映画「シグナル」は、ブレントン・スウェイツ主演、ウィリアム・ユーバンク監督の2014年アメリカ映画です。
この映画「シグナル」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。
映像、アクションシーンが素晴らしい作品ですが、ストーリー的には賛否両論、いかようにもとれる作品になってます。
あなたはどんな感想、判断をされるでしょうか?
■ スタッフ
監督: ウィリアム・ユーバンク
製作: ブライアン・カバナー=ジョーンズ、タイラー・デビッドソン
製作総指揮 : リチャード・ロスフェルド、ピーター・シュレッセル
脚本: カーライル・ユーバンク、ウィリアム・ユーバンク、デヴィッド・フリガリオ
撮影: デヴィッド・ランゼンバーグ
音楽: ニマ・ファクララ■ 主要キャスト
ウォレス・デイモン博士:ローレンス・フィッシュバーン
ニック・イーストマン:ブレントン・スウェイツ
ヘイリー・ピーターソン:オリヴィア・クック
ジョナ・ブレック:ボー・ナップ
ミラベル:リン・シェイ
「シグナル」あらすじ
マサチューセッツ工科大学に通う優秀な学生ニック(ブレントン・スウェイツ)。
足が不自由な彼は、恋人ヘイリー(オリヴィア・クック)と親友ジョナ(ボー・ナップ)と三人で大陸横断の旅に出ます。
ある時、ノーマッドと名乗る謎のハッカーからの挑戦を受けたニックは、その発信源を辿ることに成功します。
その発信源である民家に向った三人は、突如何者かに襲われてしまうのです。
気が付くとニックは政府の施設に隔離されていました。
「君は地球外生命体と接触した」と言われるニック。
しかも不自由なはずのニックの足は、奇妙な義足に変貌していたのだ。
彼には思いがけない力が宿るようになっていて・・・
「シグナル」ネタバレ、最後のラスト結末は?
恋人ヘイリー(オリヴィア・クック)と親友ジョナ(ボー・ナップ)を助け、施設からの脱出に成功したニック(ブレントン・スウェイツ)。
しかしこの場所は政府の極秘研究所「エリア51」である事が判明する。
しかもノーマッドの正体とはこの施設の責任者ウォレス・デイモン博士(ローレンス・フィッシュバーン)が仕掛けた罠であり、ニック達はわざとこの場所におびき寄せられたのだ。
親友ジョナ(ボー・ナップ)と恋人ヘイリー(オリヴィア・クック)を失ったニックは、その新しい義足の力を使い、エリア51から脱走を試みる。
しかし、実はこのエリア51すらも作られた空間である事が判明して、この映画の幕は閉じます。
正直な所、わけがわからないラストです(笑)・・・
THE END
「シグナル」見どころ
ウィリアム・ユーバンク監督作品。
デヴィッド・リンチやスタンリー・キューブリックの再来とも言われている彼ですが、前作「地球、最後の男」と同じくワンアイディア&説明不足感は相変わらずです。
ただ、彼の映像センスは飛びぬけたものがあり、今作でもその義足を使うシーンの素晴らしさは評価に値するでしょう。
内容的には、地球外生命体に接触したという若者の肉体変貌劇。
「第九地区」を彷彿とさせる所などは、SF映画好きのこの監督らしいテーマ性だと言えるでしょう。
シンメトリーを多用した政府施設内のセットや、超スローモーションを使ったアクションシーンなども見事です。
しかしやはりストーリー的にはよくわからない部分が多い事は否めません。
結局地球外生命体とは何だったのか?
地球外生命体はニックに接触をして何をしたかったのか?
このエリア51では何を研究していたのか?
そしてすべてを裏で操っていた男・ノーマッドその人も身体が変貌していた事の意味とは?
この映画ではこれらの疑問の一つとして答えを提示していません(笑)
アレックス・プロヤス監督の「ダークシティ」やローランド・エメリッヒ制作の「13F」を連想させるオチなども、結局は何の説明もされていません・・・
しかしこれこそがこの監督最大の長所であり短所なのかもしれません。
何が言いたいのかわからないという事は、逆に観客に対し様々な解釈を許容している訳ですから。
キューブリックの意気に到達するのはまだまだ先でしょうが、これからも楽しみな監督である事は間違いないでしょう。