映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」は、レオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督の2001年の映画です。
この映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
父の復讐をすべくのし上がる男の物語「ギャング・オブ・ニューヨーク」をお楽しみください。
これで「ギャング・オブ・ニューヨーク」のすべてがわかります。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」あらすじ
ニューヨークのファイブ・ポイント地区。
アイルランド移民集団のリーダー・ヴァロン神父が、対立するアメリカ生まれの集団のリーダー・ビルに殺害さてしまいます。
それを目撃していたヴァロンの幼い息子は、15年後、復讐のために素性を隠してビルの組織に潜入するのでした。
19世紀半ばのニューヨークを舞台に復讐に燃える男の生きざまを描きます。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」ネタバレ
19世紀初頭のニューヨーク。
その頃、アイルランドからの移民団体デッド・ラビッツと、元々ファイブ・ポインツに住んでいたネイティブ・アメリカン、この二つの民族が激しい抗争を繰り広げます。
どちらがその土地のリーダーになるのか、戦いの末デッド・ラビッツのリーダーであり神父のヴァロン(リーアム・ニーソン)はネイティブ・アメリカンのリーダー、ビル・“ザ・ブッチャー”・カッティング(ダニエル・デイ=ルイス)に敗北し命を落としてしまうのです。
ブッチャーはネイティブ・アメリカンズの勝利を高らかと宣言し、デッド・ラビッツの名前はもう二度と口にするなと叫びます。
ヴァロン神父の息子アムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)はデッド・ラビッツに捕まり少年院へと入れられてしまうのでした。
それから16年後、アムステルダムは父親の復讐を果たすため、またファイブ・ポインツへ戻ります。
その頃、貧困から逃れるため多くのアイルランド人がニューヨークへ移民してきたのです。
ネイティブ・アメリカンズが牛耳る街では移民たちが苦しい暮らしを余儀なくされていました。
アムステルダムは、子供の頃の友人ジョニー・シロッコ(ヘンリー・トーマス)と偶然再会し、今のファイブ・ポインツがどうなっているのか近況を聞くのです。
ジョニーたちは盗みを働き、奪った金品を売った金をビルに上納していました。
その現場へ一緒に向かったアムステルダムは、ブッチャーからの指示である船の盗みに入ることに。
それから、アムステルダムはヴァロンの息子だということを隠しネイティブ・アメリカンズのメンバーになります。
街で偶然出会ったスリのジェニー・エヴァディーン(キャメロン・ディアス)。
アムステルダムはジェニーにメダルを盗まれたことをきっかけに互いに気になる存在になるのです。
生れ持った才能を発揮したアムステルダムは、ブッチャーから一目置かれるようになります。
そんな中、ダンスパーティーでジェニーに再会したアムステルダム。
良い雰囲気になりますが、ジェニーがブッチャーの愛人だと知り、ケンカ別れしてしまいます。
それからしばらくして、すっかりネイティブ・アメリカンズに溶け込んだアムステルダム。
ある日、ブッチャーが撃たれて怪我を負ってしまいます。
ブッチャーを撃った犯人はアイルランド人でブッチャーに恨みを持った男でした。
アムステルダムは咄嗟にブッチャーを庇い、その男を撃ってしまいますが、復讐の相手を庇い同胞の男を殺してしまったことに罪悪感を覚えるのです。
そこへ、かつて父親とともに戦ったウォルター・“モンク”・マクギン(ブレンダン・グリーソン)が現れ「お前の親父は同胞を愛していた。」と言いアムステルダムを責めるのでした。
その夜開かれた宴でジェニーとブッチャーの仲を見せつけられたアムステルダムは、ジェニーへの気持ちが抑えられなくなり、ジェニーと一夜を共にしてしまうのです。
アムステルダムが目を覚ますと、そこにはアメリカの国旗を体に巻いたブッチャーがいまいした。
ブッチャーはヴァロン神父との事をアムステルダムに話して聞かせます。
「あの神父とは信条が同じだったが信仰心が違った。奴にとどめをさされそうになったが、俺は目を逸らした。奴は俺を殺さなかった。俺が一生恥じるように。凄い奴だ。俺は片目を抉って奴に送った。それから俺は立ち上がり、奴を血の海に葬ったんだ。今まで戦った奴の中で思い出すのはあの男だけだ。」そう言ってヴァロン神父を讃えるのです。
その話を聞いたアムステルダムは父を思い必死に涙をこらえます。
その夜、アムステルダムは必死にナイフ投げの練習をするのでした。
やがてヴァロン神父の命日がやってきます。
ブッチャーは毎年その日を祝い、宴をひらいていました。
アムステルダムはその日に仇を討とうとしていましたが、ジェニーとのことを妬んだジョニーがブッチャーにアムステルダムの素性をバラしてしまいます。
隙を見てブッチャーを攻撃しようと考えたアムステルダムでしたが、ブッチャーに返り討ちにされてしまうのです。
皆が見ている前で叩きのめされ顔に烙印を押されてしまうのでした。
ジェニーの看病のおかげで回復する事ができたアムステルダム。
モンクから父親の形見のナイフを預かり、またブッチャーと戦う決心をします。
そしてまたデッド・ラビッツを再結成するのです。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」ラスト最後の結末
ブッチャーはかつてヴァロン神父の仲間だった保安官のハッピー・ジャック・マルラニー(ジョン・C・ライリー)を遣ってアムステルダムを殺そうとします。
しかし、アムステルダムはジャックを捕え街の中心部に張りつけにして見せしめをするのです。
そこからネイティブ・アメリカンズとデッド・ラビッツの戦いがまた始まります。
以前はブッチャーと手を組んでいたファイブ・ポインツの政治家ウィリアム・“ボス”・トゥイード(ジム・ブロードベント)は、アムステルダムに自分と手を組もうと提案するのです。
その提案を受ける代わりにモンクを保安官に推薦するよう条件を出したアムステルダム。
しかし、モンクが当選してしまった事でブッチャーの怒りを買ってしまう事に。
モンクはブッチャーに殺されてしまうのです。
モンクを喪ったアムステルダムはいよいよブッチャーに決闘を挑みます。
その頃、街では徴兵制度に反発する市民たちの大規模な暴動が起こるのです。
その暴動を制圧するため軍隊が出動し、攻撃が始まってしまいます。
ギャングたちの戦いもこの暴動と一緒になってしまい、軍隊からの攻撃を受けるのです。
軍からの攻撃で次々に命を落とすギャングたち。
アムステルダムとブッチャーも軍からの攻撃で重傷を負います。
「本物のアメリカ人として死ねる。」と言うブッチャーに最後のトドメを刺すアムステルダム。
デッド・ラビッツとネイティブ・アメリカンズの抗争は暴動に邪魔されあっけなく幕を閉じます。
ジェニーと合流したアムステルダムは、喪った仲間を弔いその場を後にするのでした。
THE END
「ギャング・オブ・ニューヨーク」見どころ
アメリカ移民の歴史を背景にしたストーリーなので、その当時の事や移民について知るきっかけになる作品になりました。
主演のレオナルド・ディカプリオの演技は勿論素晴らしかったのですが、この作品は何といってもブッチャー役のダニエル・デイ=ルイスの演技が光っていました。
狂気じみた役柄を上手く表現していて圧巻の演技でした!
また、その当時を再現した町並みなどの映像や衣装なども見どころのひとつです。
ストーリーを盛り上げる要素として欠かせない物ですよね。
映像の素晴らしさも注目して視聴してみて下さい!