立ち退き料を受け取ろうとしない住人に痺れを切らしたカルロスは勝手にアパートを壊し始めてしまうのです。
フランクの店もガラスは割られ店内はグチャグチャにされてしまい営業を続ける事が出来なくなってしまいます。
もうここまでかと諦めたその夜、フランクの家にとんでもない客が訪れるのです。
それは小さな二体のUFOでした。
そのUFOはコンセントで充電を済ませ、アパートにある金属類を勝手に屋上の小屋に運び始めるのです。
物音で起きたフェイは、カルロスに破かれてしまった写真が元に戻っていることに気付きます。
他にも粉々に割られてしまった花瓶などが元通りになっているのです。
ドアの外の気配を追って屋上に向かうと、そこにある小屋にUFOがいることに気付きます。
朝を迎え、フェイ以外の住人も昨日の夜めちゃくちゃにされてしまったアパートがきれいに元通りになっていることに困惑するのです。
その時、屋上からフェイの楽しそうな笑い声が聞こえそこへ向かうフランクたち。
そこには小屋の中に向かってクリップを餌のように撒くフェイがいました。
フランクは認知症のせいだと他の住人に説明しますが、小屋の中にはマリサのフライパンやメイソンのコーヒーポットが置いてあり、フェイが盗んだのだと勘違いしたフランクはフェイを叱りつけます。
フェイは「私は盗んでなんかいませんよ。チビちゃんたちの仕業よ。」と答えますが、フランクはフェイが何を言っているのか理解できず更に強く叱るのです。
メイソンがコーヒーポットを取り出そうと小屋に入ると強い光と共に小屋の外へ放り出されてしまいます。
フェイはUFOの存在を皆に知らせるため、わざとフランクの懐中時計を壊して様子を伺います。
すると、一体のUFOが小屋から飛び出て来てその懐中時計をすぐに直してしまうのです。
元通りになったアパートや店を見てもUFOの存在を認めることが出来ないフランクたちはあらゆる場所に連絡したり新聞で調べたりして情報を集めようとしますが、有力な情報を得ることはできませんでした。
一方カルロスは、アパートの土地を買う予定のレイシー(マイケル・グリーン)から、立ち退きはまだかと催促を受けます。
アパートへ向かうと、昨日壊したはずのアパートが元通りになっていて驚愕するカルロス。
住人に「誰が元通りにしたんだ!」と詰め寄るカルロスを、鍋を被ったUFOが後ろから襲います。
浮いている鍋や勝手に転がる缶を見たカルロスはそれを追って屋上に向かいます。
小屋に入るとUFOから電撃をくらいアパートから逃げ出すのでした。
フランクたちは奇跡が起きたのだと言ってUFOたちと共に暮らしていくことに決めます。
その夜、一際大きな光が放たれた小屋を見てUFOたちがお腹を空かせていると感じた住人たちはアパートの電気をどうにか屋上まで繋ぎ電気を与えるのです。
UFOの一件から、接する事の多くなった住人達。
マリサとメイソンは少しずつ惹かれ合っていきます。
しかし、マリサはお腹の子供の父親を待っているので中々進展しません。
ある夜、UFOに子供が生まれます。
三体生まれますが、一体は電池が入っておらず動きませんでした。
フェイはそのUFOを土に埋めます。
しかし、ハリーはそのUFOを掘り返し修理して見事復活させるのです。
フランクはUFOたちの力を借りながら店の営業を再開させます。
再開発で工事をしている従業員たちもフランクの店に通うようになるのです。
アパートを見張っていたカルロスは屋上に幽霊が住んでいるのだと決めつけ、レイシーの部下コヴァックス(ジョン・パンコウ)にそのことを説明しますが、当然信じてもらうことはできません。
腹を立てたカルロスはフランクの店で暴れようとします。
しかし、カルロスを息子だと思って居るフェイに優しくされ調子を狂わされてしまうのです。
マリサの為に買い物をしてきたメイソンは、それを届けにマリサの部屋に入ると、捨てたはずの自分の絵がマリサの部屋に飾られていることに気付きます。
実は、メイソンが絵を捨てた後、マリサがそれを拾っていたのです。
マリサはメイソンの絵を素晴らしいと褒めるのでした。
カルロスはレイシーに会いに行きます。
「今夜中に一人残らず追い出します。」と言うカルロスに「もう違う手を考えた。」と言ってレイシーはカルロスを追い帰すのです。
マリサをモデルにして絵を描くメイソン。
仲睦まじく穏やかな時間を過ごす二人でしたが、その時マリサの彼がアパートへ帰って来るのです。
嬉しそうに彼の元へ向かうマリサの姿を見たメイソンは悲しげな顔を浮かべるのでした。
アパートでは親のUFOが子供のUFOを階段から突き落とし飛ぶ訓練をさせています。
そこへハリーが生き返らせたUFOも加わりフランクとフェイはとても喜ぶのです。
失恋の痛みを酒で誤魔化したメイソンがアパートへ戻ると、部屋でマリサが待っていました。
彼はもう旅立ったと言い、付いてこいと言われたけどメイソンのモデルが必要だから残ったというマリサにメイソンはそっとキスをするのです。
その頃、カルロスがアパートの地下に忍び込み水道管や電気系統を次々に破壊していきます。
異変を感じUFOやフランクたちが地下室へと向かうと、水道管から水が流れ出し、電気はショートして悲惨な状態になっていました。
そこで潜んでいたカルロスは、UFOの姿を見て持っていた斧でUFOを壊してしまいます。
カルロスに気付いた住人たちはカルロスを追い詰め、ハリーは現役時代に使っていたグローブをはめカルロスをノックダウンさせるのでした。
子供UFOがいなくなったことに気付いたハリーは笛を使って呼び寄せようとしますが、見つかりません。
ニューヨークの夜の街に探しに出た住人達。
ハリーは大きな電飾看板の前で拡声器を使い笛を吹いてUFOを良い寄せる作戦を思いつくのです。
その音を聞いて子供UFOたちが集まりますが、そこへ修理が終わった親UFOが現れます。
喜ぶ住人たちでしたが、親UFOはカルロスに攻撃されたことに怒り、子供UFOを引き連れ住人たちの所から去ってしまうのです。
「ニューヨーク東8番街の奇跡」最後ラストの結末は?
アパートにはフェイが残っていましたが、誰も住人がいないと思って居るコヴァックスが発火装置を仕掛けアパートを火事にする手段に出ます。
そこへやってきたカルロス。
フェイがアパートにいることに気付き救出に向かいます。
フェイが中々外に出てくれないため、発火装置が仕掛けてある場所へ向かったカルロス。
しかし、間に合わず爆発が起きてしまいます。
どうにかフェイを救出することに成功し、フェイは救急車で運ばれることに。
そこへ帰ってきたフランクたち。
フランクはフェイに付き添い病院へ、他の住人は焼かれるアパートをただ眺める事しかできませんでした。
アパートは全焼してしまい、気落ちしたハリーはわずかに残ったアパートの入り口に佇みます。
コヴァックスは解体作業員らに早く工事を急ぐよう指示しますが、彼らはハリーがそこにいるうちは絶対に作業はしないと訴えるのです。
その夜、アパートに住み着いたUFOが仲間を引き連れアパートにやってきます。
病院にいたフェイ、フランク、マリサメイソンがアパートへ戻るとそこには大きな人だかりが出来ていて何やら騒がしくなっていました。
どうしたのかと困惑する四人でしたが、皆は目を疑います。
焼け焦げたはずのアパートがきれいに元通りになっていたからです。
ハリーが屋上から手を振り、それに応えるフランクたち。
UFOが戻ったのだと喜び合います。
その後、再開発は予定通り進みますが、大きなビルが立ち並ぶ中フランクたちが住むアパートはそのまま残されるのでした。
THE END
「ニューヨーク東8番街の奇跡」見どころ
とても可愛らしく心の温かくなるファンタジー映画です。
UFOの親子がとても可愛らしく、人間の心が分かるような描写があるのでUFO親子の成長も楽しく見る事ができます。
実はこの作品の製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ。
納得ですね・・・
また、UFOが現れたことで、今まで交流のなかった住人たちが心を通わせていくストーリーも素敵で、それぞれのキャラクターも個性があって良かったです。
キャラクターごとのストーリーもきちんと描かれていて飽きを感じません。
アパートの住人たちを脅していたカルロスも、どこか憎み切れないキャラクターで、改心する姿も描かれていたのでファミリー層にもおすすめの作品です。
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